2006年 01月 01日 ( 1 )
COUNT DOWN JAPAN 0405 レポート 29日 その2
15:30ごろ、ACIDMAN
登場のBGMはおなじみの0=ALL。きらめく様なロックサウンドにライブへの期待が高まる。そしてFREAK OUT。いきなりトップギアに無理なく上げていくキラーチューン。深遠なメッセージをハードなサウンドで、胸を焦がすような熱さで届ける彼ららしい始まり方だ。
さらに波、白くアイソトープと他のどのバンドにもないメッセージ性とスケール感を乗せたハードなサウンドで突き抜けていく。どこまでも果てしなく駆け上がっていく世界を見る視点。
そして優しく鳴るイントロが響くと感嘆のため息にも似た歓声が会場中に広がる。赤橙だ。この優しく気高い決意と切なる願いを載せた初期の名曲の真摯さはこのバンドの核でありそれは今もまったく揺らいでいない。
MCではこのフェスに3年連続で出場できたことへの感謝と新アルバム「and world」について語る。一悟が噛みまくるところに大木が突っ込んだりして、バンドのいい雰囲気が感じられた。
そして「『and world』から1曲聴いてください」とのMCから銀河の街が披露される。
さらにイントロのギターリフからきらめく様なサウンドスケープに心躍るある証明、と最近のポップモードのバンドの姿を見せていく。フロアの熱がさらに上昇していく。
そして最強のライブアンセム飛光に繋がっていく展開に胸が震えた。衝動と哲学を勢いを失わずに音の波に全て注ぎ込んだようなアップチューンに盛り上がりはピークへと上がっていった。
ここでもう一度MCをはさみ、大木はエレキからアコースティックギターにチェンジ。
静かで穏やかなイントロが優しく鳴らされ季節の灯が奏でられる。大木の感情の強くこもった歌声と美しいメロディに酔った。ここでライブは終了。
熱く乗せて優しく聴かせるメリハリの効いた構成が素晴らしかった。風通しのいい表現にバンドが向かっていることが伝わってきて春のワンマンライブにさらに期待したくなるライブだった。

まだまだライブは続く。ほんとにありえない充実っぷりが信じられない。次のF10ロックンローラーの出番を前にさらに前方のスペースへ移動。

16時45分、奥田民生
なんと「雪が降る町」を出囃子にステージにMTR&Yの面々が登場!
「こんにちはー」「いぇーい」
と脱力ムードのコール&レスポンスから始まったのはまんをじして。MTR&Yの獰猛なロックテイストが曲の様相を変え、民生のシャウトが抜群に気持ちよくはまっている。いきなりのトップギアに飛び跳ねるフロア。
さらに快楽ギターで一気に最高潮へ。観るたびにバンドとしての呼吸が整っているようで夏のイベントよりさらに凄みを増したサウンドに圧倒される。
GOZというバンドも含めて好きだった2004年までの奥田民生のライブとは、やはり違うものになっているけれど、このMTR&Yのライブももう諸手をあげて楽しめる自分が嬉しかった。冒頭2曲で素直にそう思わせるだけの力がある演奏だった。
さらにマイクスタンドに設置されたエフェクターによる不思議なサウンドをイントロに始まったのは御免ライダー!ノリノリのディスコチューンもこのバンドにかかればこんなに渋い。痺れながらも踊らずにはいられない。
ここでMC。
「今年は人が多いですね。毎年毎年出させてもらっているわけですが・・・毎年、出ているということで・・・僕は偉いと思います」
観客失笑。
「常に、コンディションを整えているというね、この素晴らしさ。常に風邪もひかず、ベストなコンディションを維持してるわけです。常にライブは7割の力を出してですね。7割とはいえ、一般人のとはレベルが違いますから」
「1日のうちで100%の力を出すのは・・・・・・3分くらい。・・・ンフッ。これが、コツ・・・です」
少し前の雑誌インタビューでは30分とか言っていたはずが、10分の1って。
「(いきなり元気よく)メンバー紹介します!小原礼!湊雅史!斎藤有太!」
と民生が振り返るとすでにステージから出て行き始めているメンバー。
「紹介したときにはもういないというね」
と言いながらアコギを構えるOTにざわつくフロア。
そして鳴らされたイントロでじわじわと沸き起こる歓声。まさかまさかのThe Standardだ。2001年のシングルリリース当初、OT自身が「僕なりのTSUNAMIをやってみた」という趣旨の発言をしていたくらいポップな魅力をもった珠玉のラブバラッド。そのラフだけど聴かせる力をもった歌声と暖かいアコギの演奏に、演奏後の拍手は会場が割れんばかりだった。
さらにエレキにチェンジし、ステージ上に一人きりのままで始まったのは最新のアンセムトリッパー。40代に突入した奥田民生の嘘のない生き様をまっすぐにつづった名曲。1コーラスを歌いきるあたりでバンドメンバーがステージに戻ってくる演出だったのだけど、礼さんのぎりぎりっぷりにちょっと笑った。ベテランの余裕。バンドのサウンドが重ねられるとさらに重厚にそのメッセージが突き刺さってくる。イージューほど軽やかでなく、さすらうほど切実でもない、重心のはっきりした分だけ重くなっていくリアルなリアルなこの曲を聴いていて、熱くならずにはいられない。
ここであまりにおなじみの短いイントロが鳴りさすらいへ。ライブ中盤で登場することがちょっと新鮮だった。会場全体が熱くシンガロングする。「さすらいもしないで このまま死なねえぞ」というこの歌が、風化することなんてこの先あるのかな、と思った。
「来年は戌年なので、ツアーをやります」
という微妙MCがこのへんであったような。
さらに最後のニュースが鳴らされ、そのメッセージ性があるのかないのか、言葉のつらなりから喚起されるシリアスな現状認識と、掛け値なしにかっこいいサウンドにやられた。
そして驚きのイントロが鳴る。きらめいて弾むようなリズム、近未来だ。気持ちのいいアップチューンもMTR&Y色に染められ、渋いオールドロックの味わいが感じられる曲になっていた。そしてラストチューンは最強のアンセムイージュー★ライダー 。またも会場全体でシンガロング。あっという間のライブはここで終了。
MTR&Yによる新鮮な楽曲あり、弾き語りあり、カバーあり、の盛りだくさんの内容で、セットの流れも抜群にいい、素晴らしいライブだった。夏のセットリストに不満を感じていた人も大満足のセットだったのではないかと。
MTR&Yのサウンドだけでなく、MCの緊張感がなくなるくらいの馴染み具合や、曲間やライブの流れを作り出すときの呼吸がとてもぴったりいっていることが感じられて凄くよかった。
ただ、おそらく今年後半をレコーディングに費やしてたはずの(ワイハばかり行ってなければ)、OTだったので新曲が披露されるかという期待だけは空振りに終わった。
来るべきツアーではどんなセットが待っているのか。さらにさらに期待が募った。

と感慨にふけっている場合ではなく、次のライブというかすでにこの瞬間にももう始まっているかもしれないライブに急がなくては行けない。MTR&Yがステージを降りるまで見届けたあと、いそいそとMOON STAGEに向かった。
これだけ怒涛のライブでも疲れなんて少しも感じていなかった。

続きはまた近々、もう1回だけ続きます。
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by kngordinaries | 2006-01-01 03:50 | ライブ