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Re:mix 2007 その2
17時20分ごろ、monobright
ボーカル桃野が仮面ライダーの変身のポーズのようなおかしなポージングを取ったのを合図にライブスタート。
1曲目は紅色ver.2。イントロのギターリフからぐいっと掴んでくるキャッチーなポップチューン。サビの予測のつかないメロディ展開がおもしろい。
最初はところどころ桃野くんの声がかすれているのが気になったけれど、後半に向かうにしたがって、どんどん声の調子も上がっていっていた。
中盤、新曲等も挟みながらいつもどおりのテンパった感のあるMCで会場を掴んでいく。
後半、今のところの代表曲未完成ライオットからの展開が凄かった。
怒りをテーマにしたというこのポップチューンは、シンプルな構造の中で演奏のテンションが上がっていき、鬱屈した想いを全方位的に当り散らすような、超痛快なアティチュードに満ち満ちている。桃野くんもステージ前方に迫り出してきて、大熱演だった。
さらには「僕らのダンスミュージック」と歌う9月リリースの第2弾シングルとなる頭の中のSOSは、伸びやかなメロディと変幻自在のリズムが超ポップでピースフルなダンスチューン。この開放感、絶妙なディスコとロックのブレンド感、もうほんとそこいらのロックバンドにはないポテンシャルの高さがありありと感じられた。
ちなみに上手側の隅っこの2列目くらいにいたから分かったのだけど、未完成ライオットのときにKYGが舞台袖からmonobrightの雄姿を携帯で撮っていた。片手には2Lペットボトルを持ち首筋に当てていた。
まだまだ興味半分の観客が多かっただろう満杯のアポロシアターだったけれど、メジャー1stリリース後に行われるだろうツアーではこのくらいのハコはソールドアウトしてしまうんだろう。
そんな確信すら抱いてしまう、ハイクオリティなライブだった。今後が楽しみすぎるバンドだ。

ここで、アポロシアターは一時封鎖の時間に。ダイアモンドホールもしばらく休憩になるし、個人的に観たいアクトまで時間があったので、ここでゆっくりと食事休憩を。

19時15分、DOES
大分前にSTANの出るライブイベントで観たことがあったような。
とてもメロディアスでスカスカのアレンジで音もやかましくないのだけど耳に突き刺さるような鋭さを有したサウンドがかっこいい。
ボーカルはエレカシ宮本やYO-KINGのような枯れた声質をしていて、ちょっとベテラン風味。カラッとした熱っぽくないMCもロックバンドらしからぬ雰囲気でなかなか独特だった。

ここで次のアポロのライブまでの時間だけダイアモンドホールに行くことに。

会場内をフラフラしつつ、せっかくなのでTHE BACK HORNを途中から観ることに。
実のところ、ちゃんと知っている曲は多分1曲もないバンド。にもかかわらず、ステージにぐいぐい引き込まれるのだから、いいバンドなんだろう。
ボーカルの特徴的な声と世界観がばっちりとマッチした楽曲があって、それだけでこのバンドにしかできない世界があることが分かる。
フロア前方の盛り上がりがかなり凄く、ダイブも観られた。結果的になんとなく最後まで観てしまった。

20時20分ごろ、hare-brained unity
このバンドはmonobright同様7月のSTAN出演のイベントライブで初見だったバンド。
爽やかでポップな4つ打ちバンドサウンドが心地いい。
このバンドは聴き手を限定しない音楽性が素晴らしいと思う。MCの感じからしても、邦楽ロックバンド系にいそうにない爽やかな好青年的キャラクタだし。
いくつかの曲の果てしなく飛翔していくような高揚感は得がたいものがあると思うし、何かきっかけがあれば一気に多くの人に聴かれるようになる可能性のあるバンドだと思う。

ヘアブレ終わりで一旦外に出て、すぐに戻る。
続く8ottoも噂にはよく聞きながら全然曲を聴いたことのないバンドだったのだけど、アポロに入ってすぐ、ステージセンター手前に置かれたドラムセットに驚く。その脇を固めるようにギター2人とベースが1人。
驚いた。
サウンドチェックの音だけで、もうめちゃくちゃにかっこいい。特にドラムは一音の鳴りからかっこよすぎるという、とても素晴らしいことになっている。
髭ボウズ、ロンゲ、アフロ、普通、という4人の見た目のバラバラ感も面白く、ライブ前からこれは相当素晴らしいことになるんじゃないかと期待が高まった。

21時20分ごろ、8otto
もうなんか、1曲目の1音目から完全に持っていかれてしまった。ビリビリと耳を痺れさせるタイトなドラム、ポップに動き回るベース、必要最低限のシンプルさで絶妙に楽曲を彩るギター2本。そして、ドラムのアフロの男の冷めた低音ボイスにもの凄い熱さが垣間見えるロックボーカルとしてかっこよすぎる歌声。
音の足し引きの感覚、楽曲が放つ熱量の緩急のつけ方、いろんな要素が絶妙なバランスで優しく熱く強く軽やかに混沌としながらも突き抜けたパワーを感じさせる。
良すぎる、このバンド。
また、これ、見た目がとてもいいのだ。関西風な顔立ちのアフロドラムはクールな声に似合わず熱くはじけたパフォーマンスが面白いし、最低限ながら絶妙に駆け巡る両サイドのギター2人はロンゲと髭ボウズで対照的だし、小太りのベース(髪型は普通)はなんだかとても楽しそうに演奏するし。ステージが素晴らしく混沌として楽しそう。
完全にやられました。1回も音源聴いたことないけれど、逆にそれだからこそ確信できる。このバンドは凄すぎる。
音的にはとてもモダンな感触で、00年代のダンサブルな要素のあるロック系の音、といっていいと思うのだけど、破壊力もあるし、ポップ感も絶妙にあるそのバランス感覚が優れていると思う。言葉は微妙に日本語も聞き取れるのだけど、半分以上は英詩だろう、どちらにしろ響き重視の感が強い。
アポロ最後のアクトということで、アンコールもあり、最後までぐしゃぐしゃに盛り上がり、ライブ終了。

思わぬところで凄いものを見つけてしまった気分。
久々の超新星、面白いほど一瞬で心をつかまれて、痛快この上なかった。MCによると10月にはフルアルバムが出るもよう。絶対にチェックしなくては。

というか、後日談だけど10月なんて待ちきれず翌日には「Runnning PoP'」というe.pを購入。正直、このライブのときほどの衝撃はなかったものの、やっぱり素晴らしくいい。1曲、アレンジや楽曲の雰囲気がまんまストロークスなのがあったけれど、確実にそちら方面の音を標榜しているバンドなんだろう。


といった感じで、このイベントの中でも最も盛り上がりどころであろうダイアモンドホールの大トリPOLYSICSを観るつもりでいたのだけど、8ottoのあまりの衝撃と満足感に酔いしれ帰路につくことに。
いやー今回もRe:mixは素晴らしかった。STAN、monobright、そして8ootoと、これだけのものを一日で体験できたことがもうありえないし、それ以外にも普段観に行かないバンドたちのライブを次々に観ることができるのも嬉しい。たくさんのバンドのライブを観ることで、自分がどんな音に反応し、どんなバンドには耳を塞いでしまうのか、もの凄く分かってしまった。

この地方の数少ない鉄板の素敵ライブイベントとして、来年もぜひ開催を期待したい。
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by kngordinaries | 2007-08-30 01:29 | ライブ
Re:mix 2007 その1
暑い。
残暑厳しすぎる中、東海地方の数少ない夏のイベントライブへと足を運ぶ。

住まいから会場がかなり近いため、ゆっくりと準備をしていたら逆に出遅れてしまい、開演の15時を過ぎて会場に到着。
ダイアモンドホール入場時にリストバンドを付けてもらい入場。
フライヤーに目を通すも、特にSTANの最新情報はなし(←期待しすぎ)
ライブハウスの中からはすでに最初のバンドの音が響いていた。

15時過ぎ、VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
夜まで続くイベントで平日の昼間の一組目ということで、観客はまだ少ないかと思って入ってみると、意外とすでに大入りだった。10代も多いようで、全体的に年齢層が低い印象。
このバンドは名前は知っているものの音を聴くのは完全に初めてだった。
超縦ノリの性急なビートがたたみ掛けるように次々に繰り出されていく。フジファブリックの一部のダンスナンバーや、SPARTA LOCALSとかの感じと近いかなと。
ボーカルもスティックを持って、シンバルをバシバシ叩いていた。縦ノリのビート感はとても和風な印象なのだけど、どことなくクラブ的なテイストもあって、なかなかおもしろかった。

VOLAが終わり、ダイアモンドホール横の休憩&物販スペースを探索してみる。いつも思うけれど、POLYSICSのグッズはとても力が入っていて普通にモノとして欲しくなる感じだ。
うっかりタオルを持ってきていないことに気付き、今後のライブを考えてRe:mixのイベントタオルを購入。
ドリンクを引き換えて会場へもどる。

15時55分、キャプテンストライダム
次のアポロのSTANが気になりつつ少しでもキャプテンストライダムを観ていこうと、本人たちのサウンドチェックを観ながら待つ。
1曲目はいきなりトップギアでキミトベ!スカスカのバンドアンサンブルと開放的な空気感が誰も置いてかないピースフルな世界を作り出す。
「う!い!ろ!う!」
「き!し!め!ん!」
「ひ!で!よ!し!」
「と!く!が!わ!」
という独創的なコール&レスポンスも楽しい。大きな会場ほど似合うバンドだと改めて思う。
が、1曲に色んなものが詰め込まれているため、長い。もう1曲くらい聴いておきたかったけれど、この辺でダイアモンドホールをあとに。

この日初めてのアポロシアターへ。
KYG側の3列目くらいの位置に。アポロは最前のスペースが本当に狭い。
すでにメンバーがサウンドチェック中。なんか違和感があるなー、と思ってよくよく見ていてはたと気付いた。そういえばベース今西はスペインでの国際会議のため欠席でサポートでMちゃんが入ってるんだった。
確かに向かって右サイドの人物に見覚えがない。
サウンドチェックでTHE SONGなど数曲の一部を披露。普段のセッションチックなものでないのはやはりMちゃんとの呼吸合わせのためだろうと推測。てかMちゃんて誰だ。

16時30分ごろ、STAN
1曲目はS.T.An!タイトでファンクなビートが沸々と会場の熱を上げていく最強ダンスチューン。KYGはいつも以上に冷めきった表情でつぶやくように言葉を吐き出していく。
この異常なくらいクールなサウンドと冷めた歌唱と言葉遊びがふんだんに盛り込まれた歌詞が、結果的にフロアのボルテージを上げていくこの奇妙な感じは、かなり新鮮でおもしろい。なかなかの発明だと思う。
続いてはULTRAMAGNECTICSTANS。ここのところのライブでは定番の流れでこのぶっ飛んだ自己紹介ソングへ。メンバー一人一人の紹介が歌詞になった曲なのだけど、なんとMちゃんようの歌詞も用意されていた。多少急ごしらえな感はあったけれど、なかなか嬉しいサプライズだった。
ラストは両手で文字の形を作って、
「S、T、A、N。STANまじやばい」
で、決め。
「新曲やります。まだタイトルもない曲なんですけど、大殺界!・・・ってつけようかと思ってます」
会場静笑。
「・・・俺は細木先生から金を要求されるでしょうか」
で、大殺界(仮)。スカスカのバンドサウンドにカラッとしたユーモアが乗っかったJ.DやKYGのイチゴジャムの路線の曲ではなかろうかと。そしてそれらの曲にも増してポップ。じっくり聴いたらもの凄い名曲っぽい予感。が、あっという間に終わってしまった(2分ないくらいかと)。
続いても新曲、多分7月の「Said and Done Vol.1」で披露されたアメジストだったと思われるとてもポップな1曲。
そしてしばらくの沈黙のあと、KYGが遠くを見るような目でつぶやくように言う。
「俺、戦争反対なんすよ」
で、ALL BLUES。ここまで直接的な前置きは初めてじゃなかろうか。と言ってもやっぱり直接的というほどではないバランス感がいい。
静と動が激しく交錯するドラマチックなアレンジといい、突き刺さる強いメッセージといい、恐ろしいまでの迫力だった。
「・・・まぁ、真面目な話はこれくらいにして」
と、いきなり明るいKYG。
「今回僕、このイベントで心に決めてることがありまして。―――何を心に決めてるかって言うと、POLYSICSに挨拶するってことです」
会場笑。
「去年このイベントでPOLYSICSのライブを観て・・・(いきなりテンション上がって)観た人いる?!最高だったよね!あれ、ほんと。すっげえ良くて!で、ライブ終わったあと挨拶しようと思って、俺待ってて。あの人たちってライブ終わるとあの格好じゃなくて(普通の服装に)着替えちゃうんすよね。で、俺挨拶しようって思ってたんだけど、たくさん人がいるなかで、ど、どれがPOLYSICS?みたいな。(会場爆笑) それで結局去年は挨拶できなかったんですよ」
「で、そのあとメンバーのFUMIさんと飲み会で一緒になって、『あれ、誰だか分かんないんすよねー』って、そのときのこと言ったら・・・・・そのあとなんか険悪なムードに(苦笑)」
会場笑・・い始めようとしたら唐突にLove You。ここのところのこの唐突に歌いだしてそのまま勢いに乗って突き放すように歌い逃げしていくパターンが、結構好きです。
そしてここではじまったのはパールジャム、という名らしいドラム&ベースのセッション。
ちなみにベースが変わったことによってSTANサウンドが大きく変わってしまった印象はなく、多少Mちゃんのほうが主張が弱めかなというくらいだった。パールジャムもいつもどおり。
そしてラストはTHE SONG。このバンドのグルーヴの魅力とメロディの魅力と言葉の魅力を凝縮したような珠玉の名曲は何回聴いても素晴らしい。最後はKYGもギターをMちゃんに預け、ドラムスティックを持ってどしゃめしゃにドラムを演奏。ドラムセットをKYGに占領された49はセットを飛び越えてフロントに出てシンバルを叩きまくる、というはちゃめちゃで楽しすぎる展開でライブは終了。

KYG自身はわりとシリアスなモードだったように見受けられたけれど、全体としては「I Know」以降の開かれた空気感を持っていて、とてもよい状態のように思った。
新曲「大殺界(仮)」「アメジスト(仮)」も、もちろんもうお馴染みすぎる「S.T.An」も最高だし、さらに3月のイベントライブで聴いた「多くの人たち」も忘れられないし、とにかく次の音源が楽しみでしょうがないSTANである。
「I Know」以降のライブは確実にこの高性能すぎるロックバンドの本質が変なバイアスがかからずに伝わるものになっていっていると思うし、ここからにさらに期待が高まるライブだった。

ここで一旦、外に出て、水分補給のためLAWSONへ。ここのLAWSON、今日は相当儲かってるだろうなー。ほぼRe:mixのお客さんで占領状態。
そしてすぐにアポロシアターに舞い戻る。

すでにmonobrightご一行がサウンドチェック中。
当たり前だけれど、桃野くんも静かに音を確認している。
そして全員が顔を寄せ合って少し言葉を交わしたあと、どうやらそのままライブ開始となる雰囲気へ。

長くなってきたので、この辺で次回へ続く。
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by kngordinaries | 2007-08-26 22:56 | ライブ
ASIAN KUNG-FU GENERATION、ニューシングル&ツアー!!チャットモンチー!他
ASIAN KUNG-FU GENERATION、ニューシングルリリース&全国ツアー決定!!
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの1年ぶりとなる待望のニューシングルのリリースが決定しました。タイトルは「アフターダーク」、発売日は11月7日。さらに恒例の「Tour酔杯」の開催も決定。12月1日新潟PHASEを皮切りに12月19日Zepp Sapporoまで8都市9公演。各会場オープニングゲストありで、発表は9月7日とのこと。
きたー!!ついにアジカンの次の一手が聴ける。ファンクラブ、フィードバックファイル、或る街の群青までは結構リリースラッシュな感じだったのに、いきなりピタッと止って早1年、ほんとに待望。アリーナツアーもあったし、この夏も夏フェスでまくりだったとはいえ、やっぱり新作が聴きたかった。というか、アルバムはまだなのかと。普通にツアーだったらその前に出る気がするけれど、酔杯だもんな。ゴッチ日記的にも「後半戦に突入」という、今ごろかよという言葉が出てきているし。気長に待つかー。
ちなみに終戦記念日の日記では『「正しい」戦争なんてあるのだろうか。』なんて命題を出しているけれど、ほんと物事を考えてるといつもそこに行き着くんだよな。いろんなミュージシャンのブログ・日記を読んでもこの辺の感覚は個人的に一番ゴッチがしっくりきます。こういう言葉を意識的に、しかもその影響力を熟考しつつ、発信できているミュージシャンは、世の中がこんな状況になってもまだ後藤正文しかいない。あ、くるり岸田もちょっと違うベクトルだけどたまに書きますね。

チャットモンチー、2ndアルバム発売決定!!
チャットモンチーの2ndアルバムの発売が決定しました。タイトルは「生命力」、発売日は10月24日。収録曲は「シャングリラ」「女子たちに明日はない」「バスロマンス」「とび魚のバタフライ」「世界が終わる夜に」「橙」を含む全13曲。
こちらも待望。「耳鳴り」以降、より音はシンプルなバンドサウンドに変化しつつ、よりポップの破壊力も高めるという、理想的なステップを踏んできてのアルバム。楽しみです。

GRAPEVINE、ニューシングルが10月24日にリリース!
10周年だからか、今年はリリースペース早めですね。ここ数年「TBA」という書き方をよく見かけますが、何度見てもなれない。そういうタイトルかと、数秒間思ってしまう。普通に「未定」だとなにか不都合でもあるんだろうか。

いずれみんな気付くさ、これはただの日記なんだってによるとSTANは4曲録音をすませた模様。
8/24Re:mixでその曲は聴けるのか、もしくはリリースやツアーの情報が発表されたりされなかったりするのか。STANライブ自体は2ヶ月ぶりかー。そう考えるとそんなに経ってないのだけど、楽しみすぎる・・・。 

奥田民生のサマーグッズが追加
なんだろうなーと思ったら、タオルセットじゃないか!これそろそろまた欲しいと思ってたところだったんだよな(←ほぼ日常用品感覚で)。しかも今回は「ヨコヅナサッカースクール」というめちゃくちゃタイムリーなアイロニー大炸裂。さすがOT。

10月26,27,28日開催のMINAMI WHEELがまた凄いことになってます。
個人的には特に28日に参加したいです。STANとマボロシが1日で観られるというだけで贅沢すぎる。大阪かー。まあ名古屋にはRe:mixがありますよ!(強がり)


私的な用事で9月15日からの3連休に関東に行くことになったので、15日のFREENOTEワンマンに行ける!と色めき立っていたんですが、FREENOTEのオフィシャルブログ「東京ワンマン完売御礼!」て・・・。タッチの差で(泣)。

RIJF終わってからようやく購入したTRICERATOPSベストを結構聴いてます。やっぱり改めて思いますが、めちゃくちゃ曲がいい。ハイクオリティなロックンロールでありつつ超ポップ。いやほんと、RIJFでの超圧巻なステージにしても、もっともっと評価されるべきバンドではなかろうかと。
DISC1の1曲目GOING TO THE MOONからRock Music、さらにはFever、そして2020、ロケットに乗って・・・って、もうそれぞれがもの凄い強い名曲で、なおかつこれだけ音楽的に豊かなバンドもいないよなー。新曲Chewing Gumもいいし、DISC2もほんとにいい。

ちなみに、今週は和田唱が実は2年前に免許取得していたという衝撃事実も明らかになったPodcast「無修正版!トライセラトップス」。毎週爆笑に次ぐ爆笑の(誇張あり)素晴らしい番組でしたが、次週更新で最終回ということで、要チェックです。

ちなみに、上記が終わるということで、僕が定期的に聴いている唯一のPodcastとなる「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」(劇的におもしろい!)は来週からスペシャルウィークということでCKB横山剣が登場とのこと。
先週分は生粋の映画ファンである師匠が、とある巷で「巧みな脚本」とか「おもしろい!」「予測のつかないハートウォーミングな結末」などなど高評価の某カタカナ4文字邦画を、けちょんけちょんのめっためたに切りまくり、さらにラップ素人のコラムニストしまおまほ嬢に軽くSな感じでラップ指南する、という興味深すぎる内容が面白かった。この番組、おすすめです。


そんなわけで、Re:mix2007まであと2日!
RIJFと同様、今年はこちらも個人的にはラインナップがちょっと弱いんですが、とにかくSTAN!そしてmonobrightが楽しみです。あとはhare-brained unity、8otto、キャプテンストライダムがチラ見できればいいかなー。とにかくSTAN!
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by kngordinaries | 2007-08-23 01:47 | 音楽ニュース
ROCK IN JAPAN FES.2007 2日目 その1
10時前に会場に到着し、DJブースから流れてくる音に乗ったり物販を眺めたりしながらふわふわとGRASS側でフェスの空間を過ごす。
渋谷陽一の朝礼が始まる。一組目の紹介がいつになく熱っぽい。そのロックのグルーヴの本物さと凶暴な衝動を、「彼らがこの国のロックに与えた教育効果は計り知れない」という言葉で表現する。うーん、納得。

11時、The Birthday
チバがひたちなかのステージに立つのが初めてだというんだから、多分初めて観るんだろう。なんだか全然そんな気がしないのは、彼らの演奏が音源で聴いてる時点から異様なくらいライブ感に溢れているからだろう。
全員黒の衣装に身を包み、真夏の太陽に照らされながらズッシリとヘヴィなグルーヴでロックンロールが鳴り始める。あのチバの声がマイクから放たれるのを聴くだけでちょっとゾクッとする。
別に極端にハードだったり音がでかいわけでもないのに、とても耳やかましく、ヒリヒリと焦がすような強いビートが、なんだかもう迫力勝ちだった。

The Birthdayを3曲くらい聴いてから、LAKE STAGEへ向かう。

11時50分、Super Butter Dog
もうメンバーがステージに登場した瞬間から大歓声。LAKE STAGEびっしりの埋まり具合といい、このバンドの復活への歓喜が爆発している。
1曲目はマッケンLo。いきなり濃いい、激暑のファンクチューン!髪を紅く染めた永積くんの歌声の楽しそうなことといったらない。このドープでファンキーな音のうねりの中を水を得た魚のように泳ぎまくっている。
さらにはコミュニケーション・ブレイクダンス!!もんどりうって地団駄踏んで、泣きながら笑ってるようなせつなファンク。
日本語のチョイスといい、これだけ色濃いファンクでありながらポップな広がりを持つ高性能な楽曲といい、本当に稀有な貴重なバンドだと改めて思わされる。そりゃあ、これだけ多くの人をこれだけ踊り狂わせるわけだ。
ピースフルな空気感を持ったミディアムチューンの新曲を挟んだりしながら、ライブは後半へ。
「ここでスペシャルゲストを呼んでます!セクシーとマボロシというユニットもやっている、Mummy-D!!」
という永積くんの呼び込みでなんとMummy-Dが登場!そしてこのスペシャルなコラボレーションで日々GO GOを披露。Mummy-Dはアドリブもちらっと織り交ぜたお決まりのフローでこのバンドのファンクなグルーヴに完全に溶け込んでいた。
曲終わりでは、
「マボロシ!」「Super Butter Dog!」
とかMummy-Dと永積くんでお互いに賛美しあっていた。
「ハナレグミ!」「・・・100s!」
とか段々あまり関係ないとこまでいろいろ言っていた。
「明日、朝一からセクシーとモーニングファンクやってるんで良かったら遊びに来てください!」
と去り際に自らの宣伝もかかさないMummy-D。ちなみにセクシーとはSBDのギタリストであり、マボロシの片腕竹内朋康の通称です。
そしてラストチューンはセ・ツ・ナ。とにかくどこまでもステージ上のメンバーが楽しくてしょうがないといった風情なのが印象的だった。

文句なし。最高のライブだった。
濃いいファンクでありながら、とても間口の広い腰にくるライブ空間。
ヒップホップのライムスターのメンバーは飛び入りするし、100sのメンバーはいるし、ボーカルはハナレグミだし、ギターは新感覚のミクスチャーユニット・マボロシのメンバーだし。
音楽のいろんな面白味、旨味ををぎゅぎゅっと凝縮して放射するような、素敵ライブだった。

SBDライブの興奮も冷めやらぬまま、続いてはSOUND OF FORESTへ移動。
ちょうど木陰に入る涼しいポジションを確保し、ライブ開始を待つ。

12時40分ごろ、SPECIAL OTHERS
STARではじまった瞬間、会場全体の盛り上がりが凄い。インストバンドだし、音もそんなに勢いや熱があるわけじゃないので、もっとゆったりとした感じの盛り上がりかと勝手に予想していたけれど、いい意味で裏切られた。
絶妙なあうんの呼吸を感じるアンサンブルと、一気に熱を上げる決めポイントの緩急のつけ方がとても心地いい。
キラキラとした音の粒を振りまくキーボードが暑い夏の野外に涼しげな風を吹かせる。
後半はAIMSなどキラーチューンを織り交ぜてさらに盛り上がっていった。スカパラとかの享楽的な感じではないけれど、気持ちのいい盛り上がりを見せるインストバンドだった。

ここからしばらく休憩。
ゆっくりのんびりと木陰で過ごす。
長年のブログ仲間の方とつながりにくい携帯でなんとか連絡を取り合い、会っていろいろとお話する。STANのメンバーについていろいろと裏話がとてもとても興味深かった(謎)。
食事も取りつつまったりしていると続いてのお目当ての時間がきて、WING TENTへ。

14時50分ごろ、monobright
若者の苦悩と衝動の叫びとしての真っ当に素晴らしいロックを鳴らしながら、珍妙なキャラクタで笑わせまくるライブを一度観たときから、またもう一度ライブを観たくてしょうがなかったバンド。
登場から異常なハイテンションでボーカル桃野が観客を煽る。
「もうね!全部出すしかないんですよ!全部出してね、もう・・・死にます!今日が命日です!」
などなど倒錯してるというか、混乱してるというか、わけの分からなさが相変わらず凄いのだけど、その一つ一つが決めポーズというか、冷静な判断の中で一枚ずつきられる手札のようだった。テンパっているかのように見せるのが芸風である爆笑問題太田光を思わせる。
この圧倒的にグルーヴを熟知したアンサンブルと、いちいち綺麗にツボをつきながら衝動を音に変換する巧みなテクニック、しなやかなポップ感。このバンドに強く感じるのはそのつんのめったライブスタイルとはカードの裏表のように存在する知性だ。クレバー過ぎてストレンジ。
そして、そんな全体のバンド感や、世の中への打って出方は凄く素晴らしいのだけど、まだ決定的な1曲がないような気がする。バンドの面白さを超える圧倒的な1曲がまだないし、でも絶対鳴らせるバンドだと思うので、そのときが楽しみでしょうがない。しかもそれがどんな曲かは想像もつかないところが、またいい。

といった感じでなんとなくまったりと過ぎていった2日目前半。ここからは怒涛の後半へ。続く。
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by kngordinaries | 2007-08-21 01:11 | ライブ
夕凪の街 桜の国
このお話はまだ終わりません。

物語が持つ力、というものに改めて驚かされるともに、その力によって新たな風景を見ることができたことに、感謝したいと思った。

原爆という深く重いテーマをこんな描き方をした作品を他に知らない。
こんなにも普通の人たちを、しかもメインの主人公に現代を生きる20代女性を配して、美しい街並みや微笑ましい恋や暖かい家族を描きながら、強く強く原爆というとてつもなく残酷で陰惨な現実とそれが今現在も連綿と続いているというリアルな実感を感じさせるとは。

正直なところ、僕にとって原爆とは対岸の火事だった。無関心であったかもしれない。
いやほんとにぶっちゃけてしまえば、なんとなくあまり関わりたくなかったし、ある程度学校やテレビで嫌でも目に入るもの以外まで知りたいとは思わなかった。
とにかく陰惨で残酷でそして歴史上の出来事という印象だった。
そしてそんな自分に対する罪悪感もなんとなくあり、それがまたうっとうしかったのだ。とても嫌な奴だ。

でも、たった62年前なのだった。
当たり前の話、全然このあいだのことなんだった。
実家に帰ればいまだに元気に土をいじっているうちの祖父はそのころから全然生きていたのだ。彼が若かったころの話なんて、もの凄く身近で、脈打つようにリアルで、当然のごとくその深い傷跡が完治しているなんてことはありえず、いまもまだその物語にエンドロールは出ていないし、当分出ないんだ。
当たり前だろう。とんでもなく深い傷なんだから、死ぬまで、つまりこの国が終わったり、この世界が変わったり、途方もなく長い時が流れたり、そんなことになるまで消えないし消せないのだ。
ただそれだけの事実を認識することが、いままでなんでできなかったんだろう、と思ってしまう。
「どこかで、お前の住む世界はそっちじゃないとういう声がする・・・・・・。うちは、この世におってもええんじゃろうか?」
「うちは幸せになったらいけんような気がして」
「嬉しい?十三年も経ったけど、原爆を落とした人は私を見て『やった!また一人殺せた!』ってちゃんと思うてくれとる?」

「・・・・・・母さんが三十八で死んだのが、原爆のせいかどうか誰も教えてはくれなかったよ。おばあちゃんが八十で死んだ時は原爆のせいでなんて言う人はもういなかったよ。なのに凪生もわたしもいつ原爆のせいで死んでもおかしくない人間とか決めつけられたりしてんだろうか」
「そして確かにこのふたりを選んで生まれてこようと決めたのだ」

「今年は父さんのいちばんあとまで生きてた姉ちゃんの五十回忌でな。それで姉ちゃんの知り合いに会って昔話を聞かせて貰ってたんだよ。七波はその姉ちゃんに似ている気がするよ。お前がしあわせになんなきゃ姉ちゃんが泣くよ」

この映画を観に行く予定がたってから、これまでもちょくちょく読み返していた原作をまた何度か読み返しなおした。そして映画を観た。
一つ一つの言葉に込められた想いが、時代的背景が、根深い傷跡が、原作を読んだときにもなんとなく感じられていたことが、やっと身が切り裂かれるほどリアルな情感を伴って襲ってきた。とことん鈍いな。

名演小劇場という定員が100人にも満たなそうな、立派なホームシアターに負けそうな大きさのスクリーンの劇場で観たのだけど、やはり周りには40代以上の方々が目立った。
この映画を若い人がどのように感じるか、というところに興味があったので、シネコンのスクリーンで観ればよかったかな、と観賞直前には思ったけれど、そうでもなかった。

鑑賞中、本当に何気ない昭和33年の生活を描いたシーンで、どちらかというとコミカルですらある現代の七波の父親のしぐさ一つにも、場内のすすり泣きは上映中ほぼ止まなかった。
戦後を生きる人々の心にずっしりと残る罪悪感にも似た重く暗い感情、60年以上の月日が流れても強く熱い廃れない想いと願い、その世代の誰もが生々しくあるのだ。ずーっとそこにあったし、片時も忘れられなかったんだ、いやでも。
その時代を思い出すだけで、深い傷を背負いながら笑顔とささやかな未来への希望を持って生きる皆実のしぐさ一つを観るだけで、これだけ感情があふれ出してしまうということ。
そんなことが手に取るように分かった。

この作品は目も耳も塞がない。心も閉ざさない。
どれだけ無関心を装っていたアホ(僕)に対しても、優しく分かりやすくとてもリアルな実感を持って、そのメッセージを伝えてくれる。

そんなこの作品に、感謝したい。

関連記事:夕凪の街 桜の国  こうの史代




このお話はまだ終わりません。

何度夕凪が終わっても
終わっていません。

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by kngordinaries | 2007-08-18 21:09 | 映画、ドラマ
ROCK IN JAPAN FES.2007 1日目 その2
100s後、すぐにSOUND OF FORESTに移動、したのだが、もうここはステージのエリア範囲内なのか疑わしいあたりまで黒山の人だかり。
去年の時点でも十分LAKE STAGEを埋められただろうし、いまや普通にヒットチャートのトップアーティストの一人に数えられているだけに、ちょっと明らかにステージの大きさに見合ってない感じがする。アーティストの意向なのかなー。
人気とステージがあまりにアンバランスなのは、双方にとって不幸である。

14時50分、YUI
結局、遥か彼方にステージがあるであろう位置から音だけ聴いているような感じに。拍手が起こったので、ステージに登場したのかな、という感じでなんとなく状況を把握していく。
1曲目はMy Generation。2ndアルバムから強まってきたロック色が色濃いアップチューン。
さらにHighway Chanceでぐいぐいとボルテージを上げていくステージ。
「みなさん、盛り上がっていきましょー」
という全然盛り上げ力のない、弱々しいMCも1年前に比べたらかなり成長してるように思う。楽曲にあらわれているとおり、よりダイレクトに観客と関わりたい姿勢がみえる。
でも、幾多のミュージシャンに比べたら全然だ。で、それがこの人の場合、むしろ信用がおけると思う。
不特定多数の「みなさん」に、早々心は許せないしさらけ出せない。ただ、歌と演奏では絶対に圧倒してやる。そんな繊細でありつつ異常に攻撃的でたくましい、作品まんまの性格の人だと思うからだ。
と、この辺でちょっと場を離れ休憩。後半、現時点で最大のヒット曲だろうCHE.R.RY。そしてバンドメンバー先にはけさせて、アコギ1本で情感たっぷりの熱唱でGood-bye daysを歌い会場をシンと静まらせて去っていった。
まだまだこの人が世界との距離感をジャストに取れるまでは時間がかかると思うけれど、その慎重さによっていつかぴったりとそのピントがあったとき、どれだけ凄いことになるか、どんな名曲が生まれるか、とても楽しみだ。

ゆっくりとまたGLASS STAGEに移動し、軽く食事を取って続いての御大に備える。今年に入って井上陽水とのユニットは観ていたものの、ソロとしてはかなーり久々である。ひたちなかの陽射しのせいではなく、喉はカラカラ。

16時20分、奥田民生
いつもの力の抜けた風情で奥田民生がGRASS STAGEに登場!観客の歓声に軽く手を振って答える姿はかなり機嫌が良さそうである。ゆっくりと音を確かめてから、演奏スタート。
1曲目はイナビカリ。ガシガシとしたリフによってぐいぐいとドライブするアップチューン。初めて聞いたのだけど、キャッチーなリフとメロディのポップさがとてもよかった。
そして続いては2曲目にしていきなりイージュー★ライダー!これフェスでのOTをよく観てる方々には驚きの展開。大体最後まで引っ張ってさすらいとセットのように披露するはずなのだ。が、よくよく考えてみると普通の大物はライブ前半から代表曲を出し惜しまないはずで、その意味では今回こそとても真っ当な曲順なのだった。
当然のように大会場のボルテージは一気に高まる。4ピースでの骨太なイージューはグルーヴィーで最高に心地いい。
続いてはスカイウォーカー。こちらもざっくりとした演奏が異常に心地いいポップチューン。美しくゆったりとしたメロディーが伸びやかに歌い上げられ、その言葉と音で作り出される世界に包まれるような感覚。
この辺でMC。
「えー、今年もまたやってまいりました。やってまいりましたじゃないな。出させていただきまして!・・・ありがとーございます」
と心にもないことを言う。
「毎年毎年出ていますと、だんだん楽屋とかでも微妙な感じにね。なってくるわけですよ。大物が来たら、まあそれなりの雰囲気が漂うんですよ。・・・逆に若手が来てもね、これがそれなりの雰囲気をね。中途半端なんですよ」
と自虐的なことを言う。多分、事実は違うと思う。
「あっ、これは言っておかないと。曲をね、去年くらいからいっぱい作ってるんですよ!もうめちゃくちゃ作ってますよ!出てないけど(会場笑) これ言っておかないと遊んでると思われるんで。全然ずっと作ってますから。・・・・またこれが凄いドンドンできるんですよ。今日出てる人たちに1曲ずつあげたいくらい。今日はやりませんよ!でもすっごい作ってますから!すっごいいい曲ばっかり!」
とここで、今回のフェスの中でも特に印象深く残る名言が飛び出す。
「今、42歳。・・・むしろピーク!」
会場大拍手。
「ピークですよ。すっごいいい曲ばっかできてるんで。てことは来年はダメってことです。その辺を理解していただいて、みなさん残り少ない時間を楽しんでいただければと・・・」
とオチがあったものの、本当に驚きの発言だった。
制作について、基本的にOTは異常に口が重い。いつかインタビューで、この曲を作るのにどれだけかかったとかこれだけ苦労した、なんて語るのはかっこ悪いし音楽の邪魔になる、言っていたけれど、裏返せば実は相当苦しんで時間をかけて作っているということだ。これ以外でもいろんなところでの発言の端々に制作の苦しみを暗に感じさせる発言は多々ある。けして声高には言わないけれど。
だからこそ、この「むしろピーク!」の突き抜けた発言にはほんとに驚いた。新作が楽しみだ。
そして
「あ、これは新曲か」
とかいう感じの一言から未音源化の新曲愛のボートへ。こちらも初めて聞いたのだけど、イナビカリ同様にキャッチーなリフ主体のポップでメロディの強い楽しい曲だった。
続く海の中へでずぶずぶとサイケの波に沈めていき、The Standardで美しいメロディーを聴かせ、直球のラブソングっぷりにうっとりさせる。
そしてKYAISUIYOKUMASTER。野太くかっこいいギターリフと迫力満点のバンドサウンド、コーラスとのかけあい、さらに後半リフでグイグイと上げていく展開。MTR&Y結成によって実った果実的名曲じゃなかろうかと。
ここでMC。ワカ天の話もちらっとしたんだったか、ここで突然マイクの調子がおかしくなる。
「なにこれ? なんかおかしいよ? 大丈夫?」
とかなりのリバーブっぷりでなかなかのトラブルだろうに、全く動じないOT。
そしてそのまま演奏スタート。快楽ギターをめちゃくちゃな音環境のなか、無理やり歌っていく。しかし観客的には演奏から半小節くらい遅れてリバーブ付きでボーカルが届くのだから聴くに耐えなかった。1コーラス終わったあたりでこのマイクトラブルは復旧し、あとはもうノリノリのロックンロールに身を任せればよかった。
あのまま、演奏せずぼんやりと時間が流れたらライブ的にもタイムテーブル的にも影響が大きかったところを、なかなかうまいこと処理したものだと思う。かなり力技だったけど。
そしてラストは大名曲さすらいで終了。
新曲がありつつもベスト盤リリース後ということもあってか、わりとリスナーフレンドリーなフェス向けセットだったと思う。「むしろピーク!」発言も含めて相当に状態がいいことはビシバシ伝わってきたし、もうこうなったら一刻もはやく新作を出してもらうしかないなー。もう十分待ったよ。

ここでまたまたLAKE側へ移動。かなりの往復率だけれど、台風の影響か風が強く曇り気味のため、そんなに体力奪われ感はない。

LAKEに行くとZAZEN BOYSのライブが終盤に、相変わらず独特なMCが耳おもしろい。カキ氷を食したりしながら大トリのコーネリアス前にふらっとWING TENTへ。

18時20分、9mm Parabellum Bullet
静と動のダイナミズムが凄まじい。以前観たときと変わらずとにかく圧倒的に熱を放射しまくる怒涛のライブ空間。いくつかのメッセージが届く曲もいいけれど、やはりこのはちゃめちゃな異物感というか化け物的な狂乱の感覚がこのバンドの真髄なのかもしれない。
数曲だけ観て、大トリのアクトを待ちにLAKE STAGEへ。

入場規制がかかるんじゃないかと心配で仕方なく早く戻ったのだけど、どちらかというとスカスカな感じで逆にびっくりしてしまう。
今年のLAKEはどのライブ前もわりとこんな感じで、開演予定時間にはきっちり人が集るようになっていた。それだけ場所取り感覚が薄れて観客のフットワークが軽くなったということだろう。

そして開演15分前くらいからコーネリアスをただひたすたに待った。
ステージにはなにやら上に組みあがっていたはずの鉄骨の一部が降ろされ、多くのスタッフが集ってなにか準備をしている。

開演予定時間がきても音チェックもはじまらない。ひたすら待つ。

開演予定時間20分超過でついに機材トラブルとのアナウンス。特に会場の苛立ちとかはなく、夏の夕闇の涼しい風を感じながらゆっくりと時間がすぎる。

降ろされていた鉄骨がまた上に上がっていき、そこから垂れ下がった白い幕がステージを隠す。白幕には黄色/白/赤/青のトリコロールに似たsensousのデザインがプロジェクター的な感じで映し出されていた。
その白幕の裏で音チェックがようやく始まる。

開演予定時間から約40分が過ぎ、チャララーンというあのsensousを象徴するような金管の音が流れ出す。

そして、驚愕のアートパフォーマンスが始まった。

19時30分ごろ、The Cornelius Group
セッションのような演奏でスタート。
セッションといってもバラッバラの音象が次第に一つのサウンドを構築していく、コーネリアス独特のスタイル。そして幕はまだステージにかかったまま、4つのカラーはその位置に幕の後ろにいるプレイヤーが音を出している瞬間だけ色があらわれそこにシルエットで演奏者が映し出される、というドリーミーな演出付き。
どれだけ複雑に音が絡まっていっても正確に色の発光と同期が取られている。
そして、
「エイチ。イー。エル。エル。オー。」
と無機質な音声でアルファベットが発せられると同時に幕に横からスライドするように文字が現れ「Hello」と挨拶の言葉があらわれる。続いて「The Cornelius Group」とアーティスト名が表示され、そこでプツッと幕が落ちる。ついにステージが現れる。
「お待たせしました」
小山田くんの一言。ジャーンという決めの音が鳴り響く。カッコよすぎ。
思わず階段ゾーンから立ち上がりスタンディングゾーンへ。
シンセのイントロから1曲目はBreezin’
感覚的で不思議な映像がステージ後方の巨大スクリーンに映され、その手前に平行線上に並んだメンバー4人の姿も現実感がなく浮き立って見える。確実に生演奏されているし、構築的ではあるものの呼吸するように有機的に響きあう演奏ではあるのだけど、それが映像とぴったりと同調している。
聴覚と視覚、それぞれに強烈な刺激を両者が重なりあうようなかたちで与えられると、何ともいえないトランス状態に陥らされる。凄い。
続いてはGum!昨年のSoft BankのCMの印象が強いバッキバキのロックチューン。母音と子音の組合せの妙を遊びながら、一語一語を発音していく歌の構成と合わせて、ビジョンには無数の口があらわれる。それは増殖し、回転し、爆発し、散開する。もう目がくらむような爆音のビジュアルサウンドアート(意味不明)。
続いてはDrop、コポコポとした水の音をコラージュしたオーガニックで爽快なサウンドスケープが心地よすぎるポップチューン。音の絶妙な緊張と緩和がこんなにもモダンに繰り返されるとその快感に抗うことなんてできない。
さらにPoint Of View Point。音響的な耳心地のよさを追求したシンプルで穏やかな水のような音楽。無駄なものを削ぎ落としたポップミュージックとダンスミュージックの結晶のような美しい音の芸術。
「Point」のリリースから6年、ついに初めて生でこの音楽を体感できて、嬉しかった。
Wataridoriはシルエットの鳥が優雅に高速で山や街を駆け抜けていく、その映像と音の異常なまでの体感スピードに飲み込まれてしまう。映像の印象が強いのかもしれないけれど、ケミカルブラザーズのStar Guiterを聴いているときの感覚に似ている。
ほぼMCらしいMCはなく次々と披露されていく名曲と、それに完全にシンクロしためくるめく映像世界にどこまでも酔いしれた。
そして終盤、攻撃的でデジタルなロックチューンCount Five Or Sixのあとだったと思うけれど、あのお馴染み過ぎるイントロが鳴り、Star Fruits Surf Riderが!
もう穏やかな中にドラムンベースっぽいリズムが感じられる前半のトラックからたまらない。映像もどこかノスタルジックでおもしろい。
最後はまたあのライブ前から鳴っていたチャララーンという音からsensous。どこか不穏な美しさのある静かに広がりを見せる音世界。何ともいえぬ深い深い精神世界に落ちていくような感覚。そこで、ライブは終了。

とんでもなかった。
想像を超えた素晴らしさだった。
「Point」を聴いた6年前からいつかどこかでこの音を生で聴いてみたい、と思っていてついに念願が叶ったのだけど、聴けてよかった、とかではなくまた新しい衝撃を受けるライブだった。
もちろんあのイマジネーションの泉のような音楽がただ普通に演奏されるだけのライブパフォーマンスになるなんて思ってはいなかったけれど、こんなにもさらに豊かに次元を広げるようなものになろうとは。

そんな感じで、実はCrneliusライブ中盤でステージ後方にちらちらとGLASS STAGEの花火が見えていたので、ここがこの日の大トリのようなことになってしまっていた。
恐ろしく素晴らしいライブのあと、半ば放心状態ながら翌日に備えて大混雑のなか、そそくさと会場をあとにする。
といったところで初日は終了。
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by kngordinaries | 2007-08-16 00:39 | ライブ
GOING UNDER GROUND、全国ツアー!!吉井和哉!PUFFY!他
GOING UNDER GROUND、対バン&ワンマン全国ツアー決定!!
GOING UNDER GROUNDの全国ツアーが決定しました。「さかさまワールドツアー ダブルス」と銘打った対バンライブ6本と「さかさまワールドツアー 2007-2008」と銘打ったワンマンライブ8本の計14公演。11月9日熊本DRUM Be-9でのTHE イナズマ戦隊とのダブルスを皮切りに1月20日NHKホールまで。
先月ツアーを終えたばかりのGOINGですが、いつもどおり休む間なく次のツアーが決定しました!というか、7月の名古屋公演でのMCで秋にまた来る!と言っていたわりに名古屋は年明けてからなわけですが。本数もいつもより少なめですが、これは来るべきアルバムリリースツアーとなるのかなー。対バンも曽我部恵一BANDやthe pillowsといった人気バンドからサカナクションのような新進バンドまでなかなか楽しそうなメンツでいいですね。この夏はフェスでも観られなかったし、かなり待ち遠しいなー。

吉井和哉、ニューアルバム詳細決定!!
吉井和哉の9月5日リリースのニューアルバム「Hummingbird in Forest of Space」の収録曲等詳細が判明。収録曲は「Introduction」「Do The Flipping」「Bin」「シュレッダー」「上海」「ルーザー」「ワセドン3」「Pain」「Shine and Eternity」「バッカ」「Winner(album version)」「マンチー」「雨雲」の全13曲で、初回盤は紙ジャケット仕様でDVD付。DVDの収録内容はアルバムのレコーディング風景とWinnerとShine and Eternityのビデオクリップ。
いよいよリリースも近づいてきて、詳細も判明し気分が高まってきました。収録曲名だけでは何も分かりませんが、意外とカップリングも入ってますね。「マンチー」は素晴らしいので、収録されて嬉しい限り。そして、これもう触れずにいこうかとも思ったんですが、やっぱりジャケットが・・・。なんていうか、こ、個性的ですね(引きつり笑い)。あ、その前にシングル「シュレッダー」も楽しみ。

PUFFY、ニューアルバムリリース&全国ツアー決定!!
PUFFYのニューアルバム「honeycreeper」が9月26日にリリース決定。収録曲は「オリエンタル・ダイヤモンド(作詞 : 井上陽水 作曲 奥田民生)」「Ain’t Gonna Cut It(作詞・作曲 Butch Walker/Robert Schwartzman)」「君とオートバイ(作詞・作曲 チバユウスケ)」「くちびるモーション(作詞・作曲 吉井和哉)」「はやいクルマ(作詞・作曲 真島昌利)」「サヨナラサマー(作詞・作曲 山中さわお)」「boom boom beat(作詞 PUFFY 作曲 Anders Hellgren & David Myhr)」「妖怪PUFFY(作詞:宮藤官九郎 作曲:富澤タク)」「Closet Full Of Love(作詞・作曲 Butch Walker/Kara DioGuardi)」「はさんじゃうぜ(作詞作曲 : 真島昌利)」「complaint(作詞 PUFFY 作曲 山中さわお)」「お江戸流れ星IV(作詞 ピエール瀧 作曲 Anders Hellgren & David Myhr)「アイランド(作詞・作曲 チバユウスケ)」の全13曲。さらに10月19日渋谷C.C.Lemonホールを皮切りに12月16日大阪なんばHatchまで全5公演の全国ツアーが決定。
うわわわ!これは凄すぎる。一つのアルバムの中に井上陽水と奥田民生とチバユウスケと吉井和哉と真島昌利の名前が並ぶとは!クドカンとかピエール瀧とういうチョイスも素晴らしいし、外人勢はSplurgeの名曲を作った面々だし、かなり期待できそうです。ここのところのPUFFYの勢いは凄まじいものがあるなー。RIJFのステージも素晴らしかったし。

1回ライブを観たら確実にハマる今年要注目のバンドmonobrightがセカンドシングル「頭の中のSOS」を9月5日にリリース
ペース早い。攻めてるなー。RIJFでのステージも知性と衝動が爆発して異常なテンションになっていて、このバンドがロックとしてとても正しく表現してることがよく分かりました。あとは可能性と才能の埋蔵量がどのくらいあるのか、今後の展開が楽しみ。

OGRE YOU ASSHOLEの2nd Album『アルファベータ vs. ラムダ』が10月3日にリリース決定
またこれ、タイトルの意味が全くもって分からないなー。けど楽しみ。

いずれみんな気付くさ、これはただの日記なんだってで、kyg的現代ロック考察が発表されてました。
うーん、洋楽ロックは得意ではないけれど、その全体的な論旨はなんだかとても納得いく。確かにアークティック、あとフランツもほんとにモダンとしかいいようがないよなー。そして時代性という意味で情報処理能力というか、情報咀嚼力の高い音楽がリアルという意見も非常に納得度が高い考察だ。で、それはいーことだと認めつつ「そーゆー世界に 少しだけ 疑問を感じるときがある」と語るkygにこそ僕は激しく同意します。そこでこそSTANはもがきながら表現を紡ぐべきなんだろう。


ROCK IN JAPAN Fes.に今年も3日間参加してきたんですが、フェス出演に関してはどのミュージシャンもいろいろサイトやブログで書いてくれてるのを読むのが楽しいです。なので、見つけたものをつらつらと紹介。

まずは「42歳、むしろピーク!」と言い切った奥田民生の近況をマネージャーのソイホー氏がOT LOUNGEに書いてます。
なんとRIJF直後からNYに滞在してThe Verbs+奥田民生の新作レコーディングと自身のソロもレコーディング予定とか!うわー、ついに本格始動かな。今年中に新作リリースしてくれることを切に願ってます。

フェス渋滞で間に合わず残念ながら観ることができなかったマボロシの坂間大介Rec日記は速報と写真館の2本立てで
相当な盛り上がりだなー、セットリストも完璧に僕の聴きたかった曲ばかりだなー、と読んでてとてもジェラスなわけですが、SBDのライブでMummy-D観れたからよしとしよう。

100sはスタッフの方が舞台裏を詳しくレポしてくれています。
エレキコミック・やついと中村くんとの歓談の『中村「ゼルダ、感動したっ。」やつい「ゲームバランスが、っていうんでしょ?ライフとって『やった!!』じゃないんだもん!!」中村「(笑)。この場所にライフがあるっていうところに、『スゲー!!』って思うんだよね~。」』という部分がツボ。あとDMCの作者との写真もありますね。個人的にはDMCはあんまりハマラなかったなー。

アジカン後藤日記には、OGRE YOU ASSHOLEやアナログフィッシュ等々と話したという言葉が出てきてなんだか嬉しい。そういうときはやっぱり先輩風を吹かせて、ゴッチは上から目線で話すのだろうか・・・。

TRICERATOPS和田唱はとにかく暑かった熱かったと。
いやほんと真昼の真夏の野外にあれほどふさわしいロックアクトもいなかった。来年も各地の夏フェスに出てほしいなー。


Hit&Runのお祭「ワカすバンド天国」の公式サイトブログ「ワカ天ブログ」をみてるとこのイベント、相当面白いことになりそうです。セッション、コラボ、ワカ天ソング。

9月5日に別冊カドカワ 総力特集 吉井和哉が発売に。リンク先で「私的な思い出の1曲は?世代別・好きな曲アンケート」の回答を募集中。
これ相当読み応えある雑誌になりそうだなー。きっとKREVAのこの取材もこれだろう。OTとかもコメント出すんだろうなー。楽しみだ。
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by kngordinaries | 2007-08-11 22:17 | 音楽ニュース
ROCK IN JAPAN FES.2007 1日目 その1
行くまでの道中、何度も強い通り雨が車の窓を叩いた。
台風が直撃とはいかなそうだけれど通過するということで、かなり不安定な空模様。ただそれがあの暑さをうまくやわらげてくれるとありがたいなと思いつつ会場へ。

見慣れた会場、ひたちなか海浜公園が近づくに連れ、フェス気分が高まっていく。
思えば、これで5年連続、全日参加は3年連続だったか。と書くともの凄い常連感が漂うけれど、ライブばかり観まくっていて、そんなに会場中の色んな楽しみ方を知っているわけでもない。

翼のゲートを通過しリストバンドを装着してまずはGRASS STAGEを目指す。
途中、SOUND OF FORESTの一発目、キャプテンストライダムの音が風に流れて聴こえてくる。ライブ前半だろうに、なんとマウンテン・ア・ゴーゴー!「山のようにみえる~♪」を合唱しないとELLEGARDENみせねえぞ的なことを言っているのが聴こえてきた。口ずさみながらGRASSへ。

GOODS売り場の大盛況っぷりを眺め、グッズ購入は後回しにしようかなどと考えてフラフラしていると、ステージから出囃子が聞こえる。開始の挨拶こと総合プロデューサー渋谷陽一の朝礼だ。
挨拶を聴きながらGRASS STAGEが見える位置まで行くとステージ後方のビジョンにちゃんと「朝礼」と出ていた。
まず台風の不安な状況について、このフェスが毎年巨大化しながらフェスとしていまもなお大きく変化していること、今年の動員が49000人にものぼること、等を話したあと、昨年のサンボマスターのライブ後のエピソードを語っていた。
そして最初のアーティストを紹介し、ついにGRASS STAGEのアクトがスタート。

11時ごろ、木村カエラ
1曲目はL.drunk、軽快だけど重厚なバンドサウンドに優しいボーカルが乗って、一気にGRASSの草原の熱を上げていく。さらにイントロから大歓声があがるTREE CLIMBERSで一気に疾走するサウンドとボーカル。さらには代表曲リルラリルハと最初からもう出し惜しみのない構成が楽しすぎる。
簡単なMCを挟んで新曲Samanthaへ。噛んで含むように歌い聞かすAメロBメロから激情が溢れ大きな願いを唱えるサビへと飛翔するロックチューン。作品ごとにメッセージを強靭にしていってるこの人のちょっと決定版的1曲だと思う。
さらにワニと小鳥。最新アルバム「Scratch」の中でも異色なミディアムチューンは、その童話的歌詞世界とNIRGILISによる浮遊する音世界によって、なんともいえない情感が溢れ出す作品になっている。
このあたりのゆったりとしながらメロディの強い楽曲は、野外フェスの大会場、つまりは音響がいいとはいえず大味でしか音が伝わらない場でもよく届く。音楽として懐が深く浸透力が薄まらないのだ。
まだアクトは途中ながらこの辺で、LAKEへ移動を開始。
音楽的にも存在的にも、先鋭的な部分もありつつ徐々に丸みを帯びてよりポップな存在に変化して続けてきている木村カエラが感じられるライブだった。「Scratch」「Samantha」以降はさらに加速して凄いことになっていく予感をさせた。
なにしろGRASSがよく似合っていた。

LAKE STAGEに到着すると、まずはその人の少なさに驚く。開演10分前でこの状況はどうなんだろうと思いつつ、するすると最前ゾーンへ。
11時50分、GRAPEVINE
1曲目にいきなりFLY!じわりじわりとテンションとグルーヴを高めていく展開と田中のシャウトで一気に熱を上げていくステージ。
さらにI must be highでその極太で揺るぎないロックンロールを全開にしていく。
「どうもバインです!」
とどこか不機嫌な成分を含んだいつもの声色で田中が口を開く。
「もうなんか、毎年こっちでやっていて、レイクの番人みたいになってますけども」
とこれも毎年恒例の皮肉交じりのステージネタを。
「ここから真昼が似合わない感じになってきますけど、ついてきてください」
的なことを言って、指先へ。今年2月の作品なのだけど、異様なくらいに定番曲の様相を呈したこのバンドの超王道のミディアムチューン。さらにインダストリアルと、宣言どおり真昼のステージとは思えないメロウネスとセクシーなグルーヴで押していく展開か、と思いきやノイズがピリピリと響き始め次第にキーボードのあの静かなイントロへと変化し歓声が上がりバイン史上最強ともいえるロックチューン豚の皿が炸裂。重厚で馬力のある強靭な演奏とダイナミックでドラマチックな曲展開、田中のボーカリストとしての開眼もこの曲の時期だったと思う。ちょっと久々に聞いたけれどやっぱり圧巻。
さらにCOME ON、ラストにはその未来もう一度ギアを上げ圧倒的なロックンロールライブはここで終了。
田中には悪いけど(?)、やっぱりLAKE STAGEがよく似合う。セットリストはここ最近の作品からばかりのチョイスで、今のバンドの状態に大きな自信を持っていることが伝わってくるステージだった。
ただ、2年前のRIJくらいから感じられたスリリングな成長期は越えて、かなり落ち着いた安定期になってきている感じもした。鉄壁のグルーヴを手に入れて、楽曲的にも「指先」で螺旋を描いて新たな王道に到達した感があるこのバンドの今後がますます楽しみ。

13時40分、100s
出囃子にまずは絶句、チャラララ~ンというどこかで聞いたことのある懐かしい旋律が聞こえてきたと思ったら「わたくし生まれも育ちも葛飾・柴又~」というあの寅さんの名ゼリフがひたちなかに響き渡る。場内から大歓声&笑いが捲き起こり、100sの面々がステージに登場。その足取りも異様なくらいに軽やかで、中村くんはステージセンターに立つとマイクスタンドが「それを軸にしてジャンプしやすいかどうか」チェックに余念がなくピョンピョンと跳ね回っている。
そして。
「ど――おお~♪」
というGRASSを突き抜けるような第1声から10年前の中村一義デビューシングルである犬と猫でライブスタート!いきなり爆発的な歓喜に包まれる波打つ会場。大きなうねりがGRASS全体を包む。
「僕として僕は行く」という簡潔にして革新的なフレーズはその独特な心地よさを持つメロディとともに今も新鮮に心の核心を射抜くエネルギーに満ち溢れている。
さらに続いては希望!夏の青空をどこまでも駆け上がっていくような爽快なバンドサウンドが響き渡る。バンドがなんのてらいもなくこのステージに全てをぶつけようとしているのがヒシヒシと伝わる、出し惜しみない強気の冒頭2曲に嬉しくなる。
さらに池ちゃんが激を飛ばしながら会場に手拍子が広がっていき、バーストレイン。爽やかなギターロックが炸裂するアップチューンはこの場に激ハマリ。熱い会場の温度をさらにさらに上げていく。
「100sです!楽しんでるか!俺ら今日は出しきっていくからみんなも楽しんでくれよ!中途半端じゃだめだぞ!俺たちも本気で伝えるから、本気で楽しんでってくれ!」
って、もう博愛博のときのボソッと発しては照れ隠しで笑っていたあのシャイなシンガーソングライターは何処へというMC。彼のような繊細で微妙なメッセージを有したアーティストがフェスという場でここまでざっくりと大きく言葉を放てるなんて、「OZ」「ALL!!!!!!」で実った果実はとんでもないものがある、と今さらながら思った。
続いてはHoneycom.Ware、「ALL!!!!!!」ツアーで機能的なダンスチューンとして生まれ変わったこの曲が軽やかに会場を乗せていく。
さらにA!最強のライブアンセムにうねるように波打つ観客、掲げられる腕。
本当にあまりにも出し惜しみない本気のセットリスト。100sというバンドが完全に打って出る体勢が整っている証拠だろう。
「知ってる人は一緒に歌ってください!!」
との一言で始まったのは、ももとせ。イントロの力強い音だけで胸が熱くなる。「ALL!!!!!!」の中心に位置するどこまでも雄大で優しい名曲。絶唱と形容したくなるくらい中村くんのボーカルが凄まじい。この1曲に込められたどうしようもなく熱い想いがビリビリと伝わってくる。
後半「ららら」の大合唱部分ではもう壊れたようなテンションで会場の音頭を身振り手振りで取り、歌い上げたあとは笑い転げてステージに寝転がってしまった。
少しの沈黙のあと、奏でられた曲はなんと1,2,3!!またとんでもなく嬉しい選曲ではあるのだけど、正直あの絶唱のあとでボーカルは大丈夫かとも思った。案の定、少々フラついて力が入っていなかった。この曲順は無茶だよなー。
しかし、やっぱりこの曲も魔法がかったような引力を持つとてつもない1曲だ。大サビのうねるようなメロディ展開から「そう!」というシャウトから再びギターが空気を切り裂くその瞬間のダイナミズムたるや、圧倒的。
さらにいきるもの!もうほんとに無茶。そうとしか言えない。限界を超えてる。そんな超アップチューンで、ボーカルのへたりつつもひたむきな歌声とファンク魂炸裂のアフロキーボーディストのアジテーション&クラップ指南でGRASS STAGEを熱狂の渦へと誘っていく。
ラストは当然キャノンボール。このバンドがこの曲とともにこの場所で産まれた、というそんなドラマチックなエピソードがあってもなくても、この広大なGRASS STAGEの隅から隅まで「僕は死ぬように生きていたくはない」という重く強いメッセージは十分な威力を発揮して、そのしなやかに高揚するサウンドとともに会場に行き渡っていたと思う。
いやもう、圧巻。野心溢れる最強のセットリストといい、「ALL!!!!!!」ツアーよりさらに進化した中村一義のテンションとパフォーマンスといい、今の100sは本当に強い。
もう中村くんのパフォーマンスなんて、これまでの客席に向けて手をかざしたり指差したりや、がに股仁王立ちや、ステージを左右に軽やかにステップしていく動きとか、そんな見栄えのいいものではなく、もう歌舞伎の見得を切るような感じというか、芸人がおちゃらけたポーズを取るときのあの片足立ちで手を広げてるポーズというか、全身で表現した結果かぎりなくコミカルになってしまう一部のロックスターに見られるある種の到達点まで行ってしまっていた。いいか悪いかは別として。
このバンドの楽曲のクオリティは、このフェスの出演陣の中でみても非常に高いものがあると思うけれど、パフォーマンスのテンションやアティチュードの熱の高さも他に負けないものなんじゃないかと感じた。
あーもう、8/25を最後にまたしばらく休憩期間となるのだろうけど、これだけの熱量を放射していたらそれも当然なのだろうけど、絶対次に向けて早くスタートを切ってほしい。

100sライブの興奮がおさまらないなか、次のアクトに向けて移動を開始。
続いては、明らかに人気とステージが見合ってなさすぎるあのアーティスト。



というところで長くなってきたので次回に続きます。
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by kngordinaries | 2007-08-11 03:41 | ライブ
RIJ2007 三日目終了!
全てが終わってしまいました…。夢のような音楽空間だった。

結局RIPは半分だけにしてRADに行ったんですが、RIP全部観ておけばよかったなー。前半だけでも最高すぎました。

RADはもうちょっと予習してからいけばよかったかなと。

今回は参加が直前でいろいろどたばたでしたが、結果的には行ってよかったなー。

今まで行ったなかでも過ごしやすい感じで、体力の消耗も少なく、結果的に三日目までかなり元気に思いきり動けました。

あー終わってしまった。
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by kngordinaries | 2007-08-05 23:46 | 携帯から
RIJ2007 三日目休憩中
フジファブリックを待ちながらマンゴーフラッペを食してます。

トライセラ最高でした!フェスという場がこんなに似合うバンドもなかなかないなー。
圧巻。

今日は大渋滞にハマッてしまい、マボロシを見逃してしまい大ショックだったんですが、そのあとのアクトが全部よかった!
KREVA、PUFFYどちらも出し惜しみない全力のステージ。

フジファブリックのあとはRIPとRADを綱渡りして見る予定。可能かどうかはやってみなけりゃわからない。
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by kngordinaries | 2007-08-05 16:27 | 携帯から