ROCK IN JAPAN FES.2006 3日目
ついに最終日。というかある意味個人的には3日間のメインとなりそうな、楽しみなアクトが目白押しの日だ。

この日は前日に比べ多少の渋滞があったものの、相当にスムーズに9時20分ごろ会場に到着。3年前から参加しているけれど、最初は30分や1時間の渋滞もざらだったのに、昨年と今年の改善っぷりは素晴らしく、ほんとに快適。

アーティスト・グッズ売り場ではほとんど待たずしてアナログフィッシュのピンクのタオルをゲットするだけにとどめ、DJ BOOTHの音をちょっと聴く。くるりのハイウェイがかかっていた。夏の朝の霞がかったような空にぴったりで、気持ちがいい。
そして一路レイクへ。

開演10分以上前、まだまだガラガラのLAKE STAGEスタンディングゾーンに、せっかくなのでそこそこ前方までいく。
3日目にして始めてしっかり主催者挨拶が聴けた。ジャパン編集長の山崎さんが2年目から登場したレイクステージが、人気を博していくまでのストーリーを語る。もっともっと自由に楽しんでもらうためにさらに増やしたステージたちも、新たなストーリーを作ってくれると思う、というようなことを語っていた。

10時30分、スネオヘアー
スネオとバンドメンバーが登場し、1曲目は悲しみロックフェスティバル。タメのあるリズムとキャッチーなギターが一気に会場を熱くする。この間のツアーと同じ始まりでもあるけれど、昨年のリベンジの意味もありそげな選曲ににんまり。
そしてワルツと、代表曲を連発して盛り上げていく。
このへんでMC。
「けんじー!」
という観客からの声に
「おう!こうじ!こーじ、ひさしぶりだな!」
と快活に答えるスネオ。反射神経がハンパじゃない。
そして去年の夏の話に
「一応ね。同じ時間にやってたんですけどね。ホスピタルステージで。こんなもうこんな(身振り手振り)、2畳くらいのもんでしたけどね」
「2年前は出番が夕方で、昼間からビール飲みすぎちゃって、声出ねえし、去年は欠席で。ロッキンオンなめてんのか!みたいな話ですよ。・・・でも今年は昨日からこっちのホテルに来て、もう大浴場とかで、被ってんなお前!とか言い合ったりして、もう元気元気」
と実力を十二分に発揮している様子。
そして、涼しげなサウンドが心地いい最新曲headphone music、そして新曲やさしい歌も披露。
後半のMCでは
「スネオー!」
という観客からの声に
「なんだよ、ジャイア~ン!」
と技ありの返答を。会場失笑。
あとどこのMCだったか、何度か
「オー、センキュ、センキュ、センキュージミヘンドリクス、ジミヘンドリクス(凄い早口で)」
みたいなことを言っていたような。
さらに8月発売のスプリットピント、さらにはアイボリーでライブ終了。
昨年のリベンジライブはこの上なく快調に会心の仕上がりだった。

スネオが終わりレイク近くの木陰でのんびりと過ごす。これまでの疲れがあるのか、ちょっと気分が悪くなるものの、軽く食事をし、マンゴージュースなどを飲んでいたらそこそこに回復。
しばらく、気持ちのいい風に吹かれてゆったり休憩。ずっと猛暑が続いた3日間の中ではこの日が一番涼しかったような気が。

12時20分、YUI
開演5分前にステージへ向かうと、もうびっしりの人、人、人。後ろに並んだら強制的に木陰まで行ってしまうほどの混雑ぶり。確かにセールスから考えてもSOUND OF FORESTではこの人には小さいよな、と思う。他の客層に比べずいぶん男性が多いようにも感じたので、もしかしたらアイドル的人気も大きいのかもしれない。
地面がでこぼこと傾斜している関係もあって、全くステージが観えないなか、どうやらステージにYUIが登場したらしく拍手が起こる。
「こんにちは。私はYUI?」
という言葉が第一声だったかと思う。ジョークなのかどうなのか、よくわからなかった。
1曲目はIt's happy lineでスタート。ゆったりとタメのきいたリズムが心地いいミディアムチューン。さらにMerry Go Round。出だしのコーラスが独特な歌謡テイストがあっておもしろいアップチューンでぐいぐいギアを上げていく。音源よりかなりボトムの重いヘビーな演奏に涼しげな歌声が、ちょっとアンマッチにも感じたけれど、その歌声の吸引力はやはり凄かった。なんとなくデジタルな冷たさとアナログな温かみを両方感じるような不思議な感覚。
ここで大ヒットチューン、feel my soul。音源で聴くと軽やかなギターのカッティングと打ち込みのトラックが絡むこの曲も、強いバンドサウンドで攻撃的。
この夏フェス用に特に予習したのが、髭ちゃんとこの人だったのだけど、アルバムを聴いて、その歌詞のあまりのヘビーさと達観っぷりに驚いた。誰かの音楽評論に聴き始めたらCDプレーヤーとにらめっこし続けて、聴き終わるとどっと疲れる作品、とあったけれど、ほんとに異常な密度で世界と真剣に対峙していて、恐いくらいだった。
女性アーティスト特有の主観的な世界も強くあるのだけど、それと同時に俯瞰的に世界・時の経過を見つめてもいて、その間にある生活者としての自分も表現されている、というところが独特だと思った。生真面目さも含め、少しだけアジカン後藤の立ち位置に近いかも。
「ロック・イン・ジャパンに呼んでいただくのは2回目なんですけど、今回はライブを楽しもうという目標で来ました。私はそこそこ楽しんでます。皆さんも、そこそこ楽しんでくれていますね」
というMCも、どう観客に受け取ってほしいのかよく分からない。自分のライブに納得がいかないのか、観客に対してフラストレーションがあるのか。
とにもかくにもまだまだ全然すっきりとさっぱりと筋道の立たない思いを抱えて、モラトリアムをさまよう真摯な表現者という印象。かなりポップな口当たりに勘違いされていそうだけど、かなりとんがった荒くれたアーティストなんだと思う。
Rolling Starという名の新曲を披露して、さらにLIFE
そして
「太陽の下で、この曲を歌いたいと思います。Good-bye days
会場から拍手が湧き起こる。
自身主演の映画主題歌でもある最新のヒット曲。切実な願いが込められたミディアムチューンに会場も静かに熱が高まっているように感じられた。
そして最後は弾語りでTokyo。穏やかなメロディに張り裂けそうな思いをそっとのせたバラード。その真剣さが、異様な迫力でリスナーに突きつけられる、凄みを感じる1曲。
後半、少しステージが見えたけれど、その普通の華奢な少女といった見た目からは、想像がつかない迫力のライブだった。

これが3日目にして今年初のFORESTだったのだけど、7曲もやっていたし、どうも持ち時間をオーバーしてたっぽいな、と思いつつ、レイクへゆっくり向かう。

13時00分ごろ、DOPING PANDA
もういい加減疲れていたので、無理せずシートゾーンの最後方のテントの下の日陰でぼんやりとステージを眺める。
スタンディングゾーンはぎっしりの人がうねるうねる。スターは吉川コウジばりに前髪をセクシーに下ろしてナロータイを締めた正装スタイル。ダンディズム。
すでに何曲かやっていたようだけれど、ここでHi-Fi!!イントロから一気に会場が沸き立ち、シートゾーンからスタンディングゾーンへ突進する人多数。さらにYA YAて!!もうどうしようもないめちゃくちゃな盛り上がり。さらにスタンディングゾーンへ突進する人続出。享楽のダンスパーティー。
このへんのMCで
「今日は、自分がロックスターだと思ってる人は正装をしてくる日ですよ。俺だけじゃなくてね。このあとの、いろいろ考えれば、分かるでしょ?」
とスター。この時点では分からなかったさ。夕暮れのGRASSを観るまでは・・・。(スターは永ちゃんのことを言っていたんだと思うけど)
そしてなんでそんな展開になったのか、スターの煽りで会場全体でクラップが始まる。「ツータイムス!」、「スリータイムス!」と数を増やして行き、8、16までやり、
「まだまだいけるねー。よ――し!126か――い!」
と言って、
「1,2,3,4,(ごにょごにょ)60、70、100、・・・って多すぎだー!そんなことやってたら日が暮れますよ」
と我に返るスター。なんか音のトラブルでもあったのか、かなり無理やりなMCだったけど、こんなアドリブが飛び出すならずっとトラぶっててもいいかもしれない。
ライブ後半はMIRACLE、そしてさらにThe Fireなど、またまた最高のダンスチューンで恐ろしい熱狂を呼んでいた。
そして最後にロックスターの素晴らしいエピソードを一つ書いておきたい。
会場全体が熱狂の極限のなか、スタンディングゾーン後方で一部の盛り上がった集団による円陣を組んでぐるぐる回転するモッシュ以上に危険な状態が発生するやいなや、一瞬音をストップさせ、
「おーい!そこのバカみたいに周ってる人たち!一旦止りなさーい!」
とあくまで軽いトーンで危険な状態を回避して、それを単なるダンスチューンによくあるブレイクとして演出し、演奏を続けていった。その後、また同じようなモッシュは起こっていたけれど、それに巻き込まれそうになった人たちもそのブレイクで体勢を立て直していたし、それまでよりいく分抑制された盛り上がりだったため、特に惨事にはならなかった。
もし万が一、何か取り返しのつかないことが起こると、そこでフェスそのものが終わってしまう。この一件で、ロックスターの男前度が5割増しに感じられた。

ドーパンの熱狂ライブのあとも、なんとなく日陰でボ――――っとしていると、人の流れがよく見えた。ステージの合間にはここまでガラガラになるのか、とか、10分前から一気に混みだすな、とか、あちら側の入り口はもの凄く混雑してるけど、こちら側に周ればすぐに前まで行けるんだな、とか。こうして参加者も知識を増やし、フェスはより快適になっていくわけだ。

14時00分、POLYSICS
かなり横目からステージを見ていたため、一気にセンターまで走り出てやる、といった気合を感じさせる舞台袖のハヤシの準備運動がよく見えてしまった。かくして彼はとび蹴りを宙にかますようにしてステージ真ん中へ飛び出し、
「POLYSICSです!!行くぞ!ラスト11曲ー!」
でもう完全に会場を掴む。
そして始まったライブはもうほんとに凄まじい熱量とアホみたいな楽しさ。とにかくハヤシのステージングのキレっぷりがとんでもない。今まで、ライブやライブ映像で観ていたものの中でも確実に1番のテンションだった。
曲はシーラカンスイズアンドロイドカジャカジャグーI My Me Mine Baby BIASといったところしかよくわからなかったけれど、もう理屈ぬきで心が躍るような最高に痛快なライブだった。

そんなポリが後半突入したあたりで抜けて、一旦拠点としていたGRASS側へ戻ることに。目的は食事と着替えのみ。
大体、フェスでは一日の中で一度Tシャツを着替えているのだけれど、ここで「ROCK IS HARMONY」Tシャツに着替えることだけは、フェス前からなんとなく決めていた。ミーハーな感じで恥ずかしいけれど、とても楽しみで仕方が無かったわけで。この朝に買ったばかりのピンクの魚タオルをして、もう完全に痛いくらいのアナログフィッシュ仕様になる。
腹ごしらえも終了し、相変わらずのスベリ知らずな氣志團の團長のMCを楽しみつつ、レイク側へ向けて移動開始。

ここからはもう息つく暇なく怒涛のタイムテーブルになっており、体力は持つのか、いろんな意味でキャパオーバーにはならないか、大丈夫か、と不安に思いつつも、まずは目の前のライブに向けてテンションを高めつつ、シーサイドトレインに揺られていた。


ようやく、ここまで来ましたが、続きはまた近々。

ある意味ここからが本番だったなー。
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by kngordinaries | 2006-08-16 01:37 | ライブ


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