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ROCK IN JAPAN FES.2007 1日目 その1
行くまでの道中、何度も強い通り雨が車の窓を叩いた。
台風が直撃とはいかなそうだけれど通過するということで、かなり不安定な空模様。ただそれがあの暑さをうまくやわらげてくれるとありがたいなと思いつつ会場へ。

見慣れた会場、ひたちなか海浜公園が近づくに連れ、フェス気分が高まっていく。
思えば、これで5年連続、全日参加は3年連続だったか。と書くともの凄い常連感が漂うけれど、ライブばかり観まくっていて、そんなに会場中の色んな楽しみ方を知っているわけでもない。

翼のゲートを通過しリストバンドを装着してまずはGRASS STAGEを目指す。
途中、SOUND OF FORESTの一発目、キャプテンストライダムの音が風に流れて聴こえてくる。ライブ前半だろうに、なんとマウンテン・ア・ゴーゴー!「山のようにみえる~♪」を合唱しないとELLEGARDENみせねえぞ的なことを言っているのが聴こえてきた。口ずさみながらGRASSへ。

GOODS売り場の大盛況っぷりを眺め、グッズ購入は後回しにしようかなどと考えてフラフラしていると、ステージから出囃子が聞こえる。開始の挨拶こと総合プロデューサー渋谷陽一の朝礼だ。
挨拶を聴きながらGRASS STAGEが見える位置まで行くとステージ後方のビジョンにちゃんと「朝礼」と出ていた。
まず台風の不安な状況について、このフェスが毎年巨大化しながらフェスとしていまもなお大きく変化していること、今年の動員が49000人にものぼること、等を話したあと、昨年のサンボマスターのライブ後のエピソードを語っていた。
そして最初のアーティストを紹介し、ついにGRASS STAGEのアクトがスタート。

11時ごろ、木村カエラ
1曲目はL.drunk、軽快だけど重厚なバンドサウンドに優しいボーカルが乗って、一気にGRASSの草原の熱を上げていく。さらにイントロから大歓声があがるTREE CLIMBERSで一気に疾走するサウンドとボーカル。さらには代表曲リルラリルハと最初からもう出し惜しみのない構成が楽しすぎる。
簡単なMCを挟んで新曲Samanthaへ。噛んで含むように歌い聞かすAメロBメロから激情が溢れ大きな願いを唱えるサビへと飛翔するロックチューン。作品ごとにメッセージを強靭にしていってるこの人のちょっと決定版的1曲だと思う。
さらにワニと小鳥。最新アルバム「Scratch」の中でも異色なミディアムチューンは、その童話的歌詞世界とNIRGILISによる浮遊する音世界によって、なんともいえない情感が溢れ出す作品になっている。
このあたりのゆったりとしながらメロディの強い楽曲は、野外フェスの大会場、つまりは音響がいいとはいえず大味でしか音が伝わらない場でもよく届く。音楽として懐が深く浸透力が薄まらないのだ。
まだアクトは途中ながらこの辺で、LAKEへ移動を開始。
音楽的にも存在的にも、先鋭的な部分もありつつ徐々に丸みを帯びてよりポップな存在に変化して続けてきている木村カエラが感じられるライブだった。「Scratch」「Samantha」以降はさらに加速して凄いことになっていく予感をさせた。
なにしろGRASSがよく似合っていた。

LAKE STAGEに到着すると、まずはその人の少なさに驚く。開演10分前でこの状況はどうなんだろうと思いつつ、するすると最前ゾーンへ。
11時50分、GRAPEVINE
1曲目にいきなりFLY!じわりじわりとテンションとグルーヴを高めていく展開と田中のシャウトで一気に熱を上げていくステージ。
さらにI must be highでその極太で揺るぎないロックンロールを全開にしていく。
「どうもバインです!」
とどこか不機嫌な成分を含んだいつもの声色で田中が口を開く。
「もうなんか、毎年こっちでやっていて、レイクの番人みたいになってますけども」
とこれも毎年恒例の皮肉交じりのステージネタを。
「ここから真昼が似合わない感じになってきますけど、ついてきてください」
的なことを言って、指先へ。今年2月の作品なのだけど、異様なくらいに定番曲の様相を呈したこのバンドの超王道のミディアムチューン。さらにインダストリアルと、宣言どおり真昼のステージとは思えないメロウネスとセクシーなグルーヴで押していく展開か、と思いきやノイズがピリピリと響き始め次第にキーボードのあの静かなイントロへと変化し歓声が上がりバイン史上最強ともいえるロックチューン豚の皿が炸裂。重厚で馬力のある強靭な演奏とダイナミックでドラマチックな曲展開、田中のボーカリストとしての開眼もこの曲の時期だったと思う。ちょっと久々に聞いたけれどやっぱり圧巻。
さらにCOME ON、ラストにはその未来もう一度ギアを上げ圧倒的なロックンロールライブはここで終了。
田中には悪いけど(?)、やっぱりLAKE STAGEがよく似合う。セットリストはここ最近の作品からばかりのチョイスで、今のバンドの状態に大きな自信を持っていることが伝わってくるステージだった。
ただ、2年前のRIJくらいから感じられたスリリングな成長期は越えて、かなり落ち着いた安定期になってきている感じもした。鉄壁のグルーヴを手に入れて、楽曲的にも「指先」で螺旋を描いて新たな王道に到達した感があるこのバンドの今後がますます楽しみ。

13時40分、100s
出囃子にまずは絶句、チャラララ~ンというどこかで聞いたことのある懐かしい旋律が聞こえてきたと思ったら「わたくし生まれも育ちも葛飾・柴又~」というあの寅さんの名ゼリフがひたちなかに響き渡る。場内から大歓声&笑いが捲き起こり、100sの面々がステージに登場。その足取りも異様なくらいに軽やかで、中村くんはステージセンターに立つとマイクスタンドが「それを軸にしてジャンプしやすいかどうか」チェックに余念がなくピョンピョンと跳ね回っている。
そして。
「ど――おお~♪」
というGRASSを突き抜けるような第1声から10年前の中村一義デビューシングルである犬と猫でライブスタート!いきなり爆発的な歓喜に包まれる波打つ会場。大きなうねりがGRASS全体を包む。
「僕として僕は行く」という簡潔にして革新的なフレーズはその独特な心地よさを持つメロディとともに今も新鮮に心の核心を射抜くエネルギーに満ち溢れている。
さらに続いては希望!夏の青空をどこまでも駆け上がっていくような爽快なバンドサウンドが響き渡る。バンドがなんのてらいもなくこのステージに全てをぶつけようとしているのがヒシヒシと伝わる、出し惜しみない強気の冒頭2曲に嬉しくなる。
さらに池ちゃんが激を飛ばしながら会場に手拍子が広がっていき、バーストレイン。爽やかなギターロックが炸裂するアップチューンはこの場に激ハマリ。熱い会場の温度をさらにさらに上げていく。
「100sです!楽しんでるか!俺ら今日は出しきっていくからみんなも楽しんでくれよ!中途半端じゃだめだぞ!俺たちも本気で伝えるから、本気で楽しんでってくれ!」
って、もう博愛博のときのボソッと発しては照れ隠しで笑っていたあのシャイなシンガーソングライターは何処へというMC。彼のような繊細で微妙なメッセージを有したアーティストがフェスという場でここまでざっくりと大きく言葉を放てるなんて、「OZ」「ALL!!!!!!」で実った果実はとんでもないものがある、と今さらながら思った。
続いてはHoneycom.Ware、「ALL!!!!!!」ツアーで機能的なダンスチューンとして生まれ変わったこの曲が軽やかに会場を乗せていく。
さらにA!最強のライブアンセムにうねるように波打つ観客、掲げられる腕。
本当にあまりにも出し惜しみない本気のセットリスト。100sというバンドが完全に打って出る体勢が整っている証拠だろう。
「知ってる人は一緒に歌ってください!!」
との一言で始まったのは、ももとせ。イントロの力強い音だけで胸が熱くなる。「ALL!!!!!!」の中心に位置するどこまでも雄大で優しい名曲。絶唱と形容したくなるくらい中村くんのボーカルが凄まじい。この1曲に込められたどうしようもなく熱い想いがビリビリと伝わってくる。
後半「ららら」の大合唱部分ではもう壊れたようなテンションで会場の音頭を身振り手振りで取り、歌い上げたあとは笑い転げてステージに寝転がってしまった。
少しの沈黙のあと、奏でられた曲はなんと1,2,3!!またとんでもなく嬉しい選曲ではあるのだけど、正直あの絶唱のあとでボーカルは大丈夫かとも思った。案の定、少々フラついて力が入っていなかった。この曲順は無茶だよなー。
しかし、やっぱりこの曲も魔法がかったような引力を持つとてつもない1曲だ。大サビのうねるようなメロディ展開から「そう!」というシャウトから再びギターが空気を切り裂くその瞬間のダイナミズムたるや、圧倒的。
さらにいきるもの!もうほんとに無茶。そうとしか言えない。限界を超えてる。そんな超アップチューンで、ボーカルのへたりつつもひたむきな歌声とファンク魂炸裂のアフロキーボーディストのアジテーション&クラップ指南でGRASS STAGEを熱狂の渦へと誘っていく。
ラストは当然キャノンボール。このバンドがこの曲とともにこの場所で産まれた、というそんなドラマチックなエピソードがあってもなくても、この広大なGRASS STAGEの隅から隅まで「僕は死ぬように生きていたくはない」という重く強いメッセージは十分な威力を発揮して、そのしなやかに高揚するサウンドとともに会場に行き渡っていたと思う。
いやもう、圧巻。野心溢れる最強のセットリストといい、「ALL!!!!!!」ツアーよりさらに進化した中村一義のテンションとパフォーマンスといい、今の100sは本当に強い。
もう中村くんのパフォーマンスなんて、これまでの客席に向けて手をかざしたり指差したりや、がに股仁王立ちや、ステージを左右に軽やかにステップしていく動きとか、そんな見栄えのいいものではなく、もう歌舞伎の見得を切るような感じというか、芸人がおちゃらけたポーズを取るときのあの片足立ちで手を広げてるポーズというか、全身で表現した結果かぎりなくコミカルになってしまう一部のロックスターに見られるある種の到達点まで行ってしまっていた。いいか悪いかは別として。
このバンドの楽曲のクオリティは、このフェスの出演陣の中でみても非常に高いものがあると思うけれど、パフォーマンスのテンションやアティチュードの熱の高さも他に負けないものなんじゃないかと感じた。
あーもう、8/25を最後にまたしばらく休憩期間となるのだろうけど、これだけの熱量を放射していたらそれも当然なのだろうけど、絶対次に向けて早くスタートを切ってほしい。

100sライブの興奮がおさまらないなか、次のアクトに向けて移動を開始。
続いては、明らかに人気とステージが見合ってなさすぎるあのアーティスト。



というところで長くなってきたので次回に続きます。
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by kngordinaries | 2007-08-11 03:41 | ライブ
100s 百来来!!!!!! ダイアモンドホール
100sのワンマンライブ、もうそれ自体がとても貴重なものだ。中村一義名義だった2002年の博愛博、2005年のTour Of OZ、そしてそれから1年半ぶりとなるまだ3度目のツアー”百来来!!!!!!”。

そして100sのライブといえば、他の幾多のライブとはまた異なるものになっていて、どうしてもそこでしか味わえないものがある特別なものだ。
それはツアー自体が希少なものであることも一因だろうけれど、その楽曲や作品がそれだけ熱い想いをもってリスナーに聴き込まれているからだと思う。

そんなこんなもあり、2年半ぶりの新作「ALL!!!!!!」のとんでもない名盤っぷりもあり、異常なほど期待を高めつつ、梅雨の大雨のなか会場へ向かう。

ダイアモンドホールにしては珍しく早い番号だったので、早々に会場に入るとすぐにフロアへ。
ステージセットはそこここにお祭っぽい赤い提灯が吊り下げられていて賑やかだ。ステージ背後には「ALL!!!!!!」のジャケのデザインがでかでかとある。
中央より少し豊夢、まっちぃよりの5列目くらいに陣取り開演を待つことに。

開演時間を5分ほど過ぎて、ライブは始まった。


※この先、ツアー中のライブについて思いっきりネタバレしてます。ご注意ください。あと個人の記憶なので事実と異なる部分が多々ありそうですが、ご容赦ください。

マゲ!
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by kngordinaries | 2007-07-03 00:04 | ライブ
ALL!!!!!! 100s
で、朝は決まって、築地でいつもの洋食で。
あと何年かで、ここもさよなら?


中村一義のハイトーンボイスがいきなり耳を直撃して、すぐさま爽快なギターのカッティングからバンドサウンドがあふれ出すオープニング「そうさ世界は」から、現在の100sというバンドの明確な意志と澄み切った心情がはっきりくっきりと音のすみずみに感じられる。
上に引用したのは、そのアルバムの出だしの歌詞なのだけど、「で、」という冒頭の前置きは前作の「OZ」を踏まえて、という意味合いを感じるし、そのあとの築地や鬼子母のくだりなんて、生粋の下町っ子である中村一義独特の言葉と描写が素晴らしく、いきなり心掴まれてしまう。

そして立て続けに「希望」。
万能感すら感じられるパワフルに聴き手の背中を押す、強さと優しさが溢れた爽快なこのポップチューンに、なぜか涙腺が緩む。シンプルで簡潔な言葉の奥に、聴きようによって多様な想いを汲み取ることが出来る懐の深い一曲だ。

さらに勢い止らず、100s音頭とも100s流盆踊りソングとも言えそうなお祭ソング「まんまる」の音色とリズムの心地よさといったら!

等々、全11曲で時間にして40分ちょっとのいまどき珍しくコンパクトな作品なので、勢いで全曲感想を連ねていきたくなる。というか、全曲ポップソングとして恐ろしく出来がよく、あっという間に1周聴き終えてしまう。100sの2ndアルバム「ALL!!!!!!」はそんな会心の作品だ。

とにかくエネルギッシュで透明感に溢れている。メッセージも明確なら、音もざっくりとした味わいで明快。
音響的おもしろさのあった以前の中村一義の構築されたサウンドの流れからすると、大きな変化を感じられるサウンドは、聴き始めは多少違和感があった。けれど、聴けば聴くほどに心地いい。中村一義の音源だというフィルターを通さずに聴けば、このダイナミックなバンドサウンドは今のロックシーンのど真ん中に位置するものだと言えると思う。

中村独特なメロディはそのサウンドの中で伸び伸びとポップに羽ばたき、ライブ会場ではどの曲もシンガロングされるんじゃないかと思うほどとっつきやすい。そして、どこか切ない。
そう、パワフルで爽快な音やエモーショナルなボーカルでコーティングされたそれぞれの曲のメロディ、そして言葉はどこか悲しみや弱さや終焉というものを感じさせて聴き手の心を震わせる。それこそが、この「ALL!!!!!!」の核なのだと思う。

誰もが人だよ。そう、誰もが自然の一部で。
全ては変わるよ、もう。それでも人だよ。

若い理想や夢、散々な粉。かけらに。
まだ咲くぞ。まだ、咲くぞ。
この樹、ももとせ。

このままいたいのは、僕らでなくて心でいい。
痛いのは、心じゃなく僕らでいい。
いたいから、僕らはまた別れ、
もう一度、出逢うんだよ。

その表現の根っこには、中村くんとそのおじいさんとの別れがあるのかもしれない。それは分からない。
ただ、この作品の全体にはどこか虚無感にも近い空っぽの絶望のようなものがあり、そこから無理やりにでも自分や周囲の他者を鼓舞して奮い立たせ、その涙を止めようとする確固とした意志があるのは間違いない。それがこの楽曲とサウンドを呼んでいるんだと思う。

そしてその気分や雰囲気はわりと生々しく時代の感覚と共鳴しているような気もする。

ノー。ただ、あまのじゃくなだけっス。

イェス!デカイまんまる。満月だ、まんまる。


始まりはいつもここからだ。Do The バカ To The World.
騒ぎはいつもここからだ。Do The バカっつうか、
始まりはいつもここからだ。Do The バカ To The World.
騒ぎはいつもここからだ。Do The バカ To The World.

なーんもない。まぁ、過渡期とはいえ、なーんもない。

なーんもない。が、限りなく広い。なーんもない。

ユニークな歌詞がいつも以上に満載なのが今作の特徴の一つだと思うのだけど、そこにユーモアとシリアスが混ぜ合わさったカラッとドライな達観が感じられるのが、とても興味深い。こういう感覚の言葉を産み出せる人は本当に少ないと思う。


まあとにかく「ALL!!!!!!」は、ぜひとも多くの幅広い音楽好きに聴いてみてほしい素晴らしいポップアルバムになっている。
100sとしての結束感はこのサウンドを聴けば、もうなんの不安もない強固なものだと分かるし、そろそろ始まろうとしている久しぶりのライブツアーへの期待も高まる。この「ALL!!!!!!」に込められた感情が、会場で爆発する光景をこの目で観られるのが本当に楽しみだ。
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by kngordinaries | 2007-06-06 01:38 | 音楽
この希望、ももとせ。
あと1週間足らずで、100sの2年半ぶりのアルバム「ALL!!!!!!」がリリースされる。そしてそれに伴った2年ぶりとなるツアーもスタートする。
昨年表立った活動がとても少なかったことからしても、今年は100sイヤーと言える。(←あくまで主観)

まず2月に約2年ぶりの音源リリースであるシングル「希望」がリリースされた。
「希望」はシンプルで疾走感のあるバンドサウンドと、キラキラとした音色で果てしなく飛翔するキーボードが印象的な、超ポップなロックチューンだ。爽やかに吹き抜ける風のように、雨上がりの虹のように、ただただ優しくまっすぐに今日の大切さを訴えるメッセージが胸を打つ素晴らしい曲だ。
カップリングの「シンガロング」は、ステージから観客全員に向けて放つイメージを想起させる1曲。ミディアムテンポのどっしりとしたバンドサウンドが力強い。

続いて4月に発売された第2弾シングルは「ももとせ」。
「ひゃくねん。ひゃくさい。転じて、多くの年。長い年月。」を意味するタイトルからも分かるとおり、万感の想いが詰め込まれたエモーショナルなミディアムバラッド。「なぜ泣くの? なぜ泣くの? ただ、なんとなく、ね。」と言いながら「だから、泣くな ただ笑え。」と鼓舞し、「この熱、ももとせ」と願う、優しさと強さが心に深く染みこむ切ない名曲だ。
カップリングの「なぁ、未来。」はド迫力で疾走するギターロックチューン。力強いメロディーラインとシンプルだけど6人の音ががっちりとまとまったアレンジがかっこいい。

そしてそれらに連なって、ついに来週リリースされるアルバム「ALL!!!!!!」は、もちろんまだ未聴なのだけど、全11曲約40分と前作「OZ」の大作っぷりとは真逆のコンパクトな作品になるようだ。

音源として今のところ届いている4曲から共通して最初に感じらたのは、驚くほどシンプルな音構造で作られていることだった。どの曲にも変に引っかかる部分や戸惑うような新鮮な驚きはなく、初めて聴いたときからすんなりと体に染みこむようだった。
純度が高い、という言い方がいいのか分からないけれど、それぞれが明快なフォルムを持っていて、それがシンプルな表現に落とし込まれていて、リスナーに妙な媒介を抜きにして直に届く。そんな音楽だ。

コンパクトでシンプルで分かりやすい。「ALL!!!!!!」はそんな作品になるんだろうか。タイトルからもその雰囲気は感じられるけれど。
どこまでも爽快で力強い「希望」、切なる願いの感情が胸を熱くする「ももとせ」、この楽曲たちがアルバムの中でどう輝くのか、今から期待が高まってしょうがない。

そして、中村一義の音楽に対してはいつも思っていることだけど、今回のように間口の広いフォルムでリリースされる作品は特に、多くの人に耳にしてほしいと強く思う。

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by kngordinaries | 2007-05-11 16:00 | 音楽
COUNTDOWN JAPAN 0607 31日 レポート その2
100sの15分前からMOONで行われているAPOGEEも観たくてしょうがなかったけれども、ここは潔く今回のフェスで個人的最重要アクトである100sに備えて、Tシャツを物販で購入した100sTに着替えて早めにEARTH STAGEへ。
OZツアーから1年以上ぶりのライブ、一体どんなモードでどんな選曲で挑んでくれるのか、期待が高まる。

21時、100s
ビジョンに次のアクトとして100sの名前が表示されると大歓声が沸きあがる。そんな中、なんともコミカルなBGMに乗っかって100s登場!みな軽い歩調で、中村くんや池ちゃんは会場を煽りながら飛び跳ねるようにしてアピール。
もうこの時点からOZの重厚で緊張感のある雰囲気とはまるで違う世界観を見せ付ける。完全なモードチェンジ。
ちなみにコミカルなBGMは「ガンバ」というフレーズが出てきたので100sが子供のころ好きだったんであろうアニメ「ガンバの冒険」の主題歌とかだったっぽい。僕は超分厚い小説版を小さいころ読んだことしかないけれど、冒険小説の傑作だった(余談)。
「100s(ひゃくしき)です!盛り上がっていってください!」
との中村くんの挨拶でライブスタート。そして1曲目はキャノンボール !!
イントロから怒号のような歓声、掲げられる腕、波打つ会場。「死ぬように生きていたくはない」「そこで愛が待つゆえに 僕は行く」というどこまでも簡潔なメッセージを躍動するバンド・サウンドに乗っけて叫ぶ、シンプルにして最高のロック・チューン。100sというバンドの結成のきっかけでもあり、バンドの名刺代わりであり、最もこの大観衆にアピールするだろう1曲でライブはスタート。
「こんばんは!100sです!もうあと少しで2006年も終わっちゃうよ。みんなやり残したことはありませんか? 俺たちはあります! 今作っている新曲たちをみんなにまだ聴いてもらってない!(会場拍手) 今日は新曲たちを聴かせたくてきました!」
と中村。期待はしていたけど、こうしてそれを宣言してくれるのが嬉しい。
「じゃあ次の曲・・・エース!」
と言ってA。またもアグレッシブなロック・チューンにして100sの代表的なアップ・チューンを。今のバンドのスタンスが、コア向けでない、オープンな状態であることが明確に伝わってくる。キレッキレなギターリフを奏でるギタリスト2人がめちゃくちゃカッコいい。「だろう だろう だろう なぁ みんな」の大合唱。
続いて新曲なぁ、未来(CDJオフィシャルより)。OZツアーを経てよりくっきりとクリアになったバンドアンサンブルが映えるアップ・チューン。相変わらず一聴しても歌詞は分からないけれど、メロディが綺麗で心にスッと入ってくる感じがした。
そしてしばらくの静寂。ふわふわとしたキーボードの音色がしばらく続いたあと、静かにイントロのギターが鳴り出しセブンスターへ。切実で真摯な、溢れるほどの願いと決意の感情に満ちた、温かいミディアムチューン。
見たい、見たい、見たい、見たい。
無茶な言い分だって? もう、いい。
本当の冒険を、見たい、見たい、見たい。
いたい、いたい、いたい、いたい?
そりゃ、そうだよ、当然、痛い。
心に本当でいたい・・・、約束だもんな。

「次のシングル曲です。希望」
というような中村くんの言葉があったような。
で、新曲希望へ。開放的で伸び伸びとしたサウンドとどこまでも飛翔するような爽快なメロディ。優しく心地いいポップ・ソング。バンドの再始動(本人達は休みなく制作してただろうけど)1発目にふさわしい感じがする文字通り希望に満ち溢れたような力強い1曲。
さらにいきるもの。アルバム「OZ」の中でシリアスな「扉の向こうに」「Oz Ⅲ」のあとの「光は光」のそのあとに配置された爽快なアップテンポのポップ・チューン。池ちゃんの曲間の煽りは年々アグレッシブになっている気がする。乱暴者で最高なアフロ。
そしてなんと1,2,3!中村一義名義の曲たちはどの曲も重要で素晴らしい曲ばかりだけれど、やっぱりこの曲は特別感がある。ダイナミックなブレイクビーツはライブで聴くとまた格別。素晴らしかった。
「最後にもう1曲新曲をやります。百年と書いて”ももとせ”と言います」
との中村くんの言葉からこのライブ3曲目となる未発表の新曲ももとせ。これも前2曲と同様のシンプルなバンドサウンドによるミディアムチューンだった。ダイナミックなギターがちょっとだけ新世界と似ていた気も。フラットで優しいメロディラインに乗って断片的に聞き取れる言葉たちを聴いているだけでグッとくるものがある。なんだか切ない名曲だった。
アンセム・新曲を交互に乱れ打ったようなスペシャルなライブはももとせでしっとりと終了。

とにかくその劇的なモードチェンジが印象的だった。
OZのあのモードからもう全然別の次元へ行っていた。キャノンボール、Aを冒頭に配置しているところからしても意識的なこの変貌っぷりは、でも新曲3曲を聴いた感じからするととても自然なものだったんだと思う。とにかく風通しよく優しく穏やかで光の溢れる季節を迎えようとしているんだろう。
今から予想するのもどうかとは思うけど、次作は中村くんの表現の変遷でいけばやっぱり金字塔、ERA、OZの流れではなく、太陽、100sの流れの先に位置するものになりそうな気がする。正直この2枚のアルバムがめちゃくちゃに好きな僕としてはとても待ち遠しい。

そんな100s素敵ライブを終え、しばし休憩。このあとのノンストップな連続ライブに備えて急いで食事を。

22時15分、木村カエラ
それでもライブ始まりには余裕で間に合い、会場最後方からこの稀代のポップ・アイコンを眺めることに。
「2006」の”00”が目の部分になったサングラスをかけたファンキーないでたちでカエラ登場。1曲目はTREE CLIMBERS。この大舞台でなんでここまでと思うくらい伸び伸びとしたパフォーマンスと力強い歌唱。
「もう少しで今年終わっちゃうよ。みんななんでこんなとこにいるの? 暇だねー」
と昨年のCDJで観たときと全く変わっていない歯に衣着せぬMCが凄い。
「いやそうじゃないよね。ここにいられることが最高なんだよね」
とのそのあとのフォローに少しの成長を感じてみたり。
続いてリルラ リルハ。ビートの効いたミディアムチューン。、まだリリースされて1年半程度だろうにみんなのうた的定番感が素晴らしい。
そして最新曲Snowdome。初めて聴いたけれど、これまでのどの曲よりもポップで歌メロがはっきりしていて、歌謡テイスト。これが広く受け入れられるようならまだまだこの人の躍進は続くと思う。
この辺でアナログフィッシュのためにCOSMOへ。

会場外にもサウンドチェックの音が聞こえる。
入っていくと、すでに斉藤が音チェックにステージへ上がっていた。しばらくして佐々木が登場。さらには下岡も。
MOONからCOSMOへ、微妙な昇進をしてもここは変わらないんだなと。
アンセムのサビをがっつりアカペラで披露したり、3人で音を合わせて夕暮れLOWを披露し拍手喝采を浴びていた。

23時、アナログフィッシュ
FLAMING LIPSのYeahYeahYeah Songがかかり3人がステージに登場!
音を鳴らし始めると下岡が口を開く。
「ハローハローハロー、アナログフィッシュです」
そしてなんといきなり
「Do you still need BGM?」(下岡)
「ノー!サンキュー!」(観客)
のコール&レスポンスへ。何回も繰り返し、叫ぶ下岡。下岡のテンションが最初っからこうも高いのはちょっと珍しい気がする。
そして1曲目はHello。もう2年以上前のリリース曲だけれど、今のこのバンドのモードにもリンクするメッセージを持った、というか、ずっとリンクし続けそうな重要曲にして最高のポップチューンでいきなりの盛り上がり。
続いてはアンセム。佐々木の力強い歌声とミュージシャンとしての想いを乗せた言葉が突き刺さる名曲。これまでとても綺麗に歌いこなすことが多かった佐々木が、最近歌メロ以外の部分でハミングやアドリブのシャウトを入れたりするようになっていて、この曲はそういう部分ののりしろが多くてとてもよかった。さらに自由な歌を聴かせていってほしい。
そしてmagic。イントロから曲間のアレンジからもうアイデアがぎっしり詰まった極上のポップ・ソングが楽しすぎる。曲後半どんどん勢いを増す演奏と、それなのに不思議と強まっていく切なさがこの曲の肝だと思う。素晴らしかった。
続いては
「スピード!」
との佐々木のシャウトからスピード。アグレッシブな中盤の演奏では下岡がドラムセットの壇上に上がって、佐々木と向き合って熱くプレイ。
KISSの楽曲とROCK IS HARMONYの楽曲がバランスよく配されていて嬉しい。そしてここにきて両ソングライターの作品のクオリティが拮抗していいところがほんとに凄いと思う。
続いてはSIM CITY。まったりとした導入から爆発するサビまでの流れ、そして脳内世界そのまんまのような幻想的な世界が描き出されていく。演奏によって自在に変わるリズムが最高だった。
そしてマテンロー。歌声がどこまでも伸びやかでどこか切ないメロディをもったスケール感のあるポップチューン。
「このままルールを無視してカウントダウンまでやってしまうのもありだと思うんだけど、僕らはそういうロックンロールなバンドじゃないんで。小心者なので。法令順守なロック・バンドなんで、時間通りに終わろうと思います」
「だからもう少しでライブは終わるんだけど、来年は1月21日に渋谷AXでワンマンライブがあります!ここにいる人たちが大体来てくれることを想定してるので(会場笑)、楽しみたい人はAXに来て下さい。また楽しもう」
などなど下岡がほとんど一人しゃべりで。もともと下岡は佐々木をいじるか、連絡事項か、本当に言いたいことしかMCで話さない印象があったし、今もその印象に変わりはないんだけど、きっと今は言葉に落としこめるくらい”伝えたいこと”がクリアになって、またその想いもどんどんつよくなってきているんだろう。そんな感じはこの次の発言でより強く感じられた。
「最後になるんだけど、ちっともこの世界が公平じゃないように感じていて・・・それがどうしても我慢できんくて。みんなでこの曲で楽しんで公平なワールドにしていこう」
とかなんとなくそんなことを言っていたような気がする(記憶曖昧)。
そしてジョントポールと同じくMTRからキーボードの音が流れて公平なワールドへ。イントロでの歓声から早くもこの曲が観客から熱い支持を受けているのが分かる。
そしてこの曲での下岡の歌唱・パフォーマンスが凄かった。マイクスタンドをぐるぐると動かし、ときにハンドマイクになりながら、眉間にシワを寄せ、地団駄を踏みながら叫ぶように言葉を放射していく。表現者としてのギアが上がっているのが強く感じられた。
いや、ライブ冒頭のテンションや、ドラムセットへ上がってのギタープレイ等もそんなモードチェンジの発露だったんだと思う。
最後に口々にありがとう、という言葉を残してステージを去るメンバー。ここで今年最後のアナログフィッシュのライブは終了。

ROCK IS HARMONYをリリースして、ようやく今のアナログフィッシュをフェスという場でも全開で出せている感じがして、とても爽快なライブだった。
その中でも楽曲としてのスキルアップだけでなく、佐々木の歌い方の変化や、下岡の表現衝動の変化など、パフォーマンスにも進化が観られ、それらがより開かれた分かりやすいライブに結実していることが素晴らしかったと思う。

それにしてもこのライブでの公平なワールドは出色の素晴らしさだった。
より冷静な批評性と生活の中で感じるこの世界への違和感や怒り、それらを特別大仰にもより暗黒にもせず、そのままに音楽に変換できているこの曲は、結果的にアナログフィッシュ史上でみても最もポップな部類の楽曲になっているし、街や自分の身の回りの世界というこれまでの楽曲の領域を飛び出し、一気に国境を越えた世界=ワールドへ向けた曲としてしっかりとした手応えが感じられるものになった。
これまでの楽曲にも内在していた社会性がくっきり浮かび上がり、それと同時にロックの獰猛さとどうしようもない衝動までが一気に噴出しているのだ。
この楽曲には無限の可能性が内在している。それはこのバンドをさらにさらに高みへ、広い地平へ誘うものだと思う。その一端がこのライブの最後に、この年の最後に観られたことが嬉しかった。


さて、この素敵ライブに、会場では熱い熱いアンコールを求める拍手が巻き起こり、時間的にも予定のライブ終了予定の23時45分まで5分以上残っていてなんとかもう1曲披露してくれそうでもあり、できれば僕もそこに参加したかったところだけれど、ロックスターの年越しライブはどうしてもオープニングから観なければ!というところで断腸の思いでCOSMOを後にし、急いでEARTHへ。



長くなってきたので、また続きます。あとはこの日は吉井和哉のカウントダウンライブを残すのみなんですが。1日分まで書き終わるのはいつになるか・・・。
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by kngordinaries | 2007-01-07 20:09 | ライブ
OZ
何とも言えないニュース。
昨日のお昼くらいに知ったのですが、100sオフィシャルサイトに「「中村一義」及び「100s」の音楽を応援して下さっている方々へ」と題した中村一義本人からのメッセージがアップされていました。もしかしてこれを読んでる人でまだ見てない方はそっちを直に見てもらえればと思います。こちら↓

「中村一義」及び「100s」の音楽を応援して下さっている方々へ

いろいろ思うことはあるわけで・・・
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by kngordinaries | 2006-02-23 20:43 | 生活
YES! BAND(S)とは進行形。
ブログとは別のところでお世話になっているみっつーさんよりバンドバトンなるものをいただきました!こういった質問系は大好物です。ありがとうございます!

ご指名バンドは「アナログフィッシュ」!
さらにこれも別のところからの流れで「100s」についても答えさせてもらうことになりました。

ではさっそく回答を。まずは「アナログフィッシュ」から。


☆好きなメンバー二人

ふ、2人って!全部で3人で2人選べと・・。

正直なところ、下岡が作品・歌・キャラクタともに1番好きです。他2人は同じくらいだなー。
斎藤はあのドラムプレイと眼鏡飛ばしと短パンと微笑ましい家庭環境があるし、佐々木は最近の曲は素晴らしいしライブパフォーマンスもはちゃめちゃで楽しいし。

悩みつつ下岡と斎藤にします。


☆好きなメンバーに一言

下岡:OT・中村一義に匹敵する才能だと思ってます。「イワシ」を早く音源化してください!
斎藤:しーたかさんと競るくらいの素敵ドラマーとしてこれからも「子どもは風の子、元気の子」の象徴である短パンで頑張ってください。


☆思い入れのある曲3曲と理由

「Hello」
最近ライブ観てて再確認したんですが、この曲はちょっとヤバすぎです。下岡が「ハロー!」って叫ぶ瞬間から爆発して、間奏でのドラムプレイやギターとベースの共演も危険だし、なにより曲が良すぎます。バンドの歴史的にみても開かれた表現にシフトしたきっかけの曲だと思う。

「Town」
イントロ聴いただけで鳥肌です。後半に向かうにしたがって徐々に熱を帯びていって3人の歌声と演奏が爆発してくのが感動的すぎる。この曲に出会えたことに感謝したいくらい今のところ究極の1曲。

「夕暮れ」
初期から1曲選ぼうと思って「白黒ック」「LOW」「世界は幻」とかと迷ったんですが、今の気分でこの曲。アナログ好きになるきっかけというと、この曲をライブ等で聴いて、という人が多いわけで代表曲かな、と。いつか野外ライブで夕暮れどきに聴きたい曲。サビの3声のコーラスがたまらない・・。


★このバンド以外で気になる(よく聴いてる)バンド

そんな、よく聴いてるのは5組や10組じゃ足りないくらいいるので。
今気になるバンドという意味だとSTAN、チャットモンチー、髭です。

★次に回す人5人とバンド

この質問は、100s編のあとでまとめてということで。



こんな感じです。

続いて「100s」。


☆好きなメンバー二人
100sは6人だから選びがいがあるなー。
とりあえず中村一義。この人抜きにこのバンドはありえませんから。
そして・・・池ちゃん、かな。
うん、豊夢くんのドラムは好きすぎますし、好対照のツインギターもそれぞれかっこいいし、寡黙なベースも好きですが、ここは100sNo.2の音楽的指針であり抜群のお笑いセンスとソウルフルなキーボードで魅了するアフロ&髭がかわいらしい池田貴文で!


☆好きなメンバーに一言
中村一義→今年はがっつり休みですか?その若さとキューティクルの秘密を知りたいです。
池田貴文→100sが動かないならバタ犬復活はどうですか?スキマスイッチはアフロやめるらしいからあなたのアフロ天下は近いですよ!

☆思い入れのある曲3曲と理由
難しいのでアルバム「100s」と「OZ」からのみ、と最初に決めておきます。

「扉の向こうに」
これは、もう言葉もないです。というかOZⅢと光は光もセットで最高です。時の流れとか人という存在とかなんだか全てが詰まってるようなその全体性に圧倒されます。
「扉を向こうに、向こうに、蹴り上げな。」
これしかないです。

「光は光」
上でセットと書きましたが、やっぱりこれも1曲に挙げておきます。ソロ時代の「永遠なるもの」に続く中村くんの永遠のテーマ「博愛」ソングですね。
ステージから歌われると神々しさすら感じます。

「グッデイ」
これは理屈ぬきに聴いてて気持ちいいです。ずっとリフなんですが、それがたまらない。バカボンな歌詞がたまらない。
「突き抜けたいのだ。ドーンといくのだ。これでいいのだ!」
このシンプルな答は6人でなきゃ得られなかったものなんだろうなー。バンドやってる喜びが音から伝わる伝わる。

む、難しい。「キャノンボール」も「セブンスター」も「A」も入れられなかった!

★このバンド以外で気になる(よく聴いてる)バンド
今ここ1週間くらいによく聴いてるバンドはSTANとアナログフィッシュとGOING UNDER GROUNDかな。 あ、昨日からRAM RIDER聴いてます。バンドじゃないか。


★次に回す人5人とバンド

いろいろ考えて、一度この方にこのバンドへの思いを聞いてみたいなー、と思っていた気持ちを勝手ながらここで放出させていただきます。
質問数も少ないですし、できれば気軽に答えてみてください!スルーされても全然かまいませんので。

あれもこれもそれものnagomiさん → くるり
音楽で蕩けたいのさつきさん → くるり
MONOSKYのりょうこさん → アナログフィッシュ
カタストロフィワールドのロストさん → Mr.Children
blogibson512のgibson512 さん → 奥田民生(あえてGOZでいかかでしょう?)


ぜひぜひよろしくお願いします!


みっつーさん、ここは見られてないかもしれませんがありがとうございました!
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by kngordinaries | 2006-01-11 02:03 | 音楽
廻る輪の上の点に乗って、考える。   ~最近のOZ論~
誤解も真実色に染まる。


今年の1月にリリースされた100sの「OZ」という作品のことが、いまさらながら頭を離れない。過去の中村一義作品と同様に、今後もずっと心の片隅に居座っていくものになる予感を強く感じているだけでなく、何か特別な存在感を放ちつづけている。


以下、なかなかに冗長で独り善がりなファンの戯言となっております。あまりお気になさらぬよう。

アウト。
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by kngordinaries | 2005-12-12 22:31 | 音楽
100s LIVE TOUR'The Tour of OZ#' Zepp Osaka(050917) 
100sのワンマンライブは2002年12月の名古屋ダイアモンドホールでの博愛博+に続いて2度目だった。実に3年ぶり。
普通のライブとは違う期待感と、同時に期待が大きすぎてちょっと不安もあった。

16時45分頃、Zepp Osaka近くの駐車場に到着。工場地帯のようなベッドタウンのような、とにかく凄いとこにライブハウスはあった。黄色いツアートラックを発見し、テンションが上がる。
連れがとてもお疲れの様子だったので、チケットの番号もよくなさそう(この時点ではそう思っていた)だし、開場待ちはせず、しばらく車内で休憩。

17時15分頃、遠目からも列がまったく動いていないので気になって1人で偵察に行くと、まだ開場してないもよう。なにか大変なことになっていなければいいけど。
17時30分頃、さすがにそろそろと思い行ってみると入場が開始されていた。チケットが3組の10番台ということで、全体を3~5組くらいに分けてると思い込んでいたのだけど、実際は10何組まであり1組100人刻みだったようだった。じゃあ、かなり良番だ!と急いで列前方に急ぐとちょうど3組が入場間近。滑り込みでセーフ。
入り口でシリアルNo入りのツアーデザインの入ったステッカーを貰う。チケットっぽい作り。いい記念になりそうだ。
物販で#から追加されたDUAL Tを購入。当ブログタイトルのこともありLION Tも気になったけど、絶対着ないだろ、ということでぎりぎり却下。

会場内はまだ最前のブロックの後方に余裕があったので、池ちゃん側の前から6列目くらいに陣取る。客層は7:3くらいで女性多め。

18時20分頃、ライブは始まった。


※この先、ツアー中のライブについて思いっきりネタバレしてます。ご注意ください。あと個人の記憶なので事実と異なる部分が多々ありそうですが、ご容赦ください。
(ツアー終わったのでMore機能外しました)


会場内のBGMがボリュームを上げ、客電が落ちるとアルバム「OZ」の冒頭の爆発音とともに、中村一義以外の5人がゆっくりと登場!
特に観客を煽ることもなく楽器をセッティングする。ステージは後ろに縦長の6枚の鏡が設置され、その間にスクリーン。メンバーは半円を描いた立ち位置で、皆がステージ中心を向いている。ROCK IN JAPANではステージが大きくてよく分からなかったけれどライブハウスだとその異色さが際立つ。一人として観客に正面を向かず、両端のまっちぃと小野ちゃんは客席が視線の片隅にしか入らないような状態。

セッション風の演奏からOZ Ⅲが奏でられていく。壮大でメランコリックで穏やかなコード進行とリズムが静かに会場の温度を上げていき、ここでボーカル中村一義が登場。

「赤い星の光、爆発後の光、この夜の光、過去から幾光年分の手紙。ここから幾光年分の手紙」
少しの静寂のあと響き渡る澄んだ歌声。光は光だ。きらめくようなサウンドと、優しく切ない穏やかな歌声が心にやんわりと突き刺さる。アルバム「OZ」の中でのさまざまな感情と時の旅の全てを大きく包むようなスケールの大きな楽曲。美しく回転する照明と相まって暖かい雰囲気が会場に広がる。ライブの幕開けにふさわしい1曲だった。
「光+光。
あの虚無でさえも、包み込むことはない未来。
埃を払い、自分が持つ世界を、
まだまだ叫ぶんだ。
世界中に想いよ、もっと。
世界中に願いよ、もっと。
世界中に朝日よ、もっと降れ。」
曲が終わり拍手が巻き起こったあと、聴き覚えのあるギターリフが鳴らされる。一気に湧き上がる観客。早くも椅子の上に立ち、思いっきり煽りだす池ちゃん。
「大阪ぁ!今日は2DAYSの1日目です!分かってるか!1日目ってことは2日目に負けるなってことだよ!」
なんか言ってることはよく分からないけど、この最強アフロにここまで目をひん剥いて怒鳴られたらアガるしかない!大歓声で答えると繰り返されていたリフにドラムとベースが一気に重なり疾走するサウンド、もちろんラッタッタ!オールドなロックのかっこよさと最新型のスウィングするリズムが気持ちよく腰を動かすグルーヴィーなチューン。最前はほぼモッシュ状態の恐ろしい盛り上がり。
「幻覚なんかは、俺にゃ、そもそもさ、効かねぇ。ヘイヘイ。」
さらに観客を鼓舞するようなアジテーションソング、バーストレインでギアを上げ疾走するバンドと会場。センターで歌う中村くんの歌声は、しかしとても穏やか。声はとてもよく出ていて音源に負けないくらいの丁寧さと力強さがあった。ライブ感重視の歌い上げる感じはなく、とても落ち着いた歌唱。バンドの音もとてもアンサンブルが強固で激しい煽りもないのにとてもエモーショナル。
「2度とはないよ、最初の連続さ。」
「もう2度と来ないよ。存分に進め。」
そして大きなためのあるグルーブが心地いいミディアムチューン、ここが果てなら。「OZ」と同じ曲つなぎがとても気持ちよかった。早くもライブは大団円の空気に。切なくも力強い意思を持ったこの曲で一つのバースの終演だ。
「ここが果てでもいいや。
時が満ちたから、旅立つ決意。
よく聴いてたリズム&ブルース、イエス。
あぁ、涙が溜まったら、また逢おうな。」

ここでMC。
「素晴らしいっ!さすが大阪だ!」
と中村。「でも実は俺、昨日、風邪引いちゃって・・・。でも直ったの、今日!!こんなんじゃ皆に会えないと思って、市販の風邪薬を6袋位飲んで・・」
そ、それは治るのかい?でも歌声も絶好調だから問題ないのかなー。
そして負けず嫌いのまっちぃも
「俺も昨日風邪ひいたの!葛根湯、4本飲んだ!」
ああ、こいつらアホだ。頼もしい。ライブ会場の空気は一気になごんでいく。
ここでしばらく沈黙していると、池ちゃんがボーカルに向かって口を開く。
「何見てんの?」
中村くんは次の曲行こうかという意味合いで目線を送っていた様子だったのだけど・・。
「えっ、なに喋りたかったの。そんなに喋りたいならどうぞ」
と中村。
「そうなのよ。家じゃ会話も少ないからさ・・・」
と言いつつノリノリで語りだす池田。
「この間、水族館に行ってきたんだけど、魚の名前が『セニョリータ』だったんだよね」
とどうでもよすぎるトーク炸裂。「思わず会釈しちゃったからね」観客笑。
「それ図鑑とかで見たことあるよ。知ってる」
と冷静に中村くんが返し、アフロが軽くすねたところでまっちぃのテルミンからまた次のサウンドスケープへ。

Leek Rag's Leek
たゆたうような不思議な旋律に乗せて、声の限りの高音で攻撃的な歌詞が歌われる。高音部はかなり辛そうだけど、きっちりと聴き心地のいい歌いっぷり。ところどころ音源と違うメロディーがかっこいい。
曲終わりでマイクスタンドに片手をかけがっくりと頭をたれる中村、ドラムのリズムの響きとともに照明が空間を真っ赤に染めあげる。そして流れるようにSanta's Helperへと繋がっていく。崇高なキーボードの音色が重なるとそこにキング牧師の“I have a dream.”演説が重なる。
厳しく過酷な現実の問題に直面し、多くの人たちを先導して闘ったキング牧師の「私には夢がある」という言葉はそのままOZのテーマだ。夢が現実を、歴史を作る。心が行動を生む。確かなモノは不確かな感情から表れる。そのプロセスの全てを表現したのがOZだ。
夢を持とうと歌う人がいる。夢を現実にしようと歌う人がいる。現実を見ろと歌う人がいる。過去を知れと歌う人がいる。今を感じろと歌う人がいる。未来を信じろと歌う人がいる。それは全て正しい。でもどこかにフォーカスを当てると他がぼやける。
OZはその全体をくっきりとした思想と豊かな表現で鳴らした圧倒的スケールのアルバムだ。そしてそれは音源でしか出来得ない表現を持っているけれど、生の現場でもそれぞれの楽曲は、こうして確固とした世界を作り出している。
演説とともに心臓の鼓動のような4つ打ちが観客の心に響き、Honeycom.ware。いつの間にか中村くんも半円の中に移動してビートボックスのようなものを演奏している。この曲の不思議なサウンドに会場一体が包まれる。
そして扉の向こうに。途方もない決意と失意を歌ったこの曲はやはりどうしても特別な1曲だ。感極まったような劇的な感情の爆発がフロアにもステージにも広がっていた。ステージの半円は崩れ、両端のギタリストは観客を煽るようにステージ前方へ。中央に戻っていたボーカルはこれ以上なく感情を吐き出す熱唱。しっかりと会場に目を向け、手を掲げて。
「支配の手錠で、この腕は赤に。
それでもウソに背向け行くだけだね。」
「同情と嘘に慣れた世界はもうやめよう。
うん、そして始めからやり直せばいい。」
この曲の後半の間奏で鳴り響くファンファーレの音色がとても好きだ。憂うような雰囲気に包まれた中で唯一の祝福の音。気高い決意を軽やかに告げる音。
「愛せるか?―――愛してるさ。」
「扉を向こうに、向こうに、蹴り上げな。
扉を向こうに、向こうに。声の方、声の方へ。」
そしてOZ Ⅲ。大きな感動とともに2つめのバースも終了。

大きな盛り上がりを見せ、しばらく沈黙するステージ。観客も感動の余韻に浸る中、アフロがまたなにやらふざけては中村くんに
「この曲のあとにそれかよ!」
と半分マジギレされてました。笑いつつ中村の言葉にうなづく観客。
このあともMCタイムは池ちゃんの小ボケ連発で大盛り上がり。ディテイルは覚えきれていないけど、ほんとに仲良さそうな緩い空気に包まれていた。
こんなにも切実で真摯な表現をするバンドがこんなにもアホでフレンドリーなのが、奇跡のようで、必然なようで。本当に稀有なバンドだ。

まっちぃのギターの独奏から一つずつ楽器の音色が重なっていき、Aへ。
さきほどまでのバースとはまた違う盛り上がりを見せるフロア。「1.2.3」のカウントアップから「だろ、だろ?」の大合唱まで一気に熱は最高潮へ。
さらにゆったりとしながら力強いリズムが心地いいB.O.Kは、バンドとそれを取り巻く人たちの行進曲。
「YES!BAND(S)とは進行形、おいで。」
「ニューエンブレムは『SONG OF FREE』。」
暖かい感情が広がりほのぼのとした盛り上がりっぷり。ステージも客席も笑顔。
そしてさらにギアを上げ、いきるものではじけるフロア。もみくちゃになって飛び跳ねる。
「あぁ、「忘れない。」を、 さぁ、忘れないぞ」
あとで連れに聞いた話だとこの曲のとき手拍子をするように煽っていた池ちゃんはパンパンパンうんという3打1休を指示していたのに、観客の大半が気付かず4打していたためかなり憤慨していたとのこと。僕も気付かなかった、ごめん。
大きな盛り上がりを見せたあと静かに奏でられるギターフレーズに怒号のような歓声が巻き起こる。100sの最高のライブアンセム、新世界
「知らないだろう、あの人は。神の意を弾に込めるあまり。」
「きらきらひかるもの刺さる場所、「心」。
きらきらひかる星の流れの向こう、
僕の想像の向こう。」
OZの楽曲は確かにがっちりとしたスクラムを組んでいて、それ以前の曲の入り込む隙は
ないような気もしていたけど、前アルバム「100s」のこの曲の想いはOZの世界ととても共鳴している。単体の曲たちから再構成されるライブという場でしか得られない、このセットだから感じられるものがあって、とても心に響いた。
後半に向け爆発するサウンドに胸を焦がされる想いだった。涙する観客もちらほら見受けられた。
そして、もしかして早くももう終演が近いのかな、と思ったところで驚きのイントロが鳴らされる。音源とはかなりアレンジが違っているものの間違いないK-ingだ。
絶対ライブでは聴けないと思っていた、いたけれどとても聴きたかった。凄い。
とてもブラックなフィーリングのリズムと、スキャットともラップともつかないようなオリジナルな歌唱が新感覚をもたらすこの曲は、OZの全てを俯瞰した最高のチルアウト。アレンジに合わせてか中村の歌唱もアドリブっぽくメロを変えていて、それがとてもかっこよく、元の楽曲より優しさの度合いが強まっていた。演奏するメンバーもみんな笑顔でこのゆったりとしたフィーリングに乗っかっていた。
「夢から、夢から実。」というフレーズはもっとも端的に表されたOZの核だ。
「今日の本当は今日も『本当』を刺す。」
「道中の万感とウォーカーズへ、聖歌を。」

短い時間の中に3つの大きなバースを詰め込みそれぞれに大きな余韻を持たせた濃密なライブ本編はここで終了。


アンコールの熱い拍手に答え、まずはまっちぃがステージへ!なぜか大きめサイズのデジタルカメラで観客を撮影。
「客電点けて」
との言葉で客電点灯。満足げなまっちぃ。
「こっから第2部だから」
との言葉に盛り上がる観客。そしてようやく戻ってくる残りの5人。
そしてまたあした。これだけのライブのあとにこの曲が鳴らされてはたまらない。
「さようなら、またあした。」
とてつもないテンションと強い使命感で張り詰めた楽曲たちのあとに収められた日常のあいさつのようなこの曲が、やたらと切ないのはなぜだろう。
気持ちのいい余韻に浸っていると彼方から響くようなドラムロールが叩かれる。信じられなかった。まさかこの曲がここで鳴らされるとは。
「この目に、その目に、この手や、その手に、そうだすべてはある。」
中村一義の3枚目のアルバム「ERA」収録のグレゴリオ。これだけの歌詞が突き抜けるようなハイトーンで歌われたら、当然次はディストーションの効いたギターから君ノ声へ。掲げられる腕。ここにきても集中力を切らさず中村くんのボーカルは繊細に歌を紡いでいる。曲後半では「ラララ」の大合唱!
そしてさらに驚きの展開は続き、ここで中村一義の最強ロックアンセム1.2.3!みんながみんな大合唱。アゲアゲで飛び跳ねる。
大盛り上がりの中、アンコールは終了。

さらに熱さを増すアンコールに3度6人がステージへ。って、池ちゃんモップで掃除とか小ネタいらないし。
まっちぃがアコギを手にし、まさかハレルヤ!と思ったけれどさすがにそれはなく、OZの世界の最後を担うアットホームな小品、バハハイ。短い曲なので2回も披露。
「ありがとう、ならばね。ありがとう、ならばね。ありがとうなら、みみずははたち、あたしゃ、ひゃくまで。」
この曲の江戸川っ子な中村くんらしい歌詞がとても好きだ。
このとき、スクリーンに満月が映し出されていた。OZのかかとを鳴らしたそのあとの1曲、ハルとフユをイメージしてたとかんぐるのは深読みしすぎだろうか。「月で、おやすみ。」ってことで。
「あの曲忘れてるじゃない。大切な」
とちょっと小芝居風な中村くんの言葉から最後は、100s始まりの曲であり、最強のロックアンセムであるキャノンボール。イントロから爆発するフロア。それに答えるように熱を増すバンドの演奏。
この日もう何度目になるか分からない熱狂のピークをまた迎えてステージは全て終了。

そのあとも、アンコールの手拍子がまた巻き起こっていた。係員の退場を促すアナウンスなどもありながら、しばらく続いたものの、結局ここで終了。

ライブ終了後、DOT LINE Tの新色が出ていることに気付き、かなり悩んだけれど、購入せず。

OZのディープな世界あり、100sのアットホームな空気あり、「ERA」、「100s」からのアンセムあり、でなんの不満もない最高のライブだった。
演奏も歌ももの凄く高いレベルで安定していてよかった。
3年前の博愛博+とはやっぱりかなり違う部分はあるのだけど、それは3年間で徐々に変化してきた自然な流れの部分なので、特に違和感はなかった。

けっして多くのライブを行わない100sだけど、彼らに40本も50本も、もしくは毎年ツアーしてほしい、という気持ちはない。普通のバンドとは意味合いもモチベーションの核もまったく違うのだから。
もちろん本人たちが50本回る、という必然を感じたなら全然反対しないけれど(何様)。むしろ大歓迎(どっちだ)。

ただ、まだ、きっとこのバンドは続く。そう思えて仕方ないライブだった。

このバンドが続くってことは、どれだけ本人たちにとって過酷なことか想像もできないけれど。



とにかく次があるなら絶対参加だな。
OZ聴いてればかなり長いこと待てそうな気がするし。

またね、おやすみ。




100sツアー公式ブログ「The Tour of OZ」“The Tour of OZ#” IN Zepp Osaka 初日 レポートにトラックバックさせていただきました!

ショートバケイション世界中に想いよ、もっと降れ。にトラックバックさせていただきました。

カタストロフィワールド「The Tour of OZ」7月13日@渋谷AXライブレポにトラックバックさせていただきました。
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by kngordinaries | 2005-09-19 06:18 | ライブ
ROCK IN JAPAN FES.2005 1日目 その2
昨年末のCOUNTDOWN JAPANのときの100sライブ開始直後のモッシュ状態を思い出し、少々おどおどしながらスタンディングゾーンへ。
意外と混雑していなかったためかなり前方まで行ってしまった。

15時、100s
まずはメンバーが一人一人ステージに登場。中村くん以外の5人が揃うと鳴らされたのはなんとOZⅢ
穏やかで柔らかい旋律に浮かんでは消えるさまざまな音色。OZのすべてを包括するような大きな時の流れをイメージさせる重要なインストナンバー。演奏が終わるとあたたかい拍手が巻き起こった。
ここで中村くんが両腕を上げながら跳ねるようにして登場。といってもはしゃいでる風ではなくここから始まるステージへの武者震いのようにみえた。
そしてボコーダーのカウントアップからやはり始まりはこの曲、A。演奏はタイト、中村くんの歌はかなりラフなノリ重視な印象。さらに池ちゃんの煽りからラッタッタ。印象的なギターリフからリズム隊が入って走り出す展開が気持ちいい。そしてここでまさかの最強ブレイクビーツ、1,2,3!驚きの展開に飛び上がる観客。
ここで中村くんが立ち位置をステージ向かって右に移動し、100s6人が半円を描くような陣形に。しばらくの静寂のあとHoneycom.ware。あの崇高な4つ打ちのビートがGRASS STAGEに響き渡る。
そして同じ陣形のままSonata。ダイナミックな旋律と畳み掛けるような展開に演奏の歯車がここでがっちりあったような感じがした。
全てが噛み合い疾走する演奏はこちらの体を踊らせながらも、シリアスな心象風景とシビアな問いかけを投げかけてくる。たまらなく胸を締め付ける。
そしてセンターのスタンドマイクに中村くんが戻り、扉の向こうに。目を閉じたり手を客席にかざしたりしながら大切に大切にフレーズを歌い上げていく。歌声の迫力がビリビリと伝わり、その想いの巨大さに圧倒される。それはバンドが一体となって放つ願いであり、決意であり、呼びかけだった。いまここからはじめよう。
「支配の熱世情で、誰もが赤に。 それでもウソに背向け行くだけだね。
扉の向こうに、向こうに、蹴り上げな。」
「愛せるか? 愛せるか?  ・・・・愛してるさ」
そして2度目のOZⅢ。聴きながらいろいろなことが頭の中を駆け巡っていた。
続いて鳴らされた新世界は確かに扉の向こうにと地続きのメッセージが鳴っていて、100sというバンドの表現はずっと同じベクトルを持っていたことに気付かされる。後半に進むに従い爆発するバンドアンサンブルが最高だった。
あまりに圧倒的なパフォーマンスに息をつくまもなくキャノンボールがスタート!疾走するビートが気持ちいいアンセム。何度も繰り返される「そこで愛が待つゆえに」というフレーズが今まで以上に深度を増して心に響く。
そしてなんとなんとラストはロックンロール!!もう爆発的な盛り上がりで飛び上がるオーディエンス。
これといったMCはなく、あっという間に50分のステージは幕を閉じた。
ツアーで多くのリスナーの想いを感じてきたからか、なんだかとても大きな使命感を抱えているような真剣で鋭い空気のあるライブだった。そのためか前半少し全体的にギクシャクしていたのが気になったけど。
あと中村くん、あの暑さのなか7分袖はないんじゃないかと。

ここでGRASS STAGEを一旦出てLAKE STAGEへ。

16時30分、m-flo
シートゾーンでかき氷をシャクシャクしていると、m-flo登場!いきなりのcome again and AGAIN !にもう体が踊り出す。スタンディングゾーンのお客さんの一体感が凄い。そしてDiggy-MO’やEMILY、YOSHIKAといったlovesのボーカリストが気持ちいいダンスチューンを連続で披露。VERBALのエンタテナーぶりが凄い。loves以前の名曲をレクチャーしたメドレーも懐かしすぎるし楽しすぎる。が、この辺でうららかさん見たさにLAKEをあとに。

初めてきたSOUND OF FORESTはほんとに森林に囲まれた空間で、意外とステージは大きい。LAKEから近いのでかなり気軽に行き来できそう。

17時10分、つじあやの
エリアの一番後ろのあたりで座って鑑賞。きちんとした自己紹介のあとで春風からライブは始まった。あまり曲を知らなかったけれど、気持ちのいいバンドサウンドとウクレレとうららかさんの澄んだ歌声に和む。MCでは
「今日のためにみんなで朝練してきました。レコーディングって普通お昼すぎからなんですよ。でも朝の10時に集まってやりました。これミュージシャンにしては凄いことなんです。・・・凄くないんかな。凄いんです・・・」
と、弱々しく努力をアピールする姿がまさにうららかさん。
「次は今回の目玉です。Shiny Day」
今回のステージは全体的にアレンジが音源よりバンドっぽかったけれど、Shiny Dayはもう完全にロックサウンド。エレウクを弾き、きっちりビートに歌声を乗せていく堂々の歌いっぷりがかっこいい。うららかさん、朝練効果ばっちりです。
「僕らは何度でも生まれ変われるのさ 悲しみも 喜びも 太陽に溶けていく」
「忘れない 離さない この夏をこの胸に 抱きしめて いまぼくら走り出せる」
明らかに他のアクトと比べて異質な存在感、でもとても楽しいひとときだった。

GRASS STAGEに戻るとちょうどステージが始まるところだった。

17時40分、BUMP OF CHICKEN
藤原は麦わら帽子かぶって登場。
1曲目プラネタリウム、2曲目オンリーロンリーグローリーと出し惜しみなく名曲の連打。
ここでさすがに空腹になってきたので、後ろ髪引かれながらも食事のためハングリーフィールドへ。食事をとりながらかすかに聴こえていた曲たちは、どれも耳なじみのあるものばかりだった。
もちろんBUMPのライブはがっつり観たかったけれど、食事は大事だしゆとりも大事。観たかったで言えば、この時点でGRASS STAGEにいるということはRHYMESTERも真心ブラザーズももう観られないわけで。その辺が特別ストレスにならず楽しめてしまうのもフェスの不思議な魅力だ。
食後、軽く茶屋ビレッジを散策。休憩スペースの拡充という意味でもうまく機能していて、ここにもキャパ拡大のための工夫があったのだと感心。夕方という時間帯のためかガラガラだったのがちょっと気になった。

そして日も暮れついに初日のトリの時間がやってきた。

19時、RIP SLYME
登場から浴衣姿でお祭り気分を盛り上げる4MC!+1DJは体調不良のFUMIYAに代わりDJ SOMA。
1曲目は夏の夜というシチュエーションに激ハマりの黄昏サラウンド。そしてさらに切なく気高い今の世代にとってのジェネレーションソングといっても過言ではない超名曲Oneで観客の心は鷲掴まれた。まわりを見渡すともうテントゾーンもシートゾーンも通路もみんながスタンディングで笑顔笑顔。
不在のFUMIYAが作ったという新曲UNDER THE SUNはノリノリのハイテンションな1曲。これで一気にステージはパーティーモード。
「7月より暑いぜ!」
とのRYO-ZのMCからHOTTER THAN JULY。もう地面が揺れないのが不思議なほどの盛り上がり。
「今日は生バンドを用意してきました。俺ら今年たくさんの夏フェスに出演するんですが、生バンドはここだけ。ROCK IN JAPANだけですよ」
湧き起こる歓声と大拍手。そして始まったのは楽園ベイベー!豊かな生演奏のサウンドに乗って最高のパーティー空間が広がり、さらにBLUE-BE-BOP
そしてそしてもう踊り狂うしかない最強チューン、雑念エンタテインメントが生バンドでファンキーに炸裂!さらにさらに息つく間もなくFUNKASTICでもう大変なことに!
パフォーマンスの最中の4人のじゃれ合う感じやSUさんの18禁な怪しいダンス、さらにPESの悪ガキっぽい動きなど目にも楽しく、非の打ちどころがない。
メジャーデビュー曲、STEPPER'S DELIGHT、さらにGALAXYと出し惜しみなくヒットチューンを連発し終え、ここで4MCで輪になって相談タイム。そして
「すいませ~ん。もう1曲、(かなりやらしい口調で)やっちゃっていいですか?」
とのRYO-ZのMCから本編ラストはマタ逢ウ日マデ。最後は暖かい曲調で泣かせてもうパーフェクト。そりゃレベルが2つも上がるよ(注:MC中、テケテケテーテッテー♪というドラクエのレベルアップ音が鳴って笑いを誘っていた)。
そしてアンコールはJOINT!最高。

終演後の花火は、普段の夏祭りで観る花火とは全然意味合いが違う感じがする。もっとずっと自分との距離が近い花火だ。歓声と拍手が湧き起こっていたから、あの会場にいた人みんなそんな気分だったのだと思う。
終演後の退場もびっくりするくらいスムーズ。1日目を振り返っても、いろんな場面でどちらかというと昨年よりも混雑が少なかったように感じた。スタッフの方々、グッジョブ。
そんな感じでまだあと2日もこんな日が続くということに、底知れぬ喜びを感じつつ帰途についた。



今もあと2日分あることにある意味底知れないものを感じている・・・。2日目以降はまた近々。
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by kngordinaries | 2005-08-11 00:55 | ライブ