GOING UNDER GROUND tour"h.o.p.s" 愛知勤労会館
大バコのライブハウスが増えてきた昨今、ひさしぶりにホールでのライブだった。いつ以来かと当ブログをさかのぼってみると(記憶ではこころもとない)、これまたGOING UNDER GROUNDでした。場所もここ、愛知勤労会館。

ホールなので入場のごたつきはほぼなし。直前まで外にいる人も多い。今回の席は9列目とほどよく近かった。かなりいっさんより。

開演前のBGMはハウス系のノリのいい洋楽が中心。さりげなく「美しく燃える森」のリミックスも流れていてちょっと嬉しい。席に座ってライブの開演を待つ、というのもなかなか乙。いきなりBGMの音量が上がって勘のいい人から順に立ち上がる観客。

客電が落ち、BGMはいつのまにかfire growに!

※この先、絶賛ツアー中のライブについて不完全なセットリスト等のネタバレが頻出します。ご注意ください。(ツアー終わったのでMore機能外しました)

※当セットリストは信用に値しません。鵜呑みにされませんように!
fire grow
メンバーが一人一人ステージに登場する。
ロール アンド ロール
いきなり気持ちよく演奏がドライブしていた。素生の喉の調子もよく、感情の入り込み方が凄い。歌に込めた想いへの集中力がハンパじゃなく、いきなり緩衝材なしにダイレクトに伝わってくるものがある。
アゲハ
丈さん作曲の曲たちの歌詞は状況描写や言葉遊びが多くて意味が明確にはつかめない。それが時折ぐっと心を掴む瞬間があって、不思議な余韻を残す。
グラフティー
疾走する青い気持ち。「かよわきエナジー」は特別な輝きを感じさせるアルバムで、今のGOINGにも他のバンドにも真似のできない世界がある。どのツアーやライブでもこのアルバムからの曲はかならず披露されていて、演奏も素生の歌声も、その曲に対する想いや熱さがみなぎっていて少しも風化しない強さがある。この5人は自分の過去の出来事に対してもそんなスタンスを持っているんだと思う。

ここで短いMC。
「名古屋いいね。今日は出てきたときすぐ俺、いいバイブス感じたよ。今日はきっといいライブになりますよ!ではバンド最強の3MCで次の曲をやります」
サイドカー
素生、ナカザ、丈さんとボーカルリレーが楽しいこの曲。おおらかで小気味いいリズムといっさんのベースラインが素敵すぎる。
センチメント・エキスプレス
テンポを上げサイドカーからエキスプレスへ。
シンドローム
「もう声が嘘をつけないでいる 夏が終わる」という歌いだしの声色に震える。アルバム「ホーム」といえばまずこの曲が思い浮かぶ最高の1曲。最後の1節「広くなった世界」という言葉がバンドの成長と重なって少し苦い。
センチメント・エキスプレスにも「それぞれの夏が過ぎ また一つ君を知る」という歌詞がある。こちらが気付いていないことも多いけれど、GOINGのセットリストはいろんなかたちで曲順にドラマがあって、そこに懸けているメンバーの熱量は相当なものだと思う。MCでそんなことは一言も言わないけれど。
個人的に過去のライブで印象深いのは「ビターズ」から「足音のブルース」へ、というセット。

ホールの風通しのいい距離感もライブの熱気が満ちて、暑くなってきたところで
ステップ
跳ねるフロア。よういっさんにあわせて腕を振る人多数。素生もいっさんもノリノリ過ぎて楽しすぎる。ぐちゃぐちゃに盛り上がるステージと客席。
ダイアリー
GOINGアンセムとでも呼びたくなるようなこのバンドのど真ん中の1曲。いつでも強引に背中を押してくれる。歌の持つ感情に入り込んで素生が拳で胸を叩くようなパフォーマンスをすることがライブ中たびたびある。それが心にくる。

ここでMC。
素生は前日に髪を切ったけれど、妙に刈り上げられすぎて直前まで悩んでいたらしい。
ナカザが日本ワールドカップ出場の話題を出し観客が盛り上がると
「ほんとにみんな興味あるの?」
と否定的なボーカル。サッカー命のギターとひと悶着。
「俺、はじめっから気付いてたんだけど、愛する我が浦和レッズのユニフォーム着てる男の子いるよね」
とわりと前列の客席を指差すナカザ。「○番ってことは○○(選手の下の名前)だね」「誰もわかんねーよ」というかけあいがギター&ボーカルで繰り広げられて
「もう俺ライブの最初に気付いたときから、君のこと好き」
ナカザファンの嬌声とやれやれといった様子のボーカル。
そして
「このアルバムh.o.p.sで回っているこのツアーは今までで最高のツアーだ、と俺は思ってます」
との素生MCから
「ではh.o.p.sからの曲を」

あすなろ
しんと静まり返る客席に歌声と演奏が響く。とても繊細な心情とタフな決意が歌われるこの曲はミドルテンポで雰囲気もとても中庸で、だからこそリアルに響く。
TENDER
静謐なキーボードが会場を満たし余韻が消えたころ、かつかつとリズムが刻まれ始める。ゆっくりと構築されるサウンドにのって、真夜中に弱さがあらわになった少年の心が歌われる。
「つないだ手を離しながら 戻らない季節を泳いでる 
 さよならを選んだよ またいつかどこかで出会うため」
アウトロのナカザのコーラスがせつなく強い。
サンキュー
そしてついに旅立つ男の子、という感じでここの流れもドラマチック。

「このあいだ出たばかりの新曲をやります」
STAND BY ME
「ダイアリー」以来のど真ん中だ、と個人的に思っている新曲。特にアレンジが初期のバンドの衝動を感じさせて次のアルバムへの期待を早くも膨らませてくれる。
ハートビート
ドラムだけでもう誰もがこの曲だと分かる。自然に湧きあがる手拍子。巻き起こる大合唱。
曲中でいっさんMCが入ったんですが「みゃー、みゃー、みゃー、みゃー(だんだん強く)」とかわけがわからない。そのあとも名古屋の名産を早口で挙げていったり、まあ盛り上がったんですが。
「うちの王子が歌います!」
との素生MCから
月曜日雨のメロディー 恋のナビゲーション
恋ナビ前は恒例の学園天国のようなコール&レスポンス。王子の美声は今日もすこぶる快調。いっさんがホールの袖のようなところまで来てくれて盛り上がる。ナカザのギターソロはかっこよすぎる。
「少年よ!永遠に。 少女よ!永遠に。 全てのかわいらしい少年少女にささげます」
というセンチなMCが炸裂し
「ボ――イズライフ!!」
ボーイズライフ
明るく疾走するビートにこれ以上なくセンチで青臭い歌詞。「かよわきエナジー」のなかでも特別に振り切れた名曲。
「けがれない」の一言を3人のボーカルがリフレインする箇所ではそれぞれにピンスポが当たっては消え、繰り返される決意と逡巡と願いの感情が表現される。
「ボーイズライフ 全ては僕らの想うまま あの娘の背中も焦がしちゃう夕暮れ」
同じ月を見てた 東京
熱い思いが疾走する「同じ月を見てた」から本編ラストの「東京」へ。ステージ後方に夕暮れの景色がスクリーンに映し出されていた。コンビニでジュースを買って立ち読みをするこの曲の主人公は、かぎりなくリスナーに近似している。寂しい夜もなんとかやっていく、道を選びもしない日常を過ごす主人公。それでもいくつかの希望と決意があって、音楽から力をもらって進んでいく。
「イッツオーライ 僕らの日々を大きな声で・・・」
曲が終わるころ、スクリーンは青空を映し出していた。
本編は暖かい感情に包まれて終了。

長く熱いアンコールに答えて5人が再びステージへ!
いっさんがバラを一本口にくわえて登場し、前列の子に手渡す。
「いいな、それ。俺もこの花あげよっかな」
とジーンズの尻ポケットから花を出す素生。モリッシーを意識してのことだそうで。
「さっきやった『東京』とここ名古屋には因縁があるんです」
と素生。
「因縁じゃ悪い意味だよ」
と突っ込むナカザ。
去年の春。名古屋クアトロでのイベントの直前に丈さんが体調を崩してしまったときのこと。
「俺らあせって4人でどうしようって話あって、でも待っててくれる人もいるわけだから。すぐにパルコ(名古屋の栄にある)の裏のスタジオに入って、4人でアコースティックのアレンジとかを試して。なんとかイベントをのりきったわけ。で、そのステージ上でそのとき作りかけだった『東京』をメンバーにも初めて弾き語りで聴かせたんだよ」
『東京』の余韻に浸ってるときにこのMCは沁みる。そしてギターの音色だけで客席みんなが気付く名曲へ。
トワイライト
熱く熱く、大合唱が巻き起こる。
サムネイル
爽やかに軽やかに前に進む未来への希望を歌った曲でステージは終わりを迎えた。

今回のライブはほんとに最高だった。演奏も歌も凄く良かったのはもちろん全体の流れがすごくしっくりきていた。
ホールだとメンバー各人の動きがしっかり見られるのがいいな、と思った。よういっさんのあの手この手の盛り上げはノリやすくなるし、ナカザのギター小僧っぷりもよく観ることができた。


最後にメンバーがステージを降りたあと一人残った丈さんのMCを。
「今朝、初めて気付いたんだけど・・・。愛・地球博の「愛・地球」って、愛知県のあいちとかけてるんだね。ほんとに今朝気付いたんだ。じゃーね」
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by kngordinaries | 2005-06-11 14:14 | ライブ


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