ROCK IN JAPAN FES.2005 2日目 その2
15時、ウルフルズ
お揃いの緑のTシャツでウルフルズ登場!トータスだけはスターなので紫Tシャツに赤スパッツ!いきなりのバカサバイバーで早速の大盛り上がり。初めて生で聴くトータスの歌声はまさにソウルフル。胸が震え心が躍る。
さらにSUN SUN SUN'95。この場にしっくりきすぎるサマーチューンのリズムに合わせて圧倒的な数の腕が掲げられ左右に揺れる。思わず息を飲む光景。
そして「イエ―――イ!!」のシャウトから歌われるのはロマンチックで骨太で一生モノのラブソング、バンザイ。広大なGRASSの会場全体が一つになったような熱気。
さらに
「ひたちなかの、ひたちなかによる、ひたちなかのための・・・大阪ストラッット――!!」
とのシャウトから大阪ストラット。トータスの即興のしゃべりや思いつきコール&レスポンスでほのぼのとした雰囲気でみなを夢中にさせる。
MCでは
「すごいねー。ええね。いや、ほんと凄い!ロッキンジャパンは凄い!・・・・トイレが」
といってバックステージのアーティスト専用仮説トイレにウォシュレットが付いていたという衝撃的な事実について語る語る。
「とまあね、こういう細かいところにね。そのフェスの心意気っちゅーかね。そいうのが出るのではないかと思うわけです」
観客漏笑。携帯ウォシュレットを常備してるくらいウォシュレット大好きとのこと。
そして暴れだすええねんガッツだぜ!!と名曲連発。何の修飾もいらない、演奏と歌だけでがっちり持っていかれた。
ラストは定番、いい女!トータスコールに参加できてもう感涙。マイクスタンドに引っ張られるように戻ってくる姿から最後のブルースハープの独演奏まで、どうしようもなく絵になる。
毎回毎回同じことをしているのだろうけど、それを毎回本気で心を込めて、貫徹できるパフォーマーがどれだけいるだろうか、しかもそれがほんとに全ての観客をとりこにするような力を持っていなければ観客はすぐ愛想を尽かせてしまうわけで。だからトータスは最強なんだ。

16時20分、THE BAND HAS NO NAME
「いえーい」という初っ端のMCからどうしてそこまでこの大舞台でリラックスできるのか、と問いたくなるくらいの脱力っぷり。1曲目ギターの犬から渋いロックを連発。音はルーズにもタイトにも自由自在。
圧倒されているのか中盤まで観客のノリが今ひとつだったようだけど、Mistakeの浮遊感のあるポップが鳴らされるとだんだんと引き込まれたようだった。
ここで少しだけMC。
「はじめまして!THE BAND HAS NO NAMEです!」
「はじめましてででかいほうのステージですいませーん」
とバイン田中に怒られそうな発言。
「時間が押してるらしいんでサクサクいきましょう」
「サクサク行こう!遅れると怒られる」
「ふはは。じゃあこっからマキで。マキでいこう」
とのゆるーい掛け合いからJet Lag!タイトに疾走するハードポップチューン。この緩急のつけ方があざとくもかっこよすぎる。さらにレアなBlue BoyからAll Through The Night、さらにはSomething Wildまで息もつかせぬ極上のロックンロールショウ。
あまりに他のロックバンドたちとスタンスが違いすぎて、その意味でもとてもロックなライブだった。こんなふうに緩くかっこよく、さっと組んだバンドで、笑いながらロックできるかい?君たち、といった風に。確かにロックバンドにシリアスさは付き物だし、長くロールし続けるにはストーリーが必要だったりする。「人間だもの マジメばかりでもつまらないもの」というOTのスタンスはずっと変わらないな、と思った次第。
でも終わった直後から翌日の奥田民生のステージが待ち遠しくなってしまった。やっぱり本気のステージにしかないものもあるわけで。

ここでGRASS後方の木陰で休憩。次のバンドの音出しで、くるりのBIRTHDAYが奏でられていたりする。おいおい、期待するよ。
ゆっくりと休んでいるあいだにSINGER SONGERのステージは始まっていたもよう。Come on youの弾むような旋律が夕暮れの涼しさと絶妙にマッチしていた。ここでネットブースに出かけ、明日のスネオヘアーのステージがどうなるのかを確認しにいくもののまだ発表はされていなかった。さらにここでやっとこの日初めてGRASSのアーティストグッズ売り場に立ち寄ることができたのだけど、すでにTBHNNのグッズ販売は終了していた。グラサンとか買いたかったのだけど、残念。まあライブや食事や休憩のほうを優先したいのでしょうがない。GRASSのスタンディングゾーン後方に行くとちょうど初花凛々が演奏されていた。初めてみたCoccoは華奢な体から想像のつかない包み込むような、でもズシンと響く歌を放っていた。
MCではたどたどしくタッシン始めバンドをとりまく多くの人たちへ丁寧に感謝を。
ラストは花柄。つい最近産まれたばかりの新曲とのことで、今後が楽しみ。
予定された20分より大幅に長めだったもようで、ちょっとだけ期待していた飛び入りゲスト的なものはなかった。タッシンは来てたのかな。

そして終演後、サクッと帰れるよう荷物を持ってシートゾーンへ。カキ氷をしゃくしゃくしながらそのときを待つ。

19時、Mr.Children
1曲目は終わりなき旅。いきなりのどでかいアンセムに一気に引き込まれる。GRASS STAGEの前は見渡す限りみんなライブに夢中になっていて、その光景だけで感動的。ここにいる全員にそれぞれの終わりなき旅があって、個人的な熱い想いに焦がされながら、それらがバンドの演奏によって大きな輪が作られてしまっているわけで。これが最強のポップの構造だった。
光の射す方へは個人的に大好きな曲だった。しかし、この曲のおわりくらいからなんだかぷっつりと心の緊張回路が途切れてしまったようでぐったりと座り込んでしまった。しかも時折軽く寝てしまったっぽい。
聴きなれたメロディに体が反応し、立ち上がり、踊り狂ってしまったのが雨のち晴れ。これぞ我が心のミスチルソング。ナイーブで弱くて平凡な主人公の全然なんでもない日々のつぶやきのような言葉がリアルにリアルに良質なポップミュージックになっただけ。それが10代の僕にとって一番に心に効くクスリだったわけで。
そのあとはまた座ってしまい、ぼんやり名曲を聴いてました。
and I love youでは桜井くんが感極まったような声で
「I love music!! I love rock! I love pop! I love pank! I love hiphop! I love music! I love music!」
と叫び、また「and I love you♪」のメロに戻っていくという美しいライブパフォーマンスが展開されてました。やっぱり桜井くんは凄い。
そして僕の記憶には靄がかっていますが、本編ラストはHERO。シリアスなメッセージが込められつつ、蒼すぎるほどの少年性とほろ苦いロマンチシズムに彩られた決定版アンセム。翌日に控えたもう1組のポップモンスターバンドは本質的にアダルトなスタンスだけど、ミスチルはどこまでも純粋な精神性から離れられない。その姿勢が彼らの過去の名曲たちをずっと肯定しているから、いつでも最高出力で無尽蔵にポップが更新されていくんだろう。
そんなバンドがいてくれることへのリスナーの巨大な想いは、この場での拍手や歓声や笑顔や泣き顔となって表れ、また一つ強固な結晶になっていく。
アンコールはinnocent world。大合唱が巻き起こる。とんでもない熱狂の渦。
ミスチルのライブはおとなしそう?ポップソングは刺激が足りない?
とんでもない。もっとも獰猛でもっとも本能的な歓喜と衝動が爆発したライブだった、と思う。いや、中盤寝てたんで。

アンコール終了後、花火も心も打ちあがる。湧き上がるこの気持ちはなんていうんだろうな。何かに例えにくい。もう少しフェスが定番化したらどこかの誰かがこの気持ちにしっくりくる言葉にしてくれそうだ。それまでは何ともいえない満ち足りた気分、と言っておこう。


3日目はまた近々。というか書く前から悩ましい。最終日はほんととんでもなかったので。
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by kngordinaries | 2005-08-14 01:23 | ライブ


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