ROCK IN JAPAN FES.2006 2日目その2
13時40分、ACIDMAN
一悟、そしてサトマがまずステージに登場。センター手前まできて観客を煽るサトマ。そして大木も登場しサウンドの確認。
1曲目はworld symphony。いきなり沸点に達するサウンドに一気に会場の熱が上がる。さらに波、白くで一気に最高潮の盛り上がりへ。
個人的に続くRiverが嬉しかった。穏やかなAメロBメロから弾むようなこのバンド独特の柔らかな4つ打ちのサビへ向かう展開がたまらなく心地いい。大木の歌声もand world以降、よりこういったミディアムチューンに似合う柔らかさが増したと思う。
swayedを終えたあたりでMC。
毎年・毎回ロッキンオンのフェスに出ることができていること、このステージで演奏できていることへの感謝を述べる大木。特に熱弁するわけでもなく、ふざけたようなニュアンスもなく、フラットな心情からの素直な感謝の弁に聴こえた。
そんな穏やかでピースフルなMCから大木がアコギを手にして季節の灯を披露。灼熱の陽射しの下、GRASS STAGEに爽やかな風が吹いたような清涼感。
さらに新曲をやりますとのMCからスロウレイン。これがand worldの流れを汲むような風通しのいいサウンドと開かれたメッセージが鳴っている気持ちのいいミディアムチューンで最高だった。サビ付近はRiverにも似たリスナーフレンドリーな4つ打ちだったと思う。メロディも少し歌謡テイストが入ってる印象の馴染みやすいポップが炸裂していた。メッセージには「世界」という言葉も登場し、and worldで縮小したスケールがまた宇宙大に広がったようにも。
昨年末のCDJやand worldのツアーではバンド内の関係の良好さや、音の開放感が素晴らしく機能しているように思ったけれど、そこからまた先に進んでいるようだ。
続いてアイソトープ、そしてFREAK OUTでまた熱をぐいぐいと増していき、最後はある証明
大木のMCにもあったけれど、完全に唯一無二の音楽性を突き進むこのバンドが、こうして広くいろんな趣向の音楽ファンが集るフェスでこれだけ大きな熱を生めることはとても幸福なことだと思う。
個人的には、昨年までのセットリストでは、新譜が発売されていても、1st、2ndからの人気曲・代表曲を中心に据えていて、確かにフェス向きでライトなリスナーには親切でいいけど、もう少し最新モードで推したり、期待を裏切ってくれてもいいのに、と思う部分もあったけれど、今回は最新作and worldを中心に、しかもど真ん中にバラッド季節の灯、そして未発売の新曲スロウレインを持ってきたり、とても今のバンドの見せたい部分をガツンと魅せてくれているように感じられて嬉しかった。

大満足の灼熱ライブを終え、グイグイと水分補給を取りつつも、LAKE側に向けて移動開始。
あるバンドの初めてのライブというのは、ほんとにワクワクするな、と思いつつ、今日2度目のWING TENTへ。すでにライブは始まっていると思われるので、急ぐ急ぐ。

14時45分ごろ、髭(HiGE)
WING TENTはぎっしりの人。やはりすでにライブは始まっていて、かなり後方からまったりと見学する感じになってしまった。ダーティーな世界を演奏していたような。
なぜかサンタの格好をしているパーカッションの人に対し、
「今日はサンタを連れてきたよ」
と紹介する須藤。
「・・・あれ?間違えた!サンタじゃなくてサンタナ連れてきちゃったよ!」
前方の観客大爆笑。小ネタのようで、後方からはなんのことだかよく分からなかったけれど、とにかくそのひねくれてすっとぼけた毒とも癒しともつかないMCが髭ちゃんらしいと思った。初めて観たのに。
「昼間だっていうのに、ここは暗いねー。それは屋根があって狭いステージだってことなんだよ。でもそんなとこに髭ちゃん観に来てる君たちが一番頭いいぜー」
というようなことをのたまう須藤。これまた髭ちゃんらしくて痛快で爽快。
正直、後半の曲たちはママ's 理論ギルティーは罪な奴くらいしか分からず、しかも後方すぎてステージもよく見えなかったけれど、なぜだか凄く面白かった。
あっという間の30分のライブは終了し、「サンキュー、サンボマスターでした!」の挨拶を2,3度繰り返して髭ちゃんはステージを去っていた。なんだか凄く好みのバンドだ。

期待が裏切られないライブにホクホクでLAKEステージへ向かう。

15時15分ごろ、BOOM BOOM SATELLITES
後方のシートゾーンでまったり観ようと行ってみるとすでにKICK IT OUTで異様な盛り上がり。ドラムもいるもののバキバキの打ち込みサウンドがとにかく凄い音圧。
ギター&ボーカルと、もう一人はベースをやったり、トラックを作ったりと急がしく、そこに生ドラムが絡むような構成。他のアクトとは一風変わった感じでおもしろい。

BOOM BOOMの前半を観たところで、GRASSに向けて移動。
ちょうどELLEGARDENも終わって少し経過して、空き気味のスタンディングゾーンをある程度前方まで進む。この時間帯だと前の方が日陰になるので実は過ごしやすい。

16時20分、奥田民生ひとり股旅
ステージ上のセットからしてガランとしている。やっぱりどう考えてもおかしな形式のライブだ。
そこにふらりと奥田民生が登場。グラサンをし、なんとなく笑みを浮かべた余裕の表情だ。
「えーまあ、かなり暑くなってるんで、皆さんもちょっとした休憩のようなつもりで。お菓子でも、こう食べながら(笑)、観てていただければと。でも、ELLEGARDENと同じくらいの時間はやりますけどね」
個人的には10.30以来のひとり股旅なのだけど、あのときとは状況も、こちらの心構えも、全然違う。ゆるーい空気で、最高の演奏を聞かせてくれればそれでいい、ちょっとくらいグダグダもOK、という気分。
実際ゆったりと準備をしたOTが弾き語る1曲目は愛のために!意外な選曲にどよめき、拍手が巻き起こる会場。OTソロのキャリアの出発点となったこの曲は、やっぱり原点。メロディ指向のOT曲の一つの到達点でもある名曲だ。飄々と伸びやかに歌ってるだけなのに、カッと胸が熱くなるような深い魅力のある1曲。
続いては野ばら、朴訥として優しいラブソングが軽やかに響く。そして荒野を行く、ひとり股旅らしい渋くもしびれる選曲を全身で楽しむしかない。
曲の間では、缶ビールを開けてはグビリ。そういえば10.30ではアルコールもなぜか無かったなー。
「いつも出させてもらってるんですが、この一人のやつをですね、でかい方で一度やらせてはくれないかと、僕の方からお願いしてみたわけです。老いぼれる前に1回やらせてくれ!と」
と自分からこのスタイルを希望したことを話すOT。そして缶ビールを飲む。
続いてはおなじみのリズムボックスを使ったアレンジで渚にまつわるエトセトラ。間奏で決めのドラムパターンを流しつつ演奏をそれに合わせると、歓声が沸く。お!意外なくらい受けたな、という表情で喜ぶOT。アウトロでは調子づいて3,4回そのドラムパターンを使ってしめていた。
続いて最新曲MANY。どこまでも伸びやかに軽やかに歌い上げる。ちょっと夕暮れが近づく夏の野外の空気に響き渡るメロディが最高だった。
The STANDARD、そしてこの真夏の空の下でなんと雪が降る街。少々声が出ていない感じはあるけれど、確かな演奏と次々と披露される名曲に言葉も無い。
さらに「昭和の名曲です」と嘯いて始まったのは働く男!またまたサプライズの超名曲。
そして最後はさすらいイージュー★ライダーを会場全体でシンガロングさせてライブは終了。
もうどこから観ても満足のいく凄いセットリスト・内容のライブだった。フェスらしいサプライズな選曲もありで、完璧な構成。
ただひとつだけ言いたいことを言えば、バンドとしてのライブも観たかったかなと。昨夏もMTR&Yでもの凄いライブを炸裂させていたけれど、今年のさらなる新曲を含む夏フェスセットのMTR&Yが観たかったなー。

ここで、食事を取りつつ、一休み。
スピッツがいきなり俺のすべてでスタートしたことにテンション上がりつつ、しばらくハングリーフィールドの手前で聞きながら体を休ませる。
そして2日目後半にきて、ようやくDJ BOOTHに足を向ける。

18時10分、RAM RIDER
アーティストグッズ売り場やみなと屋に行くついでに軽く訪れたことはあったけれど、1アクトしっかり観るのは初。ワクワクしつつ、フロア後方でCAPTAIN FUNKの音で踊る。
開演予定時間にようやくセッティングが開始されて、RAM RIDER本人もセッティングに参加していた。そして20分くらい遅れてようやくライブが始まる。
1曲目はやっぱりユメデアエルヨ!キラキラと輝くようなディスコサウンドと人懐っこいポップなメロディにもう一気に熱狂状態のフロア。
他のステージに比べて踊りにきている観客が多いためか、ロックバンドの縦ノリな盛り上がりとは全然違ってそれぞれが自由なノリでとても気持ちがいい。
サイドのビジョンのCGやステージ前方から噴出する霧の演出、さらにド派手なライティングなど、他のステージとは一味違うフロアライクな心地よさがまたいい。すでに日も暮れ始めて風も涼しく流れているため、普通に屋内のような気さえする快適さ。でも熱いライブに汗はにじむ。
「ここ3年くらいずっとDJとして参加させてもらっていて、今回初めてライブ形式でできるってことがほんとに嬉しいです!」
とRAMさん。初めてライブを観たけれど、歌も乗せ方も上手い、かなりのエンタテイナー。
新曲も飛び出しつつ、後半はベッドルームディスコHELLO、そしてMUSICと代表曲連発。キラキラと躍動する4つ打ちがいつまでもいつまでも鳴り続ける、もうほんとに最高のライブだった。
結局この日のどのライブよりも思いっきり体力を消費した。

あまりの熱狂ライブに上がった息を整えつつ、Coccoを観ていた友人と合流。
打ちあがる花火を観つつ、披露しきった体と、もの凄い満足感に浸る心を抱えつつ、帰路へ。


残るは3日目。続きはまた近々。
[PR]
by kngordinaries | 2006-08-14 23:22 | ライブ


<< ROCK IN JAPAN F... ROCK IN JAPAN F... >>