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ROCK IN JAPAN FES.2007 1日目 その2
100s後、すぐにSOUND OF FORESTに移動、したのだが、もうここはステージのエリア範囲内なのか疑わしいあたりまで黒山の人だかり。
去年の時点でも十分LAKE STAGEを埋められただろうし、いまや普通にヒットチャートのトップアーティストの一人に数えられているだけに、ちょっと明らかにステージの大きさに見合ってない感じがする。アーティストの意向なのかなー。
人気とステージがあまりにアンバランスなのは、双方にとって不幸である。

14時50分、YUI
結局、遥か彼方にステージがあるであろう位置から音だけ聴いているような感じに。拍手が起こったので、ステージに登場したのかな、という感じでなんとなく状況を把握していく。
1曲目はMy Generation。2ndアルバムから強まってきたロック色が色濃いアップチューン。
さらにHighway Chanceでぐいぐいとボルテージを上げていくステージ。
「みなさん、盛り上がっていきましょー」
という全然盛り上げ力のない、弱々しいMCも1年前に比べたらかなり成長してるように思う。楽曲にあらわれているとおり、よりダイレクトに観客と関わりたい姿勢がみえる。
でも、幾多のミュージシャンに比べたら全然だ。で、それがこの人の場合、むしろ信用がおけると思う。
不特定多数の「みなさん」に、早々心は許せないしさらけ出せない。ただ、歌と演奏では絶対に圧倒してやる。そんな繊細でありつつ異常に攻撃的でたくましい、作品まんまの性格の人だと思うからだ。
と、この辺でちょっと場を離れ休憩。後半、現時点で最大のヒット曲だろうCHE.R.RY。そしてバンドメンバー先にはけさせて、アコギ1本で情感たっぷりの熱唱でGood-bye daysを歌い会場をシンと静まらせて去っていった。
まだまだこの人が世界との距離感をジャストに取れるまでは時間がかかると思うけれど、その慎重さによっていつかぴったりとそのピントがあったとき、どれだけ凄いことになるか、どんな名曲が生まれるか、とても楽しみだ。

ゆっくりとまたGLASS STAGEに移動し、軽く食事を取って続いての御大に備える。今年に入って井上陽水とのユニットは観ていたものの、ソロとしてはかなーり久々である。ひたちなかの陽射しのせいではなく、喉はカラカラ。

16時20分、奥田民生
いつもの力の抜けた風情で奥田民生がGRASS STAGEに登場!観客の歓声に軽く手を振って答える姿はかなり機嫌が良さそうである。ゆっくりと音を確かめてから、演奏スタート。
1曲目はイナビカリ。ガシガシとしたリフによってぐいぐいとドライブするアップチューン。初めて聞いたのだけど、キャッチーなリフとメロディのポップさがとてもよかった。
そして続いては2曲目にしていきなりイージュー★ライダー!これフェスでのOTをよく観てる方々には驚きの展開。大体最後まで引っ張ってさすらいとセットのように披露するはずなのだ。が、よくよく考えてみると普通の大物はライブ前半から代表曲を出し惜しまないはずで、その意味では今回こそとても真っ当な曲順なのだった。
当然のように大会場のボルテージは一気に高まる。4ピースでの骨太なイージューはグルーヴィーで最高に心地いい。
続いてはスカイウォーカー。こちらもざっくりとした演奏が異常に心地いいポップチューン。美しくゆったりとしたメロディーが伸びやかに歌い上げられ、その言葉と音で作り出される世界に包まれるような感覚。
この辺でMC。
「えー、今年もまたやってまいりました。やってまいりましたじゃないな。出させていただきまして!・・・ありがとーございます」
と心にもないことを言う。
「毎年毎年出ていますと、だんだん楽屋とかでも微妙な感じにね。なってくるわけですよ。大物が来たら、まあそれなりの雰囲気が漂うんですよ。・・・逆に若手が来てもね、これがそれなりの雰囲気をね。中途半端なんですよ」
と自虐的なことを言う。多分、事実は違うと思う。
「あっ、これは言っておかないと。曲をね、去年くらいからいっぱい作ってるんですよ!もうめちゃくちゃ作ってますよ!出てないけど(会場笑) これ言っておかないと遊んでると思われるんで。全然ずっと作ってますから。・・・・またこれが凄いドンドンできるんですよ。今日出てる人たちに1曲ずつあげたいくらい。今日はやりませんよ!でもすっごい作ってますから!すっごいいい曲ばっかり!」
とここで、今回のフェスの中でも特に印象深く残る名言が飛び出す。
「今、42歳。・・・むしろピーク!」
会場大拍手。
「ピークですよ。すっごいいい曲ばっかできてるんで。てことは来年はダメってことです。その辺を理解していただいて、みなさん残り少ない時間を楽しんでいただければと・・・」
とオチがあったものの、本当に驚きの発言だった。
制作について、基本的にOTは異常に口が重い。いつかインタビューで、この曲を作るのにどれだけかかったとかこれだけ苦労した、なんて語るのはかっこ悪いし音楽の邪魔になる、言っていたけれど、裏返せば実は相当苦しんで時間をかけて作っているということだ。これ以外でもいろんなところでの発言の端々に制作の苦しみを暗に感じさせる発言は多々ある。けして声高には言わないけれど。
だからこそ、この「むしろピーク!」の突き抜けた発言にはほんとに驚いた。新作が楽しみだ。
そして
「あ、これは新曲か」
とかいう感じの一言から未音源化の新曲愛のボートへ。こちらも初めて聞いたのだけど、イナビカリ同様にキャッチーなリフ主体のポップでメロディの強い楽しい曲だった。
続く海の中へでずぶずぶとサイケの波に沈めていき、The Standardで美しいメロディーを聴かせ、直球のラブソングっぷりにうっとりさせる。
そしてKYAISUIYOKUMASTER。野太くかっこいいギターリフと迫力満点のバンドサウンド、コーラスとのかけあい、さらに後半リフでグイグイと上げていく展開。MTR&Y結成によって実った果実的名曲じゃなかろうかと。
ここでMC。ワカ天の話もちらっとしたんだったか、ここで突然マイクの調子がおかしくなる。
「なにこれ? なんかおかしいよ? 大丈夫?」
とかなりのリバーブっぷりでなかなかのトラブルだろうに、全く動じないOT。
そしてそのまま演奏スタート。快楽ギターをめちゃくちゃな音環境のなか、無理やり歌っていく。しかし観客的には演奏から半小節くらい遅れてリバーブ付きでボーカルが届くのだから聴くに耐えなかった。1コーラス終わったあたりでこのマイクトラブルは復旧し、あとはもうノリノリのロックンロールに身を任せればよかった。
あのまま、演奏せずぼんやりと時間が流れたらライブ的にもタイムテーブル的にも影響が大きかったところを、なかなかうまいこと処理したものだと思う。かなり力技だったけど。
そしてラストは大名曲さすらいで終了。
新曲がありつつもベスト盤リリース後ということもあってか、わりとリスナーフレンドリーなフェス向けセットだったと思う。「むしろピーク!」発言も含めて相当に状態がいいことはビシバシ伝わってきたし、もうこうなったら一刻もはやく新作を出してもらうしかないなー。もう十分待ったよ。

ここでまたまたLAKE側へ移動。かなりの往復率だけれど、台風の影響か風が強く曇り気味のため、そんなに体力奪われ感はない。

LAKEに行くとZAZEN BOYSのライブが終盤に、相変わらず独特なMCが耳おもしろい。カキ氷を食したりしながら大トリのコーネリアス前にふらっとWING TENTへ。

18時20分、9mm Parabellum Bullet
静と動のダイナミズムが凄まじい。以前観たときと変わらずとにかく圧倒的に熱を放射しまくる怒涛のライブ空間。いくつかのメッセージが届く曲もいいけれど、やはりこのはちゃめちゃな異物感というか化け物的な狂乱の感覚がこのバンドの真髄なのかもしれない。
数曲だけ観て、大トリのアクトを待ちにLAKE STAGEへ。

入場規制がかかるんじゃないかと心配で仕方なく早く戻ったのだけど、どちらかというとスカスカな感じで逆にびっくりしてしまう。
今年のLAKEはどのライブ前もわりとこんな感じで、開演予定時間にはきっちり人が集るようになっていた。それだけ場所取り感覚が薄れて観客のフットワークが軽くなったということだろう。

そして開演15分前くらいからコーネリアスをただひたすたに待った。
ステージにはなにやら上に組みあがっていたはずの鉄骨の一部が降ろされ、多くのスタッフが集ってなにか準備をしている。

開演予定時間がきても音チェックもはじまらない。ひたすら待つ。

開演予定時間20分超過でついに機材トラブルとのアナウンス。特に会場の苛立ちとかはなく、夏の夕闇の涼しい風を感じながらゆっくりと時間がすぎる。

降ろされていた鉄骨がまた上に上がっていき、そこから垂れ下がった白い幕がステージを隠す。白幕には黄色/白/赤/青のトリコロールに似たsensousのデザインがプロジェクター的な感じで映し出されていた。
その白幕の裏で音チェックがようやく始まる。

開演予定時間から約40分が過ぎ、チャララーンというあのsensousを象徴するような金管の音が流れ出す。

そして、驚愕のアートパフォーマンスが始まった。

19時30分ごろ、The Cornelius Group
セッションのような演奏でスタート。
セッションといってもバラッバラの音象が次第に一つのサウンドを構築していく、コーネリアス独特のスタイル。そして幕はまだステージにかかったまま、4つのカラーはその位置に幕の後ろにいるプレイヤーが音を出している瞬間だけ色があらわれそこにシルエットで演奏者が映し出される、というドリーミーな演出付き。
どれだけ複雑に音が絡まっていっても正確に色の発光と同期が取られている。
そして、
「エイチ。イー。エル。エル。オー。」
と無機質な音声でアルファベットが発せられると同時に幕に横からスライドするように文字が現れ「Hello」と挨拶の言葉があらわれる。続いて「The Cornelius Group」とアーティスト名が表示され、そこでプツッと幕が落ちる。ついにステージが現れる。
「お待たせしました」
小山田くんの一言。ジャーンという決めの音が鳴り響く。カッコよすぎ。
思わず階段ゾーンから立ち上がりスタンディングゾーンへ。
シンセのイントロから1曲目はBreezin’
感覚的で不思議な映像がステージ後方の巨大スクリーンに映され、その手前に平行線上に並んだメンバー4人の姿も現実感がなく浮き立って見える。確実に生演奏されているし、構築的ではあるものの呼吸するように有機的に響きあう演奏ではあるのだけど、それが映像とぴったりと同調している。
聴覚と視覚、それぞれに強烈な刺激を両者が重なりあうようなかたちで与えられると、何ともいえないトランス状態に陥らされる。凄い。
続いてはGum!昨年のSoft BankのCMの印象が強いバッキバキのロックチューン。母音と子音の組合せの妙を遊びながら、一語一語を発音していく歌の構成と合わせて、ビジョンには無数の口があらわれる。それは増殖し、回転し、爆発し、散開する。もう目がくらむような爆音のビジュアルサウンドアート(意味不明)。
続いてはDrop、コポコポとした水の音をコラージュしたオーガニックで爽快なサウンドスケープが心地よすぎるポップチューン。音の絶妙な緊張と緩和がこんなにもモダンに繰り返されるとその快感に抗うことなんてできない。
さらにPoint Of View Point。音響的な耳心地のよさを追求したシンプルで穏やかな水のような音楽。無駄なものを削ぎ落としたポップミュージックとダンスミュージックの結晶のような美しい音の芸術。
「Point」のリリースから6年、ついに初めて生でこの音楽を体感できて、嬉しかった。
Wataridoriはシルエットの鳥が優雅に高速で山や街を駆け抜けていく、その映像と音の異常なまでの体感スピードに飲み込まれてしまう。映像の印象が強いのかもしれないけれど、ケミカルブラザーズのStar Guiterを聴いているときの感覚に似ている。
ほぼMCらしいMCはなく次々と披露されていく名曲と、それに完全にシンクロしためくるめく映像世界にどこまでも酔いしれた。
そして終盤、攻撃的でデジタルなロックチューンCount Five Or Sixのあとだったと思うけれど、あのお馴染み過ぎるイントロが鳴り、Star Fruits Surf Riderが!
もう穏やかな中にドラムンベースっぽいリズムが感じられる前半のトラックからたまらない。映像もどこかノスタルジックでおもしろい。
最後はまたあのライブ前から鳴っていたチャララーンという音からsensous。どこか不穏な美しさのある静かに広がりを見せる音世界。何ともいえぬ深い深い精神世界に落ちていくような感覚。そこで、ライブは終了。

とんでもなかった。
想像を超えた素晴らしさだった。
「Point」を聴いた6年前からいつかどこかでこの音を生で聴いてみたい、と思っていてついに念願が叶ったのだけど、聴けてよかった、とかではなくまた新しい衝撃を受けるライブだった。
もちろんあのイマジネーションの泉のような音楽がただ普通に演奏されるだけのライブパフォーマンスになるなんて思ってはいなかったけれど、こんなにもさらに豊かに次元を広げるようなものになろうとは。

そんな感じで、実はCrneliusライブ中盤でステージ後方にちらちらとGLASS STAGEの花火が見えていたので、ここがこの日の大トリのようなことになってしまっていた。
恐ろしく素晴らしいライブのあと、半ば放心状態ながら翌日に備えて大混雑のなか、そそくさと会場をあとにする。
といったところで初日は終了。
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by kngordinaries | 2007-08-16 00:39 | ライブ
ロックロックこんにちは! PIRATES of the 10RIBBEAN 泉大津フェニックス その2
16時50分、熊井吾郎とDJ SHUHOのトラックに乗って、KREVAがはっぴを羽織ってステージに登場!
すぐに曲が始まるかと思ったら、訥々と喋り続けるKREVA。このステージで最高のライブを見せたいと語る。
「去年のロックロックに出させてもらったとき、最前列のお客さんが座ってた(笑)。でも、俺の力不足だなって、思った」
等々のエピソードも、まあ面白い話なんだけど、ライブ前の語りにしては明らかに長い。なかなか曲にいかないな、と思っていたら、ついにかまし始めるKREVA。
「今日はここでスペシャルなことをします。後ろで観てる人たち、そこの屋台に並んでる人たち、皆さん、絶対に前に来ておいた方がいい。そういうものすごいことを、ここで俺が起こします」
ざわめき始める客席。一体なにが始まるのかという期待感に包まれる。
「ほんとだぜ。もちろん、俺だけの力じゃできない。それは分かってる。最高のバンドを今日はゲストに呼んでます。ほんとに絶対に前に来ておいた方がいいよ。凄いことが起こるから」
と余裕のKREVA。観てるこっちがそんなに強気で大丈夫なのかと思ってしまう。Mummy-Dとかヒップホップ畑の大物を連れてきたって、絶対盛り上がらない客層なのに。でも、バンドって、一体? と、そういえばKREVA前のサウンドチェックでギターが鳴らされていたことに気付く。まさか。
「じゃあ、呼ぶぜ。最高のバンド、スピッツ!!」
一瞬、耳を疑ってしまった。そして一気にざわめきが会場全体に湧き起こる中、スピッツのメンバーが登場。
そして会場大熱狂のなかで鳴らされたのは、チェリー
マサムネくんが「君をわすれない~♪」と歌うとそれに続いて「そう、俺も忘れない・・・」と言った感じで8小節くらいのKREVAのラップが入ってくるという構成。もう驚きと興奮に満ち溢れる会場の熱気が凄かった。
そして
「今日の日を特別な思い出にしてほしいと思って、次はこの曲を。メモリーズ!」
と言って続いてはメモリーズ。ビシッとタイトなバンドの演奏と、MPCから放たれる打ち込みのビートがかっこよく絡まるスペシャルなアップチューンでさらに会場は熱狂の嵐。途中で歌詞を間違え「やべ、間違えた!」と叫ぶKREVA。
このセッションが出来たことへの感激を口にしたあと、スピッツにもコメントを求めるKREVA。
「俺たちも、ヒップホップの人とやるのは初めてだったから・・・ひとつまた大人になったような感じで、楽しかったです」
とマサムネくんが言って、ステージを去るスピッツ。驚きの素敵コラボはここで終了。

17時過ぎ、KREVAのライブはここから開始。
「緊張して、歌詞が飛んでしまいました(笑)。まあこのリベンジはいつかカラオケボックスでやります。一人で(笑)」
「遠くの方から、もう手に持った焼きそばとかこぼしながら走ってくるヤツが見えたぞ!」
と楽しそうなKREVA。
「こっから俺の曲をやってくんだけど、やっぱりスピッツで最高に盛り上がったあとだし、一人になって盛り下がりそうでちょっと心配」
との謙虚なMCがとてもスピッツファンと思われる観客に受けていた。上手いこと自分のペースに乗せていくのはさすが。
その流れで、国民的行事の最後のサビの合唱を丁寧にレクチャーしてから国民的行事。耳なじみのあるクラシックの旋律をネタにしたアップチューンで盛り上げ、最後の全体での合唱もレクチャーの成果ありだった。
さらにHava a nice day!のアッパーなビートで乗せていき、SONOMIが登場しての一人じゃないのよ涙止れよ でリスナー一人一人の孤独と向き合った優しく真摯なミディアムポップチューンで、魅せていく。
「君の瞳は何を見てるの? 何を恐れ何に怯えるの? 行き場のない悲しみなら いらない 涙止れよ」
そして、CUEZEROが登場してのDAN DA DANWAR WAR ZONEで手拍子を起こさせてまたアゲアゲに。ほんとに乗せ方がうまい。
そしてちょこまかと2人で走ってステージ左端に移動しては歓声を煽り、右端に移動しては歓声を煽り、
「これで俺らが真ん中行ったら、すげえんじゃね。歴史変わるんじゃね」
と言いつつステージ中央で大歓声を浴びる、という演出で会場全体を一気に掌握。
CUEZEROの去ったステージで話し出すKREVA。
「ありがとう。ここにいるたくさんの人には申し訳ないけど、俺のファンだけに一言感謝の言葉を言わせてください。いつもほんとうにありがとう。よく見えるよ」
と、グッズのタオルを掲げるファンへ話す。
ライブ後半は、最高のポップチューン音色、歌とラップをどこまでも自然に融合し、ロングヒットとなったアンセムスタートで、会場の心を鷲づかみに。
「ホントは後悔しないよう 君にぶちまけたいのさ何もかも でもしない何も 幸せを祈るだけ」
「言うことはもうない何も もうというよりもともとないのかも そうだ第2章を今ここで始めよう スタート・・・」
そしてラストチューンは夏の終わりにふさわしい切なくも心を弾ませるポップチューン、イッサイガッサイ。最後の恒例のアドリブでのラップもやっぱり心に響く。音源をあまり聴いたことのない人にも、すっと心に音が入り込んでいったであろう最高ライブはここで終了。

KREVA終わりでスタンディングゾーンを離れ、またご飯タイム。
なかなかの行列で、自分のシートゾーンに戻ってくるころにはMr.Childrenのライブはとっくに始まり、未来が終わり、2曲目innocent worldの真っ最中だった。シートゾーンの後ろの隅の隅まで会場全体の歓喜が爆発したような盛り上がり。
MCではとにかくにこにこと笑顔が弾ける桜井くん。濃いピンクのシャツが似合いすぎ。
「夕暮れのすごくいい時間をいただきまして、感謝しています。ここから見える感じ、凄いよ」
ステージ後方を指差す桜井。シートゾーンで振り向いて上空を観てみると、日が沈みかけ、ピンクともオレンジとも紫ともつかない思わず息を飲むほど綺麗な夕景が広がっていた。
「こんな広くて爽やかな空が似合う曲を」
といってほころびsignを歌ってくれた。歌い終わってにっこりと笑いながら沈む夕日を指差す桜井くん。
中盤ではthe pillowsのストレンジカメレオンも披露。アグレッシブなアップチューンが熱く、素晴らしかった。
そして後半は、スローなアレンジで始まってサウンドが爆発していく終わりなき旅で始まり、Worlds endそして最新のポップチューン箒星と名曲の連打で圧巻の盛り上がりだった。

ミスチル終わりでスタンディング・ゾーンに移動。相変わらずの悲惨な状態のなか、サイドのきつきつな中を進んでいくと、センター前のぽっかりと空いたゾーンに出ることが出来た。スタンディング・ゾーンに入ろうとする人、出ようとする大量の人、そしてシートを敷いて食事まで取っている人がサイドの入り口あたりでバッティングして大変な混雑を起こしているおかげで、多くの人がスタンディング・ゾーン内まで入るのを諦めた結果、妙に真ん中のスペースがスカスカになってしまっていた。
このへんも、ちょっとオペレーションに問題があったと思う。

19時ごろ、奥田民生がゆるやかに登場。
1曲目は愛のために。OTのソロデビュー曲だということもあるけれど、個人的にOTとの出会いの曲でもあるため、いろんな思いが巡る。このメロディーとこの歌声にもうどれだけの力をもらってきただろう。
もの凄くリラックスしつつグルーヴィーなOTの歌声は、ここまでの熱狂ライブで会場に充満した熱を暗くなり始めた空に解き放つかのように平熱で穏やか。
「こんばんはー。こんな感じでやってくんで、えータラタラと(笑)、やっていくので。適当に聴いてください。あの、曲のね、最初とか最後に拍手だけしてもらえれば、お!なんか盛り上がってるな、という、いい感じになりますんで。ふは(吹き出す)」
「ほんとに凄いメンツが揃ってるイベントで・・・なぜわたくしがこの位置にいるのかと。それはミスチルとスピッツの機材が多すぎて、セッティングに時間がかかるからです。僕はギターだけで簡単なんで」
「楽屋裏はスターたちの火花が散ってますから」
とかもう、MCもこれほどステージ上でリラックスしてる人みたことない、くらいの究極レベルのものになっていてほんとに痛快。
そしてさんざんゆるゆるな空気になったところで、リズムボックスを鳴らして渚にまつわるエトセトラへ。RIJFのときは初聴きだったし偶然かと思ったんですが、これイントロが意図的に御免ライダーになってますね。OTファンにのみ通用するユーモア。RIJFに続きここでも間奏とアウトロのドラムパターンONの瞬間で盛り上がる。
曲中に
「これが一番盛り上がる曲です」
と大暴露。どこまでもゆるーい空気と、キリッとした演奏と、大きな歌に吸い込まれる。
「今年出した新曲をやります」
と言って、MANY。久しぶりに曲の中の展開が広がるメロディアスな新曲は、タイム感が大きく、バンドサウンドでも最高にかっこいいけれど、こんな野外の大会場での弾語りにもよく似合う。
続いての雪が降る町では会場のそこここで驚きの声が。完全に季節感を無視しながら、曲の素晴らしさは変わらない。
そしてCUSTOM。どのライブでも、そこまでどんなライブを展開していても、その全ての理由はこれなんだよ、というOTの活動全般へのアンサーソングとなってるこの曲だけは、OTの歌声も演奏もなんのてらいもなく熱く強い。
「誰か 誰か 見てて くれないか 誰か 誰か 聞いて くれないか 声が 音が 空に 浮かんで 届け 届け 響け そう響け」
「山と 海と 飛び越え 鳴らせ 彼方へ 飛ばせ 届いてる?」
奥田民生の圧倒的な歌と演奏が、泉大津の夜空に響き渡った。
「・・・全然時間の感覚が分かりません!何分やってんのか。あと何分?」
とステージ袖のスタッフに聞くOT。
「なるほどね。あと3曲くらいか」
と、先の展開を言ってしまう。
続いては軽やかなイントロから歓声が上がる働く男!曲中で「知ってる?」「知ってる?」と何度か繰り返すOT。そして曲が終わり「懐メロでした」と一言。
「あと何分?・・・2曲行けるかな。じゃああと2曲」
心の中で言ってほしいくらいの本音トークのあと鳴らされたのはさすらい、そしてイージュー★ライダーという鉄壁のアンセム連発で会場全体でシンガロングして、伸び伸びゆったりながらも重厚で芳醇なOTの弾語りライブはここで終了。

どこまでもリラックスしたOTのそのたたずまいは、今年のRIJFの弾語りからも打ち出していたスタイルで、今回さらにその方向に振り切っていたことで、意識的にそういうライブ空間を作ろうとしていることが感じられた。
実際に何曲も、アレンジを工夫したり、グルーヴを大切にしつつ、声の限りに歌うライブに挑むのにそこまでリラックスできるわけがない。でもそこが、OTの目指すところで、その穏やかで平熱なたたずまいがライブ全体を通してなんとなく大きなメッセージになって観客に届いていくような、そんなライブを理想として設定しているんだろうと感じた。
しかしほんと、OTほどリラックスしたステージングができるミュージシャンは他に居ないわけで、とても気持ちのいい空間だった。

19時55分を過ぎたころ、越前屋俵太が少々まじめに、この10年間続いてきた素敵イベント「ロックロックこんにちは!」について語り、最後のアクトであり、主催であるバンドスピッツを紹介。
1曲目の俺のすべての歌い出しから鳥肌モノだった。マサムネくんの澄み切ってはいないけど、もの凄く透明度の高い歌声が野外の大会場に響く。
けもの道青い車と気持ちのいい演奏が続く。いつもより少々アグレッシブな演奏に、このバンドのこのイベントへの気合を感じた。
このへんでMC。
「今日は俺たちもびっくりするくらいとても豪華なメンツが出てもらえて。あの、メインディッシュは終わった感じがしてるんですけど(笑)、 とっておきのデザートというか、俺が嫌いな言葉で言うとスウィーツみたいな感じで楽しんでってください」
「ミスチルのステージを観てたら動きまくっていて、俺も動かなきゃダメかな、と思って、1曲目でやってみたんですけど、すぐに疲れて(笑)。でも民生さんのステージを観てたら動かなくてもいいのかなと」
とマサムネくん。こんな風に別のアクトのことが話題にあがったりするMCが多いところが、普通の夏フェスとは違うところだと思う。そうとう舞台裏も楽しいんではなかろうかと想像。
そして最新シングルのラブソング魔法のコトバなどを披露。
大昔の曲と説明して恋のうたも披露。
このへんでゲストのPUFFYが登場。10年前、スピッツと奥田民生とPUFFYとミスチルが偶然同じ飲み屋で出会って飲んだ、という話などを披露。マサムネくんは場を回すことに不慣れなのか、非常にたどたどしく、告知もいかにも告知をします、という雰囲気で告知。そして
「俺が提供した愛のしるしをやるんですが、演奏がスピッツのバージョンでやったらどうなるか、というのを聞いてください」
との言葉から愛のしるし。スピッツのゴツゴツと太い演奏とPUFFYの空中へ歌声を放射するような歌唱が相まってとても心地いい。
さらに東京I'm on my wayで、お祭り的な大きな盛り上がりをみせ、ここでPUFFYはステージを去っていった。もう少しこのセッションを観ていたかった。
スピッツのライブ後半はみそか8823スターゲイザーと、どの曲も熱い演奏と涼しげな歌声が圧倒的なライブ空間を作り上げていて、最高に気持ちよい空間が広がっていた。
そしてアンコール。ラストに鳴らされた曲は、空も飛べるはず。誰もが笑顔で口ずさめるこの最高のアンセムでこの日の10周年のロックロックのアクトはすべて終了。

スクリーンにスタッフロールが流れ、それが終わった瞬間。
会場後方から花火が打ちあがる。無数のキラキラした花火が、夜空を彩って、この最高なライブの終演を告げる。

ほんとに夢のようなラインナップのライブだったと思う。なんでこんなイベントができたのか。
それはスピッツが毎年毎年アイデアを凝らして10年間ずっと続けてきたこの楽しいイベントの10周年に出られるなら、とか、その盛り上がりに自分たちが一役買えるなら、ということが出演を決める大きな動機になったアクトがきっと多くいたからだろう。
時々あけすけな発言をするアーティストたちが言っていることだけど、フェスやイベント出演はほんとにギャラが少なく、予算内でやりくりすることすら大変だったりするらしい。そんな中で、もっと大規模な夏フェスを抑えて今年一番とも言える豪華メンツを揃えられたという事実は、このイベントのこの10年間の意味を教えてくれていると思う。

アジカンのnanoやミスチルのap、そして今年は桑田佳祐までも、単体アーティスト主導のイベントがたくさん生まれているけれど、このイベントはそれらよりずっと先んじて、大きな財産を得てきている、と感じた。

個々のアクトでいうと、個人的にはもう吉井和哉がとにかく素晴らしかった。この場でのライブ自体も良かったけれど、ここからの次の表現の可能性をもの凄く感じさせてくれて最高だった。
そして今回は、明らかにKREVAが勝ったと思う。勝ったという言葉はあれだけど、スピッツとのコラボもあり、エンタテインメントとして高性能なパフォーマンスも精度をさらに上げ、よりエモーショナルにシームレスに初聴きの人にも伝わるポップでスタンダードなライブに進化していた。
レミオロメンの驚くべき成長も、OTのさらに道を極めた弾語りも、まあ上げればキリがないくらい見所がいっぱいのイベントで、最高だった。

ただ、そんな最高アクトとは逆に運営面の問題は深刻なものがあったと思う。
普段ライブハウスやアリーナでやっているイベントが、その客層を連れて、大物バンドの客層も呼び込んできて、野外で夏フェスよりのルールを採用したこと自体に少々無理があった、と思うけれど、それでもここでこうオペレーションすればもうちょっとスムーズにストレスなく進行するのにな、と思ってしまう現場の問題も多々あったわけで。


来年以降はまたいつもの規模に戻っていくだろうけど、この先もまだまだ続いてほしいし、そしてまたいつかこんな総決算となるような大イベントも観てみたい。
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by kngordinaries | 2006-09-07 00:12 | ライブ
ROCK IN JAPAN FES.2006 2日目その2
13時40分、ACIDMAN
一悟、そしてサトマがまずステージに登場。センター手前まできて観客を煽るサトマ。そして大木も登場しサウンドの確認。
1曲目はworld symphony。いきなり沸点に達するサウンドに一気に会場の熱が上がる。さらに波、白くで一気に最高潮の盛り上がりへ。
個人的に続くRiverが嬉しかった。穏やかなAメロBメロから弾むようなこのバンド独特の柔らかな4つ打ちのサビへ向かう展開がたまらなく心地いい。大木の歌声もand world以降、よりこういったミディアムチューンに似合う柔らかさが増したと思う。
swayedを終えたあたりでMC。
毎年・毎回ロッキンオンのフェスに出ることができていること、このステージで演奏できていることへの感謝を述べる大木。特に熱弁するわけでもなく、ふざけたようなニュアンスもなく、フラットな心情からの素直な感謝の弁に聴こえた。
そんな穏やかでピースフルなMCから大木がアコギを手にして季節の灯を披露。灼熱の陽射しの下、GRASS STAGEに爽やかな風が吹いたような清涼感。
さらに新曲をやりますとのMCからスロウレイン。これがand worldの流れを汲むような風通しのいいサウンドと開かれたメッセージが鳴っている気持ちのいいミディアムチューンで最高だった。サビ付近はRiverにも似たリスナーフレンドリーな4つ打ちだったと思う。メロディも少し歌謡テイストが入ってる印象の馴染みやすいポップが炸裂していた。メッセージには「世界」という言葉も登場し、and worldで縮小したスケールがまた宇宙大に広がったようにも。
昨年末のCDJやand worldのツアーではバンド内の関係の良好さや、音の開放感が素晴らしく機能しているように思ったけれど、そこからまた先に進んでいるようだ。
続いてアイソトープ、そしてFREAK OUTでまた熱をぐいぐいと増していき、最後はある証明
大木のMCにもあったけれど、完全に唯一無二の音楽性を突き進むこのバンドが、こうして広くいろんな趣向の音楽ファンが集るフェスでこれだけ大きな熱を生めることはとても幸福なことだと思う。
個人的には、昨年までのセットリストでは、新譜が発売されていても、1st、2ndからの人気曲・代表曲を中心に据えていて、確かにフェス向きでライトなリスナーには親切でいいけど、もう少し最新モードで推したり、期待を裏切ってくれてもいいのに、と思う部分もあったけれど、今回は最新作and worldを中心に、しかもど真ん中にバラッド季節の灯、そして未発売の新曲スロウレインを持ってきたり、とても今のバンドの見せたい部分をガツンと魅せてくれているように感じられて嬉しかった。

大満足の灼熱ライブを終え、グイグイと水分補給を取りつつも、LAKE側に向けて移動開始。
あるバンドの初めてのライブというのは、ほんとにワクワクするな、と思いつつ、今日2度目のWING TENTへ。すでにライブは始まっていると思われるので、急ぐ急ぐ。

14時45分ごろ、髭(HiGE)
WING TENTはぎっしりの人。やはりすでにライブは始まっていて、かなり後方からまったりと見学する感じになってしまった。ダーティーな世界を演奏していたような。
なぜかサンタの格好をしているパーカッションの人に対し、
「今日はサンタを連れてきたよ」
と紹介する須藤。
「・・・あれ?間違えた!サンタじゃなくてサンタナ連れてきちゃったよ!」
前方の観客大爆笑。小ネタのようで、後方からはなんのことだかよく分からなかったけれど、とにかくそのひねくれてすっとぼけた毒とも癒しともつかないMCが髭ちゃんらしいと思った。初めて観たのに。
「昼間だっていうのに、ここは暗いねー。それは屋根があって狭いステージだってことなんだよ。でもそんなとこに髭ちゃん観に来てる君たちが一番頭いいぜー」
というようなことをのたまう須藤。これまた髭ちゃんらしくて痛快で爽快。
正直、後半の曲たちはママ's 理論ギルティーは罪な奴くらいしか分からず、しかも後方すぎてステージもよく見えなかったけれど、なぜだか凄く面白かった。
あっという間の30分のライブは終了し、「サンキュー、サンボマスターでした!」の挨拶を2,3度繰り返して髭ちゃんはステージを去っていた。なんだか凄く好みのバンドだ。

期待が裏切られないライブにホクホクでLAKEステージへ向かう。

15時15分ごろ、BOOM BOOM SATELLITES
後方のシートゾーンでまったり観ようと行ってみるとすでにKICK IT OUTで異様な盛り上がり。ドラムもいるもののバキバキの打ち込みサウンドがとにかく凄い音圧。
ギター&ボーカルと、もう一人はベースをやったり、トラックを作ったりと急がしく、そこに生ドラムが絡むような構成。他のアクトとは一風変わった感じでおもしろい。

BOOM BOOMの前半を観たところで、GRASSに向けて移動。
ちょうどELLEGARDENも終わって少し経過して、空き気味のスタンディングゾーンをある程度前方まで進む。この時間帯だと前の方が日陰になるので実は過ごしやすい。

16時20分、奥田民生ひとり股旅
ステージ上のセットからしてガランとしている。やっぱりどう考えてもおかしな形式のライブだ。
そこにふらりと奥田民生が登場。グラサンをし、なんとなく笑みを浮かべた余裕の表情だ。
「えーまあ、かなり暑くなってるんで、皆さんもちょっとした休憩のようなつもりで。お菓子でも、こう食べながら(笑)、観てていただければと。でも、ELLEGARDENと同じくらいの時間はやりますけどね」
個人的には10.30以来のひとり股旅なのだけど、あのときとは状況も、こちらの心構えも、全然違う。ゆるーい空気で、最高の演奏を聞かせてくれればそれでいい、ちょっとくらいグダグダもOK、という気分。
実際ゆったりと準備をしたOTが弾き語る1曲目は愛のために!意外な選曲にどよめき、拍手が巻き起こる会場。OTソロのキャリアの出発点となったこの曲は、やっぱり原点。メロディ指向のOT曲の一つの到達点でもある名曲だ。飄々と伸びやかに歌ってるだけなのに、カッと胸が熱くなるような深い魅力のある1曲。
続いては野ばら、朴訥として優しいラブソングが軽やかに響く。そして荒野を行く、ひとり股旅らしい渋くもしびれる選曲を全身で楽しむしかない。
曲の間では、缶ビールを開けてはグビリ。そういえば10.30ではアルコールもなぜか無かったなー。
「いつも出させてもらってるんですが、この一人のやつをですね、でかい方で一度やらせてはくれないかと、僕の方からお願いしてみたわけです。老いぼれる前に1回やらせてくれ!と」
と自分からこのスタイルを希望したことを話すOT。そして缶ビールを飲む。
続いてはおなじみのリズムボックスを使ったアレンジで渚にまつわるエトセトラ。間奏で決めのドラムパターンを流しつつ演奏をそれに合わせると、歓声が沸く。お!意外なくらい受けたな、という表情で喜ぶOT。アウトロでは調子づいて3,4回そのドラムパターンを使ってしめていた。
続いて最新曲MANY。どこまでも伸びやかに軽やかに歌い上げる。ちょっと夕暮れが近づく夏の野外の空気に響き渡るメロディが最高だった。
The STANDARD、そしてこの真夏の空の下でなんと雪が降る街。少々声が出ていない感じはあるけれど、確かな演奏と次々と披露される名曲に言葉も無い。
さらに「昭和の名曲です」と嘯いて始まったのは働く男!またまたサプライズの超名曲。
そして最後はさすらいイージュー★ライダーを会場全体でシンガロングさせてライブは終了。
もうどこから観ても満足のいく凄いセットリスト・内容のライブだった。フェスらしいサプライズな選曲もありで、完璧な構成。
ただひとつだけ言いたいことを言えば、バンドとしてのライブも観たかったかなと。昨夏もMTR&Yでもの凄いライブを炸裂させていたけれど、今年のさらなる新曲を含む夏フェスセットのMTR&Yが観たかったなー。

ここで、食事を取りつつ、一休み。
スピッツがいきなり俺のすべてでスタートしたことにテンション上がりつつ、しばらくハングリーフィールドの手前で聞きながら体を休ませる。
そして2日目後半にきて、ようやくDJ BOOTHに足を向ける。

18時10分、RAM RIDER
アーティストグッズ売り場やみなと屋に行くついでに軽く訪れたことはあったけれど、1アクトしっかり観るのは初。ワクワクしつつ、フロア後方でCAPTAIN FUNKの音で踊る。
開演予定時間にようやくセッティングが開始されて、RAM RIDER本人もセッティングに参加していた。そして20分くらい遅れてようやくライブが始まる。
1曲目はやっぱりユメデアエルヨ!キラキラと輝くようなディスコサウンドと人懐っこいポップなメロディにもう一気に熱狂状態のフロア。
他のステージに比べて踊りにきている観客が多いためか、ロックバンドの縦ノリな盛り上がりとは全然違ってそれぞれが自由なノリでとても気持ちがいい。
サイドのビジョンのCGやステージ前方から噴出する霧の演出、さらにド派手なライティングなど、他のステージとは一味違うフロアライクな心地よさがまたいい。すでに日も暮れ始めて風も涼しく流れているため、普通に屋内のような気さえする快適さ。でも熱いライブに汗はにじむ。
「ここ3年くらいずっとDJとして参加させてもらっていて、今回初めてライブ形式でできるってことがほんとに嬉しいです!」
とRAMさん。初めてライブを観たけれど、歌も乗せ方も上手い、かなりのエンタテイナー。
新曲も飛び出しつつ、後半はベッドルームディスコHELLO、そしてMUSICと代表曲連発。キラキラと躍動する4つ打ちがいつまでもいつまでも鳴り続ける、もうほんとに最高のライブだった。
結局この日のどのライブよりも思いっきり体力を消費した。

あまりの熱狂ライブに上がった息を整えつつ、Coccoを観ていた友人と合流。
打ちあがる花火を観つつ、披露しきった体と、もの凄い満足感に浸る心を抱えつつ、帰路へ。


残るは3日目。続きはまた近々。
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by kngordinaries | 2006-08-14 23:22 | ライブ
奥田民生 Cheap Trip 2006
待望にもほどがある。奥田民生の6年ぶりのツアーライブDVDというものは。

前作は2000年のGOLDBLENDツアーのときのものだった。
それ以降、OTは2枚のオリジナルアルバムと1枚のミニアルバムをリリースし、さらには車ソングとライブ音源の編集盤、O.P.KINGとしての活動、THE BAND HAS NO NAMEとしての活動、広島市民球場でのひとり股旅スペシャル、それに伴う銀幕デビューをしてダンスの才能開花(?)、PUFFY・木村カエラへの楽曲提供、等々、これでもまだまだ全然書ききれないほどの活動を繰り広げた。

98年あたりからまったりとしたライブの雰囲気が定着していたらしいOTが一気にギアを挙げ、「荒野を行く」や「トロフィー」の歌詞を例に上げるまでもなくGOZというバンドとして完成をみたのが「GOLDBLEND」ツアーだったんだろうと思う。その熱さ、輝きはDVDにしっかり刻み込まれている。

そこから「The Standard」「custom」という超名曲を軸に展開したOSTC、演奏・ライブ感重視の方向に一気に振れた傑作ロックンロールアルバム「E」を携えスーツ姿で魅了したE、未発表の新曲を次々に披露し人ばっかという究極の飛び道具も飛び出したOT10、と1ツアー1ツアーが音楽的アイデアと遊び心に富んだ充実の内容で展開しつづけた。
夏フェスにでまくりそこでもツアーで培ったスキルを存分に発揮するものだから、フェスの守護神などともてはやされ、いつのまにか日本のロックを背負ってるかのような大物扱いをされるまでに至った。OTの巨大な才能を思えば当然といえば当然の話(←愚かなファン心理)。
その全てにおいて順調なOTのミュージシャンとしての歩みはつまりはGOZというバンドの歩みだった。

2005年初頭、新バンドMTR&Yによるミニアルバム「comp」のリリースとツアー“MTR&Y 05”が決定。
ことさらに声高なアナウンスはしなかったものの、これはOT史上においてもの凄く、とてつもなく、いやもうそれはそれはビッグ・バンをも凌ぐ衝撃的な出来事であったのだ、今思えば。いや、このDVDを観れば、か。

というわけでやっと本題に戻ってきたけれど、今作は単に待望というよりは10年間パーマネントなバンドとして活動してきたGOZを休止して、昨年結成した新バンドMTR&Yの初ライブDVDとしてとても興味深いものになっている。

当たり前だけれど別物のバンドのライブになっている。
これまでのツアーやフェス等でのライブでも音の面の変化ははっきりと伝わってきていたけれど、実際ステージ上のOTのたたずまい、メンバーと交わす視線、ギターを弾きながら歌うスタイルまでかなり変化していることが映像を通すととてもわかりやすく伝わってくる。

しかも重要なのは、それをOTがとても高いテンションで楽しんでやっていることなのだ。
確かにGOZとは完全に別物のバンドになっているけれど、これも確実にOTのロックDNAの中にあったスタイルだからだ。それはレコーディングでのNYやLAのバンドでの音源や、Beautiful Songsで披露した3ピースや、O.P.KING等で少しずつリスナーにも披露されていたもので、このバンドでついに全開になってほとばしっている。

新曲「KYAISUIYOKUMASTER」のグルーヴはどうだ。
「快楽ギター」の出だしのロックンロールな演出のかっこよさを観ろ。
「トリッパー」のOTのギターにバンドの音が重なる瞬間なんて鳥肌ものだ。

MTR&Yとしてライブを始めてまだ1年に満たないときの映像でこれだ。
十分に磐石なミュージシャンとしてのサクセスを踏み外してでもOTが掴みたかったものはこれだとはっきり伝わってくる。
簡単に言って、とんでもなくかっこいい。

もうすぐシングル「トリッパー」から9ヶ月ぶりのシングルが届く。
このDVDにも収録されている「MANY」と「KYAISUIYOKUMASTER」だ。
きっとここから次のアルバムへ向けて展開されていくんだろう。もしかしたらもう出来ているのかもしれない。
その前に夏フェスも待っているし、41歳のOTにますます期待せずにはいられない。
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by kngordinaries | 2006-07-11 02:04 | 音楽
一本の光 まっすぐで  奥田民生バトン
*yuki holic*のYUKIさんから渡されたわけでもないのに勝手にバトンをもらってきました!

その名もずばり奥田民生バトン。

かつてこんなにいさぎよくストライクゾーンを狭めたバトンがあっただろうか。
常々、「バファリンの半分が優しさで出来ているのならば、僕の5分の1くらいはOTで出来ているといっても問題ないんじゃないか」と思っているので(大嘘)、こんなバトンを目にしたら放っておけませんでした。

では早速さくさく答えていこうと思います。


★パソコンまたは本棚に入っている『奥田民生』に関するものは?

PCにはLIVE SONGSとひとり股旅SP@ヒロシマのスクリーンセーバーがありますね。設定してるのはなぜかYO-KINGのですけど。あとiTunesには普通にソロの全アルバムとユニコーンも少々。IEのお気に入りにはHIT&RUNやOTつながりのブログ、OTファンサイトなどがちょこちょこと。
本棚は、心のバイブル「武運」は当然のこと「武運復刻」、「奥田民生ショウ2」、「俺は知ってるぜ」、「FISH OR DIE」とか「EZ」とかいろいろ。表紙だった雑誌もある程度残っているし、DVDもまずまず揃ってます。読んでお分かりのとおりOTファン以外の方は軽くひくくらいの感じです。


★今妄想している『奥田民生』に関する事は?

まずはこないだのくるり岸田のなぞめいたプロジェクトがOT主導だった!
夏にはシングル秋にはアルバム、そして年をまたいで久々に40本越えの全国ツアー!
GOZ復活!
等々、活動の合間は常に先の先まで読みすぎて無駄にワクワクを募らせてます。


★最初に出会った『奥田民生』は?

たぶんユニコーンの曲やPVとかはそれ以前からもちらちら見聞きしていたと思うんですが、意識的にガツンと入ってきたのは、CDTVで「愛のために」を演奏したスタジオライブを観たときです。
わりと普通な見た目やわらかそうな雰囲気のお兄さんがセンターのマイクの前でギターを構え、ズシーンと響くロックが鳴らされた日には、田舎の中坊は釘付けでした。とりあえずあの瞬間まで音楽に迫力とか飲み込まれる感じとか味わったことがなかった。でも爽やかでポップで風通し抜群で、歌がスッと入ってくる。とても不思議な体験だった印象があります。
それまでもいわゆるロックバンドのかたちをしてる人たちはテレビで観ていたはずだけど、なぜかこれが僕の中で初めてバンドサウンドを聴いた!という印象になってます。
革ジャンに革パンじゃなくても、派手派手しい装飾がなくても、大げさなパフォーマンスがなくても。こんなに熱のある乱暴な表現ができるんだ、という衝撃。


★特別な思い入れのある『奥田民生』に関するものは?
ものというとやっぱり別注系でしょうか。プロレザーは2足あるんですけど、どっちもかなりお気に入りで一時期履きまくってました。あとアディダスTは目黒リバーをかなりよく着てました。
あと日常に溶けこみまくってるグッズ系としてはEZのときのめざまし時計。ジリジリうるさ型なのでちゃんと起きられます。あとOSTCのCDケースは30枚くらいCDを入れられるので車で遠出とかのときの必需品。
って「特別な思い入れ」という趣旨とは全然違いますね。しまった。


こんな感じです。

とにかく次の音源が楽しみだし、その前にPUFFY10周年への楽曲の全貌が早く知りたくてしょうがない感じの今日この頃です。
その活動をどれだけ先読みしてもいつも予想のつかない展開ばかりで、しかもそれが世のミュージシャン・バンドマンの中でもっとものびのびと奔放に音楽活動を楽しんでるようにみえる、というOTの奇跡のような軌跡は、時が経つほどにその凄さが証明されていくと思う。
「トリッパー」はOTのその軽やかな足取りから、少しだけ重心を下げて地を踏みしめ始めた新たな一歩のように思える。
その力強さを増した表現のその先を、ずっと観続けていきたいわけです。



どなたかOT好きな方はどんどんバトン持っていってください!
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by kngordinaries | 2006-03-18 02:18 | 音楽
奥田民生 'Cheap Trip' 愛知芸術劇場
開場前のグッズ販売でかなり頑張ってしまったので財布が軽い。ホールなので特に急ぐこともなく会場入り。なんだかちょっと高級なつくりで構造が入り組んでてわかりにくい。

3階席の最後方だったので相当観づらくて遠いかと思っていたけれど、着いてみると上に異様に高い分ステージへの距離はそれほどでもなかった。OTを見下ろすというのもおもしろいような。

奥田民生のライブはここのところのフェス・イベントも出来るだけ観に行っているので久しぶりな感はなかったけれど、ワンマンとしては9ヶ月ぶり、前回はバンドがMTR&Yに変わっての初ツアーの前半戦だった。前回はまだまだ出来たてのバンドだった。今回はどんなライブを見せてくれるんだろう、と期待が高まる。

注意事項のアナウンスが流れ、しばらくして客電が消え、ライブが始まった。


※この先、ツアー中の公演についてネタバレがあります。ご注意ください!

出る・・・よ?くらいの微妙なニュアンス
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by kngordinaries | 2006-01-31 21:49 | ライブ
COUNT DOWN JAPAN 0405 レポート 29日 その2
15:30ごろ、ACIDMAN
登場のBGMはおなじみの0=ALL。きらめく様なロックサウンドにライブへの期待が高まる。そしてFREAK OUT。いきなりトップギアに無理なく上げていくキラーチューン。深遠なメッセージをハードなサウンドで、胸を焦がすような熱さで届ける彼ららしい始まり方だ。
さらに波、白くアイソトープと他のどのバンドにもないメッセージ性とスケール感を乗せたハードなサウンドで突き抜けていく。どこまでも果てしなく駆け上がっていく世界を見る視点。
そして優しく鳴るイントロが響くと感嘆のため息にも似た歓声が会場中に広がる。赤橙だ。この優しく気高い決意と切なる願いを載せた初期の名曲の真摯さはこのバンドの核でありそれは今もまったく揺らいでいない。
MCではこのフェスに3年連続で出場できたことへの感謝と新アルバム「and world」について語る。一悟が噛みまくるところに大木が突っ込んだりして、バンドのいい雰囲気が感じられた。
そして「『and world』から1曲聴いてください」とのMCから銀河の街が披露される。
さらにイントロのギターリフからきらめく様なサウンドスケープに心躍るある証明、と最近のポップモードのバンドの姿を見せていく。フロアの熱がさらに上昇していく。
そして最強のライブアンセム飛光に繋がっていく展開に胸が震えた。衝動と哲学を勢いを失わずに音の波に全て注ぎ込んだようなアップチューンに盛り上がりはピークへと上がっていった。
ここでもう一度MCをはさみ、大木はエレキからアコースティックギターにチェンジ。
静かで穏やかなイントロが優しく鳴らされ季節の灯が奏でられる。大木の感情の強くこもった歌声と美しいメロディに酔った。ここでライブは終了。
熱く乗せて優しく聴かせるメリハリの効いた構成が素晴らしかった。風通しのいい表現にバンドが向かっていることが伝わってきて春のワンマンライブにさらに期待したくなるライブだった。

まだまだライブは続く。ほんとにありえない充実っぷりが信じられない。次のF10ロックンローラーの出番を前にさらに前方のスペースへ移動。

16時45分、奥田民生
なんと「雪が降る町」を出囃子にステージにMTR&Yの面々が登場!
「こんにちはー」「いぇーい」
と脱力ムードのコール&レスポンスから始まったのはまんをじして。MTR&Yの獰猛なロックテイストが曲の様相を変え、民生のシャウトが抜群に気持ちよくはまっている。いきなりのトップギアに飛び跳ねるフロア。
さらに快楽ギターで一気に最高潮へ。観るたびにバンドとしての呼吸が整っているようで夏のイベントよりさらに凄みを増したサウンドに圧倒される。
GOZというバンドも含めて好きだった2004年までの奥田民生のライブとは、やはり違うものになっているけれど、このMTR&Yのライブももう諸手をあげて楽しめる自分が嬉しかった。冒頭2曲で素直にそう思わせるだけの力がある演奏だった。
さらにマイクスタンドに設置されたエフェクターによる不思議なサウンドをイントロに始まったのは御免ライダー!ノリノリのディスコチューンもこのバンドにかかればこんなに渋い。痺れながらも踊らずにはいられない。
ここでMC。
「今年は人が多いですね。毎年毎年出させてもらっているわけですが・・・毎年、出ているということで・・・僕は偉いと思います」
観客失笑。
「常に、コンディションを整えているというね、この素晴らしさ。常に風邪もひかず、ベストなコンディションを維持してるわけです。常にライブは7割の力を出してですね。7割とはいえ、一般人のとはレベルが違いますから」
「1日のうちで100%の力を出すのは・・・・・・3分くらい。・・・ンフッ。これが、コツ・・・です」
少し前の雑誌インタビューでは30分とか言っていたはずが、10分の1って。
「(いきなり元気よく)メンバー紹介します!小原礼!湊雅史!斎藤有太!」
と民生が振り返るとすでにステージから出て行き始めているメンバー。
「紹介したときにはもういないというね」
と言いながらアコギを構えるOTにざわつくフロア。
そして鳴らされたイントロでじわじわと沸き起こる歓声。まさかまさかのThe Standardだ。2001年のシングルリリース当初、OT自身が「僕なりのTSUNAMIをやってみた」という趣旨の発言をしていたくらいポップな魅力をもった珠玉のラブバラッド。そのラフだけど聴かせる力をもった歌声と暖かいアコギの演奏に、演奏後の拍手は会場が割れんばかりだった。
さらにエレキにチェンジし、ステージ上に一人きりのままで始まったのは最新のアンセムトリッパー。40代に突入した奥田民生の嘘のない生き様をまっすぐにつづった名曲。1コーラスを歌いきるあたりでバンドメンバーがステージに戻ってくる演出だったのだけど、礼さんのぎりぎりっぷりにちょっと笑った。ベテランの余裕。バンドのサウンドが重ねられるとさらに重厚にそのメッセージが突き刺さってくる。イージューほど軽やかでなく、さすらうほど切実でもない、重心のはっきりした分だけ重くなっていくリアルなリアルなこの曲を聴いていて、熱くならずにはいられない。
ここであまりにおなじみの短いイントロが鳴りさすらいへ。ライブ中盤で登場することがちょっと新鮮だった。会場全体が熱くシンガロングする。「さすらいもしないで このまま死なねえぞ」というこの歌が、風化することなんてこの先あるのかな、と思った。
「来年は戌年なので、ツアーをやります」
という微妙MCがこのへんであったような。
さらに最後のニュースが鳴らされ、そのメッセージ性があるのかないのか、言葉のつらなりから喚起されるシリアスな現状認識と、掛け値なしにかっこいいサウンドにやられた。
そして驚きのイントロが鳴る。きらめいて弾むようなリズム、近未来だ。気持ちのいいアップチューンもMTR&Y色に染められ、渋いオールドロックの味わいが感じられる曲になっていた。そしてラストチューンは最強のアンセムイージュー★ライダー 。またも会場全体でシンガロング。あっという間のライブはここで終了。
MTR&Yによる新鮮な楽曲あり、弾き語りあり、カバーあり、の盛りだくさんの内容で、セットの流れも抜群にいい、素晴らしいライブだった。夏のセットリストに不満を感じていた人も大満足のセットだったのではないかと。
MTR&Yのサウンドだけでなく、MCの緊張感がなくなるくらいの馴染み具合や、曲間やライブの流れを作り出すときの呼吸がとてもぴったりいっていることが感じられて凄くよかった。
ただ、おそらく今年後半をレコーディングに費やしてたはずの(ワイハばかり行ってなければ)、OTだったので新曲が披露されるかという期待だけは空振りに終わった。
来るべきツアーではどんなセットが待っているのか。さらにさらに期待が募った。

と感慨にふけっている場合ではなく、次のライブというかすでにこの瞬間にももう始まっているかもしれないライブに急がなくては行けない。MTR&Yがステージを降りるまで見届けたあと、いそいそとMOON STAGEに向かった。
これだけ怒涛のライブでも疲れなんて少しも感じていなかった。

続きはまた近々、もう1回だけ続きます。
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by kngordinaries | 2006-01-01 03:50 | ライブ
CUSTOM MADE 10.30
観終わったあとに気付いた。あの広島ライブからちょうど1年が経っていたことに。

本作は2004年10月30日に広島市民球場で行われた奥田民生の弾き語りライブ、「ひとり股旅スペシャル@広島市民球場」のドキュメント映像を織り込んでいる。
基本的には映画初主演となる木村カエラ演じる音楽大好きな女子高生マナモの葛藤を描いた青春物語なのだけど、そこになんとなく天使のいたずら(?)で、10.30の奥田民生ライブが絡んでいく、という斬新な構成。

という前情報から予想されるとおり、普通の青春映画でも普通の音楽映画でもないとても独特な世界のある映画だった。

僕は1年前の広島ライブを観ているOTファンです。以下、そういう目線からの感想を。

踊るOT・・・(ネタばれあります)
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by kngordinaries | 2005-10-30 23:49 | 映画、ドラマ
OTODAMA~音泉魂~ 泉大津フェニックス その2
このあたりから昼間の暑さが嘘のように涼しい風が吹きはじめて、とても過ごしやすくなってきた。

先週のロックロックの帰りに連れの選曲でジュディマリベストをカーステで爆音で聴いて、久しぶりに聴いた曲たちの名曲っぷり、YUKIの歌詞とボーカルの魅力にまたやられてしまっていたので今回とても楽しみにしていた。アナログが終わり間髪いれずにYUKIが登場!ぎっしり埋まったスタンディングゾーンの最後尾からでもそのかわいらしい衣装と自由で軽やかなステージングがよく見える。1曲目はWAGON。バンドと一体になって音楽をやっていることがよく伝わる。
「今日は後ろのお客さんにも見えるように、ゴールドの台を持参してきました」
なるほど、よく見えるわけだ。この気配り、すごい効果的。
浮遊感漂うサウンドと決意のこもった歌詞が切ない長い夢、80年代バンドサウンドを彷彿とさせるドラマチックなどシングル曲の連発。
くるくると廻りながらステージを踊りながら駆け回るYUKIのステージングが凄まじかった。
「9月7日に新曲が出ます。『歓びの種』って言います。大好きな曲になりました。聴いて下さい」
とのMCから最新シングル歓びの種。スケールの大きなミディアムバラード。
そしてJOY。もっとも聴きたかったこの切なくたくましいダンスチューンを聴き終え、残念ながら時間切れ。急いで外湯へ向かう。

会場出口で半券を見せると、なぜか手首にハンコを押される。なんだろこれ。
急いで向かった外湯はびっくりするくらい狭い!今池HUCK FINN並みの小ささ(名古屋人にしか伝わらない)で200人くらいしか入らないと思われる大きさ。すでに20人くらいの人が集っていて、3列目くらいに陣取る。
そしてふらっとアナログフィッシュ佐々木健太郎が登場!
「集っていただいてありがとうございます。これが2年目の・・・違う、2年ぶりの・・・・いや、えっと、2回目!2回目の弾き語りです。・・・すいません、酔ってて」
とひどいMCっぷり。しかも傍らにはアルコールっぽいコップもあり。
そしてアルバム「KISS」に収録予定のいつのまにかを披露。「僕ったら」にも通じるラブソング。歌声はハスキーで骨太、それがアコギの演奏に乗るととてもセクシーに響く。酔っ払いのくせに演奏になると凄い集中力で、ちょっとOTのひとり股旅を思わせた。さらにハナレグミが凄い好き、というMCから
「キッチンにはハイライトとウィスキーグラス~♪」
と、なんと家族の風景を披露。ちょっとモノマネ入っていたけど、鳥肌モノのスペシャルな瞬間だった。
「次で最後の曲です」
「え――!」(観客)
「・・・なんかいいともみたいですね。ありがとうございます」
「KISS」収録予定の新曲処刑台に立ってを披露しライブはなんと3曲で終了。

外湯を出るとグッズ売り場があったので軽くチェック。OTグッズはRIJでゲットしていたので特に何も買わずに会場へ戻ることに。

会場に戻るとTHE BACK HORNはすでに終了し、BREAK TIME中。HMVのブース等を廻ってまたカキ氷を食べ、次のステージのためにスタンディングゾーンへ。さすがに人気が高く、早くから人で埋まっている。1つ目の仕切り柵の手前あたりに落ち着く。

少し陽も暮れかけたステージに奥田民生率いるMTR&Yが登場!
ゆっくりと音チェックし
「小原礼ー!湊雅史!斉藤有太!俺はOT!」
とのゆるめのメンバー紹介から早速鳴らされるのはギブミークッキー。最近のOTのモードを知らない人は戸惑うだろう。それほどこのバンドの音は重厚で骨太で獰猛だ。しびれるロックの洪水はとどまることなくそのまま快楽ギターへ。さらにはダンスチューンサウンド・オブ・ミュージックと夏フェスセットそのままに畳み掛ける。
ここでMC。
「えー、今年から始まったイベントということで。乗り込んでまいりましたが・・・絵的にはどこも一緒です」
僕の近くで「それは言ったらあかんて」という声が、いやOTジョークですから。・・・のはず。
「まーそのね。海が近くにあるので。初老の方の心を軽癒し・・・してくれたりしている模様です」
と小原礼を見ながら笑う。
そして完全なる棒読みで次のような社交辞令を言う。
「えー・・・このイベントが10年、そして20年、30年と続きますように、心から、お祈りしております。・・・・・・時間もないので、次にいきたいと思います」
細胞。そして海の中へ
穏やかな旋律と心地いい海風に、軽く眠気に誘われてしまいました。
そして映画の告知をしつつ新曲を、というMCからトリッパー。前半はOTのギター1本の弾き語り、後半はバンドが音を重ねるドラマチックな曲構成。
「錆びかけのボディーだ だけどそのエンジンは 回り続けていた」
というシリアスでストイックな宣言と
「あれが見たい あれを見たい」
という初期衝動感溢れる歌詞が、大きな熱量と迫力を生んでいた。人生を乗り物に見立てたOTカーソングであり、「プライマル」にも近い衝動的なロックソングであるこの曲は、OTの重要なアンセムになっていきそうだ。胸が震えた。
そして一気にギアを上げてプライマルへ。いわゆるキメのポイントがたくさんあるロックサウンドがぐいぐいと観客を乗せていく。熱い盛り上がりをみせラストは最強のロックアンセムさすらい。大合唱が巻き起こり、大団円でライブは終了。
今回もRIJと同様、バンドMTR&Yの力を見せ付けるような怒涛のセットだった。トリッパーのシリアスで力強いアレンジとメロは、間違いなくOTのネクストを暗示している。
去年は広島という大きな区切りと傍から見られる出来事もありしばらくはゆったりと予定調和な季節に向かうと思いきや、今年は新バンドMTR&Yを立ち上げまた新たな世界を見せたOTの今後はますます興味深い。「あれが見たい」と欲し続けるOTエンジンの調子はすこぶる快調だ。

OTのステージが個人的にはこのイベントのトリだった。UAの歌声を聴きながら会場を後にする。BO GUMBO UNIONでいろいろお楽しみがありそうだったし、ポリハヤシDJも気になるものの、諸事情のため。

YUKIやOTのMCからすると、このイベントはこれからも続けていくもののようだった。短い時間の中で濃縮したライブが見られるこの感じは他では感じたことがないものだったし、夏祭りのような雰囲気はなかなか居心地がよかった。
ぜひぜひ来年も参加したい、と思いつつ駐車場を出た。

これで僕の夏の野外フェスは終了。この日も暑かったー。
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by kngordinaries | 2005-09-05 01:55 | ライブ
ロックロックこんにちは!Ver.Episode-Q 大阪城ホール
14時半ごろに一度大阪城ホール前の様子を見に行ったところ、開場1時間半前にも関わらず多くのオレンジレンジファンが強い夏の陽射しから逃れるように、日陰にしゃがんでいた。

なぜレンジファンだと分かったかと言われても、観れば分かる、としか答えようがない。まず非常に若い。いわゆるティーン中心。さらに女性ばかり。そしてそのうち8割がグッズのタオルを持っているので分かりやすいのだ。OTやスピッツ、エレカシのライブにはまずない光景、たぶんKREVAもちょっと違う雰囲気だと思う。
その光景からなんとなく黄色い大歓声に包まれる会場と、おそらくトップバッターのオレンジレンジ終了後の会場の盛り下がり&中には帰ってしまう人もいるようなお寒い光景が脳裏をかすめ、ちょっとブルーに。

いろいろと用事を済ませ16時15分ごろに再び会場へ。
グッズ売り場での僕の最大のお目当てはKREVAのライブ会場限定CDだった。とりあえず人だかりの多い順にKREVAのブースを探していく。
ロックロックグッズはやはり圧倒的な行列。オレンジレンジグッズ、そして謎のゲスト扱いの奥田民生グッズはやはり人気。エレカシグッズも多少の人だかり。そして・・・あった。並ぶ人ゼロ。
もの凄い「KREVAアウェイ」の空気を感じつつ、ライブ会場限定「くLabel【其の一】」をゲット!嬉しすぎる。続いてロックロックTを大行列に並んでゲットし、会場へ。

この時点で偏ったファン層が来てる印象は多少なくなった。9:1くらいではあるけど男性も見受けられたし(少な!)、大きい会場特有の地元に住む家族連れなんかもたくさんいる。
個人的にこのくらいのいわゆるアリーナ規模のライブは経験がなかったのでまずは会場内部の大きさに驚く。アリーナのわりと前方、ステージ向かって左寄りの席だった。
そして恒例(?)のビジョンのおもしろVTRにより「こんにちは!」と会場全体で叫ばされ、カウントダウン後に特効が大爆発。ビジョンには1組目のバンドの名前が!

17時10分ごろ、ORANGE RANGE
スモークの中バンドが登場!割れんばかりの大歓声に包まれる会場。そして重厚なサウンドからいきなりヘビーなチェストでライブスタート。分厚いサウンドと扇動するようなボーカルで大会場を一気に乗せる。さらに以心伝心、言わずと知れたアンセム上海ハニー でがっつり持っていく。
特に僕の前に見渡せる範囲はレンジファンがほとんどのようで凄い熱狂。でも大きな会場を見渡すとそれでも座ってる人も棒立ちの人も当然いて、この多様性がイベントのおもしろさ。
MCではいきなり意味のない会場1周のウェーブをさせてみたりしていた。
Town&CountryのCMソングの勢いのある新曲やロコローションお願い!セニョリータ といった大ヒットサマーチューンが連発され、さすがに最後は彼らのもっとも売れ線であるミディアムバラード系の曲でしっとりさせるかと思いきや
「このあとも凄い人たちばかりでトップバッターの僕らには盛り上げることしかできません!最後まで楽しんでってください!」
とラストチューンキリキリマイまでとにかくアゲアゲ。
そのグルーブ感の独特さは前々から気になるところではあったけど、ステージングを観ているとやっぱり沖縄的な土着的なビートなんだと思った。「イヤササ!」といったかけ声を掛けながら奇妙なスキップのような踊りで楽しみまくってるメンバー達の姿は祭りそのもの。このいなたさ、俗っぽさがいい配分で調合されてるから、彼らはあれだけ変てこな音楽でメインストリームで活躍できている気も。
あと知らない曲だったけど、「風起こせ!」と歌い観客にタオルを振り回させる演出、あれ涼しくてよかった。レンジタオルの海の中、恥ずかしながらRIJタオルで参加しときました。

ここでステージ転換。特に帰る人は見受けられず僕の心配は杞憂に。ターンテーブルが運ばれ次はKREVAだと分かる。一旦座っている観客がどれだけ立ち上がってくれるか、と再びブルーに。

18時ごろ、KREVA
KREVAの登場にほぼ大方の観客が立ち上がり、また僕の心配は杞憂に。
1曲目は音色。大熱狂のステージの後にしっかりと言葉を届けるミディアムテンポの極上トラックが鳴り響いた。
そしてKRAZY BOY,KRAZY GIRLの選手宣誓が今回も炸裂。ほんとにイベントやフェスにぴったりの歌詞。さらに新曲いまさら2STEPは後半でSONOMIとCUEZEROを呼びいれ、SONOMIはラップも披露。
そしてKREVA、SONOMI両バージョンを混在させたようなひとりじゃないのよ、SONOMIのアルバムからその突き抜けるような歌声がぴったりな晴天、と心地いい柔らかい雰囲気の曲を連続で披露。客席から掲げられる腕も少しずつ増えていっている印象。
ここでSONOMIとCUEZEROは退場しお祭りクレバが始まった!と思ったら
「うわっ誰も知らねえ!ストップ!!」
とDJに音を止めさせ、さあお決まりの振り付け講座。今回は
「このイベントにこれてよかった。俺はまだまだ全然人気ないんだって分かったよ。ありがとう」
と毒づきが入り、さらに振り付けを教える最中にも
「何年後かに俺もっとビッグになって、その辺(右手奥のアリーナだったような)の座ってる人たちを後悔させます。あの時盛り上がっておけばよかった!って思わせてやる。覚えとけよ」
とかなーり辛辣なMCを。軽いトーンで言ってるところが逆に本気さを感じさせる。
そしてやっと始まったお祭りクレバは2階席まで見渡してもかなりの参加率でKREVAも「すげえぴったり揃ってる。こっからの光景を見せたいよ」とご満悦の大盛り上がり!すでにこの時点で参加してない人は後悔したかも。
バカ騒ぎのあとにその調子のままぶっきらぼうにMC。
「9月8日は908でクレバの日って勝手に決めさせてもらってるんですが、去年はデビューして『音色』を出しましたー。今年は『スタート』というシングルを出します。『スタート』という名前だけど、別れの曲でーす。聴いてください。スタート!」
優しくメロディアスなイントロから切ない別離と決意が歌われる。この曲を聴くのはRIJに続いて2回目だったけれど「そうだ第2章 そういまここから始めよう スタート」というような感じのリリックがシリアスに切実に胸に迫り、熱くさせられた。
ラストはイッサイ ガッサイ。ラストのバース前でそれまで巻き起こっていた手拍子を
「ストップ!聴いてくれ!」
と言って止め、
「ロックロックでライブをすれば 実際やっぱり楽しめた」
「今年の夏が終わって 何が残って何を忘れる 今日のライブだけは覚えとく」
などなど即興でライムを変更し、
「そっち(さっき後悔させると言われた辺り?)の人たちも ありがとう」
とスズメの涙ほどのフォローも見せるマイクテクで圧倒し、ステージをあとにした。
短いセットで聴かせて踊らせて驚かせるさすがのパフォーマンスに大満足。新曲たちも凄くよかったのでシングル「スタート」が楽しみでしかたがない。
SONOMIのアルバムまで欲しくなってきた。僕がみたときだけかもしれないけど帰りのCD即売では圧倒的にKREVACDが売れていた。くそう、商売上手め。

ステージ転換。KREVAは準備がターンテーブルのみなので早いのは当然だけれど、次のバンドへの転換・音チェックもとても早かった。落ち着く暇なく次のバンド。

18時50分ごろ、エレフファントカシマシ
「エブリバデー!」
とテレビ番組やなんやかやで見かけていたのと同じいでたち、振る舞い、シャウトでバンド3名に遅れてミヤジが登場すると会場は拍手と笑いに包まれる。凄い異物感。
最近も初期もほとんど聴いたことがないバンドなのでセットによってはどうなるかと思ったけれど、前半から悲しみの果て今宵の月のようにとロックバラッドの代表曲が連発され熱く盛り上がる。
僕の前に見えるお客さんでオレンジレンジでめちゃくちゃに盛り上がってた人たちがKREVAではそこそこだったのにここで大盛り上がりしてたりしてちょっと驚いた。宮本のMC中もかなり熱い声援が多く、長いキャリアを持つバンドとして確固とした支持があるように感じられた。
後半はアップテンポで衝動が突き刺さる明日に向かって走れ四月の風といった人気曲をまたまた連発。
「長いなーとか思ってません?まだ時間あるの?じゃあもう1曲」
となんだか緩いMCからいきなりあのギターリフが鳴ったときはぞくりと悪寒が走った。
なんとガストロンジャーが炸裂。やっぱりバンドにとっても特別なギアが入ったような熱さを感じるパフォーマンス。最強ロックアンセムが聴けて大満足。
技巧や道化より本気の衝動こそが大事、というようなことを無言で伝えるような本能のパフォーマンス。おもしろいんだけどかっこいい。やっぱりエレカシは凄い。

ここで残るアクトはスピッツのみ。ゲスト扱いのOTは?and Moreは?と思っていると、ステージにはスピッツのバンドセットが用意されていく。どうなるのか。

19時30分ごろ、スピッツ
スピッツの登場に待ってましたと会場はいきなり最高潮の大歓声。
1曲目は大ヒットチューン涙がキラリ☆。正宗くんのハスキーで伸びやかな歌声が響くとこれまで繰り広げられていた熱いライブの空気が一変する。やっぱりスピッツは独特。
甘ったれクリーチャーは個人的に直前の予習で一聴して気に入った曲。気持ちよくドライブする演奏に会場全体が盛り上がりをみせる。
MCではこれまでのアクトにならってかっこいいMCで盛り上げようとしていまいちというパターンを繰り返す正宗くん。
「はいっはいっ」
と曲も演奏してないのに手拍子を客席に強制して、
「ありがとう。やってみたかっただけです。満足です」
って、いい歳してかわいらしすぎる。
「なんてMCをしながら、次はわりとゆったりした曲なんですけど」
とのMCどおり正夢。じんとさせておいてケモノ道メモリーズ・カスタムで乗せまくったあとの春の歌が優しく響く。
ここでMC。
「みなさんもうお待ちかねのゲストをお呼びします。この方です!」
との呼び込みで奥田民生が緑のロックロックTシャツでふらりと登場!
髪を切ったようで若干さっぱり気味。でも形は一緒。ストパはかける気なしですか・・・。
「ここからは奥田民生withスピッツということで」
との正宗くんMCからいきなり
「闇を 切り裂け」
との民生の歌声とスピッツの演奏で花になる。さらにサウンド・オブ・ミュージックも奥田民生withスピッツというスペシャルなバンドで鳴らされ、イベントならではのここだけの音に会場は大熱狂。
ここで正宗くんMC。
「もう一人、もの凄い、アメイジングな、かたをお呼びしています」
そしてビジョンに映し出された名前はなんと平井堅!!
怒号のようなとんでもない大歓声&どよめきが巻き起こる中、見た目もビッグな平井堅がひょうひょうと登場!
「こんばんは~」
といたって本人は普通のテンション。
スピッツの曲から1曲やろう、と正宗くんからメールでお願いされて初めてスピッツを知った曲にした、とのことで君が思い出になる前にを平井堅が歌うというスペシャルな光景が。
奥田民生はこの時点でスピッツに溶け込みバックバンドに。しばらく話を振られるまで黙々と演奏しつつひっそりとビールを飲んでました。が、カメラに抜かれていて、会場失笑。
「すいません。気付かれたと思いますが、一部歌詞間違えてしまいました」
曲が終わり早速謝る平井。正宗以外のスピッツメンバーはステージを去り、フロントに椅子が3つセットされ正宗、民生はアコギにチェンジ。
ここからステージがダラダラとし始める。3人の身長さの話から森三中のようだ、とかいう話から
「いや、ジ・アルフィーでしょ」
と酔っ払いの民生が言うと2人が乗ってきて収拾がつかなくなる。たぶんこの3人、ツッコミ役がいないのがまずい。でもそれが楽しい。
「アルフィーネタは引っ張るとまずいから」
となぜか言いだしっぺの民生が強引にまとめ、曲の話題へ。
平井堅が「民生さんのコーラスをよく聴いていてCDに合わせて、上のラインを歌うのが好きで」とマニアックなこだわりを披露し、正宗くんが「緊張しちゃって余裕がありません」というその曲はさすらい!アコギ編成のこの曲の民生の歌声はほんとにしびれる。サビになると3声のハーモニーが美しく奏でられる。とても贅沢。
そしてアコギ編成でのもう1曲は思いがかさなるその前に・・・。平井堅の歌声が圧倒的に美しく響いて、ここはKen's barかと錯覚(嘘)。歌が終わると会場から大拍手が長く長く続いた。
最後はスピッツのメンバーが再びステージに戻ってロックロック恒例の古い曲のカバーを。GSっぽい曲調の曲の1番2番3番をボーカル3人が順々に歌声を披露。
曲が終わり、
「奥田民生!平井堅!」
と正宗くんが言い、だいぶ間が空いて、民生が気付いたように
「スピッツ!」
で、大拍手に包まれ本編は大団円で終了。

アンコールはスピッツのみ登場。
大会場でロックロックが出来たこと、今日出演のアクトへの感謝の言葉を伝えて空も飛べるはずでステージは暖かい感動の中で終了。

終演は21時近く、4時間弱の長丁場はあっという間だった。

変なこちらの心配なんてまるで関係のない、気持ちのいいライブイベントだった。音楽的にもとても振れ幅の広いアクトを一度に見られてそれぞれの持ち味がくっきりと見えた気がする。
4組ともそれぞれがそれぞれにいいステージ。

ただOTファンとしてはもう少し民生を前面に出して欲しかったかな、というとこだけ心残り。本人もそうとうに軽い気持ちで臨んでいたっぽいけれど、やっぱり自分メインの部分は完璧な歌声、完璧な演奏だったなー(ファン目線)。

あとKREVA!今回も良かったし、帰りに聴いた「くLabel【其の一】」が楽しすぎだった。

ロックロックこんにちは!は2002年の奥田民生やつじあやのやサンコンJr.がゲストのとき以来だったけど、前回も今回もほんとに楽しかった。いいイベント。
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by kngordinaries | 2005-08-28 12:23 | ライブ