ハゲタカのえじき / Hol's der Geier
かなり久方ぶりにこういうものに手を出してみたのだけど、予想以上の面白さだった。というか、熱い。疲れる。知恵熱が出る。時間を忘れる。
悩みに悩んだ結果、あっさりと打ち破られたときの絶望。勝負を放棄したつもりが、なぜだか漁夫の利を得てしまったときの、微妙な幸福。

ハゲタカのえじき、恐るべし。

何の話だ、という向きもあると思いますが、カードゲームの話です、カードゲーム。ポピュラーなところでいうとトランプとかUNOとか、ああいった類のものです。
21世紀に入って随分と経ちますが、今カードゲームが熱いです(個人的に)。


「ハゲタカのえじき / Hol's der Geier」とは、ドイツ生まれのカードゲームである。
ドイツはカードゲームを含むボードゲームや、立体ゲーム等の、いわゆる非コンピュータゲームが世界一盛んで、毎年多くのゲームが誕生しているんだそうだ。
そんな無数のゲームの中で、権威あるドイツゲーム大賞の1988年度の最終候補となったのが、このハゲタカのえじき。
まあ少々微妙な経歴ではあるものの、とてもおもしろいゲームだということだ。

僕がカードゲームに興味を持ち始めたのは今年の初めのことだった。
職場の先輩の中国出張の土産話を聞いていたとき、中国ではみんながみんな、もちろん大人同志でも、トランプゲームを日常的にやっている、という話を聞いた。ちょうど最新のTVゲームソフトWii Sportsに興味ひかれていた自分的に、なんだか新鮮な違和感を感じる話だった。
しかしよくよく考えてみると、確かに小さなころみんなでわいわいとやっていたトランプゲームが、マリオカートよりもつまらなかったとは、考えにくい。

そしてその話の直後、とあるミュージシャンのブログにとてつもなく面白いカードゲームとして紹介されていたのが、この「ハゲタカのえじき / Hol's der Geier」だった。

単純にもすぐに欲しくなってしまったものの、近場で売っている場所など知らず、ネットで購入。カードゲーム友達などいるわけもないので、とりあえず12歳男子の我がいとこと説明書を読みながらとりあえずたどたどしくやり始めてみる。
そのファーストインプレッションは、前述のとあるミュージシャンことRHYMESTER宇多丸師匠のその紹介記事内の言葉のまんまであったので、それをコピペすることで済ませてしまおう。

『お、お、お、面白いじゃないの無茶苦茶!
説明してもらって理解するのに1分もかからない(“ただプレイするだけ”ならいきなりでも可能な)ほど、究極的にシンプルなルール(要約してしまえば数のジャンケンだもんな)、しかも決着がつくまでの時間も実にタイト(どんなにかかっても15分以内だろう)にもかかわらず、やればやるほど見えてくる奥の深さ……ついつい「もう1回!」を繰り返しちゃうという。
他のプレイヤーとの駆け引きが重要なうえ、適度の偶発性も織り込んであるため、何度繰り返しても絶対に単調にはならない仕組みが、ホント見事過ぎる!
単に強気に行けばいいってもんでもないし、防衛的になり過ぎても結局勝てはしない、っていうね(で、そういうところから、それぞれの性格的傾向が如実に見えたりするのが、また楽しいと)。
これ作った人マジ天才!』


いやほんとに一言一句そのとおり!
さすがラッパー、言葉のテクニシャン。まさにこのカードゲームの面白さを、そのプレイ中の熱量までも表したかたちで言語化してくれている。もう何も言うことはない。そういうゲームです。

ちなみにいとことの闘いは、時が経つにつれて白熱の度合いを増し、2時間後には両者知恵熱でフラフラになる、という壮絶なものに。戦場である彼の家にはWiiがあったので、ハゲタカのえじき2時間→Wii Sports1時間→ハゲタカのえじき2時間→・・・というエンドレスな展開になっていきましたとさ。

それが3月くらいの話で、その後、同世代の友人と4人でのゲームも行ってみたけれど(ちなみに2~5人まで参加OK)、これがまたさらにおもしろい!1VS1よりはやはり緊迫感というか、読み合いの空気はゆるくなるものの、そのドラマチックなゲーム展開や、悲哀まで感じる各々の性質が露になる奥深さが、さらに発揮される。これは傑作だ。
カードゲームっておもしろい。

と、ここまで書いておいて、ルール的な説明がないことに気付いたので、それは購入元のすごろく屋さんのブログ「高円寺0分」をご覧下さい。
ちなみにこの記事を読んで、微妙にルールを間違えて遊んでいたことに今気付きました・・・。



というわけで、そろそろ次のゲームにも手を出していこうと思って、今選考中。
今作のようにルールがシンプルなごきぶりポーカーにしようか、もっとルールが難解なものにしようか、それともボードゲームにしようか、はたまた・・・。

これを読まれたどなたか、何かおすすめがあれば、ぜひご一報を。
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by kngordinaries | 2007-05-27 00:31 | モノ


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