ROCK IN JAPAN FES.2006 2日目 
1日目よりさらに暑く感じる陽射しに、うわーと思いつつ、9時20分ごろ会場に到着。

ライブ開始までとても余裕があったので、GRASSのアーティストグッズ売り場でOTグッズの長蛇の列に並ぶ。直前まで悩みつつタオルセット、'MANY'Tシャツ、それとなぜかその場の勢いでOTプラグキーチェーンも購入。
さらにSTANの売り場を探す。髭ちゃんとlostageといっしょくたの売り場ながら列が非常に短い。黒のSTAN Tシャツを購入。

そうこうしている間にいつの間にか開演時間が迫ってきていたので、急いでレイクへ移動。
シーサイドトレインの混雑もあって、前説は当然のこと、ライブ開始にも惜しくも間に合わなかった。早足でレイクに向かうと聴こえてくるSunny Morning。この夏空の下にぴったりの1曲目に嬉しくなる。

10時33分、フジファブリック
スタンディングゾーンはびっしりと人で埋まっていたため、シートゾーンの通路で立ち見している人だかりのうしろついて観ることに。朝一からこの人の入り具合は凄い。
TAIFUダンス2000と最高のダンスチューンで一気に熱が上がる。ものすごい独特で奇妙な味わいのあるバンドなのに、そのなかでも徳濃な曲がフェスという場でこんなにも機能しているところが、ほんとに凄いと思う。
「いやー、えー、お、おはようございます。フジファブリックです」
と金澤をチラチラ見ながらの志村。
「この男は、前に昼に出た時に『こんばんは』って言いました。今日はちゃんと言えましたね」
と金澤。
もともと得体の知れないバンドだったけれど、2ndアルバムを経過して、さらに得体の知れないバンドになっていってる彼らの今後がほんとに楽しみで仕方ない。
続いてはロマネ。イントロから曲を通してつらぬかれるギターリフも耳にこびりついてしまった。中盤のメロディーラインが心地いい。
「フジファブリックが朝からライブすることってまずないんで、今日は4時起きで来ました。いつもならそろそろ寝ようかと思う時間なんですけどね」
と志村。
後半を聴きつつも次のアクトに向けて時計を気にする。本当は開始10分前には移動しておきたかったけれど、とてもいいセットリストと演奏・歌に5分前まで延長。しかし銀河終わりでさすがにもう限界だ、と抜け出しWING TENTに向かう背中にのイントロが。虹、聴きたかった。
去年もアナログフィッシュに備えてフジファブリックは途中までだったことをちょっと思い出した。

今年からの新ステージWING TENTを初めて見る。名古屋で言うと大きさはダイアモンドホールくらいだろうか。ステージはSOUND OF FORESTよりも小さく、屋根もあるのでライブハウスっぽい雰囲気。
5分前に到着したところ、全体で100人いただろうか。最前のスペースも前から3列程度の埋まり具合。
とはいえ、前方の盛り上がりは凄い。そわそわと落ち着きがない感じ。ドカーンとした広がりはないけれど、ハマッたらどこまでも熱が上昇していくこのバンドらしい。

11時10分、STAN
STANの3人が軽い足取りでステージに登場。
「いらっしゃいませー」
という少々観客をからかうような軽いトーンのKYGの挨拶に熱い歓声が答える。
1曲目はSTAN’S HOUSE。最初から爆裂する蠢くようなサウンド。圧倒的な衝動と熱に、呆然としてしまいそうなところを踏ん張って音に乗っていく。STANの音楽に向き合うのには時として体力が必要だ。
さらにULTRAMAGNETICSTANS。曲頭の隙間たっぷりのアンサンブルが抜群に心地よく決まり、このフリーキーな自己紹介ソングで一気にフロアの熱を上げていく。
曲が終わり、大歓声が沸き起こる中、
「お前ら、ほんとにみんなSTANのCD買ってるのかよ」
と言い放つKYG。
「これだけ買ってたら俺らの生活ももっとよくなってるはずなんだけどなー。次はJAPANISTANという曲をやりまーす」
と言って、JAPANISTAN。今の時代・状況への底なしの恐怖と毒と提言がギュッと詰まったメッセージソング。ヒリヒリするようなサウンドとその切実な想いが胸を焦がす。過剰な演出のないまっさらな気持ちの表現であるからこそ、伝わる平熱で重い感情。
ここでDolphin Dance。圧倒的なサウンドの洪水から流麗なメロディで魅了するポップチューンへ。
そういえばワイヤレスのベースを操る今西は、くるくると舞い、ステージから消えるほどに左右にステップしていき、時には49のドラムセットの後ろを一周していた。どこまでも自由に音に乗りまくっていて、楽しそうだ。
さらにCDには収録されていないポップチューンを披露。とても優しいサウンドとそれに乗せたナイーブで穏やかな歌詞はSTANの新たな一面が見えたようで、鳥肌が立つほど素晴らしかった。
といってもこの繊細なポップはこれまでのSTANの楽曲にも内包されていた世界だと思う。僕は一人の青年が世界で日常で起こるさまざまなことに対して感じる悲喜こもごもの感情、その全てを、あまりにもリアルに抉り出す装置がロックなのだと思っていて、そしてそれと完全にイコールで結ばれているのがSTANだと思っているわけだけど、彼らがその感じた感情を今の時点で全方位表現し切れているわけではないとも思っていた。これから発表する音源で、まだ見ぬいろんな世界が飛び出す予感がしていたから、このバンドにずっとわくわくしていたし、これまでの楽曲からもこの繊細でポップな方向性は、十分感じられていた。
幾多のバンドの中でも、その装置の高性能っぷり、同時代性と肌身に感じるリアルが群を抜いた表現者がSTANだと思っている。メジャー感溢れる60年代のロックと00年代のヒップホップを通過したサウンドもそれを感じさせる素晴らしい武器だと思う。少々お金に苦労してるっぽい東京でのいち生活者としての立ち位置も含めて、その構成要素の完璧さをいったらキリがない。
さらにグルーヴィーでポップな必殺のアンセムTHE SONGを披露し、最後はI knowという名の新曲(自分調べによる未確認情報)。音楽のジャンルなんて関係ない、という言葉も登場する、STANの冷静な批評性が炸裂した曲だったと思う。メロをほとんど廃した言葉とトラックのノリ重視の攻撃的なロックチューン。曲中で何度も変わる複雑なリズムも驚くほど正確に刻まれていた。しびれた。
素晴らしくいろんなことに想いを巡らせられたような、とにかく躍動するサウンドに夢中でアガリ続けたような、もの凄い爆風が一瞬目の前を通りすぎただけのような、圧倒的で濃い30分のライブはここで終了。
秋に出るという3rdアルバムが楽しみで、楽しみで仕方がない。

GRASS STAGEへと向かって、真心ブラザーズを聴きながら昼食の冷やし梅茶漬けに舌鼓を打つ。拝啓、ジョンレノン空に舞い上がれといった曲たちや「真心として初のGRASSだぜー」と叫ぶYO-KINGの声を聴きながらの休憩はぜいたくだ。
どか~んとか、「俺の作った曲だぜー」と紹介するYO-KING。
休憩もそこそこに続くACIDMANを観るために灼熱の陽射しのなか、スタンディングゾーンへ移動。


続きはまた近々。
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by kngordinaries | 2006-08-13 15:20 | ライブ


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