ミドリカワ書房 TOWER RECORDS名古屋パルコ店 インストアライブ
「プロレスこそ最強の格闘技だ」
「顔にしか自信がない。これホント」

そう書かれた貼り紙が目に飛び込んできたのは、まだつい昨日のことだ。名古屋パルコ内のタワレコに買い物のついでに寄ったときのこと、店の入り口あたりに置かれた試聴ブースで見つけた。
それはミドリカワ書房という名のミュージシャンの手書きの書だった。

翌日、つまり今日の15時から同じ場所でインストアライブが行われるということで、さっそく足を運んだ。アルバム「みんなのうた+α」の始めのナレーションと「顔2005」という曲を1回試聴した以外ほとんど音源を聴いていないけれど、関係なかった。もうその試聴だけで一見の価値があることはよく分かったから。

遅刻するかとあせったけれど、14時55分にタワレコに到着。小さなライブスペースには熱心なファンっぽい人たちが最前から30名程度。その後ろについて様子をうかがうくらいの位置をとったつもりが、15時すぎまでにさらに人があつまり、全体の中ではわりと前の方になってしまった。
司会役はミドリカワ書房のスタッフの方のようで、まずは本人登場の前にPVを編集したビデオを上映。5~6曲、1コーラスくらいずつ次々に流れるPVがもう面白すぎる。初めて聴く曲がほとんどで、しかもそのどれもが衝撃的なおもしろさ。

ビデオ上映が終わるとふらっと本人が登場。アー写で見たとおりなよっとしたスピッツ正宗くんのような2枚目のルックスに白シャツといういでたち。ゆっくりとギターの音を確かめすぐに歌いだす、がマイクが機能していない。それでもしばらく頑張って歌っていたけど結局歌いなおすことに。そんないきなりのトラブルにも少しの同様も見せず、どちらかというと冷めているところがまたおもしろい。

それぞれに真実がある
保健室の先生
顔2005
馬鹿兄弟
チューをしよう

さすがに曲順までは覚えられなかったけれど、演ってくれた曲はこの5曲だったと思う。インストアということで全てギター1本での演奏だった。
MCでは名古屋は初上陸という話から「ぜひ夜は名古屋美人をたいらげたい」といった猥褻なトークもしたり、曲に負けず劣らずおもしろく飽きさせなかった。

この人がおもしろいのはまずなんといっても歌詞。
顔2005なら「自分のルックスを気にする女の子」、保健室の先生はそのまま「保健室の先生」といったように曲ごとに歌い手のキャラクターが設定されている。そのキャラ目線で歌われていく言葉は、奇妙なリアリティと濃い情念を感じさせ、時折そのディープさゆえ笑える、というかなりひねくれた構造を持つもので、少なくとも今のJ-POPシーンには似た人がいない種類のものだ。

そしてそれが乗っかるメロディは歌謡テイスト満載の日本人の心に響く美メロ。アレンジも負けず劣らず80年代的なゴージャスなサウンドが心地いい。
さらに声がいわゆる倍音がよく出ている耳に気持ちよく響く声で、歌唱もかなりその辺計算づくのプロな歌い方をしている。

ざっくりいって、かなりエロな魅力満載なのだ。
CD帯の「子供は絶対に聴いてはいけません」というコピー、間違ってない。

俗な言い回しや日常にべったりと依存したような言葉を封印していくことがJ-POPにとっての進化だったように思うけれど、この人は違う。その流れへの思い切ったカウンターを打ち込む「みんなのうた+α」は凄い。凄すぎて笑ってしまうくらい。

笑って聴いていると時折突き刺さることばの切れ味も凄い。
僕が特にやられたのは「馬鹿兄弟」。「金にならない歌を歌ってた」兄貴って本人のことだろうか。

とぼけた表情で「ワン、チュー、スリー、フォー」のかけ声で「チューをしよう」を歌い始める感じとか、この人自身も作品同様そこが知れなくて、ライブが終わってからも興味ひかれっぱなし。

どうやらミドリカワ書房の術中にはまってしまったようだ。

アルバムも当然購入したのだけど全曲のPVがはいったDVDが付いていた(はずだった)。まだ観ていないけど、これ相当おもしろいんだろうなー。


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by kngordinaries | 2005-07-31 20:13 | ライブ


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