COUNT DOWN JAPAN 0405 レポート 30日その2
16時30分ごろ、ほぼぶっ続けでアクトを見続けてついに力尽きてリクライニングエリアで横になる。まだこのあとにはACIDMAN、100S、くるりという最強のバンドたちが控えているのに絶望的なくらい体が疲労。ピロシキを食べ、仮眠まで取ってなんとかして体力の回復に努める。
17時30分ごろ、ちょっとクロークに戻りTシャツをチェンジ。前半のアクトでかなりいい汗かいたこともあるけど、買ったばかりの100S「SONG OF FREE」Tシャツで100Sのライブを迎えたくなったのだ。紫の100Sリストバンドもして準備OK。ここでGARAXYでスネオヘアーのステージが15分押しで始まったため同行者が行ってしまい別行動。スネオ、少しだけでも観たかったけれど15分遅れだとACIDMANに食い込みすぎるので諦める。ACIDMANまで多少時間があったのでまたリクライニングエリアで少しでも体を休める。残りのアクトは絶対すべて楽しみたいという執念のみ。

18時ごろ、GRAPEVINEあたりから少し押していたので開始予定ぎりぎりにEARTH STAGEへ。予想通りなかなか始まらず時が過ぎる。
18時15分ごろ、ACIDMAN
ツアーと同じく0=ALLでメンバー登場。早くも盛り上がるオーディエンス。当然の如くFREAK OUTが鳴らされる。サビに向かってのぼりつめていき熱のこもったコール&レスポンスが起こる。
赤燈、やさしいドラムとせつなさを掻き立てるベースにいつもグッとくる。バンドの音楽に対するロマンチックな宣言とも祈りともいえるこの曲は、その時々の世界の情勢によって平和への祈りや、被災者への祈りとして受け取れる間口の広い優しさがあっていつもたまらなくせつなく熱くさせる。そしてイコールリピートと名曲が連続する。
飛行の爆音で最高潮に盛り上がったあと最後の曲として鳴らされたのは廻る、巡る、その核へ。ちょっと意外だった。この激的にヘビーでディープな曲をこういったフェスティバルのステージでラスト曲として披露するとは。荒れ狂いもうほぼ巨大なノイズとしかいえない塊と化したギターに対し、冷静に時を刻むドラム。衝撃的な音世界にただただ圧倒される観客を残し、バンドはステージを去った。ワンマンのツアーと同じ光景だった。
激しい曲から落ち着いた曲までそのレンジはとても広いのに、どれも彼らのメッセージの熱さは一緒だ。ツアーだろうが、イベントだろうが、フェスティバルだろうが、彼らは必要なメッセージを放ち、一音一音を大切に演奏し、熱さを失わないステージを繰り広げる。その揺ぎ無さ、誠実さ、シンプルさはこの日も多くの人の心を打ったと思う。

19時ごろ、ACDIMANのライブ後、突如として場所取りの集団が後ろからもの凄い勢いで押し始める。フロントスペースの真ん中あたりにいた僕はその場を維持したかったのだけど、結局、何度も転びそうになったり肘でおなかを打たれたりしながら最前から3列目くらいまでいってしまった。かなりまわりとの密着度が高く、呼吸も苦しいほどの状態に。冷静に見回すとライブなれしていなさそうな女性が大半。こういった人達からロックリスナーまで、中村一義の音楽の凄さが良くわかる光景だった。
19時30分ごろ、100S
ついに100Sがステージに登場。また後ろから力いっぱい押されてその反動で揺り戻され、訳のわからない混乱状態に。そしてボコーダーの「1.2.3」というサンプリングから鳴らされた1曲目はA。100Sにとって始まりの曲はやはりこれだった。正直、もみくちゃの状態が続いて苦しかったけれど、笑顔になってしまった。1.2.3の部分では無理やりでも腕を上げた。
「だろ、だろ?だろ、なぁ、みんな。」
さらにハッピーなヴァイブスに満ちたB.O.K。この曲途中からやっと落ち着いてステージの様子を観ることができた。バンドが一丸となっている姿がそこにあった。中村くんの歌声はいい調子とはいえないけれど、言葉を届けようとする集中力が凄まじかった。
そして次の曲はなんと!1.2.3!!
どの程度中村一義名義の曲がいまの100Sから鳴らされるのかというのが今回のライブの注目点の一つではあったのだけど、これが答え。
「『もう、何にもない』って、前に、あいつは言った。
そうじゃない。
光景、刻む心が、ここにあった。
そして、何か感じて、この先どこかで会おう、会おう。」
MCでは博愛博のような脱線や気の緩むトークは特になく、シンプルにバンド名や近況を言う程度。
次は新曲という言葉から生きるもの。OZからの楽曲は明るく弾むような曲調だった。聴きとれたはしばしの言葉に心を打たれる。
そしてセブンスター。ここで交わされる小さいけれど切実で真摯な約束は、今の100Sの萌芽のようなものがあると思う。中村くんの、歌詞の意味に合わせて手をかざしたり胸の前でぐっと拳を握ったりする動きの一つ一つに、伝えたい気持ちが感じられる。
「いたい、いたい、いたい、いたい?
そりゃ、そうだよ、当然、痛い。
心に本当でいたい・・・、約束だもんな。」
そしてなにやら英語のナレーションのようなサンプリングとともに始まったのはHoneycom.ware。セブンスターとどこか地続きのメッセージ、4つ打ちの耳なじみのいいここちいいビート、しかし誰も聴いたことのないような新鮮な音世界が会場に広がる。そしてハンドマイクを大切に抱え込むようにして言葉を音に乗せていくボーカル。時に目を閉じ、シリアスで深遠なメッセージを出来る限りの声で伝えようとする剥き身のパフォーマンスに感動しない人がいただろうか。
「君が望むのならしな、しな、
君が望むのなら、
君がやれるのならしな、しな、
それで死ねるのなら。」
続くOZからの新曲は「大切な曲です」とのMCから扉の向こうに
「同情と嘘になれた世界はもうやめよう
うん、そして始めからやり直せばいい。」
JAPAN記事内で発売に先駆けて掲載されていた歌詞がメロディーを伴って耳に届く。どこか中村一義のデビュー曲「犬と猫」と似ている。彼にとってリセット、再スタートというテーマはいつまでも答えを探し続けるべきテーマなのだろう。OZナイトに行ったらしき人からは曲の紹介だけで歓声が上がっていた。きっと100Sにとってロックリスナーにとって大きな曲になって行くことと思う。
そしてラストはこのバンド結成のきっかけとなったキャノンボール。ここに来てやっとバンドがアグレッシブに動き出す。このままロックンロールもやってくれちゃうかと思ったけれどさすがにそれはなし。というか体がもちません。
一言で言って最高のライブだった。2年前のライブとはMCや演奏の姿勢がずいぶん違っていたけれど。完全に信頼できるメンバーをもった中村一義が、バンドの先頭にたってリスナーに全部を惜しみなくぶつけてこようとしていた。中村くんの表現は深遠すぎてシリアスすぎていつも慎重さが必要だったし、時々緩める必要があった。それが個人から集団に変わり伝え方に大きな変化が起こったのだと感じた。

20時20分ごろ、水分補給に一度エントランスの通路へ出る。なんとか興奮を静める。
20時45分ごろ、くるり
戻ってみるとフロントスペースがぎっしりだったので少し後ろ目でくるりを待つことに。
全員がYシャツに黒ネクタイ、岸田にいたってはサングランスをかけてくるり登場。少し笑う。そして時折マイクチェックとか声を出しながらの音出し。それだけで曲を聴いているようないい具合のセッションが繰り広げられる。
そしてワールズエンド・スーパーノヴァがいきなり始まる。少しアレンジが加えられていて楽しい。後半それぞれのソロもあり音楽的な気持ちよさに溢れていた。
そしてこれでもかの名曲連発。くるりを聴き込んでいるわけではない僕も、予想外のセットに上がりまくる。新曲BIRTHDAYは明るくテンポのある感じで、かなり歌モノっぽかった。ちょっと予想外だったけれど、とてもいい展開だとも思った。
ばらの花ワンダーフォーゲルHOW TO GO、まさか全部聴けるとはという名曲たち。一つ一つの演奏のダイナミズム、岸田のタイム感抜群のボーカルはほんとに凄い。そしてロックンロール。どこまでも行けそうなみんなの歌的名曲をこの年の瀬にこういった場で聴けることがとても感動的な光景だった。
「晴れわたる空の色 忘れない日々のこと 溶けてく景色はいつも こんなに迷ってるのに」
アンコールは東京。本当に出し惜しみなしなくるりのライブだった。

EARTH STAGEの終演は押していたこともあり22時過ぎ。体は疲労しきっていたけれど、なんだか顔がにやけてしまう。とっても満ち足りた気分。

帰る道中。スネオヘアーのMCが最高に面白かったこと、YO-KINGのライブはバックをサンボマスターがつとめていてこれまた最高だったことを同行者から聴いた。僕もそれぞれのアクトについていろいろ語った。楽器ごとのベストプレイヤーや、ベストアクト、これからワンマンに行きたいのはどのバンドか、疲れきっているのに語り合った。

夜更けの首都高をCOUNT DOWN JAPANを終えた騒がしい2人組を乗せた自動車が西に向かって駆け抜けていった。

・・・ってこんな終わり方でいいんだろうか?
[PR]
by kngordinaries | 2005-01-04 21:52 | ライブ


<< 2005年のはじまり COUNT DOWN JAPA... >>