GRAPEVINE × GOING UNDER GROUND 名古屋ダイアモンドホール
昨年夏のスキマスイッチに続いてのGRAPEVINE対バンライブ@名古屋、今回の相手バンドはGOING UNDER GROUND!

両バンドともに好きだし、今最高の状態であろうGOINGのライブをこの夏に1度も観ないわけには行かないと、少々強行スケジュールで行ってきました。

※書くまでに2週間近く経過してしまったので、超うろ覚え&簡易的なレポとなってます。


会場に到着したのは開演10分前、ひな壇手前の前方ゾーンにまだゆとりがあった。
ソールドアウトしてないことと、バインファンもGOINGファンも後ろで静かに観察したいタイプの客層も多くいるからかなと推測しながらステージ中央の群の一番後ろへ。

まずは当然ながら若輩もののGOING UNDER GROUNDのライブからスタート。
1曲目が愛をちょうだいなだったのには驚いた。
そして2曲目はハートビート。このへんで会場の熱が大分低いことに気付いた。この曲でのワンマンでの盛り上がりは当然のこと、フェスでのそれからしてもずいぶんと静かだ。もちろん最前の盛り上がりは凄いし、5列目くらいまでは盛り上がっているけれど、それ以降はかなり静か。
もともとどちらかというとライブ後半でもうこれ以上ないくらい熱いときに放たれる曲という印象が強いだけにこの穏やかな盛り上がりは意外だった。
そしてVISTA。ハミングライフに首ったけの僕ですが、もう一つの最新曲であるこの曲も大名曲。いつもライブでは熱狂の中にいて、とにかく最高!という感じで聴いているけれど、今回はちょっと穏やかな盛り上がりの中でじっくり曲を聴くことが出来た。
で、改めて思ったのが、この曲は特にそうだけれど、このバンドの楽曲はそのサウンドの中で見せる景色の移り行くスピードがとても速いということ。長い物語、つまり人生の中で、ある瞬間に感極まったときに、走馬灯とかフラッシュバックと言われるようなこれまでの出来事が一気に頭の中を駆け巡る感覚、それをリアルに表現できているんだと思った。

続いて軽く挨拶があったあとノラ
TUTTIツアーでも披露していたメンバーの自己紹介ラップが炸裂!全員(丈さんは除く)かなり上達しているけど、特に松本素生は見事なスキルアップを果たしていて、笑ってしまった。生音でのラップというのもちょっと新鮮だし、これで1曲録音してもいいんじゃないか、と思う出来。
この意表をつく演出で、少々アウェイ感のあるこの空間も大分ほぐれてきたような感触。このへんがこのバンドの強さ。
そして南十字。切なく美しいメロディと素朴だけど静かに輝くようなアレンジがすっと耳に届く。しんと静まり返るフロア。

このへんのMCでダイエットに成功したことを得意満面に語る松本素生。
「ほんの数日で4kg落ちたんですよ。ま、肉眼では分からないかもしれませんが。体脂肪率はね、29%から(会場驚)、24%になりましたから(会場笑)」
「俺ね。本書きますよ。そんでお前ら(バンド)にスタジオを買ってやる」
などと豪語。しかし、
「まあほんとに痩せる気はないんですけどね。太ってる俺ってかわいいじゃん、みたいな」
会場爆笑。
ナカザは前日ロックロックの打ち上げで午前5時まで飲んでいたそうで、
「だからまだほろ酔い気分なんだよね。逆に熱くなってきていまいい感じ」
とのこと。
「普通のイベントだったら、そろそろ終わりですけど、今回は対バンなんでまだまだやらせてもらいますよ!」

そして後半はいきなりのトワイライトでスタート。何回聴いても、いつ聴いても、そのメロディと歌詞と想いに心が揺さぶられる。とんでもない名曲。
そしてグラフティーでさらにボルテージを上げていくバンド。このころにはフロアの熱も俄然高まってきていた。
さらにお約束のナカザコールからショートバケイションで一気にピークへ持っていく。
そしてSTAND BY ME。もしかしてこの曲の方がトワイライトより知名度があったりするのだろうか。どうどうたる破壊力。
そして少しの沈黙のあと、ラストチューンハミングライフが鳴らされる。イントロから歌い出しから、そしてサビ、ブリッジ、大サビへと連なるそのすべてが心の琴線を震わす、暖かくて柔らかで、しなやかに強い決意を歌ったミディアムナンバー。
GOINGというバンドのこれまでの道程すべてが正しかったとこの曲が生まれたから思える、そんな大切で大きな曲だと思う。
そういえば、TUTTI長野公演でまだリリース前だったこの曲をやるとき、「この曲は20年、30年と俺らが、このバンドが、歌い続けていく曲になると、俺は思ってます」と言っていたっけ。

1曲1曲に対してもの凄い熱量で答えるオーディエンスの中で観るワンマンライブも最高だけれど、こうして色んな演出と楽曲の力そのもので場を掌握していくライブもとても楽しかった。

続いてGRAPEVINEのライブ。
1曲目はいけすかない。もう出音一発目からしてかっこいい。無敵の王道ロックンロールサウンド。さらに美しくも狂おしいポップチューンReverb、きらきらと輝くようなポップなミディアムチューン放浪フリークで一気に会場を支配。
歌詞も耳に入りやすく、メロディの美しさ抜群のこの前半はGOINGファンにも響いたのでは。

「久しぶり!シャチホコ野郎ども!元気かー!この手羽先野郎ども!」
とのっけからノリノリの田中氏。
「・・・こういうこと言うとGOINGのファンはドン引きか!(笑) いや、毒づくのも大変ですよ」
「後輩に負けないように頑張りますよ。・・・まあ松本素生はどう見ても上司にしか見えへんけども(笑)」
会場笑。
「ではこっからディープな曲で」

スイマー。イントロの瞬間ゾクゾクした。このゆったりとしたモダンなバンドサウンドの不穏なミディアムナンバーの美しさ、完璧さは凄い。田中の少し優しげな歌声も、サビで爆発するサウンドも、胸に突き刺さる鋭利な凶器のようだ。ぐさりぐさりと優しく抉る。夏の終わりの心憎い選曲
「これから ぼくらは繰り返してく 定まらない姿勢で何かに立ち向かう様 一層泳げ」
続いては未発表のアップチューン、スレドニバシュター。どこまでも疾走するバンドサウンドが熱く鋭く迫る最高の1曲だ。早く音源で聴きたくなる。ライブでしか聴けない曲なのに、会場は熱く熱く盛り上がる。
そしてしばらく沈黙するステージ。不穏なキーボードの音が聞こえてくる。なんとなく、あの曲の雰囲気なのでは、と思い至ったときには田中が歌いだしていた。
マリーのサウンドトラックだ。どこまでも陶酔の海に溺れていくようなディープな音空間。降り注ぐ圧倒的な光のようなサビのサウンドスペクタクルは圧巻。鳥肌が立った。
そしてなんと豚の皿。個人的にどうしようもなく好きな曲の連続でほんとに参った。ハードでグルーヴィーで壮大なスケールを感じさせる極太文字のロックンロール。最高だった。

「インフォメイション!えー・・・9月に、シングルが出ます」
と田中。
「FLYという曲です。FLY、ちょっと言ってみて」
前方の観客が「フライー!」と返すと
「今、フリャーって言ったな」
としてやったりの顔でニヤリ。明らかに準備してたな、このネタ。
「曲出してないとすぐどこいったあいつら、て言われますからね。出しますよ。言うてもシングルやけどな。アルバムは・・・来年。(会場エー) じゃかぁしい!今作っとんねん」
とこのへんで前の方の「かっこいー」を連発していた観客に
「何言ってもかっこいいんやな(笑)。そらあ良かったなぁ」
と皮肉を。
「じゃあそのFLYを」

FLYで後半スタート。疾走するロックチューンで素晴らしい1曲だと思うけれど、この日の音響がいまいちだったせいか、セッション的アレンジが上手くいってなかったのか、もう一つ乗り切れない感じの演奏だった。
さらにミスフライハイ!イントロのベースから一気に熱狂するフロア。挙げられる拳。ファンキーなアップチューンで会場の熱が上がっていく。
そしてその末来。ハードなサウンドがどんどん爆発するメロディアスでグルーヴィーなロックチューン。バンドの新しいライブアンセムとして定着したような気も。
そして本編ラストチューンはEveryman,everywhere。他のバンドと何が違うんだろう。なんでここまで圧倒的な表現が出来るのか、このバンドの深遠な魅力に改めて感服。

熱いアンコールの拍手に答えて、バインが再び登場!
「ありがとう!年功序列ということで、俺らだけもう2曲だけやらせてもらいます」
「夏も終わりということで、レアな曲を」
と言って始まったのはナツノヒカリ。夏の陽射しの強い午後に白く霞む田舎の坂道、そんなちょっとノスタルジックな映像がふわりと浮かぶような極上のポップチューン。切なくもあざといくらいに美しい世界観。
「だからまだ 君を抱きしめてなかった だからなぜ 君の髪に触れなかった あのままで 他に何もいらなかった だからさ ねえ 君が好きと言えなかった ほらあの日だって」
「どこまでも続く気がして それはずるいよね」
そしてラストチューンはR&Rニアラズ。爽快なロックチューンで大きな盛り上がりを
見せてここでライブは終了。


もう最高としか言いようがない。バイン、ああバイン。(なんだそれ)
素晴らしいセットリスト、そして心地いい演奏と田中の歌もかなりいい感じにキレ味鋭かった。やっぱりいつの間にかこのバンドは王道ロックのど真ん中を突き進むようになっているし、それと同時に他のバンドでは表せない独自の世界観をさらに極めていっている、と確信させられるライブだった。

イベント全体で言うと、ちょっと驚くほどボーカルマイクの音が悪かったことと、あとはやっぱり両バンドの客層の違いが気になった。
こういうイベントは相乗効果が上がるとさらに楽しいことになるのだけど、今回はちょっとそういうところまではいけなかった。どちらもかなり独特な路線をつき進んでいるバンドなので仕方のないところかもしれない。

とにかく両バンドとも良くも悪くも早くワンマンで観たくてしょうがなくなるようないいライブだった。GOINGはいつもと違う見方が出来ておもしろかったし、バインはもうほんとツボなセットリストも含め、完璧だった。
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by kngordinaries | 2006-09-12 23:09 | ライブ


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