TRICERATOPS"JEWEL TOUR" 名古屋E.L.L レポート
開演前のBGMはU2「ALL THAT YOU CAN'T LEAVE BEHIND」だった。

大抵のLIVE前BGMって聴いたことのない玄人な選曲だったりするので、驚く。でも、不思議と納得。トライセラもU2のようにPOPでスケールの大きなスタジアムロックを鳴らすバンドだと思っていたからだ。U2とトライセラがシンクロしてライブへの期待感が高まる。
「Beautiful Days」「Stuck In A Moment」ときたので「Elevation」「Walk On」を聴ける思っていたらTRICERATOPS登場!!
もう、U2のことは忘れた。

「King Of The Jungle」「CARAMEL TEA」
かっこいいリフが疾走するロックチューンでLIVEはスタート。和田唱の声とギター、林幸治のベース、吉田佳史のドラム、全てががっちり噛み合っている。のっけから飛ばす。特に和田唱の歌いっぷりのきれが凄い。一言でいってロックスターでギター少年でエンターテナー。

ここでMC。
和田唱(以下 唱)「イエ-、どう?俺達はここから、このツアーを、あ、あら、新たなことをやっていこうと思ってる。音楽が、俺たちが音楽をこんなに好きなんだってことを、もっともっとみんなに伝えたいんだ」
つんのめり気味な勢いで決意を語る。
伝えたいことが多すぎて、伝えたい気持ちが強すぎて、和田くんのMCはいつも噛み倒したり、唐突に脱線したりする。
唱「じゃあ今までやったことのない曲を。ビートルズのカバーなんだけど、ライブではやったことないんだ」

「You Won't See Me」「摩天楼」
ビートルズのカバーからメロウな摩天楼へ。
「人は夢見る為に生まれて来ているんだ 僕だってそうなのさ」
後半のMCでこの歌詞そのままのことを言っていて、いつも思っていることをまっすぐに詩にしていることがとても伝わってきた。
「MECHANICAL FRIEND」「ロケットに乗って」
乗りのいい曲2連発!演奏に確かな躍動があって体を躍らせ、心を弾ませる。この辺でハモリが抜群にきれいなことに気づく。林がハモることも吉田がハモることもあるけれど、どちらも凄く美しい。

ここでエレキを外し、椅子がセットされアコギにチェンジする。
「Just The Way You Are」
唱「ビリー・ジョエルの素顔のままでって言う曲、知ってた?歌詞でこういってるんだ。『君は素顔のままでいい 流行の服を着なくていい そのままでいいよ 髪を染めなくたっていい 素顔のままでいい』ってね。・・・俺ね。この歌詞、あんまり共感できない」
ライブハウスにどよめきと笑いが湧き上がる。説明によると少し流行りの要素を取り入れたり髪を染めるのだってしていいじゃん、ということらしい。ここからどんどん話が脱線していく。
唱「(髪が)長いのが好き、とか短いのが好きとかいうじゃん。俺はどっちもいけるよ」
林「1週間ごとに(好みが)変わるよね」
唱「そうそう!そうなんだよ」
林「先週は竹内結子が好きだったけど今週は矢田亜希子。とかね」
このあともしばらく男子校のようなトークが展開。演奏中の緊張感や集中力が嘘のような脱力したやわらかな空気が場内に広がっていった。

「Be My Baby」「Touch Me」「Everest」
「Everest」は未発表の新曲。確かな足取りで前に進み続けよう、というようなミディアムテンポの力強い曲だ。トライセラのミディアムテンポの曲は不思議な美しさがある。

「Rain」「GREEN」「オレンジライター」
「GREEN」!!ライブで聴けたら、と思っていた曲が実際演奏されたときは本当に嬉しい。
そして怒涛のインプロビゼーション。メンバーそれぞれ見せ場があり、いちいちかっこいい。他の2人が演奏している間に和田唱が手早く次の曲用にチューニングを変えていた。プロだ。

「Can't Take My Eyes Off Of You」
誰でも知ってるダンスミュージックのクラシック。インプロに圧倒されていた観客も一気に飛び跳ねる。そしておなじみのイントロからこの曲!
「Raspberry」
デビュー曲にして最高のダンスナンバー。ロックバンドでこれだけ踊らせるバンドはなかなかいない。でもサウンドは渋味もあるロック。このバランスが今も変わらずトライセラの持ち味だと思う。
「Jewel」
そして最新曲!曲調やリズムの感じ等、ちゃんと時代とともに進化しながら、曲のきもは初期の曲と変わっていないように思える。原点回帰ともいえる曲。その共通点は言葉では表せないけど。
開放感のなかで本編終了。

アンコールが凄まじかった。
「GOING TO THE MOON」「ROCK MUSIC」
「ROCK MUSIC」のイントロはいつも聞くたびに鳥肌がたつほどかっこいい。タイトルも音も歌詞も、本当にこのバンドの一つの大きな節目のような曲じゃないだろうか。
「ROCK MUSIC 欲しいものは それだけ」

そしてダブルアンコールはまだレコーディングもしていない新曲。
「The Captain」
出だしからびしっとしびれるような爆音のロックチューン!Aメロがメロディーがほとんどないリズムを刻むような歌い方で、とてもかっこよかった。
来年早々にシングルになる予定らしい。

こんな曲を聴かされたら、次のツアーもくるしかないな、と思ったところでライブは終了。

最後に、どのタイミングだったか覚えていない和田唱のMCを残しておきたい。ファンにはおなじみのリフの話になったときのことだ。観客から笑い声が上がる。
「いや、今日はリフは話さないから、まあ、まあね。さんざん話したからね」
といってそれでも短めにまとめてリフについて話したあと、こう続けた。
「でもさ、やっぱり伝えたいことっていうのはずっと伝えてかなきゃいけないんだよ!ずーっと続けてかなきゃいけない、と思うと果てしないんだけどさ。うん、ここにだって初めて俺らのライブに来る人がいて、そういう人にはさ、やっぱり伝えないと、やり続けていかないと、いけないと思うんだ」
結局、ちゃんと曲の例を出してリフ講座をしたあと本題であるハモ講座を行い(ゴスペラーズの曲も!)次の曲へ移っていった。
いつも、めいっぱいのサービス精神をもち、過剰なまでの伝えたい想いを抱えているからTRICERATOPSはポップさを失うことなく素晴らしいロックを生みだし続けられるのかもしれない。
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by kngordinaries | 2004-11-05 01:32 | ライブ


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