アナログフィッシュ”Hello Hello Hello Hello”今池 HUCK FINN
※公演中のツアーですがネタバレ満載ですのでご注意ください。

セッティング中から本人たちがステージをうろうろしていたかと思ったら、楽器を構えなにやらドラムのまわりに集まって、ごにょごにょと会話している。しばらくしてギター下岡、ベース佐々木が左右のスタンドマイクの前に立つ。そういえば最近ライブに行ってるバンドが3ピースばかりであることにふと気付く。

ドラム斉藤がとぼけた声で
「こんばんは。アナログフィッシュでぇす」
・・・どうやらライブスタートのもよう。軽い拍手が起こる。

「ワン、ツー・・・シィーロォック、ロック!」
斉藤のとぼけたカウントにより「白黒ック」でライブはスタート!1年半前この曲を初めて聴いたとき、とんでもないバンドを発見したと思った。本当に自分の好みにジャストなバンドだと一発で分かった。歌詞を聴き込んで、とか、ライブパフォーマンスを観て、とか、インタビューで語る生い立ちや曲の意味を聴いて、とかファンになるきっかけはたくさんあるけれど、アナログフィッシュはお店の試聴機でこの曲の頭30秒を聴いた段階で決まってしまった。
「夜は 無神経に黒。 僕は 思考停止で白。」
「空は 不安定な青。 心は 不完全な色。」

ラジオ
1stアルバム「世界は幻」の曲順そのままの2曲目。「白黒ック」は下岡作曲でメインボーカル、この曲は佐々木作曲でメインボーカル。すべての曲でこういう切り分けなのだけど、コーラスがやたらと多く、ドラムも参加してほとんどの曲で3声のコーラスが聴けるので誰の曲という感じもない。
僕の位置からは特に佐々木がよく見えたのだけど、下岡メインの曲でコーラスがないところも楽しそうにオフマイクで歌っていた。

公園
ノリのいい超ポップな曲が連続する。客を力づくで乗せていくような選曲。実際、ここのチケットは売り切れなかったようだし、ファンというより様子見のお客さんが多いようだ。これだけノリのいい名曲の連続なのに盛り上がりはほとんどなく、飛び跳ねているのは最前列くらいで、あとは普通に盛り上がっている人がちらほらと、ほとんどリズムとるだけで棒立ちの人ばかりだった。
メディアに乗せられて異常にキャーキャーなのもどうかと思うけど、僕の中では最高に楽しいのに、まわりが盛り上がってないのはちょっと気になった。

Hello
ここで最新ミニアルバムのタイトルチューン。どんなに多くの言葉で飾った歌詞でもこの曲の「Hello」の一言の大きさに勝てないと思う。難しいことこそシンプルな表現で。しかもめいっぱいポップに。
気付いたら少しづつフロアの温度も上がっていた。
「狭い世間を笑う巨大な僕の妄想 でかい世界が笑う小さな僕の声」

この辺から曲と曲順が曖昧です。
「またいち(と紹介したような聴いたことのない曲)」「夕暮れ
「夕暮れです 夕暮れです 夕暮れです」と、3声で歌い始めたときは鳥肌がたった。この曲がなにを意味しているのか、あまりにでかすぎてまだ見えないけれど、きれいな夕暮れを見たときに感動と一緒になんともいえない寂しさのような気持ちが湧き起こるのと似ているような気がする。

LOW
僕の中では下岡作曲がポップで批評的で冷静、佐々木作曲がロックで感情的で素直なイメージがあるのだけど、この曲は佐々木作曲の情熱的だけどポップな名曲。
「How are you? 気分はどうだい 僕は限りなくゼロに近いLOW」

ラブホ」「チンパンジー
佐々木の情熱的なロックソングが連発。パフォーマンスも熱くアンプに乗って頭をぶんぶん振ったり、舌を出して目をむき出してアピールする。

「紫色の空(という歌詞の曲)」「行くのさ」「バタフライ」「のどかないなかのしずかなもぐら
テンポ遅めのディープな曲が続く中盤。転調し続ける「バタフライ」等、演奏することそのものを楽しんでいる感じがとてもよかった。

全体的にMCは少なく、曲間は結構シーンとしていた。印象的だったのは色白で白いTシャツを着て真っ赤なニット帽をかぶった下岡に
「ショートケーキみたい」
と斉藤がいったこと。それと
「9回しかきていない名古屋でこんなに人が集ってくれて・・・嬉しいです。みんなどんな音楽聴いてんですかね・・・・。まあいいかアナログフィッシュ聴いてんだから」
とどう答えていいか分からない下岡のMC。それと
「僕ら(下岡と佐々木)長野の飯田ってところの出身なんすけど、本で見る服とかまわりになくってよく2人で大須(名古屋の電気屋と古着屋が多い街)までバスとかで来てましたよ」
と地方MCらしい佐々木の言葉。

確信なんかなくてもいいよ」「ナイトライダー
「確信なんかなくてもいいよ」は歌詞カードにまで書いてある佐々木の「ドゥーッァ!」というシャウトがめちゃくちゃにかっこよかった。
「ナイトライダー」が本編ラストとなった。この曲、ここで聴くまでは気付かなかったけれど、このバンドには珍しく物語のある歌詞で、いままでにない雰囲気の曲になっている。今後のポイントになる曲なのかも。
「大きなバイクに乗って 海岸を街のほうへ 君の顔を思い浮かべて 国道をうちのほうへ」

声援を送る人も少しはいたけれど、残念ながらアンコールもパラパラとした拍手だった。そのせいかすぐにアナログ再登場!
月の色(だったような・・・)」
そして観客に最後の感謝の言葉を言ったあと
下岡「今度2月にでるミニアルバムのタイトルがビー、ジー、エム、ってアルファベットで書いて最後にクエスチョンマークっていう、「B G M ?」っていうのなんですけど、その曲をやります」
B G M ?
これがめちゃくちゃにかっこいい曲だった。「白黒ック」や「Hello Hello Hello」のさらに進化したようなとってもポップな曲。さらにちょっとダンスっぽいリズムが入っていてロックというよりロックンロールな感じになっていてそれが新鮮だった。
やっぱりこのバンドはとんでもなく凄いことになる、と改めて確信してしまった。

盛り上がりはすくなかったけれど、曲のよさを再確認できたり、本人たちの演奏している姿を観てほんとうに楽しんでいるのが伝わってきたり、でとてもいい時間を過ごせた。最後の新曲が本当に良かったのでもう次が楽しみでしょうがない。


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by kngordinaries | 2004-12-12 19:30 | ライブ


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