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ROCK IN JAPAN FES.2006 2日目その2
13時40分、ACIDMAN
一悟、そしてサトマがまずステージに登場。センター手前まできて観客を煽るサトマ。そして大木も登場しサウンドの確認。
1曲目はworld symphony。いきなり沸点に達するサウンドに一気に会場の熱が上がる。さらに波、白くで一気に最高潮の盛り上がりへ。
個人的に続くRiverが嬉しかった。穏やかなAメロBメロから弾むようなこのバンド独特の柔らかな4つ打ちのサビへ向かう展開がたまらなく心地いい。大木の歌声もand world以降、よりこういったミディアムチューンに似合う柔らかさが増したと思う。
swayedを終えたあたりでMC。
毎年・毎回ロッキンオンのフェスに出ることができていること、このステージで演奏できていることへの感謝を述べる大木。特に熱弁するわけでもなく、ふざけたようなニュアンスもなく、フラットな心情からの素直な感謝の弁に聴こえた。
そんな穏やかでピースフルなMCから大木がアコギを手にして季節の灯を披露。灼熱の陽射しの下、GRASS STAGEに爽やかな風が吹いたような清涼感。
さらに新曲をやりますとのMCからスロウレイン。これがand worldの流れを汲むような風通しのいいサウンドと開かれたメッセージが鳴っている気持ちのいいミディアムチューンで最高だった。サビ付近はRiverにも似たリスナーフレンドリーな4つ打ちだったと思う。メロディも少し歌謡テイストが入ってる印象の馴染みやすいポップが炸裂していた。メッセージには「世界」という言葉も登場し、and worldで縮小したスケールがまた宇宙大に広がったようにも。
昨年末のCDJやand worldのツアーではバンド内の関係の良好さや、音の開放感が素晴らしく機能しているように思ったけれど、そこからまた先に進んでいるようだ。
続いてアイソトープ、そしてFREAK OUTでまた熱をぐいぐいと増していき、最後はある証明
大木のMCにもあったけれど、完全に唯一無二の音楽性を突き進むこのバンドが、こうして広くいろんな趣向の音楽ファンが集るフェスでこれだけ大きな熱を生めることはとても幸福なことだと思う。
個人的には、昨年までのセットリストでは、新譜が発売されていても、1st、2ndからの人気曲・代表曲を中心に据えていて、確かにフェス向きでライトなリスナーには親切でいいけど、もう少し最新モードで推したり、期待を裏切ってくれてもいいのに、と思う部分もあったけれど、今回は最新作and worldを中心に、しかもど真ん中にバラッド季節の灯、そして未発売の新曲スロウレインを持ってきたり、とても今のバンドの見せたい部分をガツンと魅せてくれているように感じられて嬉しかった。

大満足の灼熱ライブを終え、グイグイと水分補給を取りつつも、LAKE側に向けて移動開始。
あるバンドの初めてのライブというのは、ほんとにワクワクするな、と思いつつ、今日2度目のWING TENTへ。すでにライブは始まっていると思われるので、急ぐ急ぐ。

14時45分ごろ、髭(HiGE)
WING TENTはぎっしりの人。やはりすでにライブは始まっていて、かなり後方からまったりと見学する感じになってしまった。ダーティーな世界を演奏していたような。
なぜかサンタの格好をしているパーカッションの人に対し、
「今日はサンタを連れてきたよ」
と紹介する須藤。
「・・・あれ?間違えた!サンタじゃなくてサンタナ連れてきちゃったよ!」
前方の観客大爆笑。小ネタのようで、後方からはなんのことだかよく分からなかったけれど、とにかくそのひねくれてすっとぼけた毒とも癒しともつかないMCが髭ちゃんらしいと思った。初めて観たのに。
「昼間だっていうのに、ここは暗いねー。それは屋根があって狭いステージだってことなんだよ。でもそんなとこに髭ちゃん観に来てる君たちが一番頭いいぜー」
というようなことをのたまう須藤。これまた髭ちゃんらしくて痛快で爽快。
正直、後半の曲たちはママ's 理論ギルティーは罪な奴くらいしか分からず、しかも後方すぎてステージもよく見えなかったけれど、なぜだか凄く面白かった。
あっという間の30分のライブは終了し、「サンキュー、サンボマスターでした!」の挨拶を2,3度繰り返して髭ちゃんはステージを去っていた。なんだか凄く好みのバンドだ。

期待が裏切られないライブにホクホクでLAKEステージへ向かう。

15時15分ごろ、BOOM BOOM SATELLITES
後方のシートゾーンでまったり観ようと行ってみるとすでにKICK IT OUTで異様な盛り上がり。ドラムもいるもののバキバキの打ち込みサウンドがとにかく凄い音圧。
ギター&ボーカルと、もう一人はベースをやったり、トラックを作ったりと急がしく、そこに生ドラムが絡むような構成。他のアクトとは一風変わった感じでおもしろい。

BOOM BOOMの前半を観たところで、GRASSに向けて移動。
ちょうどELLEGARDENも終わって少し経過して、空き気味のスタンディングゾーンをある程度前方まで進む。この時間帯だと前の方が日陰になるので実は過ごしやすい。

16時20分、奥田民生ひとり股旅
ステージ上のセットからしてガランとしている。やっぱりどう考えてもおかしな形式のライブだ。
そこにふらりと奥田民生が登場。グラサンをし、なんとなく笑みを浮かべた余裕の表情だ。
「えーまあ、かなり暑くなってるんで、皆さんもちょっとした休憩のようなつもりで。お菓子でも、こう食べながら(笑)、観てていただければと。でも、ELLEGARDENと同じくらいの時間はやりますけどね」
個人的には10.30以来のひとり股旅なのだけど、あのときとは状況も、こちらの心構えも、全然違う。ゆるーい空気で、最高の演奏を聞かせてくれればそれでいい、ちょっとくらいグダグダもOK、という気分。
実際ゆったりと準備をしたOTが弾き語る1曲目は愛のために!意外な選曲にどよめき、拍手が巻き起こる会場。OTソロのキャリアの出発点となったこの曲は、やっぱり原点。メロディ指向のOT曲の一つの到達点でもある名曲だ。飄々と伸びやかに歌ってるだけなのに、カッと胸が熱くなるような深い魅力のある1曲。
続いては野ばら、朴訥として優しいラブソングが軽やかに響く。そして荒野を行く、ひとり股旅らしい渋くもしびれる選曲を全身で楽しむしかない。
曲の間では、缶ビールを開けてはグビリ。そういえば10.30ではアルコールもなぜか無かったなー。
「いつも出させてもらってるんですが、この一人のやつをですね、でかい方で一度やらせてはくれないかと、僕の方からお願いしてみたわけです。老いぼれる前に1回やらせてくれ!と」
と自分からこのスタイルを希望したことを話すOT。そして缶ビールを飲む。
続いてはおなじみのリズムボックスを使ったアレンジで渚にまつわるエトセトラ。間奏で決めのドラムパターンを流しつつ演奏をそれに合わせると、歓声が沸く。お!意外なくらい受けたな、という表情で喜ぶOT。アウトロでは調子づいて3,4回そのドラムパターンを使ってしめていた。
続いて最新曲MANY。どこまでも伸びやかに軽やかに歌い上げる。ちょっと夕暮れが近づく夏の野外の空気に響き渡るメロディが最高だった。
The STANDARD、そしてこの真夏の空の下でなんと雪が降る街。少々声が出ていない感じはあるけれど、確かな演奏と次々と披露される名曲に言葉も無い。
さらに「昭和の名曲です」と嘯いて始まったのは働く男!またまたサプライズの超名曲。
そして最後はさすらいイージュー★ライダーを会場全体でシンガロングさせてライブは終了。
もうどこから観ても満足のいく凄いセットリスト・内容のライブだった。フェスらしいサプライズな選曲もありで、完璧な構成。
ただひとつだけ言いたいことを言えば、バンドとしてのライブも観たかったかなと。昨夏もMTR&Yでもの凄いライブを炸裂させていたけれど、今年のさらなる新曲を含む夏フェスセットのMTR&Yが観たかったなー。

ここで、食事を取りつつ、一休み。
スピッツがいきなり俺のすべてでスタートしたことにテンション上がりつつ、しばらくハングリーフィールドの手前で聞きながら体を休ませる。
そして2日目後半にきて、ようやくDJ BOOTHに足を向ける。

18時10分、RAM RIDER
アーティストグッズ売り場やみなと屋に行くついでに軽く訪れたことはあったけれど、1アクトしっかり観るのは初。ワクワクしつつ、フロア後方でCAPTAIN FUNKの音で踊る。
開演予定時間にようやくセッティングが開始されて、RAM RIDER本人もセッティングに参加していた。そして20分くらい遅れてようやくライブが始まる。
1曲目はやっぱりユメデアエルヨ!キラキラと輝くようなディスコサウンドと人懐っこいポップなメロディにもう一気に熱狂状態のフロア。
他のステージに比べて踊りにきている観客が多いためか、ロックバンドの縦ノリな盛り上がりとは全然違ってそれぞれが自由なノリでとても気持ちがいい。
サイドのビジョンのCGやステージ前方から噴出する霧の演出、さらにド派手なライティングなど、他のステージとは一味違うフロアライクな心地よさがまたいい。すでに日も暮れ始めて風も涼しく流れているため、普通に屋内のような気さえする快適さ。でも熱いライブに汗はにじむ。
「ここ3年くらいずっとDJとして参加させてもらっていて、今回初めてライブ形式でできるってことがほんとに嬉しいです!」
とRAMさん。初めてライブを観たけれど、歌も乗せ方も上手い、かなりのエンタテイナー。
新曲も飛び出しつつ、後半はベッドルームディスコHELLO、そしてMUSICと代表曲連発。キラキラと躍動する4つ打ちがいつまでもいつまでも鳴り続ける、もうほんとに最高のライブだった。
結局この日のどのライブよりも思いっきり体力を消費した。

あまりの熱狂ライブに上がった息を整えつつ、Coccoを観ていた友人と合流。
打ちあがる花火を観つつ、披露しきった体と、もの凄い満足感に浸る心を抱えつつ、帰路へ。


残るは3日目。続きはまた近々。
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by kngordinaries | 2006-08-14 23:22 | ライブ
COUNT DOWN JAPAN 0405 レポート 29日 その2
15:30ごろ、ACIDMAN
登場のBGMはおなじみの0=ALL。きらめく様なロックサウンドにライブへの期待が高まる。そしてFREAK OUT。いきなりトップギアに無理なく上げていくキラーチューン。深遠なメッセージをハードなサウンドで、胸を焦がすような熱さで届ける彼ららしい始まり方だ。
さらに波、白くアイソトープと他のどのバンドにもないメッセージ性とスケール感を乗せたハードなサウンドで突き抜けていく。どこまでも果てしなく駆け上がっていく世界を見る視点。
そして優しく鳴るイントロが響くと感嘆のため息にも似た歓声が会場中に広がる。赤橙だ。この優しく気高い決意と切なる願いを載せた初期の名曲の真摯さはこのバンドの核でありそれは今もまったく揺らいでいない。
MCではこのフェスに3年連続で出場できたことへの感謝と新アルバム「and world」について語る。一悟が噛みまくるところに大木が突っ込んだりして、バンドのいい雰囲気が感じられた。
そして「『and world』から1曲聴いてください」とのMCから銀河の街が披露される。
さらにイントロのギターリフからきらめく様なサウンドスケープに心躍るある証明、と最近のポップモードのバンドの姿を見せていく。フロアの熱がさらに上昇していく。
そして最強のライブアンセム飛光に繋がっていく展開に胸が震えた。衝動と哲学を勢いを失わずに音の波に全て注ぎ込んだようなアップチューンに盛り上がりはピークへと上がっていった。
ここでもう一度MCをはさみ、大木はエレキからアコースティックギターにチェンジ。
静かで穏やかなイントロが優しく鳴らされ季節の灯が奏でられる。大木の感情の強くこもった歌声と美しいメロディに酔った。ここでライブは終了。
熱く乗せて優しく聴かせるメリハリの効いた構成が素晴らしかった。風通しのいい表現にバンドが向かっていることが伝わってきて春のワンマンライブにさらに期待したくなるライブだった。

まだまだライブは続く。ほんとにありえない充実っぷりが信じられない。次のF10ロックンローラーの出番を前にさらに前方のスペースへ移動。

16時45分、奥田民生
なんと「雪が降る町」を出囃子にステージにMTR&Yの面々が登場!
「こんにちはー」「いぇーい」
と脱力ムードのコール&レスポンスから始まったのはまんをじして。MTR&Yの獰猛なロックテイストが曲の様相を変え、民生のシャウトが抜群に気持ちよくはまっている。いきなりのトップギアに飛び跳ねるフロア。
さらに快楽ギターで一気に最高潮へ。観るたびにバンドとしての呼吸が整っているようで夏のイベントよりさらに凄みを増したサウンドに圧倒される。
GOZというバンドも含めて好きだった2004年までの奥田民生のライブとは、やはり違うものになっているけれど、このMTR&Yのライブももう諸手をあげて楽しめる自分が嬉しかった。冒頭2曲で素直にそう思わせるだけの力がある演奏だった。
さらにマイクスタンドに設置されたエフェクターによる不思議なサウンドをイントロに始まったのは御免ライダー!ノリノリのディスコチューンもこのバンドにかかればこんなに渋い。痺れながらも踊らずにはいられない。
ここでMC。
「今年は人が多いですね。毎年毎年出させてもらっているわけですが・・・毎年、出ているということで・・・僕は偉いと思います」
観客失笑。
「常に、コンディションを整えているというね、この素晴らしさ。常に風邪もひかず、ベストなコンディションを維持してるわけです。常にライブは7割の力を出してですね。7割とはいえ、一般人のとはレベルが違いますから」
「1日のうちで100%の力を出すのは・・・・・・3分くらい。・・・ンフッ。これが、コツ・・・です」
少し前の雑誌インタビューでは30分とか言っていたはずが、10分の1って。
「(いきなり元気よく)メンバー紹介します!小原礼!湊雅史!斎藤有太!」
と民生が振り返るとすでにステージから出て行き始めているメンバー。
「紹介したときにはもういないというね」
と言いながらアコギを構えるOTにざわつくフロア。
そして鳴らされたイントロでじわじわと沸き起こる歓声。まさかまさかのThe Standardだ。2001年のシングルリリース当初、OT自身が「僕なりのTSUNAMIをやってみた」という趣旨の発言をしていたくらいポップな魅力をもった珠玉のラブバラッド。そのラフだけど聴かせる力をもった歌声と暖かいアコギの演奏に、演奏後の拍手は会場が割れんばかりだった。
さらにエレキにチェンジし、ステージ上に一人きりのままで始まったのは最新のアンセムトリッパー。40代に突入した奥田民生の嘘のない生き様をまっすぐにつづった名曲。1コーラスを歌いきるあたりでバンドメンバーがステージに戻ってくる演出だったのだけど、礼さんのぎりぎりっぷりにちょっと笑った。ベテランの余裕。バンドのサウンドが重ねられるとさらに重厚にそのメッセージが突き刺さってくる。イージューほど軽やかでなく、さすらうほど切実でもない、重心のはっきりした分だけ重くなっていくリアルなリアルなこの曲を聴いていて、熱くならずにはいられない。
ここであまりにおなじみの短いイントロが鳴りさすらいへ。ライブ中盤で登場することがちょっと新鮮だった。会場全体が熱くシンガロングする。「さすらいもしないで このまま死なねえぞ」というこの歌が、風化することなんてこの先あるのかな、と思った。
「来年は戌年なので、ツアーをやります」
という微妙MCがこのへんであったような。
さらに最後のニュースが鳴らされ、そのメッセージ性があるのかないのか、言葉のつらなりから喚起されるシリアスな現状認識と、掛け値なしにかっこいいサウンドにやられた。
そして驚きのイントロが鳴る。きらめいて弾むようなリズム、近未来だ。気持ちのいいアップチューンもMTR&Y色に染められ、渋いオールドロックの味わいが感じられる曲になっていた。そしてラストチューンは最強のアンセムイージュー★ライダー 。またも会場全体でシンガロング。あっという間のライブはここで終了。
MTR&Yによる新鮮な楽曲あり、弾き語りあり、カバーあり、の盛りだくさんの内容で、セットの流れも抜群にいい、素晴らしいライブだった。夏のセットリストに不満を感じていた人も大満足のセットだったのではないかと。
MTR&Yのサウンドだけでなく、MCの緊張感がなくなるくらいの馴染み具合や、曲間やライブの流れを作り出すときの呼吸がとてもぴったりいっていることが感じられて凄くよかった。
ただ、おそらく今年後半をレコーディングに費やしてたはずの(ワイハばかり行ってなければ)、OTだったので新曲が披露されるかという期待だけは空振りに終わった。
来るべきツアーではどんなセットが待っているのか。さらにさらに期待が募った。

と感慨にふけっている場合ではなく、次のライブというかすでにこの瞬間にももう始まっているかもしれないライブに急がなくては行けない。MTR&Yがステージを降りるまで見届けたあと、いそいそとMOON STAGEに向かった。
これだけ怒涛のライブでも疲れなんて少しも感じていなかった。

続きはまた近々、もう1回だけ続きます。
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by kngordinaries | 2006-01-01 03:50 | ライブ
ROCK IN JAPAN FES.2005 1日目
家に帰るまでが遠足です、とは校長先生がよくいうセリフだけれど、会場に向かう道中から夏フェスは始まっていた。

ひたちなかI.Cにある料金所は、ひたちなかI.Cで降りる車もひたち海浜公園I.Cで降りる車も通過するので、最初の渋滞ポイントとなる。
去年も一昨年もここで30分や1時間は足止めされていた。今回はさらにキャパを増やしたということでさらなる混雑も予想していたのだけど、意外なことに料金所手前の渋滞はほとんどなし。前に10台くらい並んでいて、数分待つ程度。
料金所の目の前で異変に気付く。昨年までより料金所の窓口が1車線増えている。
なんと反対車線の窓口をこちら車線のものにしていて、炎天下に会議机みたいなものを置いておじさんたちが手作業で応対している。フェス会場の外の、しかも公共の場である高速道路でこんな特別措置をしていることに感動。1車線窓口が増えることで、どれだけフェス渋滞と参加者のストレスが緩和されたことか。

9時30分ごろ、予想外にスムーズにひたちなか海浜公園に到着。
会場入り口に達するまでにチケットを求める人たちを多数目撃。今年のこのイベントの人気の過熱ぶりを物語っていた。
水色のリストバンドを装着し、さっそくGRASS STAGEへ移動開始。入り口から会場を見渡し、その光景にまずは一感動。
とにかく暑い。ひたすらに照りつける陽射しが痛いくらいだ。LAKE STAGEからGRASS STAGEに行く途中の道すがらにもオフィシャルグッズの販売やロッキンオンのブースが今年は出来ていた。
オフィシャルグッズ売り場は異常に混雑していたのでとりあえずスルー。100sグッズの行列に並び、直前まで悩みつつ、RING TとDOT LINE T、さらに事前に準備し忘れていたスポーツタオルも購入。

10時過ぎ、GRASS STAGE後方のハングリーフィールドに近い木陰にシートを広げる。暑すぎるのでACIDMAN待ちの前に軽く休憩を取る。
開演20分くらい前にスタンディングゾーン前方へ。ちなみにこの時点の服装は博愛堂の今年の特典Tシャツにカーキの裾絞りのカーゴパンツ。開演前のSEでミドリカワ書房が流れていたりして、ちょっと嬉しかった。GRASSステージはCOUNT DOWN JAPAN0405のEARTH STAGE同様、ステージ後方に小さな電光モニターがいくつかあり、文字が走っていた。
開演直前に恒例のROCK IN JAPAN FES.プロデューサー渋谷陽一氏の挨拶。料金所を増やしたり、公園の共有スペースへブースを置くことなどを行うための1年がかりの努力や、あとはいつもどおりマナーについてしっかりとオペレーション。一言一言に対する観客の暖かい拍手が、すでにしてピースフル。
そして「日本のロックの骨」との言葉で最初のバンドが紹介された。

11時、ACIDMAN
登場SEはやはりO=ALL。ロックのきらめきと疾走感を詰め込んだサウンドが期待感を煽るなか、3人が登場。3日間に渡るフェスの幕開けだ。
そして鳴らされたのは当然のごとくFREAK OUT。サビで爆発するサウンドにもうペース配分なんてお構いなしに飛び跳ねる観客。暑いし熱い、フェスの始まりの高揚感もブレンドされてぞくぞくさせられる。
なんとなく周囲が上を見上げているので見てみると、空にPOCALI SWEATのスカイメッセージが。なかなか素敵。
続いて聞き覚えありすぎなベースのイントロから必殺ロックチューン、造花が笑う。さらに熱気が上昇しサビのコール&レスポンスは大合唱。ちょっとギターの音のトラブルがあったようだけれど、一悟のMC等のあいだに手早く解決したっぽい。サトマは珍しく曲中、客席を煽りまくり。
穏やかなイントロとサビでの切なる想いがいつも胸を熱くする赤橙。深遠なメッセージをコーティングせずに生々しく届けるリピート。ACIDMANというバンドにしか表現できない珠玉の名曲たちは、確実にロックリスナーのアンセムとなっていて、大きな共感の波を作り出していたように思う。アゲアゲのパーティーチューンも、気の利いたマイクパフォーマンスもないこの無骨なバンドは、ほんとに頑固一徹に自分たちのやり方を貫きながら、こんなにみんなが熱狂するステージを作りあげた。それが彼らの正しさの証明だと思う。
開放感あふれる軽やかな最新曲、ある証明。そして最高のハードチューン、飛光で一番手にして最高潮の熱気を作り出し、ACIDMANのステージは終わった。
equalの次のビジョンはまだ提示されていないけれど、バンドのいい状態が伝わってきて、次の音源リリースに期待がつのるライブだった。

大量の汗に負けないように一旦GRASS STAGEを離れ、水分補給のためPOCALIを購入。スタンディングゾーンに戻るとターンテーブルのチェックに加え、ギターのチェックも行われている。てことは・・・。

12時20分、KREVA
金紙で作ったっぽい張りぼての王冠にグラサン、キャンパスグリーンのポロシャツと、さりげなく歌舞いた服装でKREVA登場!
1曲目KRAZY BOY,KRAZY GIRLはまさに1曲目にふさわしい誓いを宣言するパーティーチューン。
「ハイ! 選手宣誓 我々パーティーピーポー一同は
要はハジケたい精神に則り 大いに今日は盛り上がると誓います
明日デート、明日バイト、明日学校、変な格好、変な顔、
おまけにほかのアーティスト目当てでも別に!」
というフェスのこの場にあまりにジャストなフローに
「関係ねえ!関係ねえ!」
と観客がレスポンスし、もう息はぴったり。GRASS STAGEは完全にKREVAのフィールドと化した。
新曲、いまさら2STEPも飛び出しコール&レスポンスをラップでレクチャー!名曲、ひとりじゃないのよからはCUEZEROとSONOMIのくレーベル仲間も登場しさらにアゲアゲ。
ここでくレーベルのライブ会場限定CDの宣伝。
「ただで買えとはいーません。今から1曲やるから、それがよかったらお買い上げください」
その自信も凄いけどさらに凄い即効性抜群のトラックが初めて聴く曲だろうが体を躍らせる。
さらにラッパーのゲストとの紹介でSuper Butter Dog竹内朋康が登場し、ラップを披露!SONOMIのラップも披露され極めつけはライムスターMummy-Dが登場してのファンキーグラマラスPart 2 、さらにファンキーグラマラス。掲げられる腕、沸き起こる合唱、そして笑顔、パーフェクトなパーティータイム。
ここでゲストは全員退場。やっと落ち着いたモードに移るかと思ったら全然違った。
どでかい赤いうちわが登場し、盆踊りの要素を取り入れた最高のお祭りチューン、お祭りクレバが炸裂!かなり恥ずかしく難易度の高い振り付けを丁寧に教え込まれ、失笑まじりに盆踊る大観衆。ビジョンに映し出された自分たちをみて大爆笑しつつ、大盛り上がり。
KREVA、マジではんぱない。
ここで今夏最高のメロウチューン、イッサイガッサイ。とことん楽しいパーティータイムのあとのこの優しいトラックとKREVAの歌声が心に染み入る。とことんテクニシャン。
そしてソロのラッパーとして1曲でその決意とその革新性とそのオリジナリティを音楽ファンに浸透させたポップチューン、音色が鳴らされる。その音楽への絶大な愛情と信頼はフェスの場でよりいっそう眩しく輝いていた。
そして大団円のなか、ステージを去るKREVA。・・・と思いきや。
「もう1曲やっちゃおうかな。盛り上がったら戻ってこようと思ってたの」
湧き上がる大歓声。
「去年のこのステージが俺の初めてのステージで、ほとんどみんな知らない曲だったのに盛り上がってくれたのが、すげー嬉しかった。だから今回も初めて披露する曲をやらせてください。9月8日、908(くれば)の日リリース。別れの歌です。スタート!」
80年代のポップスのような懐かしさのあるミディアムテンポのトラックに切ないリリックを乗せたメロウチューン、スタート。これがほんとのラストチューン。
こちらの感情をダイナミックに揺さぶる、エンタテインメントなショーとパーソナルな歌を紡ぎだす今のKREVAは最高にポップだと思う。
だって、真夏の野外の真昼間のステージで、暑いとかしんどいとか一瞬たりとも思わせないライブなんてこのKREVAのステージ観るまでありえないと思っていたわけで。

木陰に戻って一休み。
ステージから聴こえてくるYUKIの伸びやかで楽しそうな歌声が心地いい。たまにビジョンを見やるとくるくると踊っている姿も見受けられた。長い夢のドリーミーなトラックが大音量で鳴り響くなか、目を閉じて軽やかで芯の強い歌声を聴いていると、ここが現実の世界じゃないような気になってしまう。
KREVAの会場限定CDを買いにいくもすでに売り切れ。あんだけ宣伝しといて。残念すぎ。
オフィシャルグッズ売り場が開場時が嘘のように空いていたので白ベースに青のグラデーションロゴTとベビーピンクのスポーツタオル、パンフレットを購入。
ちらっと聞こえてきた感じではYUKI終演後、お笑いの次長課長、品庄らがGRASS STAGEでDJブースでのお笑いライブの宣伝をしていたもよう。庄司の筋肉ネタが最前で待つお客さんたちに涼を感じさせてくれたのではないでしょうか(毒)。
そして、100sを前に食事と着替えをすませ(RING T)、まんをじしてGRASS STAGEへ。



な、長い。まだ2日半あるのに。いつ書き終わるんだろ。また続きは近々。
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by kngordinaries | 2005-08-09 20:09 | ライブ
COUNT DOWN JAPAN 0405 レポート 30日その2
16時30分ごろ、ほぼぶっ続けでアクトを見続けてついに力尽きてリクライニングエリアで横になる。まだこのあとにはACIDMAN、100S、くるりという最強のバンドたちが控えているのに絶望的なくらい体が疲労。ピロシキを食べ、仮眠まで取ってなんとかして体力の回復に努める。
17時30分ごろ、ちょっとクロークに戻りTシャツをチェンジ。前半のアクトでかなりいい汗かいたこともあるけど、買ったばかりの100S「SONG OF FREE」Tシャツで100Sのライブを迎えたくなったのだ。紫の100Sリストバンドもして準備OK。ここでGARAXYでスネオヘアーのステージが15分押しで始まったため同行者が行ってしまい別行動。スネオ、少しだけでも観たかったけれど15分遅れだとACIDMANに食い込みすぎるので諦める。ACIDMANまで多少時間があったのでまたリクライニングエリアで少しでも体を休める。残りのアクトは絶対すべて楽しみたいという執念のみ。

18時ごろ、GRAPEVINEあたりから少し押していたので開始予定ぎりぎりにEARTH STAGEへ。予想通りなかなか始まらず時が過ぎる。
18時15分ごろ、ACIDMAN
ツアーと同じく0=ALLでメンバー登場。早くも盛り上がるオーディエンス。当然の如くFREAK OUTが鳴らされる。サビに向かってのぼりつめていき熱のこもったコール&レスポンスが起こる。
赤燈、やさしいドラムとせつなさを掻き立てるベースにいつもグッとくる。バンドの音楽に対するロマンチックな宣言とも祈りともいえるこの曲は、その時々の世界の情勢によって平和への祈りや、被災者への祈りとして受け取れる間口の広い優しさがあっていつもたまらなくせつなく熱くさせる。そしてイコールリピートと名曲が連続する。
飛行の爆音で最高潮に盛り上がったあと最後の曲として鳴らされたのは廻る、巡る、その核へ。ちょっと意外だった。この激的にヘビーでディープな曲をこういったフェスティバルのステージでラスト曲として披露するとは。荒れ狂いもうほぼ巨大なノイズとしかいえない塊と化したギターに対し、冷静に時を刻むドラム。衝撃的な音世界にただただ圧倒される観客を残し、バンドはステージを去った。ワンマンのツアーと同じ光景だった。
激しい曲から落ち着いた曲までそのレンジはとても広いのに、どれも彼らのメッセージの熱さは一緒だ。ツアーだろうが、イベントだろうが、フェスティバルだろうが、彼らは必要なメッセージを放ち、一音一音を大切に演奏し、熱さを失わないステージを繰り広げる。その揺ぎ無さ、誠実さ、シンプルさはこの日も多くの人の心を打ったと思う。

19時ごろ、ACDIMANのライブ後、突如として場所取りの集団が後ろからもの凄い勢いで押し始める。フロントスペースの真ん中あたりにいた僕はその場を維持したかったのだけど、結局、何度も転びそうになったり肘でおなかを打たれたりしながら最前から3列目くらいまでいってしまった。かなりまわりとの密着度が高く、呼吸も苦しいほどの状態に。冷静に見回すとライブなれしていなさそうな女性が大半。こういった人達からロックリスナーまで、中村一義の音楽の凄さが良くわかる光景だった。
19時30分ごろ、100S
ついに100Sがステージに登場。また後ろから力いっぱい押されてその反動で揺り戻され、訳のわからない混乱状態に。そしてボコーダーの「1.2.3」というサンプリングから鳴らされた1曲目はA。100Sにとって始まりの曲はやはりこれだった。正直、もみくちゃの状態が続いて苦しかったけれど、笑顔になってしまった。1.2.3の部分では無理やりでも腕を上げた。
「だろ、だろ?だろ、なぁ、みんな。」
さらにハッピーなヴァイブスに満ちたB.O.K。この曲途中からやっと落ち着いてステージの様子を観ることができた。バンドが一丸となっている姿がそこにあった。中村くんの歌声はいい調子とはいえないけれど、言葉を届けようとする集中力が凄まじかった。
そして次の曲はなんと!1.2.3!!
どの程度中村一義名義の曲がいまの100Sから鳴らされるのかというのが今回のライブの注目点の一つではあったのだけど、これが答え。
「『もう、何にもない』って、前に、あいつは言った。
そうじゃない。
光景、刻む心が、ここにあった。
そして、何か感じて、この先どこかで会おう、会おう。」
MCでは博愛博のような脱線や気の緩むトークは特になく、シンプルにバンド名や近況を言う程度。
次は新曲という言葉から生きるもの。OZからの楽曲は明るく弾むような曲調だった。聴きとれたはしばしの言葉に心を打たれる。
そしてセブンスター。ここで交わされる小さいけれど切実で真摯な約束は、今の100Sの萌芽のようなものがあると思う。中村くんの、歌詞の意味に合わせて手をかざしたり胸の前でぐっと拳を握ったりする動きの一つ一つに、伝えたい気持ちが感じられる。
「いたい、いたい、いたい、いたい?
そりゃ、そうだよ、当然、痛い。
心に本当でいたい・・・、約束だもんな。」
そしてなにやら英語のナレーションのようなサンプリングとともに始まったのはHoneycom.ware。セブンスターとどこか地続きのメッセージ、4つ打ちの耳なじみのいいここちいいビート、しかし誰も聴いたことのないような新鮮な音世界が会場に広がる。そしてハンドマイクを大切に抱え込むようにして言葉を音に乗せていくボーカル。時に目を閉じ、シリアスで深遠なメッセージを出来る限りの声で伝えようとする剥き身のパフォーマンスに感動しない人がいただろうか。
「君が望むのならしな、しな、
君が望むのなら、
君がやれるのならしな、しな、
それで死ねるのなら。」
続くOZからの新曲は「大切な曲です」とのMCから扉の向こうに
「同情と嘘になれた世界はもうやめよう
うん、そして始めからやり直せばいい。」
JAPAN記事内で発売に先駆けて掲載されていた歌詞がメロディーを伴って耳に届く。どこか中村一義のデビュー曲「犬と猫」と似ている。彼にとってリセット、再スタートというテーマはいつまでも答えを探し続けるべきテーマなのだろう。OZナイトに行ったらしき人からは曲の紹介だけで歓声が上がっていた。きっと100Sにとってロックリスナーにとって大きな曲になって行くことと思う。
そしてラストはこのバンド結成のきっかけとなったキャノンボール。ここに来てやっとバンドがアグレッシブに動き出す。このままロックンロールもやってくれちゃうかと思ったけれどさすがにそれはなし。というか体がもちません。
一言で言って最高のライブだった。2年前のライブとはMCや演奏の姿勢がずいぶん違っていたけれど。完全に信頼できるメンバーをもった中村一義が、バンドの先頭にたってリスナーに全部を惜しみなくぶつけてこようとしていた。中村くんの表現は深遠すぎてシリアスすぎていつも慎重さが必要だったし、時々緩める必要があった。それが個人から集団に変わり伝え方に大きな変化が起こったのだと感じた。

20時20分ごろ、水分補給に一度エントランスの通路へ出る。なんとか興奮を静める。
20時45分ごろ、くるり
戻ってみるとフロントスペースがぎっしりだったので少し後ろ目でくるりを待つことに。
全員がYシャツに黒ネクタイ、岸田にいたってはサングランスをかけてくるり登場。少し笑う。そして時折マイクチェックとか声を出しながらの音出し。それだけで曲を聴いているようないい具合のセッションが繰り広げられる。
そしてワールズエンド・スーパーノヴァがいきなり始まる。少しアレンジが加えられていて楽しい。後半それぞれのソロもあり音楽的な気持ちよさに溢れていた。
そしてこれでもかの名曲連発。くるりを聴き込んでいるわけではない僕も、予想外のセットに上がりまくる。新曲BIRTHDAYは明るくテンポのある感じで、かなり歌モノっぽかった。ちょっと予想外だったけれど、とてもいい展開だとも思った。
ばらの花ワンダーフォーゲルHOW TO GO、まさか全部聴けるとはという名曲たち。一つ一つの演奏のダイナミズム、岸田のタイム感抜群のボーカルはほんとに凄い。そしてロックンロール。どこまでも行けそうなみんなの歌的名曲をこの年の瀬にこういった場で聴けることがとても感動的な光景だった。
「晴れわたる空の色 忘れない日々のこと 溶けてく景色はいつも こんなに迷ってるのに」
アンコールは東京。本当に出し惜しみなしなくるりのライブだった。

EARTH STAGEの終演は押していたこともあり22時過ぎ。体は疲労しきっていたけれど、なんだか顔がにやけてしまう。とっても満ち足りた気分。

帰る道中。スネオヘアーのMCが最高に面白かったこと、YO-KINGのライブはバックをサンボマスターがつとめていてこれまた最高だったことを同行者から聴いた。僕もそれぞれのアクトについていろいろ語った。楽器ごとのベストプレイヤーや、ベストアクト、これからワンマンに行きたいのはどのバンドか、疲れきっているのに語り合った。

夜更けの首都高をCOUNT DOWN JAPANを終えた騒がしい2人組を乗せた自動車が西に向かって駆け抜けていった。

・・・ってこんな終わり方でいいんだろうか?
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by kngordinaries | 2005-01-04 21:52 | ライブ
ACIDMAN "Tour equal"名古屋ダイアモンドホール レポート
他に似たバンドがいない、という意味では最近のバンドの中では群を抜いてユニークなバンドACIDMAN。それはこのバンドの伝えたいことが独特であることと大きく関係している。メジャーファーストアルバムで「太陽と空を抱いた 世界にほんの少しの 明かりを灯せるだろうか」と歌ったバンドは、最新アルバム「equal」で、「あらゆる色の生命を イコールで繋ぐ」という思想を軸に世界や宇宙を見通した壮大なサウンドを鳴らした。この作品がどうライブで表現されるのか、想像できないまま今日が来てしまった。

ダイアモンドホールはぎっしり人で埋まっていた。6:4くらいで男性が多いのに少し驚いた。ちらほら中学生くらいに見える人もいて年齢層は若い。

「0=ALL」
「equal」の1曲目をSEに3人がステージに登場。

「FREAK OUT」
これもアルバムの曲順どおり。世界に対する大きな疑問と緊迫した現状認識から発せられる警告のような言葉を、勢いのあるサウンドに乗せてさけぶ。このバンドはフェスなどでも何度か聴いているけど、本当に演奏が安定していて上手い。

「swayed」
ACIDMANはクラブミュージックなんかにも影響を受けていたりするのか、ビートの刻みが体内感覚としてめちゃくちゃ細かく鳴っている。それはベース、サトマの小刻みに上に飛び跳ねるパフォーマンスから端的に伝わってくる。観客を上手く音にのせてくれる。中村一義、くるり、SUPERCAR、デビュー時期は違うけれど世代が近いこうしたアーティスト達と共通した感覚だ。のっけからフロアがはねるはねる。

「降る秋」「波、白く」「アイソトープ」「アレグロ」
少しのMC(ドラム一悟のみ)をはさみながらハイテンションな楽曲が続く。観客のテンションも最高潮を維持し続けている。ベース、サトマの演奏姿のかっこよさはなんだ!?

「イコール」
MCがあり一旦落ち着いたところでこのツアーのメインテーマともいえるこの曲。ステージ後方には全面にブラインドのようなものがかかっていて、曲に合わせて幾何学模様のような美しいCGや生き物のシルエットの映像が写されているのだけれど、この曲のときは緑を基調にした幻想的な映像で、落ち着いた曲調のなかに確固たる意思が伝わってきた。
「今、イコールで繋いで 今、イコールの世界へ 刻む今日と 果てを包んで」

「赤橙」「リピート」
名曲連発の中盤。「赤橙」の歌詞は曖昧な比喩に終始しているのだけど、いつもジンとしてしまう。「少年」に自分を重ねているのかもしれない。多くの人にとって大切な曲なんじゃないかと思う。
このバンドはスケールの大きな世界をシビアな目線で綴っているのに、ネガティブさを感じさせない強さがある。「リピート」は「何を手に入れた?」と同じことのくり返しの世界を唄っているのに光を感じさせる不思議な力がある。

「彩-SAI-(前編)」「彩-SAI-(後編)」
変幻自在の音で気持ちよく観客を乗せていく。静かなのに刺激的で、体が反応する感じ。バンドの持つ表現のスキルの高さに感動。

ここでMC。一悟の名古屋美味いもの話に、大木も参加して二人で美味いものを挙げていき、客席に「他になにかあった?」とふるとすかさず答える観客。
大木「誰だ!いま、あんかけスパっていったやつは!(怒)」
・・・どうやらあんかけスパを忌み嫌っている様子。他のメンバーも同じらしくひとしきりあんかけスパ批判をする。
大木「大体なんであんをパスタにかけんの?」
と、根源的な問いかけまで。

「暁を残して」「migration 10 64」「colors of the wind」「風、冴ゆる」「飛行」
終盤、深いテーマと気持ちのいいアップテンポの共存した曲が続く。新旧織り交ぜているけど、それぞれがぞれぞれに魅力的で違和感なく聴ける。「飛行」は圧巻の盛り上がりだった。

ここで締めくくりのMC。
大木「『あらゆる色の生命を イコールで繋ぐ』、なんて大層なこといってるように聴こえるかもしんないけど、本当にあらゆる生命は小さな素粒子で出来ていて、少しずつちがって色々な生命になっていて――」と、シリアスなトーンで言葉を探しながら語る。
大木「――そんな風に考えるとさ、ここに生きていることが、当たり前のことに感謝するようになれると思うんだ」
そう、とんでもなく壮大なスケールの楽曲たちのメッセージとは、つまりリアルな日常をリアルに手助けする価値観の提示なのだ、とふと気付かせられたような気がした。
大木「楽しい時間はあっという間っていうけどさ。本当にそうらしいよ。特殊相対性理論、アインシュタインくんが言ってたよ。こないだ、飲み屋で。・・・メールで」

「cps」「廻る、巡る、その核へ」
本編ラストはアルバムのラスト曲。10分に及ぶ大作。完全にノイズと化したギターの爆音に規則的にリズムを刻むドラムが絡み、とんでもない音世界が繰り広げられた。
衝撃のなか本編終了。

アンコールでてきてすぐ言葉が上手くでてこず
「ニホンゴムズカシイネ!」
と外タレぶる大木。
そしてなかなか、というかずっと喋っていなかったサトマにサトマコールが起こるとサトマも
「ワタシモニホンゴシャベレマセン」
結局、サトマは最後までほとんど喋らなかった。

「造花が笑う」「Your Song」
本編ラストの重厚さから180度方向転換。爆発的に盛り上がる観客。モッシュが巻き起こる。ちらほらとダイブも観られた。全体的に歌詞を一緒に口ずさんでいる人が多かったけれど、このときは歌ってない人を探すのが難しいほどの大合唱!本編でバンドと観客のいいコミュニケーションがとれたからこその、はじけっぷりだった。最高の汗にまみれてライブは終了。

なんだか色々なことを考えさせられる瞬間も、無心で音を楽しめる瞬間もある不思議なライブだった。
実は連れに誘われてついて行ったライブで、一応3枚のアルバムは聴いていたけれどそんなに期待はしていなかった。でも結果、上記のとおり最高に刺激的なライブでもうACIDMANファンです。ていうかサトマに夢中です(男ですが)。

あと一つ、「equal」でなんだか一個答えというか到達点に達した感があるので、これからどんな楽曲が生まれるかがとても楽しみ。より音楽にいくのか、ハードになるのか、ポップになるのか。僕としては「equalで繋ぐ」という答えに留まらずもっともっと真理を探って、迷って、繰り返して、闘っていってほしいと思う。ここに安住するにはまだ早い。
「そして少年は一握りの オレンジ色の砂を蒔いた 黄金色に輝く音を いつか奏でよう」




※セットリストはかなりあやしいので参考にしないでください。
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by kngordinaries | 2004-11-24 01:42 | ライブ