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N2B FESTIVAL MUTATION
オールナイトライブイベントへの参加は多分初めて。
the ARROWS主催のイベントということも含めてどんな雰囲気のライブイベントなのか、行く前から予測がつかない感じがして楽しみだった。

会場はダイアモンドホール。
開場時間の18時を少し過ぎて到着すると、10時間の長丁場だからかほとんど行列なし。階段には50人足らずの人が整理番号順に呼ばれるのを待っていたのだけど、凄いスピードでスタッフの方が番号を進めていっても、この人数なので全然人が入っていかない。
結局300番くらいまでいったところで「じゃあ、もうあとは全員入っちゃってください!」の声に、爆笑。

会場内はライブフロア以外も少々チープな手作り感溢れる装飾がされていて、さながらホームパーティーや学園祭の雰囲気。フードもあるし、ロビーには小さなステージもあり。
フロアに入ると公式サイトの会場イメージで気になっていた人工芝ゾーンがお出迎え。すでにDJのプレイが始まっていたので、そこに座って開演を待つ。来るまでは人工芝ゾーンの意味合いがよく分からずにいたのだけど、座ってみて納得した。長丁場のイベント、座ってライブを観られるエリアがある程度ないと、絶対持たない。実際ダイアモンドでやるわりと長めのイベントRe:mixでは中盤以降多数の観客がフロアに座り込んでるし。

19時15分ごろ、オオヤユウスケ
Polarisもオハナもよく知らないので、どんなライブなのか検討もつかなかった。開演直前から徐々に増え始めたお客さんはそれでもまだ200~300人というところ。
人工芝エリアで足を伸ばして座りながらでもステージがよく観えて、それがとても気持ちいい。
オオヤくん、一人で登場して椅子に腰掛ける。バンドはいない。
弾語りスタイルかと思ったらリズムボックスやらを駆使して同期して演奏という感じだった。カバー曲やPolarisの曲も織り交ぜ、優しく穏やかな歌声と演奏で楽しませてくれる。
後半、YUKIのjoyをカバーしてくれたのが、とてもよかった。
2時ごろにも再度登場するようなことをほのめかしていた。

ライブが終わるとすぐにフロア後方のDJブースでTSURUのプレイが始まる。
一昨年くらいのOTODAMAも隣接した2ステージが隙間なく爆音を出し続けていたけど、個人的にはこの形式はちょっと苦手です。耳が休まらない。

さていよいよ次はGOING UNDER GROUND。
この時点でもフロアは緩やかな密度でも埋まりきってない感じで、つまり彼らのワンマンよりも少なくとても観やすくていい感じだった。
人工芝ゾーンから立ち上がって、前に出ていくとナカザ側の2列目まで苦もなく行けてしまった。

20時20分ごろ、GOING UNDER GROUND
1曲目はいきなり新曲!疾走感のあるアップチューン。ここ最近のポップ感重視の曲調とは違い新鮮な感じがする。
2曲目はステップ!このイベントの雰囲気に激ハマリなノリノリのダンスチューンで一気にフロアの熱を上げていく。
そして3曲目は・・・聴きなれないイントロ、これはまた新曲かな、と思って聴きすすめていくと、なんとなく聞覚えのある曲・・・ん!? ・・・こ、これは、イージュー★ライダーだ!最前ゾーンでたった1人拳を上げる痛いOTファンが約1名(自分)。
歌い出しの松本素生の歌声がハマリすぎてて素晴らしい。「青春とは」とか「日々とは」みたいなところがこの名曲のテーマであるところなんだろうけど、このバンドのテーマもきっとそれなんだよな、と思う。ハマリすぎ。トリビュートが楽しみすぎる。
この辺でMC。
「このイベントのTシャツがあるじゃん。あの、いま素生とかよういっさんが着てるやつ」
とナカザが話し始める。「それがさ――」
「いいでしょ、これ。でもこれ今着てるのXLだからね」
とナカザをさえぎるように松本素生。観客笑。
「・・・あれだよね。意外とサイズの話とかしたがるよね。これさ、最初見たとき『I LOVE SO』に見えちゃってさ。見えるよね?(観客に向けて)」
口々に答える観客。ちなみに本当は「U LOVE ME,SO I LOVE U」と書いてあるやつでした。
「まぁ、そういう意味も込められてんだろうね。愛されキャラだからね、基本的に」
とシレッと語る松本素生。
「っていうかさ、Tシャツの着方もいろいろあるよね。よういっさんみたいに首のとこダラダラしてみたり」
観客爆笑。基本的にライブTシャツは首元がきっちり窮屈にできてるはずなのに、今日初めて着ただろうに、彼の首元はいつもの衣装と変わらずダルダルでした。ポリシーか・・・。
続いても新曲トレイン。疾走感溢れる爽やかなアップチューン。この曲で特に感じたけれど、ここ最近の新曲群には明らかにバンドの衝動感が鮮やかに甦ってきていると思う。瑞々しいけれど、初期にもどった感じではなく、新鮮な感触が確かにある。それって、最高だと思う。
そしてメタルジャガー。となると次はツアーの流れと一緒で愛をちょうだいなかな、との予想ははずれ、ナカザがメインボーカルをとるハードなロックチューンへ!これがナカザのロック★かな。ハードなサウンドと甘いボーカルのメリハリが効いていて、予想外に(←失礼)カッコいい!
続いても新曲のholiday。こちらはツアーでも披露されていたレゲエテイストのアップチューン。TUTTI、ハミングライフ以降の自由度を広げたスタンスが分かりやすく反映された1曲だと思う。よういっさんの先導で観客にタオルを振り回させるお約束も定番化していくと楽しそうだ。
ここで、少しの沈黙を置いて、鳴り始めたイントロはトワイライト!湧き起こる大歓声。
いつ聴いても、最初の歌い出しからテンポアップして疾走していく展開と、その中で紡がれていくストーリーに引き込まれる名曲。季節的にも完全にマッチしていた。
ラストは東京。リアルな都会に生きる青年の心象風景を描いたミディアムバラッド。ちょっと久しぶりに聴いたけれど、とても素晴らしかった。

ライブイベントなので、もっと代表曲を散りばめたセットになるかと思っていたけれど、完全に新曲中心の最新モードで攻めてきた印象。新曲群はどれも音楽的に幅広く遊びのある仕上がりであるだけでなく、熱い衝動感が感じられるものが多く、それが嬉しかった。
久しぶりのナカザ新曲もかなり手ごたえがあったし、「おやすみモンスター」はTUTTI,ハミングライフ/VISTAで一つの到達点に立ったバンドの新たなスタンダードになる新鮮でハイクオリティな作品になるんじゃないかという期待が高まった。とにもかくにも今後の展開が楽しみ。

ここで、ドリンクチケットを引換えに一度フロアから出る。
ロビーではthe ARROWSのギターがミニライブを披露中。少し鑑賞後、次のライブを観に再びフロアへ。

21時35分ごろ、tobaccojuice
先も長いので、ここも人工芝ゾーンで座ってゆったりと観賞。
彼らのライブを観るのは約3年ぶり。今池HUCK FINNにて初めてアナログフィッシュを観たときの対バン相手だったんだった。そのときはメンバーも3人でアコースティック編成、ブルースを基調としたスローからミディアムな曲調が多く、ときに戦争や死といった重くシリアスなテーマを歌っていたと思う。
が、今回のライブは印象がまるで違った。開放的で温かいバンドサウンドがピースフルな雰囲気をフロア全体に放射し、ニット帽を深くかぶったハンドマイクのボーカルがステージを端から端までくるくると踊りまわりながら放つ歌は、鋭い切れ味を持ちながらとても心地いい。
ステージがキラキラと輝いているような錯覚を起こす、とても爽快なライブだった。
アナログフィッシュがプッシュする理由もなんとなく分かった。特に下岡に通じるような時代の通底する気分を掬い上げる感覚があるんだと思う。
そして、とにかくダイアモンドのステージさえも、所狭しと動き回り、自由な動きで踊りまわりながら、歌うボーカルのステージングが素晴らしかった。ときにラップのように言葉を放射するスタイルもなんだか自由で新しい感覚。
ぜひとも音源をチェックしなければと思う。収穫だった。

続いては、松本素生によるDJ!
というか、tobaccojuiceのライブ中も準備のためか普通に目の前を何度も素生が横切っていたのだった。
DJブースの真横、松本素生からの距離約2mで踊る。近すぎる。普段のライブと違い、DJブースは高さもないため、異常な近さ。実物の松本素生はイメージより大きいことも小さいこともなかった。
もろレゲエな曲をかけたかと思えばブレイクビーツだったり、ヒップホップだったり、いろんなジャンルを縦横無尽にプレイしていく。
個人的にDJといえばハウスとかテクノとかのダンスミュージック系のDJかあとは邦楽ロックフェスでの邦楽ロックDJしか知らなかったので、こういった感じは新鮮だった。スクラッチ等の小技はなく、どちらかというとロックDJ的に曲を淡々と繋げてかけてるという印象。

続いてはステージ側でダイノジのDJ。
これは観ようか休憩しようか微妙なところだったのだけど、結局観て正解。
というか、観始めたら面白すぎて会場を離れるなんて出来るわけがない。
巷でも有名なエアギターからオアシスやGREENDAYといった洋楽ロックの超定番どころから、フジファブリック、Nirgilis、そして圧巻のthe ARROWSメドレーまで、とにかく全部がアゲアゲ。
掛け値なしに素晴らしいエンタテインメントだと思います。凄すぎる。
が、全く予定外なところで思いっきり体力を消耗してしまった・・・。まだここから長いのに。

ここで、夕食というか夜食休憩。
ちょっと耳を休めたかったので、会場を出て、そそくさとすませてもどる。

24時35分ごろ、NIRGILIS(club set)
club setということでアッチュとユキのみかと思いきや、クリも登場。しかもアッチュとユキの2人は新しいアー写のチャイナ風ないでたち。
超有名どころのダンスチューンとマッシュアップしながらTODAYsakuraアップデート、そして11月21日リリースの新体制第一弾シングル「Brand New Day」も披露してくれた。
バッキバキのビートがなり続けるハイテンションなライブだった。アッチュの壊れっぷりもいつもながら凄かった。
しばらくリリースが止っていたのが、今回の脱退に関連してのことだったかは分からないけれど、今後の展開に期待したいところ。

この辺から、夜も深まりぐったりし始める。人工芝ゾーンもいっぱいなので、フロアに座り込んで休憩。

26時すぎ、the ARROWS
ついにこの日の真打登場で、フロアの熱気は最初っから上がりまくり。
ナイトコールロックンロールファンファーレマストピープル等々、惜しげもなく代表曲を披露しまくる空前のパーティー空間へ。
中盤、オオヤユウスケ&松本素生(←すでにベロベロ)もサプライズで登場してイエスタデイワンスモアーズを披露。
松本さん、「the ARROWSに大きな拍手を!」とか要らないから・・・。あなたゲストだから・・・。仕切ろうとしてる竜二くんに何度もセリフがかぶってて、進行グダグダになったから・・・。と思っていたGOINGファンはあの場で僕だけではないはず。
そして、ラストは11月リリースのシングル「さよならミュージック」を披露してくれた。
このアットホームで音楽愛に満ちた空間はこのバンドじゃなきゃ作れないものだということが伝わるライブだった。

ライブアクトのラストはDE DE MOUSE
100sの国技館ライブのBGMに中村くんがこの人の曲を選曲していたため、俄然気になっていたアーティスト。
出てくるなりお客さんの少なさを嘆いたり、ちょっとおかしなキレキャラでまずはそれが面白かった。
曲はダンスミュージックなのだけど、どこかモダンで穏やかさすら感じるクールな代物だった。その分だけ無駄に熱いMCとの落差が凄くてそれが素晴らしく面白かった。またぜひ観たい。

そしてラストはthe ARROWS YAMAUCHIによるDJで29時まで踊る。ダイノジやアッチュも普通に踊っていた気がする。
最後の最後はキャンディ(the ARROWSのベーシスト)によるなかなか終わらない挨拶で大団円で締められた。

ダイアモンドホールから外に出ると、もう明るい。
朝焼けの空を見上げながら帰路へ。



そして、その夜、今西ラストダンスを目撃したのだった・・・。
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by kngordinaries | 2007-09-30 14:17 | ライブ
GOING UNDER GROUND tour 2007 TWISTER 浜松窓枠
小雨がパラつく浜松駅前の大通り、見た感じ立体駐車場にしかみえないその建物の前に並ぶ人だかりに、そこが目標のライブハウスであることに気付かされた。

ハートビート、h.o.p.sの開けたポップへ飛躍していった充実期を過ぎ、ある種完成をみたTUTTIという作品とそれに続くシングル「VISTA/ハミングライフ」の名曲っぷり、そして昨夏のベスト盤発売直後の日本武道館公演を終え、しばらくリリースが止まっていたGOING。
明らかに今過渡期を迎えているバンドが年をまたいで行ったツアーgoing on paradeは底抜けに明るく朗らかなライブだったと思う。

そのなかなかにロングなツアーを終えてシングルを1枚リリースしてまたツアーを開始する、という生き急いだような活動ペースで突っ走るこのバンドが今度はどんなライブを見せてくれるのか、とても楽しみだった。


会場は少し地下に降りたような場所だった。ロッカーもなく、段差もない、少々横に広いつくりでキャパは300人程度だと思われるハコ。
ソールドアウトしたらしいけれど、思ったより密度は薄くゆったりといっさんよりの前から10列目あたりで開演を待った。


※以下、絶賛公演中のライブについてネタバレがあったりなかったりします。ご注意ください。

※毎度のことながらMCが多すぎて長すぎて位置や順序等、かなりあやふやです。

ロックンロールダイエット
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by kngordinaries | 2007-04-26 02:52 | ライブ
GOING UNDER GROUND TOUR TUTTI at 武道館
それなりにキャリアのあるバンドに対してこんな言い方は逆に失礼かもしれないけれど、この春から夏にかけて行われたTOUR TUTTIは、間違いなくGOING UNDER GROUND史上最高のツアーだった。
そのツアーファイナルの場所が、バンドにとってワンマンでは最高のキャパシティである武道館だったことは、本当に清々しいくらいに出来すぎたタイミングだったと思う。

本当に蒼すぎて切なすぎる青春ど真ん中のその光も闇も鮮烈に描き出した奇跡的な「かよわきエナジー」「HOME」の季節をとおり過ぎて、「トワイライト」や「ハートビート」を掲げて確かなコミュニケーションとステイトメントを模索し、豊かなメロディーを開放していく過程でついにはバンドサウンドの枠も壊してたどり着いた「TUTTI」というアルバムと「VISTA/ハミングライフ」という2曲。
特にハミングライフという曲は、どんな素晴らしいバンドでもそんなに何曲も持っていない、マジカルな力を持った1曲だと思う。このバンドはこの曲を生みだし、そして多くのライブ会場で歌い続けるために産まれたのかもしれない、などと思わせるような。


まあ、なにはさておきこのバンドはライブが素晴らしいわけで、メジャーデビュー以降、それはそれは相当な数のライブをこなしてきているにもかかわらず、ちゃんと1回のワンマンライブをパッケージしたライブDVDが出ていなかったことは、まことにいかんともしがたい事態だったわけだけど、この作品が出たことでもうオールOKだと思えた。

僕はTUTTIは長野と名古屋で都合2回観ていて、とくに名古屋はもう筆舌に尽くしがたい素晴らしいライブだったので、武道館もきっと素晴らしかっただろう、という確信はあったけれど、大規模な会場というところにほんの少しの不安もあった。
観てびっくりした。普段のライブハウスでのライブとまったく変わらない熱さ、空気感。映像で観てそう思うのだから現場で観た人たちはさぞかし嬉しかっただろうと思う。
2曲目「Happy Birthday」のイントロの会場全体でのシンガロングから、3曲目にしてずっと長年このバンドのライブアンセムとして君臨する名曲「グラフィティー」でフロアの拳が突き上げられてしまうと、もう止らない。怒涛の勢いでライブは展開していく。

ノラの妙に上達してしまっていて痛快な自己紹介ラップも、「シグナル」「南十字」の静謐な美しさも、「ステップ」からナカザボーカルの「ショートバケイション」へのダンスタイムも、後半の怒涛の名曲群も、普段どおりの、つまり最高に楽しく、胸の奥が熱くなる、このバンドのライブそのものだった。
松本素生のメガネは前半から曇りまくり、汗が滝のようだ。
他のメンバーも、それぞれのパフォーマンスが映像になることで、くっきりと見えて、このバンドのライブの緻密な構造がよりクリアに観ることができた気がした。


GOING UNDER GROUNDが体現するのは、若者たちの運命共同体としての悲喜こもごもの日常のリアルだと思う。
たとえばSMAPが「夜空ノムコウ」を歌っているときのあの感じ、RIP SLYMEが「One」を歌っているときのあの感じ、それを人生そのものでやっている5人であり、それをまんま音楽に、バンド活動にしてパフォーマンスしてる集団なのだ、という気がちょっとした。
だからダサいしむさいし、ときに脂っこく、ときに女々しく、ときにひ弱で、嘘がない。

だから初めての武道館でもライブハウスと全く変わらぬ熱さと完成度でやり遂げるくせに、アンコールの最後でぐしゃぐしゃに泣きじゃくるのだ(ボーカルのみ)。
だからいろんなバンドが苦心する会場全体の一体感なんてものを軽々飛び越した熱狂がライブの度に産み出されるのだ、と思った。

ほんとに全ての要素が絶妙なタイミングで重なり合った奇跡的な作品になっていると思う。このバンドがいてくれることに感謝。
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by kngordinaries | 2006-11-13 00:30 | 音楽
GRAPEVINE × GOING UNDER GROUND 名古屋ダイアモンドホール
昨年夏のスキマスイッチに続いてのGRAPEVINE対バンライブ@名古屋、今回の相手バンドはGOING UNDER GROUND!

両バンドともに好きだし、今最高の状態であろうGOINGのライブをこの夏に1度も観ないわけには行かないと、少々強行スケジュールで行ってきました。

※書くまでに2週間近く経過してしまったので、超うろ覚え&簡易的なレポとなってます。


会場に到着したのは開演10分前、ひな壇手前の前方ゾーンにまだゆとりがあった。
ソールドアウトしてないことと、バインファンもGOINGファンも後ろで静かに観察したいタイプの客層も多くいるからかなと推測しながらステージ中央の群の一番後ろへ。

まずは当然ながら若輩もののGOING UNDER GROUNDのライブからスタート。
1曲目が愛をちょうだいなだったのには驚いた。
そして2曲目はハートビート。このへんで会場の熱が大分低いことに気付いた。この曲でのワンマンでの盛り上がりは当然のこと、フェスでのそれからしてもずいぶんと静かだ。もちろん最前の盛り上がりは凄いし、5列目くらいまでは盛り上がっているけれど、それ以降はかなり静か。
もともとどちらかというとライブ後半でもうこれ以上ないくらい熱いときに放たれる曲という印象が強いだけにこの穏やかな盛り上がりは意外だった。
そしてVISTA。ハミングライフに首ったけの僕ですが、もう一つの最新曲であるこの曲も大名曲。いつもライブでは熱狂の中にいて、とにかく最高!という感じで聴いているけれど、今回はちょっと穏やかな盛り上がりの中でじっくり曲を聴くことが出来た。
で、改めて思ったのが、この曲は特にそうだけれど、このバンドの楽曲はそのサウンドの中で見せる景色の移り行くスピードがとても速いということ。長い物語、つまり人生の中で、ある瞬間に感極まったときに、走馬灯とかフラッシュバックと言われるようなこれまでの出来事が一気に頭の中を駆け巡る感覚、それをリアルに表現できているんだと思った。

続いて軽く挨拶があったあとノラ
TUTTIツアーでも披露していたメンバーの自己紹介ラップが炸裂!全員(丈さんは除く)かなり上達しているけど、特に松本素生は見事なスキルアップを果たしていて、笑ってしまった。生音でのラップというのもちょっと新鮮だし、これで1曲録音してもいいんじゃないか、と思う出来。
この意表をつく演出で、少々アウェイ感のあるこの空間も大分ほぐれてきたような感触。このへんがこのバンドの強さ。
そして南十字。切なく美しいメロディと素朴だけど静かに輝くようなアレンジがすっと耳に届く。しんと静まり返るフロア。

このへんのMCでダイエットに成功したことを得意満面に語る松本素生。
「ほんの数日で4kg落ちたんですよ。ま、肉眼では分からないかもしれませんが。体脂肪率はね、29%から(会場驚)、24%になりましたから(会場笑)」
「俺ね。本書きますよ。そんでお前ら(バンド)にスタジオを買ってやる」
などと豪語。しかし、
「まあほんとに痩せる気はないんですけどね。太ってる俺ってかわいいじゃん、みたいな」
会場爆笑。
ナカザは前日ロックロックの打ち上げで午前5時まで飲んでいたそうで、
「だからまだほろ酔い気分なんだよね。逆に熱くなってきていまいい感じ」
とのこと。
「普通のイベントだったら、そろそろ終わりですけど、今回は対バンなんでまだまだやらせてもらいますよ!」

そして後半はいきなりのトワイライトでスタート。何回聴いても、いつ聴いても、そのメロディと歌詞と想いに心が揺さぶられる。とんでもない名曲。
そしてグラフティーでさらにボルテージを上げていくバンド。このころにはフロアの熱も俄然高まってきていた。
さらにお約束のナカザコールからショートバケイションで一気にピークへ持っていく。
そしてSTAND BY ME。もしかしてこの曲の方がトワイライトより知名度があったりするのだろうか。どうどうたる破壊力。
そして少しの沈黙のあと、ラストチューンハミングライフが鳴らされる。イントロから歌い出しから、そしてサビ、ブリッジ、大サビへと連なるそのすべてが心の琴線を震わす、暖かくて柔らかで、しなやかに強い決意を歌ったミディアムナンバー。
GOINGというバンドのこれまでの道程すべてが正しかったとこの曲が生まれたから思える、そんな大切で大きな曲だと思う。
そういえば、TUTTI長野公演でまだリリース前だったこの曲をやるとき、「この曲は20年、30年と俺らが、このバンドが、歌い続けていく曲になると、俺は思ってます」と言っていたっけ。

1曲1曲に対してもの凄い熱量で答えるオーディエンスの中で観るワンマンライブも最高だけれど、こうして色んな演出と楽曲の力そのもので場を掌握していくライブもとても楽しかった。

続いてGRAPEVINEのライブ。
1曲目はいけすかない。もう出音一発目からしてかっこいい。無敵の王道ロックンロールサウンド。さらに美しくも狂おしいポップチューンReverb、きらきらと輝くようなポップなミディアムチューン放浪フリークで一気に会場を支配。
歌詞も耳に入りやすく、メロディの美しさ抜群のこの前半はGOINGファンにも響いたのでは。

「久しぶり!シャチホコ野郎ども!元気かー!この手羽先野郎ども!」
とのっけからノリノリの田中氏。
「・・・こういうこと言うとGOINGのファンはドン引きか!(笑) いや、毒づくのも大変ですよ」
「後輩に負けないように頑張りますよ。・・・まあ松本素生はどう見ても上司にしか見えへんけども(笑)」
会場笑。
「ではこっからディープな曲で」

スイマー。イントロの瞬間ゾクゾクした。このゆったりとしたモダンなバンドサウンドの不穏なミディアムナンバーの美しさ、完璧さは凄い。田中の少し優しげな歌声も、サビで爆発するサウンドも、胸に突き刺さる鋭利な凶器のようだ。ぐさりぐさりと優しく抉る。夏の終わりの心憎い選曲
「これから ぼくらは繰り返してく 定まらない姿勢で何かに立ち向かう様 一層泳げ」
続いては未発表のアップチューン、スレドニバシュター。どこまでも疾走するバンドサウンドが熱く鋭く迫る最高の1曲だ。早く音源で聴きたくなる。ライブでしか聴けない曲なのに、会場は熱く熱く盛り上がる。
そしてしばらく沈黙するステージ。不穏なキーボードの音が聞こえてくる。なんとなく、あの曲の雰囲気なのでは、と思い至ったときには田中が歌いだしていた。
マリーのサウンドトラックだ。どこまでも陶酔の海に溺れていくようなディープな音空間。降り注ぐ圧倒的な光のようなサビのサウンドスペクタクルは圧巻。鳥肌が立った。
そしてなんと豚の皿。個人的にどうしようもなく好きな曲の連続でほんとに参った。ハードでグルーヴィーで壮大なスケールを感じさせる極太文字のロックンロール。最高だった。

「インフォメイション!えー・・・9月に、シングルが出ます」
と田中。
「FLYという曲です。FLY、ちょっと言ってみて」
前方の観客が「フライー!」と返すと
「今、フリャーって言ったな」
としてやったりの顔でニヤリ。明らかに準備してたな、このネタ。
「曲出してないとすぐどこいったあいつら、て言われますからね。出しますよ。言うてもシングルやけどな。アルバムは・・・来年。(会場エー) じゃかぁしい!今作っとんねん」
とこのへんで前の方の「かっこいー」を連発していた観客に
「何言ってもかっこいいんやな(笑)。そらあ良かったなぁ」
と皮肉を。
「じゃあそのFLYを」

FLYで後半スタート。疾走するロックチューンで素晴らしい1曲だと思うけれど、この日の音響がいまいちだったせいか、セッション的アレンジが上手くいってなかったのか、もう一つ乗り切れない感じの演奏だった。
さらにミスフライハイ!イントロのベースから一気に熱狂するフロア。挙げられる拳。ファンキーなアップチューンで会場の熱が上がっていく。
そしてその末来。ハードなサウンドがどんどん爆発するメロディアスでグルーヴィーなロックチューン。バンドの新しいライブアンセムとして定着したような気も。
そして本編ラストチューンはEveryman,everywhere。他のバンドと何が違うんだろう。なんでここまで圧倒的な表現が出来るのか、このバンドの深遠な魅力に改めて感服。

熱いアンコールの拍手に答えて、バインが再び登場!
「ありがとう!年功序列ということで、俺らだけもう2曲だけやらせてもらいます」
「夏も終わりということで、レアな曲を」
と言って始まったのはナツノヒカリ。夏の陽射しの強い午後に白く霞む田舎の坂道、そんなちょっとノスタルジックな映像がふわりと浮かぶような極上のポップチューン。切なくもあざといくらいに美しい世界観。
「だからまだ 君を抱きしめてなかった だからなぜ 君の髪に触れなかった あのままで 他に何もいらなかった だからさ ねえ 君が好きと言えなかった ほらあの日だって」
「どこまでも続く気がして それはずるいよね」
そしてラストチューンはR&Rニアラズ。爽快なロックチューンで大きな盛り上がりを
見せてここでライブは終了。


もう最高としか言いようがない。バイン、ああバイン。(なんだそれ)
素晴らしいセットリスト、そして心地いい演奏と田中の歌もかなりいい感じにキレ味鋭かった。やっぱりいつの間にかこのバンドは王道ロックのど真ん中を突き進むようになっているし、それと同時に他のバンドでは表せない独自の世界観をさらに極めていっている、と確信させられるライブだった。

イベント全体で言うと、ちょっと驚くほどボーカルマイクの音が悪かったことと、あとはやっぱり両バンドの客層の違いが気になった。
こういうイベントは相乗効果が上がるとさらに楽しいことになるのだけど、今回はちょっとそういうところまではいけなかった。どちらもかなり独特な路線をつき進んでいるバンドなので仕方のないところかもしれない。

とにかく両バンドとも良くも悪くも早くワンマンで観たくてしょうがなくなるようないいライブだった。GOINGはいつもと違う見方が出来ておもしろかったし、バインはもうほんとツボなセットリストも含め、完璧だった。
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by kngordinaries | 2006-09-12 23:09 | ライブ
GOING UNDER GROUND tour"TUTTI" 名古屋ダイアモンドホール
かなり激しい雨とうだるような湿気のなか、開場時間を少しオーバーして会場に到着したけれど、まだ開場されていなかった。しばらくしてまだリハ中であることがアナウンスされ、結局予定を25分くらい過ぎてやっと開場。

ちなみにダイアモンドホールはお客さんの並ばせ方で、その日の入り具合が分かる。今回は5階の会場から階段下まででは足らず、反対側の階段も使用していたので、ほぼソールドアウトに近い感じのようだと推察。

会場に入ると、ステージに白い薄布の幕が張られているのが目に飛び込んでくる。否が応でも期待が高まる。
番号が早かったのでいっさんよりの前から6列目くらいのポジションに。

ここのところのGOINGライブは本当に客層の幅が広い。男女比もほぼ半々に近いし、10代から40代くらいまでかなりバラケている。
今回は大バコであるためか、開演前から会場全体の熱気が凄く感じられた。

開演予定から15分以上過ぎて、フロアを流れるBGMがボリュームを上げ、照明が落とされ、ライブが始まった。


※このさき公演中のライブ内容についてネタバレがあります。ご注意ください。曲順は不確かな記憶で書いております。あしからず。

煮込んでー あ~煮込んでー
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by kngordinaries | 2006-06-19 02:07 | ライブ
GOING UNDER GROUND tour"TUTTI" 長野CLUB JUNK BOX
前回のツアー以来、3ヶ月ぶりのGOING UNDER GROUND。

というかこのバンド、必ず年に2回かなりがっつりとしたツアーを行なうし、フェスもよく出演するためもの凄く観る機会が多いのだけど、びっくりするくらい毎回毎回がいいライブ。

今回は気合を入れてはるばる長野県まで遠征してしまいました。
ちょっと早く着きすぎて暇を持て余しつつ、会場へ向かう。長野は寒いのかと思っていたけれど、名古屋より全然暖かい印象。

長野CLUB JUNK BOXは今回で2度目。
前回は2年前でそれもこのバンドのライブだった。かなり空いていたのにめちゃくちゃ盛り上がったような記憶がある。

今回はGOINGライブにしてはお客さんの年齢層が高い印象。ちらほら洩れ聞こえる会話なんかから推察するに、僕と同じ遠征組がかなり多いようだ。

前から5列目くらいちょうど中央くらいの位置に陣取り、待っているとライブは始まった。


※この先、公演中のライブ内容についてネタバレがあります。ご注意ください。さらに曲順等は非常に怪しいので真に受けないようお願いいたします。

ずっと歌い続けるだろう曲
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by kngordinaries | 2006-05-02 13:26 | ライブ
いっさん、コメントありがとう!!
先日、GOING UNDER GROUND石原聡の一日一善で行われた1周年記念の「トラックバックしてくれた人のブログにコメントを書きに行く」企画に参加させてもらって、何日かワクワクしながら待つ日々が続くかと思ったら、早くも昨日の夜にいっさんという方からのコメントが!

鍵コメントで書き込んでくれたので、いまのところ僕以外の人には見られない設定になっているんですが、特別プライベートな仲でもないですし(当たり前)、そんなに秘め事でもなく、個人的にも自分ひとりの胸にしまっときますタイプではないので(むしろ自慢したい)ここに公開させてもらいます!

Commented by いっさん at 2006-02-17 22:09 x
こんにちわ!GOINGベースの石原です。トラックバックありがとう!またまたメンズですな!さっきも男の子がいて書いたけど、ぶっちゃけメンズからのトラックバックの方が嬉しかったりするんだよね!別に変な意味じゃないから安心して(笑)
 それより俺なんかに様なんて付けなくていいから!ちょっとビジュアル系になった気分がしたよ(笑)
 ちなみに俺も昨日の晩飯は白菜と豚肉の鍋でした!あれは手軽だしかなり旨いから良いよね。あと、書いてたかもしれないけどポン酢にラー油入れるとまた一段と旨くなるよ!辛いの好きだったらお薦め!
 そんな感じでこれからも一日一善よろしくね!ちなみにキーワードは「おにぎり副社長」です。


メンズ(笑)。ビジュアル系(笑)。いつもブログで読んでる文章と変わらない飾り気ない言葉で書いてくれて感激しました。内容もちゃんと記事に目を通してくれてることがよく分かるもので50件ものTBにこうして丁寧にコメントしていってくれるのか、と思うと頭が下がる思いです。
当然のことだけど近いうちにポン酢にラー油をためさせてもらいます!

で、このコメント発見後にアップされたのがこちらの記事「2月17日  コメント」で「ある曲のレコーディング」(!)の合間にコメントを順に入れていっていたようです。ある曲というのが気になります。
「頑張ってみた結果半分くらいまでいったんだけどその後は時間がなくて断念・・!」と書かれていて僕はちょうど半分くらいだったので、次のTB先を見に行ったらまだでした。ギリギリこの記事前に書いてもらえたもよう。
記事によると今ごろ(19日夜)さらに続きのコメント書きに奮闘してるのかもしれない。大変そうだな。

いっさんほんとにありがとう。これからもGOING UNDER GROUNDでの活動もブログも楽しみにしてます!意外と多いメンズの一人としてw


またまた石原聡の一日一膳「2月17日  コメント」にTBさせていただきました!
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by kngordinaries | 2006-02-18 18:51 | 生活
GOING UNDER GROUND石原聡の一日一善、一周年おめでとうございます!
冬の寒さとは関係なく、ただいまキーボードを打つ手が震えております。

GOINGいっさんのブログで「2月14日  祝!もうすぐ一周年!」がアップされていて、ああもう1年なんだと思いながら読んでいると、後半で驚きの告知が!
なんと
あっ!良い事思いついた!お礼ってわけじゃないけど一周年を記念してこの記事にトラックバックしてくれた人のブログにコメントを書きにいかせてもらうっていうのはどう?トラックバックだとまだやり方分からないからさ(ーー;)よし!それやろう!期限は次の記事アップするまで。なんか、一年経ってやっとブログの本領発揮した感じがするな〜(笑)皆さんのトラックバック待ってるよ〜!


って!!なんて無邪気で最高な企画を思いつくんだ、いっさん!

というわけで今もしかしたら、いやかなり高い確率でGOING UNDER GROUND石原聡様の目に触れる文章を書いていらっしゃるわけでございます(混乱気味)。

こちらのブログにはGOINGのライブに行ったときにはいつもライブレポを書いてはトラックバックさせてもらってます。あと一度いっさんがブログで紹介した料理を自分で作ったときもトラックバックさせてもらったな。白菜と豚肉の鍋、今でも頻繁に作らせていただいております。美味です。

何を書こう。とりあえずGOING UNDER GROUNDが大好きです。
「かよわきエナジー」のころから気になっていて2003年のROCK IN JAPANでライブが見られるということで「かよわきエナジー」と「ホーム」を予習していて一気にハマりました。そのときのROCK IN JAPANのライブは今でも目に焼きついてます。タッシ合唱団が結成された、まだ未発表の新曲だった「トワイライト」と「ハートビート」を披露してくれたあのライブです。初めて聴く「トワイライト」には本当に鳥肌が立ったし、タッシ合唱団にはこんなことありなんだ!と衝撃を受けました。
RIJからの帰り道は友達とほとんどGOINGのライブのことばかり話していました。他にもたくさんのライブを観たのに。

それからはツアーも一つのツアーで2回3回と参加していて毎回毎回とても楽しませてもらっています。感謝感謝です。来週発売の「TUTTI」、楽しみにしてます。ツアーもとりあえず名古屋はチケット取りました。

今後も音楽活動はもちろんブログのほうの更新もよろしくお願いします!!いままでもこれからもほぼ毎日チェックしてますので。

あとトラックバックって実はめちゃ簡単なので、ぜひぜひトライしてみてください。ブログの女王のところだと数多すぎて発見しにくい(僕が)ので別のところがいいかと思われます!




というわけでGOING UNDER GROUND石原聡の一日一善「2月14日  祝!もうすぐ一周年!」に感謝の気持ちを込めまくってトラックバックさせていただきました!
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by kngordinaries | 2006-02-14 22:25 | 生活
GOING UNDER GROUND TOUR “ORION” 名古屋ダイアモンドホール
ワンマンライブとしては去年の6月以来の7ヶ月ぶりとなるこのバンドのライブ。
毎年かなりの本数のツアーを行っているバンドだし、僕は頻繁に参加しているのでこれだけ間があくことは珍しい。とても久しぶりな気分でずっと楽しみにしていた。

開場時間ちょうどに会場の列に並びに行く。
ダイアモンドホールはいつも番号が悪い印象があるのだけど、今回はわりと良番で400番台だった。行ってみるとちょうど階段下の外に並ばなければいけないところだった。
ちょうど角になるところにいて一緒に参加予定の連れが遅れていて一人だったせいか、あとから詰めかける人たちのほとんどに番号を聞かれ、軽くみんなの案内役みたいな状態に。しかしGOINGライブに来る人たちは律儀だ。ほとんどの人がきっちり細かく番号を確かめ合って並んでいる。

会場入りしてロッカーに上着と荷物を詰め込みフロアに入る。まだ前5列程度しか埋まっていない。いつも真ん中かいっさんよりの位置で観ているので今回はナカザ&よういっさん側に陣取ってみた。

客層は10代後半から20代が中心ではあるけど、30~40代くらいの男性も少なくなかった。漏れ聞こえる会話や服装とかから見てもライブなれていなさそうな人がとても多い。
ダイアモンドホールは埋まりきってはいないけれど、こういう普段ライブに行かない層をごっそりライブハウスに呼び込めるバンドが今このバンド以外にどれだけいるだろうか。

そんなこんなを思いながら開演を待っていると、会場に流れる音楽のボリュームが上がっていき客電が消え、ライブは始まった。


※この先、公演中のライブ内容について数々のネタバレがあります。ご注意ください。

RICE IS DRINK!
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by kngordinaries | 2006-01-09 20:34 | ライブ
COUNT DOWN JAPAN 0405 レポート 29日
開場時間より少し早く1年ぶりの幕張メッセに向かうと、すでに開場されていた。
中に入ると、グッズ売り場とクロークのあるホールが人で埋め尽くされている。ソールドアウトしたフェスであることが如実に分かる光景。開場が早かったのもそのへんの事情もあったのだと想像。ここだけ見ても去年とは全然違う。

大幅にスペースを広げたようすのクロークに荷物をどっかりと預け、とりあえず朝食もまだだったので、GALAXY STAGE前に設置されたカフェエリアでパスタを食す。味はなかなかに微妙。
グッズ売り場は大混雑していたのでとりあえずスルーしてEARTH STAGEへ。途中、おなじみの地球と遭遇し、今年も来たなー、と感慨にふける。
EARTH STAGEの入り口で頭上からなにかハラハラと落ちてきているな、と思って手でキャッチしてみると手のひらに触れた途端、瞬時に溶けた。小粋な降雪の演出。入り口にさしかかる入場者の多くからも楽しそうな声が聞こえてきた。こんなちょっとしたことでもテンションがあがって仕方がない。

12時50分ごろ、思った以上に早くステージに総合プロデューサーの渋谷陽一さんが登場。今年の異常なチケットの売れ行きやそれに対するここまでの準備、さらにEARTH STAGEの音響を改善したことなどを語る。
「ロックのテーマはラブ&ピース、そしてフリーだと思う。しかしみんながやりたいようにやってしまったら自由ではない。規則でがんじがらめなのももちろん自由じゃない。そこにはモラルとマナーが必要で、このフェスはそれを理想としている」といった主旨のROCK IN JAPANのときから一貫したメッセージを投げかける。ステージ後方のビジョンに「朝礼挨拶」の文字をデカデカと表示する演出も。言ってることはもっともで、とてもすばらしいけど、年々話が長くなってるのがちょっと気になった。
そして「みなさん知ってのとおり今日本でもっともセールスを上げ、もっとも動員を誇るバンド」との紹介からこのフェスのトップバッターが呼び出される。

13時ごろ、ORANGERANGE
いきなり1曲目からロコローションで一気にフロアを乗せていく。ボーカルの3人がステージを隅から隅まで走り歌う。よくテレビで観ていたパフォーマンス。そののびのびとしたステージングは分かりやすくリスナーに乗り方をレクチャーしてるかのようで、とても楽しそうだ。さらにお願い!セニョリータでどんどん上げていく。惜しげもないヒットパレード。
最初のMCに入ったところでEARTH STAGEを後にし、MOON STAGEへ。

13時15分ごろ、MOON STAGE。
MOONに到着してまず驚いたのはその観客の人数だった。注目度が高いとはいえ、デビューしたてのバンドだし、裏が2組ともとても人気が高いのでそんなに集まっていないかと思っていたけれど、この時点で7割がた埋まっていた。

13時30分ごろ、チャットモンチー
大歓声に包まれながらスタスタと登場し、黙々とセッティングする3人。
1曲目は恋の煙。いきなり未発表の新曲だったけれど、その澄んでいるのに鋭さと繊細さをたたえた歌声とポップなメロとすんなりと耳に届く歌詞にしびれた。いきなり未発表曲からスタートするというそのスタンスも挑戦的でいい。
ハナノユメツマサキ等も披露しつつ半分くらいが新曲というセット。とにかくボーカルの歌声がざくざくと心に侵入してくる。
MCでは「徳島からきましたチャットモンチーです」と礼儀正しい自己紹介。
3月1日に1曲目に演奏した「恋の煙」をシングルリリースすること、4月1日に「チャットモンチーの新宿で半熟!」(3人で声を揃えて)を開催することを告知。
MCのあと長い間を空け、3人で何度も目で確認しあってから演奏がスタートした惚たる蛍が圧巻だった。こんなにも純粋で切実で、等身大の決意を感じさせる歌はなかなかない。デビューミニアルバム「chatmonchy has come」を聴いただけでも十分その凄さを感じていたけれど、ライブを観て、その楽曲の高性能っぷりと、ボーカルの歌の力と、MCの初々しさに圧倒された。ストイックなミュージシャンシップとプロ意識が素朴な人間性と無理なく、というかむしろ自然に同居していてそれがいいバランスだった。今後に大期待。

14時15分、GOING UNDER GROUND
まずはステージに登場するメンバーを見てびっくりしてしまった。ボーカル松本素生が車椅子に乗って現れたのだ。始めは、冗談なのか本当なのかもよく分からなかったけれど、車椅子から立ち上がろうとしてよろける姿をみてこれは本当にまずいことになってるらしいことが分かった。
STAND BY ME でライブはスタート。まずアップチューンで盛り上がっていくはずのところなのだけど、素生の声が全然力がない。もともとテクニックよりエモーションで歌う人なので体の不調がもろに声に出てしまっている。しかも音のトラブルもおきているようで、低音がはちゃめちゃに音が悪い。すぐに音のトラブルは対処されたようだけど、音の分離がいまいち悪く、素生の声は調子が悪いままグラフティーも終了。
MCでPV撮影中に足の骨にひびが入ったという説明を。
「身軽に動けるところを見せようとと思って自分の体重を考えずに前宙をしようとして失敗しました」
ってどんなPVだ。観客戸惑いつつ笑う。
そしてその問題〈?〉の新曲Happy Birthdayが鳴らされる。ポップなアレンジが心地よく疾走する蒼い感情が暖かいリリース前の新曲。ツアーで披露されているせいもあってか、最前スペースの盛り上がりが凄く早くも合唱が起こっていた。この曲が歌われていく中で松本素生の歌声がどんどん力強くなっていった。やっと体が暖まってきたのか、感情が切り替わったのか分からないけれどとても劇的な変化だった。
「やっぱりフェスはいいね!最高ですよ。今日ライブ始まる前はケガもしてるし不安だったんだけどはじまったら、もう全然関係ないよね。ジャケットなんて着てるのがバカらしいですよ」
といってやおらギターを外しジャケットを脱ぎ捨てさらに細い黒ネクタイも剥ぎ取る松本素生。ちょっと異常なテンション。
そしてアンセムハートビートが鳴らされる。素生の熱さに応えるように熱を帯びた大合唱に大会場が包まれる。さらにセンチメント・エクスプレスはシャウトも何回も飛び出す絶唱。
「みんなまだまだ全然足りないよ!もっと音楽を自由に楽しもうぜ!関係ないんだよ。かっこ悪いとか恥ずかしいとか。もっと自由に楽しんでいいんだよ!俺はもっともっと踊るよ」
といってめちゃくちゃにステップを踏んで踊る松本素生。明らかに無茶だ。
そして
「俺の友達が歌います!」
を5回以上連呼してナカザボーカルのショートバケイションへ。熱く熱く盛り上がるフロア。そしてそれ以上に動きまくりギターソロをかき鳴らす松本素生。
「ありがとう。最高だね。音楽はすばらしい。この後3日間あるけどみんなほんとに自分にとって大切な音楽を楽しんいってください。・・こんな日にぴったりの曲だな。これは僕と君の歌ですよ。僕と君たちの、僕と君たちと音楽の、歌です」
そして鳴らされるトワイライトのイントロに怒号のような熱い歓声が沸き起こる。今までのフェスでのゴーイングライブにはなかったような熱気。感情が爆発し大合唱が巻き起こるフロア。最高のアンセムで会場が一体となりライブは終了。
凄かった。ケガで追い詰められた状況だったことが、逆に松本素生の暑苦しいまでの本気さを、度を越えた音楽への愛情を、なんのフィルターも通さずにステージから放射していくことになり、楽しく気持ちよく盛り上がるいつものこのバンドのライブと少し感触の違う熱さがあった。ワンマンでは要所要所で見かけられる雰囲気ではあったけれど、フェスでは今まで我をおさえてる部分が多少あったかもしれないなとさえ思った。MCも珍しくほぼ敬語なしで笑いも少なめで、正直支離滅裂になりながら、音楽のすばらしさをツバを飛ばす勢いで叫んでいた。
そんなライブを定番化しているバンドもいるだろうけどゴーイングはそういうバンドじゃなかった。もっと丁寧なプロセスで主張するバンドだった。それが偶然のアクシデントでうっかり剥き出しになってしまったのが今回のライブだったのだと思う。そしてそれはフェスという場で驚くほど機能した。
何回も観ているこのバンドのライブでこんな風に衝撃を受けるとは思ってもみなかった。
しかし年明けの名古屋ライブが心配すぎる。確実に足は悪化してるぞ、あれは・・・。



早くも大満足のライブ連発なのに楽しみなライブはまだまだたくさん残っている。日常ではありえないフェスの喜びを噛みしめつつ次のACIDMANライブへ。続きはまた近々。
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by kngordinaries | 2005-12-31 04:36 | ライブ