GOING UNDER GROUND tour"THANKS GIVING" 愛知勤労会館
1400人くらい収容のホールがほぼ全て埋まっていた。
ツアーファイナルの渋谷公会堂はすでに売り切れているようだし、COUNT DOWN JAPANでもEARTH STAGEがかなり埋まっていたし、GOING UNDER GROUNDというバンドの存在が大きくなっていっているのが感じられた。
ステージ後方には大きく黒地に白文字でバンド名の書かれた幕。ほっそい月のような黄色の曲線が入っている。あの新曲を表しているのかも。

「さびしんぼう」
アルバム「ホーム」の1曲目でライブがスタート。ナイーブでセンチでロマンチックなのに疾走するビート。ホームはとても過渡期の作品で、素生と丈さんという2人のソングライターの核の部分がゴロンと出ていて、個人的にはこのバンドで一番好きなアルバムだ。せつなくてひたむきでさみしがりなこのバンドの歌の主人公はこの内省的な季節を越えて、開けた世界に旅立っていった。
「グラフティー」「ダイアリー」
ライブ向きの曲を2連発!ダイアリーはほんと名曲。このバンドのど真ん中の曲だ。
「泣いたり笑ったり 忙しく生きてみるよ 淋しさも切なさも その肩にぶらさげてこう」

簡単なMCをはさんで
「青空コウモリ」
とても複雑な感情をすっきり聴かせるとてもポップな1曲。サンキューのカップリングなのでサンキューばかりに気をとられていたけれど、生で聴いてよさに気付いた。
「ミラージュ」
ずっと聴きたかった1曲。
GOINGのライブは2003年のRIJからもう何度も観ているけれど、そこで未発表の新曲として披露されたトワイライトでバンドはさらにステージを上げる決意を示したし、リスナーもそれについていった。当然ライブはアグレッシブでみんなで歌えたりする曲が増えてくるし、アルバム「ハートビート」が中心になる。ホームの曲は2004年のツアーではあまり聴けなかった。
「名古屋!踊れるスペースはありますか、足を上げるスペースはありますか?」というあおりで「ステップ」。
そして「久々に3人ボーカルの新曲をやります」とのMCから新曲を。素生とナカザと丈さんが次々にボーカルをとる。歌唱力はみんな同じくらい?ボーカルの立場がない感じ。丈さんドラム叩きながらにしては素晴らしい。曲もかなりのりやすい心地いい感じだった。

「タッシ」
この曲からこのバンドの、みんなが一緒になって大合唱する雰囲気が作られてきたのだと思う。この日もいままでのライブ以上に観客の歌声が響いていた。このバンドは決して選ばれたスターじゃないけれど、だからこそとてもリアルにみんなが共有できる幅がある。みな自分の曲だという強い思いを抱いて歌っている。
今回はサビをよういっさんといっさんが歌っていた。いっさんはファルセットも披露。
「サムネイル」「センチメント・エキスプレス」
愛知勤労会館もハート行きの汽車に経由された。定番の1曲なのにいつも胸を熱くさせる。
「ショートバケーション」
ホールだろうがなんだろうが、盛り上がる1曲。ナカザの美声がいい感じに伸びていた。ひとしきり盛り上がり素生のMC。
「去年ずっとレコーディングしてまして。レコーディングの間、ナカザが俺のほうをちらちら見てるんですよ。・・・捨て猫みたいな目で」
見てねーよ、とオフマイクで突っ込むナカザ。
「その目がね。訴えてたんで。『素生、今回は俺の曲ないの~?』って。だから作りましたよ!」
と明らかな嘘話からナカザボーカルの新曲!素生が「俺だったら恥ずかしくて絶対歌えない」というだけある、歌詞に「少年少女グッドコミュニケーション」と何度も出てくる激ポップなはじけた曲だった。そして曲終わりでナカザが叫ぶ。
「愛してるぜ!名古屋」

盛り上がり続けた場内が静かになる。しばらくしてドラムソロから演奏が静かにスタート。
「同じ月を見てた」
さっきまでの盛り上がりが嘘のように、静まり真剣に聴き入る観客。高いキーが続く曲でいままでライブなどで高い部分で素生の声がでていなかったけれど、今日はばっちりだった。
この曲の歌詞はなんといっていいか、非常に複雑だ。ネガでもポジでもない。答えがしめされることもない。ただ「いつだって同じ月を見てた」と歌われるだけだ。それはとても普段の生活そのものだ。
「出会ってしまった僕達は なぜか不安だいつも」
わかりやすい未来の肯定の言葉はない。なにかに酔っていないシラフな表現でざっくり真実を描いてしまっている。それでも最後に送られる感謝の言葉が切ない。
「出会ってしまった僕達へ 『どんな未来を描く?』 出会ってくれてありがとう 君に会えてよかった」

「サンキュー」
本編ラスト近くで最近のシングルが連続する。いまバンドがもっとも伝えたい曲たちであることがとても伝わってくる。
このバンドは成長するにつれどんどん曲調がポップになっていきながら、どんどん言葉は弱さや汚いところを吐き出すようになってきている。ミスチルやサザンの例を出すまでもなく、それは正しい方向性だと思う。多くの人にとって寄り添える、かけがえのない曲をこれから作っていってほしい。
「誰かのために願い走る事で少しずつ優しくなった声 道に迷うこともあるけどつながっていたいんだ」

本編ラストは「凛」。伝えたいことを伝えてバンドはステージをあとにした。

アンコールでは、早くも次のツアーの発表が!4月9日静岡サナッシュ、6月10日愛知勤労会館。できれば両方参加で。
「アンコール、歌わせていただきます」
といって「トワイライト」。イントロで大歓声が沸き起こる。
前々回と前回のツアーでは、この曲がライブのポイントだったけれど、今回はアンコールで定番のキラーチューンという立ち位置に。この曲の感動的なストーリーは何も変わっていないけれど、それだけこのバンドが凄いスピードで新陳代謝を繰り返しているということだ。
「ハートビート」
さらにバンドと観客をつなぐ定番チューン。最後は延々大合唱。ホール最後方まで熱狂状態だった。
よういっさんが巨大クラッカーから銀テープを放出すると、ステージ上部から「またお会いしましょう」の垂れ幕が。よういっさんの自筆の書とのこと。

このバンドはまだしっかり聴くようになって1年半くらいなのだけど、いろいろ巡り合わせもよくて6、7回ライブを観ている。そのせいもあってか1回ごとのステージングの変化とかがよく分かって、今回は特にぐっと成長した気がした。
アルバム、期待してます。
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by kngordinaries | 2005-01-09 02:58 | ライブ


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