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KILL BILL Vol.1
クエンティン・タランティーノの映画でいままで観た映画は、「レザボア ドッグス」と「パルプ フィクション」の2本。どちらもそれぞれに最高に面白くて大好きな作品だ。だからこの作品への期待度も大きかったし、もしかして普通以下の映画でもあの監督の作品だから、ということでそれなりに気に入ったことだと思う。

残念ながら、この映画はお世辞にも面白いとはいえない。それどころか、最近観た映画の中では群を抜いて退屈だったし、他に類を見ないほど理解に苦しむシーンが多かった。

前半はなかなか面白く観ていた。
アングルやカットワークのテンポ1つを取っても映画を楽しく観させるセンスに満ち溢れたまさにタランティーノ節。いきなりのカンフーアクションも、実は芸の細かいディテイルの作りと、やりすぎ一歩手前のギリギリな派手さで、痛快。

中盤のアニメパートあたりから、だんだんと映画に入り込めなくなっていった。多分、めちゃくちゃにクオリティの高いかっこいいアニメーションなのだろうけど、まずこちらが期待しているもの(普通に実写)とかけはなれすぎているし、もともとあまりこういったアニメがよく分からないのでどんどん冷めていった。

そして沖縄から始まる日本を舞台にした怒涛の後半。
もう凄い勢いで観る気力が失速していった。ソニー千葉にはしてやられた。そしてクライマックスの青葉屋。この映画の4分の1を占めるこの長大なアクションシーンは基本的にとにかくスプラッタの嵐、よっぽどこういうのが好きでないと夢中になって見続けることなんてできない。

そう、それだけこの映画は全開なんだと思う。とにかく尋常でない監督の情熱と才能が1シーンごとに詰め込まれていて、むせ返るような濃密さがある。音楽もいつも以上に劇的にかっこいいし、映像はどこまでも斬新でクール。劇中の服部半蔵作の名刀同様、切れ味は究極といっていいすごさ。
ではなにがここまで楽しめなかったかというと、やっぱり僕が日本人だからのような気がする。タランティーノの日本通ぶりは凄い。誤解しているのではなく本質を突いているし、かなり正確に映像と音楽の雰囲気をトレースしている。それを演じているのが日本人でなく、しかも前半とテイストが大きく違うものだから、その違和感たるや。
さらにそこにカンフー映画の要素がてんこもりでこれもクオリティ高く作られているのだから、怖いくらいにミスマッチ。

きっと多くの国の人にとって革新的で楽しい異国情緒を堪能できるエンタテインメント映画なのだろうけど、どうしてもそれはネタに挙げられた国の人間には楽しめないものになってしまう、そういうことだと思うことにします。

と、まあもろもろの要素を考えて結果的にはかなり好きな映画だ。人を選びつつおすすめしたいし、Vol.2もそのうち観ようと心に決めてしまっている。
かなり派手なアクションをこれだけ見せ付けて、恐ろしいくらいにアイデアを詰め込んだように思えるVol.1より、タランティーノは絶対Vol.2にさらなる仕掛けとドラマとカタルシスを用意していると確信しているから。
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by kngordinaries | 2005-05-31 00:40 | 映画、ドラマ
タイガー&ドラゴン
泣かせてぇんじゃねえ、笑わせてぇんだよ。

TBS系金曜夜22時からの連続ドラマ「タイガー&ドラゴン」がおもしろい。
落語家に弟子入りしたヤクザと、裏原宿でセンスゼロの服屋をやっている元天才落語家の二人を軸に、毎回落語の演目を物語とリンクさせた人情ものコメディードラマだ。今年のお正月にスペシャルドラマとして放映されてその続編となる。

「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」といった名作のスタッフ・キャストが揃っているということに魅かれて観始めたけれど、これが毎回毎回、
「しょうがないねぇ~」
と、感心してしまう面白さ。よくできた噺をさらによくできて笑える物語に構築していて、もう夢中だ。

林家亭一門のホームドラマが温かくていい。不幸な生い立ちから笑いを知らずに育った虎児が家族を手に入れる過程が、長い連続ドラマの中でゆっくりと描かれる。家長で師匠のどん兵衛の軽妙洒脱な雰囲気や長男どん太の切羽詰りながら突き抜けていく姿も、ほんと素晴らしい。小百合ちゃんの泣きもお約束になるやいなや毎回パターンを変化させていていつもこちらの一歩先をいって笑わせてくれる。

脚本の宮藤官九郎はいつもこちらを安心させずに、でも追いつけないほど引き離すことなく、心地いいスピードで突っ走っているけど、今回は今までより若干テンポを落として、その分人間ドラマをじっくり描いていて、そのバランスが絶妙。

そば屋の辰夫、おでん屋の半蔵がいい味。特に辰夫はイボリー好きにはたまらない進化したキャラクタで、今後もクドカンドラマに出続けてほしいと切に願う。
新宿流星会の面々も好きだ。組長はさすがだし、銀次郎もアニのころより断然上手くなっていていいけれど、個人的に注目なのが日向。さりげなく出番少なく、でもかなりおもしろい。ちょっとずつキャラが変化してるので最終回までにはどこかで大化けすることを期待。
さらにドラゴンソーダの連中は木更津なノリが最高。リサは「ハンドク!!!」というドラマの美幸ちゃんとちょっと印象が近い。

今までの話では第1話「芝浜」が最高だった。スペシャルの「三枚起請」もよかったけど、1話を観てやっと作品の雰囲気をつかめた感じがした。ちょっとマンハッタン入っていたけれど。
「饅頭怖い」はどん太大活躍だし、「茶の湯」はゲストの大森南朋さん含め馬鹿馬鹿しくていいし、「厩火事」の泣き笑いの夫婦漫才は凄かった。
落語の噺は演目の名前は知っていても内容を知らないものがほとんどで、それを聞けることも楽しい。

で、今週の「猫の皿」では小日向文世さんが落語芸能協会の会長役で出ていたし、いよいよ竜二が落語の世界に戻る兆しが見えてきたし後半戦に突入した印象。
それぞれのキャラクタもどんどん勝手に進化していっていて、毎週観続けるということでしか生まれない連続ドラマ特有の楽しさも盛りだくさん。
ここにきてジャンプ亭ジャンプの師匠高田亭馬場彦がいきなり凄くおもしろいし。あの適当さ加減がたまらなく落語家っぽくていい味。

残すはあと4話噛み締めて楽しみたいと思う次第。

ああ、次週が待ち遠しい。


「タイガー、タイガー、じれっタイガー!」

・・・まだ、ほんのくすぐりだよ。
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by kngordinaries | 2005-05-29 04:06 | 映画、ドラマ
YOSHII LOVINSON、サポメン発表!BUMP!RIP!他
YOSHII LOVINSONの初ライブツアーのサポートメンバーが明らかに!!
YOSHII LOVINSON初のライブツアー「YOSHII LOVINSON TOUR 2005 AT the WHITE ROOM」のサポートメンバーがついに発表されました。GUITAR:菊地英昭、GUITAR:日下部正則、BASS:根岸孝旨、DRUMS:金子統昭、の4名。この超豪華バンドで6月4日の新潟フェイズを皮切りに追加公演7月4,5日のZepp Tokyoを含め全14本、YOSHIIが全国を廻ります。
ついに!気付けばツアー開始まで半月もなくなり、とうとうバンドメンバーが発表!もう驚愕です!BASS!根岸孝旨!まったくの予想外。YOSHIIの隣にいるネギ坊が想像できんとです・・・。さらにDRUMS、金子統昭!RIZEはどーした!意外すぎて言葉もない。もう一人のGUITAR、日下部正則はどんな人なんだろう。キーボードはいないんだろうか。ギターが2本ってことはYOSHIIはずっとハンドマイク?それとも別の楽器も演奏してみたりするのだろうか。どの程度ショウアップするのかもかなり気になる。これはやばい。僕は6月23日、Zepp Nagoyaに行きます。
イエローモンキー休止の4年半前から多くの人がずっと待っていた季節が始まる。

BUMP OF CHICKEN、ニューシングルリリース!!
BUMP OF CHICKENの久々の新譜リリースが決定しました。シングル「プラネタリウム」、発売日は7月21日、カップリングは「銀河鉄道」です。
このバンドのペースを考えると意外と早く新譜リリースが決まって嬉しいかぎりです。しかし曲名、2曲とも星空っぽい。「天体観測」という代表曲もあるわけで。最近、毎日がつまらない、なんて思ってるそこのあなた、この曲を聴きながら夜空を見上げてごらんよ(誰?)。

RIP SLYME、ベストアルバム「グッジョブ!」リリース!!
RIP SLYMEが初のベストアルバム「グッジョブ!」を8月31日にリリースします。メジャーデビューから4年、シングル11枚を完全網羅+新曲数曲という充実した内容の1枚です。ジャケットはあのバカボン・キャラが大復活!
これ欲しい!とりあえずRIPのシングルはほんとはずしたことない。最近だと「GALAXY」、昔だと「雑念エンタテインメント」がお気に入りです。「楽園ベイベー」や「FUNKASTIC」は人がカラオケで歌っていると歌えるところだけ割り込むのが信条でした。PESかっこいい。

くレーベル、発足記念ライブ「くレーベル祭り」緊急開催!
KREVAが主宰するくレーベルのライブ開催が決定しました。6月20日SHIBUYA-AX、名付けて「くレーベル祭り」です。詳細は5月30日発表。
ちょうどKREVAのシングル発売直後のタイミング。KREVAは今年も止まらずにガンガン行くもよう。絶対おもしろいことになるし、「マジカッケーとか思わせすぎ」なライブになること確実。

Hit&Runの新人バンド「シュノーケル」、試聴開始!!
Hit&Runの新顔スリーピース、シュノーケルのオフィシャルサイトで、楽曲の試聴がスタートしました。短めながら6月1日発売のコンプアルバム「ソラカラフル」と昨年末発売の「シュノーケル」からほとんどの曲が聴けます。さらに「レコード」という曲はクリップも公開。
思ったよりボーカルが男前な歌声でかなりメジャー感あります。歌詞もときどきおもしろい。これからの期待値も含めてかなり好印象。明日、MTR&Yの前座をつとめるそうでDiaryが興奮気味です。ボーカルの西村という人はタイガー&ドラゴンにはまっているらしく、これもかなり好印象。

excite musicでGOING UNDER GROUND松本&石原のインタビュー。いっさんのブログについての話もたっぷりと。いっさんの一日一善、ミュージシャンブログに珍しく、ハイペースに素の言葉で書いてくれていて好感度大。結構楽しみに読んでます。しかし素生のだめだしは容赦ないです。ツアー追加公演のAXはセットリストも変えて祭り的にやるとのこと。

最近気になるbonobos、Yahoo!ミュージックで試聴できました。ライブで聴きたい感じ。

長いことかけていつの間にか大ヒット中のトンガリキッズ。明日のMステ出演だそうで、これは要チェック!

いつも考えるヒットというJ-pop評論コラムの1ページのために立ち読みしていた週刊文春。先週からクドカンの子育てコラムが始まってそれも読んでます。2週目にして早くもネタ切れにあえいでいるのが、ある意味さすが。

3日連続で音楽ニュース記事書きました。毎日嬉しいニュースがどかどか発表されるんで嬉しすぎる。
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by kngordinaries | 2005-05-27 01:37 | 音楽ニュース
GRAPEVINE&アナログフィッシュ!真心ニューシングル!他
GRAPEVINE×アナログフィッシュ!対バンライブ決定!!
GRAPEVINEとアナログフィッシュの対バンライブの開催が発表されました。8月2日広島クラブクアトロと8月3日福岡DRUM LOGOSの2公演です。GRAPEVINEオフィシャルサイトアナログフィッシュオフィシャルサイトでも発表されてます。
こんな組み合わせどこの誰が考えたんでしょうか。最高じゃないですか!このくらいのハコで観られる対バンライブって意味ではかなり究極。バインファンで埋め尽くされそうな気もしますが・・・。アナログフィッシュは、YO-KINGに続いて先輩ロッカーといい感じで絡んでいってますね。あー観たい、観たすぎる。平日じゃなくてもうちょっと近ければなー。
でも、RIJFで観られるからよし。だから夏フェスは最高なのだ。
アナログの新譜情報はまだかな。待ち遠しすぎる・・・。

真心ブラザーズ、活動再開第1弾シングルリリース決定!!
真心ブラザーズのニュー・シングル「Dear,Summer Friend」が7月20日にリリースされます。約3年半ぶりの活動再開後初の音源。タイトル曲の作詞作曲は桜井秀俊、アレンジはCHOKKAKU、夏らしいダンサブルなナンバーとのこと。さらに初回生産限定盤にTシャツ封入とのこと。
まずライブが決まったのも嬉しいけど、早くもリリース決定とは。しかもアレンジがCHOKKAKUって、これはロックンロールなYO-KINGソロとは違う真心らしいポップ路線っぽい。しかもサマーチューン。無敵。Tシャツも気になる。

レミオロメン「3月9日武道館ライブ」DVD詳細決定!
レミオロメンの3月9日に行われた武道館ライブを収録したライブDVD「3月9日武道館ライブ」のパッケージや収録曲が決定しました。発売日は6月29日。全22曲収録でお値段は3,900円。
このライブ、いい評判しか聞いたことないです。相当いいらしい。フェスで観るとかなり迫力があって勢いがある印象なんだけど、ワンマンは結構まったりしてるという話も。にしてもお値打ち価格。

SIGHTの日記に出てくるamazonで本も買えないITに弱い兵庫さんって、兵庫慎司氏ですかね。SIGHTってごくごくたまに買ってますが、兵庫さんっぽくない気がします。でも編集に返り咲いたのはめでたい。

別注スタッフ日記はスキマスイッチや奥田民生やトータスの近況を知るにはいいですね。小原礼とダーホソの2ショットはある意味レア。

木村カエラの新ヘアースタイルは刈り上げパンチ。リルラリルハのジャケよりは100倍似合う。

フジファブリックの衝撃のニューシングル「虹」。特設サイトによると、先着でオリジナルペーパーキット「虹色グライダー」をプレゼント、だそうで。
もうね、わけが分かりませんよ。でも凄くいいと思う。楽しい。欲しい。

実はアラカルトをレンタルできたんですが、真心と初花凛々に夢中で聴いてませぬ。


Hello Hello Helloさまにトラックバックさせていただきました!いつもお世話になってます。
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by kngordinaries | 2005-05-26 01:04 | 音楽ニュース
EAST END、ニューアルバム!!PUFFY、ポケモン!他
EAST END、ニューアルバム「THREEE」6月22日リリース!!
EAST ENDのニューアルバム「THREEE」が6月22日にリリースされます。復帰作「Beginning of the Endless」から1年9ヶ月ぶりとなる今作は、タイトルどおり3人だけで創り上げたとのこと。
前作がかなりお気に入りだったんで待ちに待ってた新作!前回はFG総出演って感じだったけど今回は3人だけ。またまたFUNKYだけど渋いHIP HOPを聞かせてくれそう。しかしリリースまで1ヶ月切って発表って、ちょっと唐突すぎ。嬉しいじゃないか!

PUFFYのニューシングルは劇場版ポケモン主題歌!!
PUFFYのニューシングル「はじまりのうた/ナイスバディ」が7月13日にリリース。「はじまりのうた」は「劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション「ミュウと波導の勇者ルカリオ」主題歌になっています。
ポケモン主題歌って、またアメリカとかで盛り上がりそう。レコード会社移籍するとリリースペースが早くなる人多いですが、PUFFYもそうなってくれることに期待してます。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 第2弾出演者発表!!
MONSTER baSH2005 第1弾出演者発表!
HIGHER GROUND 2005 第1弾出演者発表!!
という感じで続々と夏フェスの出演者が発表されてます。行く気もないのに食い入るようにサイトを眺めてしまうのはなぜなんだろうか。
とりあえず今年も奥田民生は出まくりですね。さらに真心ブラザーズ&THE BAND HAS NO NAMEもスペシャルなライブを各地で行ってくれることと妄想。HIGHGER GROUNDはかなり好きな雰囲気。30日はTBHNN、ウルフルズ、RIP SLYMEもいるし、31日も木村カエラやYUKI&真心ブラザーズ(なぜか1セットで書きたくなる・・)、スキマスイッチ、オレンジレンジ等々、充実しているし。これ大阪くらいでやってくれたら絶対行きます!RSRFは毎年当然行きたい。MONSTER baSHはなんだか微妙なラインナップ。でも名古屋近郊なら行くなー。
夏フェスとはちょっと違うけれどOTODAMA~音泉魂~はかなり検討の価値ありと踏んでいます。大阪で土曜日なら日帰り可能だし。奥田民生、GRAPEVINE、YUKIの3組が観られればかなり満足。もう1組魅力的なのが発表されたら即決かも。ポリも遠目に観たい。

ノーナ・リーブス、ニューシングルはいしわたり淳治作詞!
ノーナ・リーブスがニューシングル「透明ガール」を7月21日にリリースします。スーパーカーのいしわたり淳治が作詞を担当しています。
ノーナ・リーブスっていつも微妙に気になる存在なんだけど淳治くん作詞ということでさらに微妙に気になる。

気になるといえばbonobosも気になる。

DONUTS TV ROCKS!再配信中。今回もDEPAPEPEの日比谷野音のライブ映像、REVERSLOWのPV、民生インタビュー等々、充実の内容。

最近はDOPING PANDA、GOING UNDER GROUND、LITTLEの新譜に加えて真心ブラザーズのベスト盤「B.A.D」をレンタルして聴いてます。もう少し最近のアルバムがよかったんですが、行きつけのTSUTAYAに置いてなく。でも聴いてみたら意外と耳に馴染んでる曲多し。HEY!HEY!HEY!で昔観て衝撃を受けた「拝啓、ジョン・レノン」に始まり、最強サマーチューン「サマーヌード」、民生バージョンでおなじみの「空にまいあがれ」、未来の夫婦がはじけまくる「キモちE~Family Afair」、そして超名曲「ループスライダー」等々。いいです、真心。
次はこれ以降の真心をいいとこどりしたアルバムが聴きたいです。

ハロー ハロー ハロー

初花凛々、聴いてます。偏ってた心のバランスを整わせてくれるような、栄養満点の音の粒たちにテン・サヨンも急上昇です。
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by kngordinaries | 2005-05-24 23:51 | 音楽ニュース
奥田民生ショウ2
まず、表紙を開いて目に飛び込んできたのは漫画家江口寿史氏によるOT道という漫画だった。続いてページをめくると見事に美味しそうなお肉のドアップ写真。その後、数ページに渡り焼肉を楽しむOTの写真が続き、やっとタイトル。
そしてその次のページにOTの筆ペンによるメッセージが記されている。

あついおふろはさける OT

なんだかなー。

といった感じで始まった本書は音楽ライター宇都宮美穂さんとカメラマン三浦治さんによる奥田民生のアーティストブックで、前作は13年前に出版されている。そちらは残念ながら読んだことがないけれど、特に内容に前回とのつながりはないらしく、十分楽しめた。

基本は宇都宮さんによる音楽誌PATIPATIの過去のインタビューと新収録のインタビュー、三浦さんによる写真とOTによる写真のよう。そのあいだに小林聡美×小泉今日子の対談だったり、那須正幹や斎藤孝とOTとの対談、さらには奥田民生少年の小学校の作文まで、おそろしく充実した企画がたくさんつまっている。全336ページ。

というわけであまりに大ボリュームなので、僕の極個人的な感想を箇条書きにて、つらつらと述べたいと思います。ほぼページ順。

・初めて宇都宮美穂さんのビジュアルを観た気がする。
・OTのスポーツを観る目の鋭さは凄いと思う。感覚的なんだけど的確っぽい分析。お笑い論も納得。
・魚の群れがなぜ統率とれているのかという話、こういう発想が大好きです。
「実はすごい練習とかしてたりなんかしたらすごいよね。見てないところで、夜中。”マグロに食われないためにはよー”みたいな。ハチローずれてるぞ。おまえいつもずれてるぞー”(笑)」(32ページ)
・OT着用のミッキーマウスのジャージ、ちょっと欲しい。
・フジファブリックの撮影は三浦さんと一緒にやってたのかー。この本のためだけ?
・意外と(非常に失礼)、民生作の写真がいい。ダーホソも溶け込んでるし。
・小学校の担任の先生の話は超貴重。天才は子供のころから一味違ったというお話。で、かわいかったというお話。
・本人の作文も、賢さ、素直さ、展開の上手さ、そしていきなりの結び、と証言を裏付けてる。
・10.30の思い出話。えっ次は宮島の浮いてるところでやるのか!行く行く(気が早い)!
・で、10月はタバコとお酒を多少摂生してたのかー。OTなりの自己管理ですか。
・市民球場の所長さんの話はいつもぐっとくる。
・那須正幹さんって!!この対談、事前に告知あったっけ。ズッコケ世代なのでほんとびっくり。広島出身だったのかー。対談から感じた印象は、いいおじいちゃん。
・compレコーディングの写真にヤングが見当たらない・・・。ちょっと残念。
・斎藤孝さん、「静岡の男と広島の男っていうのはほぼ対極」ってマジですか(静岡出身)。でも対談読むかぎり斎藤さん、めちゃくちゃOTと意気投合してるし。
・この辺(177ページ)から安齋肇さんのパラパラ漫画が始まってますね。宮部みゆきの小説にも昔似たような企画があったけど、なんかパラパラって夢がある。
・にしても斎藤孝って人はおもしろい。
・過去インタビューおもしろすぎ。
テレビに出演してる自分に対して
「あれは僕じゃないですよね? あれはただの緊張少年と呼んでいいんじゃないかと」
ソロ初ツアーは外に開いてなかったという指摘に対して
「つまり、閉じティブ?」
等々、OT造語がたくさん炸裂。
・インタビュー⑤「なんのために、愛のために」はこの本で語られていることがうまいこと集約されていつつ、笑えるインタビューになっていてとてもよかった。
・あとがきでOTの長文(というほどでもないけど)をひさびさに読んだ。
おそらく小学校の担任の話を読んで
「どうだい、今の俺しか知らない人はこれでやっとわかったろ。俺はオシャレでかわいいのだ。ホントは。今でもときどーきちらっと言われたりするし。」
ときどき言われるんだ・・・。

といった感じ。要はめちゃくちゃおもしろい本だった。最後にしめのOTの書を。

こまめに血圧をはかろう OT

・・・なんていうか、年輪を感じます。
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by kngordinaries | 2005-05-23 00:46 | 本、雑誌、マンガ
結婚式にて
今日は友人の結婚式でした。
僕にとっては親戚以外では初めての結婚式への参列だったんで少しばかり緊張。

受付を頼まれていたので式の始まる2時間前に会場に到着。
ロビーに驚くほど普段着の新郎がたたずんでいた。普通にいつもの鞄をしょったシャツ+ジーンズ。しかもめちゃくちゃ平常心。なんだかスタッフの方々がバタバタ動いている前でソファでまったり話す。

係の方に受付のやり方を3分で説明(早口)してもらい、ほとんど理解しないままなんとかこなした。来る人来る人に記帳の仕方を伝え席次表を渡すのが主な業務だけど、同じことの繰り返しがこんなに疲れるとは。
一応、昔接客のバイトをしていたので久々にその引き出しを開けてみた。ほぼカラっぽだったけど・・・。

式はまず人前式という教会での式と似た形のものからスタート。友人である新郎のまばたきが普段の倍になっている。やっと緊張してきたか。

続いて写真撮影があり、そのあと披露宴。
とりあえず親族の人や全然知らないほかの友人の人たちとかが、新郎新婦という共通項のもとに集ってる、という状況からもう危険。ここにいる中では一番脇役であるにもかかわらず、涙腺がゆるむゆるむ。
特に新婦の叔父さんによるエピソードはもう大変に危険だった。子供のころのエピソードとか、やめてほしい。泣くから。
あと新婦さんが綺麗、って常套句かと思っていたけど、ほんとに実感した。内側から外側からいろんな要因でもう綺麗としかいいようがなかった。
ウェディングケーキには新郎の大好きなトトロが。
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披露宴の中で言葉の力って凄いと感じていた。
司会者は美辞麗句を並べているだけだし、いろんな人のコメントも特別な言葉はないのだけど。やっぱりそれを聞いてる新郎新婦の表情や、一人一人の言葉に、それまでに新郎or新婦と関わってきた濃密な時間と感情が、めちゃくちゃ詰まっている。
言葉にして感情を発することって大事だ、と当たり前のことを改めて思った次第。

そのあとは2次会までにぽっかりと空いた時間をひたすらぼんやりとつぶす。
連れがゲーセンに寄りたいと言ったのでついていく。景品系が大得意な彼が獲ったカリン塔(よくこれを作ろうと思ったな)&カリン様とピッコロのキーホルダーをもらう。ルフィは新郎の甥っ子へのプレゼントとする。

2次会は受付があったせいか異常に疲れていたので、静かに様子を眺めていた。なんとも幸せ溢れる空間に眠気まで襲う。ほんといい雰囲気の会になっていて、それが主役の2人の人柄あってのものであることが明白。また涙腺ゆるむ。

帰りの道中、礼服にノータイで胸ポケに赤いガーベラを飾り手に引き出物らしきものを下げた僕が、結婚式帰りの浮かれたやつだ、と周辺の人に一瞬で見抜かれた確率100%。

言葉は魔法だ 心は広がる海だ
想えば無限だ 例えば雨になる雲だ
それをきっと伝えなくちゃ 君にきっと伝えなくちゃ いつかは

"流線形" GOING UNDER GROUND

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by kngordinaries | 2005-05-21 23:55 | 生活
ROCK IN JAPAN FES.2005第二弾出演者発表!
みなさん、もうご覧になりましたか。すでに一部店頭には並んでいるらしいROCKIN' ON JAPANで発表されたROCK IN JAPAN FES.2005第二弾出演者のラインナップを。

みなさん、やるのは今です。ご唱和ください。
やーるなーらいーましーかね~~!はい!

あまりの嬉しさに100S池ちゃんになってしまいました(DVD「021217」参照)。今年のRIJFもうほんとやばいです。

8月5日(金)
セカイイチ/風味堂/真心ブラザーズ/YUKI

まずはすでにACIDMAN、KREVA、BUMP OF CHICKEN、100s、RHYMSTER、RIP SLYME、つじあやの、等々十分すぎるラインナップの初日。すでに発表のあった真心ブラザーズはやっぱり嬉しい。真心の曲はあまり知らないですが、もう今日から予習しますよ。そしてそしてYUKI!!!ちょっとちょっと夫婦でフェスですか。最高じゃないか!
冷静に考えてこれは観たいアクト全部観るのはどんなタイムテーブルでも無理な気がしてきた。もう素晴らしすぎ。

8月6日(土)
GOING UNDER GROUND/SINGER SONGER/THE BAND HAS NO NAME/MONGOL800

続いて第1弾では一番ゆったりできそうだと思ってた中日ですが・・・ゆったりできるわけない!GOING UNDER GROUNDSINGER SONGERTHE BAND HAS NO NAME!夢ですか。伝説ですか。信じられない。ありえない。この3組を一日でなんて、勘弁してほしい。さらにこの日はアナログフィッシュ、ウルフルズ、DOPING PANDA、フジファブリック、等々・・・だからほんと無理ですから!

8月7日(日)
坂本龍一/サザンオールスターズ/スネオヘアー/DEPAPEPE

あ、なんかほっこり嬉しい。坂本龍一サザンオールスターズかー。渋谷陽一の影がちらほら。絶対観たいとかじゃなく、こういう場だから観とこうか的な緩さがグッド。あ、DEPAPEPEは観たい!絶対観たい!聴きたい!でも一番小さいステージとかにされそうだな。絶対溢れると思うけど。この日はなんといっても奥田民生がいるし、GRAPEVINE、サンボマスター、マボロシ、ELLEGARDENあたりもいるし。だからもうほんと無理なんですよ。いっぱいいっぱいですから(誰に)。

このニュース、仕事の休憩中にネットで知って、そのあとはもうにっこにこで仕事してました。

冷静になって全体をみると3日目のサザンオールスターズは意外だし大物だしファン層が全然違うしで大変かもしれない。個人的には3日とも甲乙つけがたい、というかちょっとばかり充実しすぎです。ほんと無理。

あと情報としては6日と7日に1組ずつ未発表枠があるそうで6月20日までに発表とのこと。もうお腹いっぱいなのにまだ出るか。
SINGER SONGERの出演時間は20分程度を予定だとか。去年のKREVAを思い出すな。飛び入りでぐっさんまた来てほしい。

とりあえずもう迷うことなし!3日間通しチケット買います!

やるなら今しかねー!
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by kngordinaries | 2005-05-19 23:38 | ライブ
フジファブリック「虹」PVフル視聴!!LITTLE&トータス!他
フジファブリック、ニューシングル「虹」PVフル視聴!!!!
フジファブリックの6月1日発売のニューシングル「虹」のPVが6月17日までの期間限定でフル視聴中です。
わざわざ「!」を4つもつけたのはこのニュースが嬉しかったあらわれではありません。実際聴いてみた「虹」に心躍らされたからです!この曲はやばい!とりあえず劇的にポップ。中毒性のある濃厚でミニマルな展開と弾むリズムがツボをつき過ぎ。とりあえずフジファブリックの今までの音を聴いたことがある人はぶっとびますよ!どんな曲を予想してても絶対裏切られること間違いなし!!必聴!
あ、PVは3分すぎたあたりからアイデアもののおもしろい展開が最高です。最後あたりのメンバーのはっちゃけた感じが、まさにいま時代を突っ走ってるバンドの状態をあらわしてます。
あ、ジャケも凄いんでリンク先でびっくりしないよう要注意です。

LITTLE「はつ恋の ~What's Going On~ feat. トータス松本」PV視聴スタート!!
トータス松本と共演したLITTLEの新曲もPV視聴がスタートしました。
だからこの2人の共演は危険だって。どこかの雑誌のインタビューによるとタイトルで踏んでる韻は2人ともいつか使おうと暖めていたらしい。実は似たもの同士。ところでLITTLE、妙にえりあし長くないですか?似合わぬ。でもトータスとのバランスはいい(のか?)。

博多のバンド、シュノーケルがHIT&RUN入り!!
先日のMTR&Y LOUNGEのGH氏発言によると「ちょいと前になりますがJ-WAVEの「マイラジ」でよくかかっていた博多のバンド、「シュノーケル」がHit&Runに入りました。」とのことでさらっと新しいHIT&RUNアーティストの誕生を発表してました。
いつもツボを抑えたバンドを探し出してくるHIT&RUN。今回も期待してHPに行ってみたらなかなか若いバンド。Biographyの地道に頑張ってる感が好感度大。6月1日にはコンプアルバム「ソラカラフル」をリリース。かなり昔LOUNGEでHYに注目してたGH、フジファブリックを見初めたGH、見抜く目は信頼してます。はやく音を聴いてみたい。

アナログフィッシュ、単独ライブ決定!!
アナログフィッシュの単独ライブが決定しました。7月23日渋谷クラブクアトロ。リンク先オフィシャルによると「今夏ライブ三昧の「ハジマリ」となるこのライブ、ここからスピード、あがります。」とのこと。
これ行きたい!というかアナログフィッシュが観たすぎる!新譜が聴きたすぎるし。土曜日なら東京でも不可能ではない、とか無茶なことを考えています。でもRIJF3日参戦する気まんまんなのでサイフが・・・。

CHEMISTRY堂珍、広島カープ応援歌!さらに始球式!
CHEMISTRYの堂珍嘉邦が、5月21日広島市民球場で始球式を務めます。また、5月18日から球場で、カープのために作詞作曲した応援歌「わしを市民球場に連れてって」を本人の映像コメントと共に放映とのこと。
奥田民生に続けとばかりに郷土愛が爆発しているもようの寺田堂メンバ。しかも応援歌とは!OT、のんびりしてるうちに後輩にさき越されてる。

SUPER BUTTER DOG、ニューシングルリリース!!
活動休止中のSUPER BUTTER DOGからニューシングルリリースのニュースが!!といっても活動自体が再開されるわけではなく、過去の録音とのことのようです。
竹中直人監督のサヨナラCOLOR公開に合わせてのリリース。この映画、サントラをクラムボン、ナタリー・ワイズ、ハナレグミが担当と超豪華。さらにエンディングでは永積と忌野清志郎のデュエットによる「サヨナラCOLOR」だそうで。これは凄い。

最近、妙に体調も精神状態も好調です。こういうときは無駄に頭が回転して語感の気持ちいい言葉がぐるぐるまわってたりします。今日は「一般ピープル」という最近聞かない言葉と「前進あるのみバイブレーション」という言葉がヘビロテ。特に後者は始め出所が分からず悩ましかった(イエローモンキーの曲の歌詞でした)。意味がわからない言葉ほどはまる。
引かないでください。

いままさにアジカンラジオ聴いてます。新曲、一体どんなのがくるのか。心拍数上昇中。

で、ROCK IN JAPAN2005の第2弾発表は明日の深夜に日付が変わったらですか。もうほぼ3日間参戦を心に決めてるものの気になる気になる。

って、もっと引っ張るかと思ったらもうオンエアされてしまった!アジカン新曲、「ブラックアウト」!凄く凝ったリズムとおもしろいメロディ展開。ゴッチが新しい歌を手に入れた感じがする。テンポは緩やかで癖になる耳心地。やっぱりアジカンはわかってる!
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by kngordinaries | 2005-05-18 23:23 | 音楽ニュース
ファイブ 平山譲
バスケットボールの話。本当にあった話。

この本を貸してくれた友人から聞いていた事前情報はこれだけ。ちゃんとブックカバーもついていたので表紙も隠れている。1ページ目を開くまでにここまで情報少なく読み始めたのは久しぶりだった。

いきなりバスケの試合中、それも終盤から文章は始まった。小説のような映画のような普通のドキュメンタリーとはおもむきの違う語り口にさっそく話に引き込まれてしまった。

繰り広げられている試合は、日本のJBLというリーグの決勝戦だ。プロ化していない企業スポーツであるバスケットボールの年に一度の日本一決定戦は、世間的には大した盛り上がりをみせていない様子。僕もJBLなんて存在を知っている程度なので、その人気のなさはよく分かる。決勝戦を戦う2チームのうち、片方はこの試合を最後に消滅する。母体である企業本体の不況にによる経営不振から、利益を生まない部活動はまっさきに廃部にさせられるのだ。
この本で主人公的ポジションにいるのがこのチームのキャプテン佐古賢一。「ミスターバスケットボール」との愛称をもつ日本代表経験もある名PGだ。すでにベテランの域である32歳の名選手は、がむしゃらに奮闘し、最後の1投に全てをかけて3ポイントを放った――。

32歳のバスケット選手はチームの廃部とともに、引退の危機に陥った。本気でバスケットをやってやり抜いて燃え尽きるまでやった、とは到底いえない幕切れはどれだけ歯がゆくてやるせない思いだろう。鬱屈とした状況とあきらめきれない想いを抱えて川辺でぼうっとしているところは痛々しかった。

結局、佐古はアイシンというチームに移籍することになった。数年前までは弱小チームだったこのチームは佐古のようにリストラにあったベテランの名選手を獲得し、成績をあげてきたチームだった。
そのチームのコーチや部長、選手の一人一人にドラマがある。若いとはけしていえない大人たちがバスケットボールにかぎりない情熱を捧げる姿がとても力強く描かれている。興行として成功していないスポーツに人生を賭けることのリスクは計り知れないものがあると思う。

今NBA挑戦中の人気者、田臥勇太選手もところどころで登場。そのまぶしさとリストラチームの泥臭さの対比がなんともいえない。「二十二歳の田臥が『明日の選手』であるなら、三十二歳の佐古は『今日がすべての選手』であった」、なんて描写も印象的。

リストラチーム、アイシンの活躍だけ描かれるのではなく、その周辺の多くの人たちの関係性もつぶさに描かれていて、後半にそれが冒頭の決勝戦から1年後にアイシンが上り詰める決勝戦で1つの大きな物語としてまとまっていく構成は、どんな作り物のお話よりも感動的でできすぎている。
特に佐古と同様に廃部によって多くを失った小浜監督70歳のそこからの這い上がり方のパワフルなことといったらもう、痛快だった。

僕あたりの世代でいえば、バスケットボールといえばイコールそれはスラムダンクだ。もちろん漫画の。ミッチーが安西先生に「バスケがしたいです」といったとき日本中の少年ジャンプを読んでいた中高生が流した涙はどれほどかわからないし、僕も例外ではなかったけれど、この本も負けてなかった。

悲しいとか涙ぐましいとかじゃなくてこのうえなく爽快な涙という意味でも、いい勝負。
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by kngordinaries | 2005-05-18 00:55 | 本、雑誌、マンガ