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ROCK IN JAPAN FES.2007 3日目 その1
この日はトップバッターのマボロシ観たさでいつも以上に早く会場入り・・・するはずだったのだけど。

会場周辺が大渋滞、なのはいつものことで30分も我慢すれば駐車できるところなのだけど・・・スタッフのオペレーションが全く機能していず、同じところを何度も周回させられ、気付けば3時間が経過。マボロシ、見逃した・・・。チャットモンチーも。
もう目と鼻の先でやっているライブに参加できないこの悔しさ。
スタッフのオペレーション一つで印象がこうまで変わる、ということが身に染みてわかりました。今後はぜひ改善していただきたい。

まあ、それはそれとして会場に到着。
WING TENTから漏れ聞こえるオレスカバンドの楽しげなサウンドに、傷ついた心を癒されながら(多少誇張あり)、GRASSへ向かう・・・と、ちょうどLAKEのライブが始まりそうだったので、せっかくだからとチラ観していくことに。

11時50分、絢香
LAKEを埋め尽くす人の波、バンドメンバーに続いて絢香本人が登場したときのどよめき。やはり破格なアーティストなんだなと思わせる高揚した雰囲気が感じられる。
そして歌いだされた1曲目は三日月。説明不要の大ヒット曲。テレビから流れるのと同じ、力強く楽器として高性能な歌声が響き渡る。
圧倒的だ。なにを今さらな話だろうけれど、その圧倒度とは逆に歌自体のメッセージは年齢相応の純粋さとあどけなさがあるところが、この人の凄いところだろう。「Automatic」や「First Love」のころの宇多田ヒカルを思わせる。いや、あの人はもうちょっとマセテたけども。
続いてテンポを上げてCLAP&LOVE。観客の乗せ方もなかなか手馴れたもので、素晴らしい。
が、そろそろGRASSに行かねばならないため、ここでLAKEを離れる。

12時20分、KREVA
くればいいのにが流れ会場が沸きあがるなか、KREVA登場!ここ最近のいでたちや登場からトリッキーにかますパターンではなく余裕が見える。1曲目はTHE SHOW
「おい、早く来いよ!」と遠くから集ってくるオーディエンスに声をかけたり、このゆったりと、しかしバッキバキのライブチューンに乗って、のっけから煽りまくり。この堂々たるパフォーマンスは、きっと本人もロックフェスという場での自分がもう完全に受け入れられていることが分かっているんだろう。
2曲目はちょっと懐かしい激熱ライブチューンDAN-DA-DAN。早くもCUEZERO登場で会場を揺らす揺らす。
そして
「もう4年連続でこのフェスに出さしてもらってるみたいで、ほんとにありがとう。今日は新しい俺をみんなにみせちゃおうかな」
となんだか仕掛けを始める。ダンサー達がKREVAの後ろに陣形を作る。まさか・・・。
「じゃあ、新しい俺」
といって、曲が始まる。JUMP ON IT、超攻撃的にアゲまくるアップチューンなのだけど、そのトラックに乗って踊りだすKREVAとダンサー達!どよめく会場。この男ほんとにいつも期待を裏切りつつ楽しませてくれる。
そして
「次は新しい俺、その2」
は、この時点では未発表の新曲ビコーズ!「月のきらめき」「次のひらめき」「君といたい是非」という韻踏みまくりのサビの言葉の意味を一つ一つひも解き、その曲中ではさらっと流れていく言葉に込められた想いをきっちりと解説していく。ハイセンスなトラックメイクと澱みなく韻を踏みまくるスキルフルなフロウも素晴らしいけれど、この人のライムの濃さ、深さはここのところその進化たるや著しい。
パフォーマーとしての自分、一青年としての自分、B-BOYとしての自分、音楽家としての自分が感じる日常の想いから哲学からがぶっとく詰め込まれている。
続いてはSONOMIが登場してひとりじゃないのよ。この優しい応援歌ももともとの普遍性の高さから、だんだんフェス・アンセムのような貫禄が感じられる。
さらには最新シングルくればいいのにを正宗ボーカル部分をSONOMIが担当して披露。馴染みの名曲から最新の代表曲まで、この人がいかにいつでも自分を更新しながら今の成功をおさめてきたかがよく分かる。
ライブ後半は国民的行事でスタートして、Have a nice day!、さらにはイッサイガッサイともう完全フェスアクトとして完璧に役割を全うする超名曲の連発。
そして、より今のこの人のモードをはっきりと押し出したマニフェスト的メッセージソング、アグレッシ部を熱唱し、ラストはもう不朽名曲と言ってしまって間違いないメロウチューン、スタート。この切実な苦しみと痛みを抱えた自分の決意を歌った2曲は、個人的な熱い想いを歌い上げてるだけなのに、それが多くの人の心を押す応援歌になってしまう、というとても高効率な化学反応を有していてそこが素晴らしいと思う。
いやあ、今回も様々な趣向を凝らしながらの最高のライブだった。「愛・自分博」チャート1位と武道館公演、紅白出場とステップを上がり、ちょうど次のアルバムが出る前ということもあって、代表曲目白押しのセットリストとなったこともあり、この人のソロとしてのキャリアを総括するようなものにもなっていて大満足だった。
思えばまだインディーズでシングル1枚しか出していなかったKREVAのソロの初ステージがこのGRASSだった。あのステージにたった一人で立っての「希望の炎」のアカペラ独唱から3年。まさか国民的ラップスターになって、毎年このGRASSに登場するアーティストになるとは思わなかった。まだまだ行くな、この人。

ここで、軽く休憩。今年は初日が雨気味だったことも含めて例年に比べて多少過ごしやすいけどもやっぱり暑いな、などと思いながら食事をとる。
そして、LAKEへ移動。

14時15分ごろ、PUFFY
開演の10分くらい前に会場に到着すると、まだガラガラ。といっても、開演時間には当然の満員御礼状態。PUFFYに限らず今年は、特にLAKEは、会場の新陳代謝が異常なくらいよく、もの凄く健全な状態になっていた。フェス文化の定着というやつであろうか。
さて、由美が白、亜美が黒、という対照的な衣装で登場した2人に一気に大歓声が湧き起こる中、1曲目は渚にまつわるエトセトラ!もういきなりのアンセムにどっかんどっかん盛り上がる。さらにサーキットの娘で一気に会場の熱気は最高潮に。
「今年第一弾の新曲が7月に出まして。一体それまで何をやってたんでしょうね」
という由美のMCから新曲boom boom beat投下!前作Splurgeの流れの進化系とも思える、名曲揃いのPUFFY史の中でもロックソングとしてハイクオリティな1曲。
さらには働く男Tokyo I'm On My Wayと最近のシングルナンバーを披露。
後半のMCでは次のアルバムリリースの発表が。
「次のアルバムはまた凄い人たちに書いてもらっていて、「あの人が曲書くんだ?」って言うようなことがたくさんあって。・・・でも、ここでは言わない。・・・詳しくはウェブで!」
と言って笑う亜美。相変わらずな人たちだ。
終盤ではまさかここで、という驚きの初期の名曲ジェット警察の披露もあり、最後は海へと、そしてアジアの純真、と完全鉄板なセットで熱く熱く盛り上げまくって圧巻のライブは終了。

WING TENTから聴こえてくる鶴をなんとなく耳に入れながら次のLAKEのアクトを待つ。
そんなところでまた続く。(もう1ヵ月半も経ってしまってますが、ほぼほぼ記憶がなくなってますが、多分最後まで書くっぽい)
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by kngordinaries | 2007-09-17 23:08 | ライブ
COUNTDOWN JAPAN 0607 31日 レポート その1
道中でのアクシデントもあり、14時過ぎに幕張に到着。

会場内に入るとさすがにクロークエリアはもう大分空いてきていたため、さささっと準備をしていそいそとEARTH STAGEへ向かう。
もう個人的に3回目ということもあって、会場内の雰囲気も馴染んだ感があり、テンションが上がる。途中のフードエリア等、去年以上に人が溢れているように感じた。

ビークル終わりの大量の人の流れに逆らってEARTHへ。
14時45分、RHYMESTER
ステージにJINが登場し、まずはJIN-TRO
ここから始まるライブへの期待感を煽る。
そして2MC登場!今回は黒の上下、上はなんとダウンでしかも赤いマフラーまで着用した小ジャレたいでたちで。しかし熱そうだ。
「幕張のパーティーピーポー!最初から新曲でいくぜー!」
と宇多丸。そして新曲へ。ライムは自分たちの自己紹介的な内容っぽく、リズミカルなトラックの上を軽快にマイクリレーする2MCがかっこよすぎる。ライムの中にさらっと毒を忍ばせたり、攻撃的な言葉のあとにユーモアでかわしたり、いかにもRHYMESTERなバランス感覚が素晴らしく、一聴して気にいってしまった。
続いて逃走のファンクでさらに一気にボルテージを上げるステージ。B-BOYイズムザ・グレート・アマチュアリズムなどなど畳みかけるようにアゲアゲのヒップホップアンセムをメドレーで披露。
「どうですか。このメドレー!こんだけ盛り上げちゃうとね・・・せっかくやった最初の新曲とか、印象薄くなっちゃってるでしょ!」
と師匠。会場爆笑。
「オレ、新曲ってことで裏ですげえ練習したんだけど・・・間違えました!すんません」
とDさん。
「まあ、新曲だからみんなわかんないだろうけどね。というかですね。今2時ですよ。いつもこのフェスは遅めの時間帯でやらせてもらってるんですけど、今回は早めの時間ってことでね。・・・そんなに盛り上げなくていいんですよ!(会場爆笑) こんな衣装とか!これ中田を意識してるんですけど、熱いんだよ!ステージでダウンて!この巻物とか!(←マフラー)」
と言って早々に脱ぎだす2人。
「ライムスターは、長年やってきてるんですが、初めてのベストアルバムが出ます!1月31日に。最近はこうやってフェスとかでライブやらしてもらったりして、盛り上がるからってライブは観てくれてもCD聴いたことないって人結構いると思うんだ。そんな人にもぜひ!みたいな。みたいなみたいなみたいな~!(無理矢理テンション上げ) 聴いてみてね、『あ、な~んだ、あの人たちポッと出の新人じゃないのね~』みたいなね」
と絶好調の師匠。
「次の曲はもう12年まえくらいに詞を書いた曲なんだけど、今回は新しいVer.で聴いてもらおうと思います!」
と言って、And You Don't Stop (Re-Work?ver.)へ。ここまでの盛り上がりからトーンダウンして、メロウで切ないミディアムチューン。長い歴史を持つこのグループだからこその説得力が凄い。
さらにゲストのFIRE BALLが登場してHEAT ISLAND等々を披露。スペシャルな演出に会場の空気がぐんぐん上がっていく。
「FIRE BALLは大晦日に仕事したくないって言ってたんだぞ!でもこのフェスにならって来てくれたんだぞ!」
と嬉しいエピソードも。
ここでFIRE BALLは退場し、師匠が静かに語りだす。
「最近ね・・・夜も眠れなくて、鬱なんですよ!」
これだけアゲアゲのライブをしといてこの爆弾発言。会場大爆笑。
「なんでかっていうとね・・・ついうっかり、ついうっかりライムスター武道館抑えちゃったんですよ!」
会場から暖かい拍手が。
「いやーこうやってたまに大きいステージに出るとね。なんか勘違いしちゃってね」
と師匠。
「ここに居る人みーんな俺たちのファンかとうっかり思っちゃって」
とMumm-Dも乗っかる。
「もうね。最初っから最悪の事態を想定してチケット代少しお高く設定してますから!(言ったあと『しまった!』という表情) いやほんとすげえ盛り上げるんで・・・お願いします!」
「いいですか。武道館なんてね、リップやキックが簡単にやってますけどね。・・ライムスターがやるのは彼らとはわけが違うんですから!2度あると思うなよ!」
「もうね。何年もヒップ・ホップの第一線でやってきてね。俺らだけは大丈夫、いつでもシーンを引っ張っていってくれる、と思い込まれている節があるんですけどね。・・・いつまでもライムスターがいると思うなよ!この武道館を最後に・・・解散しちゃうかもよ~♪ だから・・・お願いします!!」
と泣き落としなのか脅迫なのか、とにかく言葉が止まらない師匠。
「いつまでも あると思うな ライムスター」
とDさんも一句。
や、ほんとうにリップやキックの武道館とはわけが違う、ライムスター@武道館はぜひとも成功させていただきたいところ。
そしてラストはキングオブステージ。今回もヒップ・ホップど真ん中なのにロック・リスナーにも即効で効く熱いライブで楽しませてくれた。ベスト盤楽しみだ。

16時、KREVA
ステージで音がなり始めたときから凄い盛り上がり。そこに全身をゴールドの衣装に包んだKREVAが登場!特に煽ることもなく余裕の雰囲気でTHE SHOWを披露。このいかにもヒップ・ホップなテーマの曲をシングルで切ってヒットさせたことは、なかなか意義深かったのでは、とか思う。
さらにイントロのクラシックの音色で一気に会場が沸きあがり国民的行事、そしてさらにアゲアゲにHave a nice day!。高性能なトラックと心に響く心地いいフロウ、確実にKREVA独特の音楽が受け入れられていっているのが感じられる盛り上がり。
「ここでわがままなゲストを呼んでます。わがままっていうのはオレがつけたんだけど。みんなが名前を呼ばないと出てきてくれないんだ。それはこんな風!」
と言って歌い始めるKREVA。
「それじゃ 始めますか KREVAと ♪」
それに「SONOMI!」と答えるオーディエンス。
そしてSONOMIが登場し、ひとりじゃないのよ涙止まれよを披露。もの凄くカジュアルで飾り気のない言葉で歌われる優しいミディアムチューンは、SONOMIの伸びやかな歌声もあって、いつ聴いてもジンと胸に染み渡る。
SONOMIが去って小芝居が始まる。
「じゃあDJ SHUHO、次やる曲、お前選んでいいよ」
とのKREVAの命令にターンテーブルで音を出して返すSHUHO。
「ア、ア~レ♪」
「なんだよアレって!それは12月31日発売のバイファーザドーペスト新アルバム、だからどうしたの収録曲だろ!今日はKREVAとして呼ばれてるんだからそれはできないの!」
観客失笑。
「しょうがねえな。じゃあ熊井!お前決めてよし」
「アアアアア~レ♪」
「だからぁ、それは12月31日発売のバイファーザドーペスト新アルバム、だからどうしたの収録曲だって。そんなこといってもCUEZEROもいねえし・・・ちょっと電話してみるわ」
と携帯を取り出し、呼び出し音が鳴る中でアレ!~Let's talk about~のトラックが流れ始め、CUEZERO登場。さらにシングルとなった恥じゃないも披露。
「ありがとう!幕張いいなー。昨日大阪でもやっててそれも凄いよかったけど、こっちの方が上かもしんない」
と言いつつジャケットを脱ぐと黄色い歓声が舞う。
「こんなのでいいんだ(笑) 音とか演奏じゃなくて。・・・ここからは大ヒットチューン満載で、いや大ヒットかはわかんないけど(笑)、聴いたことあるかもって曲をやっていくんで」
といってスタート。さらに音色とメロディアスで切なくも優しいミディアムチューンを連発。
「次で最後の曲になるんだけど、これは夏の曲なんだけど、このCOUNTDOWN JAPANだけの限定冬バージョンで披露しようと思います」
といってイッサイガッサイ。サビ以外の細かい部分でも夏っぽいフレーズを全て冬バージョンに置き換えていて芸が細かい。大きな盛り上がりを見せてライブは終了。
ソロでのスタートから2年半、確固たるベースが築かれつつあるような、安定して力強く遊び心もある貫禄のステージだった。

ここで小休憩。
軽く食事などを摂っていたような(記憶曖昧)。
→1/6追記:物販エリアにも行きまして、オフィシャルTの紺×黄の売り切れにへこみつつ、黒×グラデTと黒×黄フェイスタオルを購入。100sの黒Tとピンバッチつかみ取り1つを購入。STANの青Tを購入。したんだった。

17時45分、NIRGILIS
MOON STAGEはなかなかの盛況っぷりでわりと後方に陣取ってライブスタートを待つ。ドラム等、本人がサウンドチェックをしていて、気持ちのいいフレーズをたたき出したりしていて、期待感を煽る。
そしてライブスタート。ノリノリのダンスビートに乗って跳ねるようにしてメンバーがステージに登場!特にアッチュは両腕を高々と上げ、のっけからハイテンション。
「カウントダウン ジャパーン!!」
との叫びもどこまでも甲高く。
そして鳴りだしたイントロは24サーチライト。快楽性の高いギターのループと躍動する4つ打ちのビートが凄まじく気持ちいい。そんな強力なサウンドに乗るアッチュの歌唱&パフォーマンスも素晴らしく弾けていてどこまでもパワフル。
「まあね、2006年ももうちょっとでおしまいですよ。あと数時間で2007年になってしまいますけども・・・お年玉なんていらな―――――い!!愛をちょうだ――――い!!」
と叫ぶMCもどこまでもキレッキレでかっこよすぎるぞ、アッチュ。
首からぶら下げた大きなバナナのポーチから何かを最前の観客に向けてばら撒いていたけれど、漏れ聞いた話では避妊具だったのだとか。流石。(なにが)
途中フリーセッションのような状態になり、めくるめくインプロが披露される中でドラマーと向き合ってドンドコと凄い勢いでドラムをたたき出したり、とにかくアッチュのエキセントリックなくらいのぶっ飛んだパフォーマンスが素晴らしい。
最新シングルsnow kissも披露され、ラストはやはりsakura。イントロから一気にフロアの熱が上がる最強ライブチューンでライブ終了。
初NIRGILISだったのだけど、もう圧巻の素晴らしい内容だった。ポップ感がありつつ、機能的で創意工夫の凝らされたリズムやインプロは音楽好きもうなる玄人なものだし、アッチュのパフォーマーとしてのスキルはちょっと凄いものがあるように思った。今後も要注目したい。

といったところでこの日の前半戦は終了。
食事を取ったり、リクライニングエリアで休憩したり、ブログ仲間の方とお会いしたりしてまったりとした時間を過ごす。
このあとの年越しまでのノンストップな予定を前に体力温存。

といったところで続きます。次はいよいよEARTH STAGE21時から行なわれた100sから。
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by kngordinaries | 2007-01-04 01:59 | ライブ
ロックロックこんにちは! PIRATES of the 10RIBBEAN 泉大津フェニックス その2
16時50分、熊井吾郎とDJ SHUHOのトラックに乗って、KREVAがはっぴを羽織ってステージに登場!
すぐに曲が始まるかと思ったら、訥々と喋り続けるKREVA。このステージで最高のライブを見せたいと語る。
「去年のロックロックに出させてもらったとき、最前列のお客さんが座ってた(笑)。でも、俺の力不足だなって、思った」
等々のエピソードも、まあ面白い話なんだけど、ライブ前の語りにしては明らかに長い。なかなか曲にいかないな、と思っていたら、ついにかまし始めるKREVA。
「今日はここでスペシャルなことをします。後ろで観てる人たち、そこの屋台に並んでる人たち、皆さん、絶対に前に来ておいた方がいい。そういうものすごいことを、ここで俺が起こします」
ざわめき始める客席。一体なにが始まるのかという期待感に包まれる。
「ほんとだぜ。もちろん、俺だけの力じゃできない。それは分かってる。最高のバンドを今日はゲストに呼んでます。ほんとに絶対に前に来ておいた方がいいよ。凄いことが起こるから」
と余裕のKREVA。観てるこっちがそんなに強気で大丈夫なのかと思ってしまう。Mummy-Dとかヒップホップ畑の大物を連れてきたって、絶対盛り上がらない客層なのに。でも、バンドって、一体? と、そういえばKREVA前のサウンドチェックでギターが鳴らされていたことに気付く。まさか。
「じゃあ、呼ぶぜ。最高のバンド、スピッツ!!」
一瞬、耳を疑ってしまった。そして一気にざわめきが会場全体に湧き起こる中、スピッツのメンバーが登場。
そして会場大熱狂のなかで鳴らされたのは、チェリー
マサムネくんが「君をわすれない~♪」と歌うとそれに続いて「そう、俺も忘れない・・・」と言った感じで8小節くらいのKREVAのラップが入ってくるという構成。もう驚きと興奮に満ち溢れる会場の熱気が凄かった。
そして
「今日の日を特別な思い出にしてほしいと思って、次はこの曲を。メモリーズ!」
と言って続いてはメモリーズ。ビシッとタイトなバンドの演奏と、MPCから放たれる打ち込みのビートがかっこよく絡まるスペシャルなアップチューンでさらに会場は熱狂の嵐。途中で歌詞を間違え「やべ、間違えた!」と叫ぶKREVA。
このセッションが出来たことへの感激を口にしたあと、スピッツにもコメントを求めるKREVA。
「俺たちも、ヒップホップの人とやるのは初めてだったから・・・ひとつまた大人になったような感じで、楽しかったです」
とマサムネくんが言って、ステージを去るスピッツ。驚きの素敵コラボはここで終了。

17時過ぎ、KREVAのライブはここから開始。
「緊張して、歌詞が飛んでしまいました(笑)。まあこのリベンジはいつかカラオケボックスでやります。一人で(笑)」
「遠くの方から、もう手に持った焼きそばとかこぼしながら走ってくるヤツが見えたぞ!」
と楽しそうなKREVA。
「こっから俺の曲をやってくんだけど、やっぱりスピッツで最高に盛り上がったあとだし、一人になって盛り下がりそうでちょっと心配」
との謙虚なMCがとてもスピッツファンと思われる観客に受けていた。上手いこと自分のペースに乗せていくのはさすが。
その流れで、国民的行事の最後のサビの合唱を丁寧にレクチャーしてから国民的行事。耳なじみのあるクラシックの旋律をネタにしたアップチューンで盛り上げ、最後の全体での合唱もレクチャーの成果ありだった。
さらにHava a nice day!のアッパーなビートで乗せていき、SONOMIが登場しての一人じゃないのよ涙止れよ でリスナー一人一人の孤独と向き合った優しく真摯なミディアムポップチューンで、魅せていく。
「君の瞳は何を見てるの? 何を恐れ何に怯えるの? 行き場のない悲しみなら いらない 涙止れよ」
そして、CUEZEROが登場してのDAN DA DANWAR WAR ZONEで手拍子を起こさせてまたアゲアゲに。ほんとに乗せ方がうまい。
そしてちょこまかと2人で走ってステージ左端に移動しては歓声を煽り、右端に移動しては歓声を煽り、
「これで俺らが真ん中行ったら、すげえんじゃね。歴史変わるんじゃね」
と言いつつステージ中央で大歓声を浴びる、という演出で会場全体を一気に掌握。
CUEZEROの去ったステージで話し出すKREVA。
「ありがとう。ここにいるたくさんの人には申し訳ないけど、俺のファンだけに一言感謝の言葉を言わせてください。いつもほんとうにありがとう。よく見えるよ」
と、グッズのタオルを掲げるファンへ話す。
ライブ後半は、最高のポップチューン音色、歌とラップをどこまでも自然に融合し、ロングヒットとなったアンセムスタートで、会場の心を鷲づかみに。
「ホントは後悔しないよう 君にぶちまけたいのさ何もかも でもしない何も 幸せを祈るだけ」
「言うことはもうない何も もうというよりもともとないのかも そうだ第2章を今ここで始めよう スタート・・・」
そしてラストチューンは夏の終わりにふさわしい切なくも心を弾ませるポップチューン、イッサイガッサイ。最後の恒例のアドリブでのラップもやっぱり心に響く。音源をあまり聴いたことのない人にも、すっと心に音が入り込んでいったであろう最高ライブはここで終了。

KREVA終わりでスタンディングゾーンを離れ、またご飯タイム。
なかなかの行列で、自分のシートゾーンに戻ってくるころにはMr.Childrenのライブはとっくに始まり、未来が終わり、2曲目innocent worldの真っ最中だった。シートゾーンの後ろの隅の隅まで会場全体の歓喜が爆発したような盛り上がり。
MCではとにかくにこにこと笑顔が弾ける桜井くん。濃いピンクのシャツが似合いすぎ。
「夕暮れのすごくいい時間をいただきまして、感謝しています。ここから見える感じ、凄いよ」
ステージ後方を指差す桜井。シートゾーンで振り向いて上空を観てみると、日が沈みかけ、ピンクともオレンジとも紫ともつかない思わず息を飲むほど綺麗な夕景が広がっていた。
「こんな広くて爽やかな空が似合う曲を」
といってほころびsignを歌ってくれた。歌い終わってにっこりと笑いながら沈む夕日を指差す桜井くん。
中盤ではthe pillowsのストレンジカメレオンも披露。アグレッシブなアップチューンが熱く、素晴らしかった。
そして後半は、スローなアレンジで始まってサウンドが爆発していく終わりなき旅で始まり、Worlds endそして最新のポップチューン箒星と名曲の連打で圧巻の盛り上がりだった。

ミスチル終わりでスタンディング・ゾーンに移動。相変わらずの悲惨な状態のなか、サイドのきつきつな中を進んでいくと、センター前のぽっかりと空いたゾーンに出ることが出来た。スタンディング・ゾーンに入ろうとする人、出ようとする大量の人、そしてシートを敷いて食事まで取っている人がサイドの入り口あたりでバッティングして大変な混雑を起こしているおかげで、多くの人がスタンディング・ゾーン内まで入るのを諦めた結果、妙に真ん中のスペースがスカスカになってしまっていた。
このへんも、ちょっとオペレーションに問題があったと思う。

19時ごろ、奥田民生がゆるやかに登場。
1曲目は愛のために。OTのソロデビュー曲だということもあるけれど、個人的にOTとの出会いの曲でもあるため、いろんな思いが巡る。このメロディーとこの歌声にもうどれだけの力をもらってきただろう。
もの凄くリラックスしつつグルーヴィーなOTの歌声は、ここまでの熱狂ライブで会場に充満した熱を暗くなり始めた空に解き放つかのように平熱で穏やか。
「こんばんはー。こんな感じでやってくんで、えータラタラと(笑)、やっていくので。適当に聴いてください。あの、曲のね、最初とか最後に拍手だけしてもらえれば、お!なんか盛り上がってるな、という、いい感じになりますんで。ふは(吹き出す)」
「ほんとに凄いメンツが揃ってるイベントで・・・なぜわたくしがこの位置にいるのかと。それはミスチルとスピッツの機材が多すぎて、セッティングに時間がかかるからです。僕はギターだけで簡単なんで」
「楽屋裏はスターたちの火花が散ってますから」
とかもう、MCもこれほどステージ上でリラックスしてる人みたことない、くらいの究極レベルのものになっていてほんとに痛快。
そしてさんざんゆるゆるな空気になったところで、リズムボックスを鳴らして渚にまつわるエトセトラへ。RIJFのときは初聴きだったし偶然かと思ったんですが、これイントロが意図的に御免ライダーになってますね。OTファンにのみ通用するユーモア。RIJFに続きここでも間奏とアウトロのドラムパターンONの瞬間で盛り上がる。
曲中に
「これが一番盛り上がる曲です」
と大暴露。どこまでもゆるーい空気と、キリッとした演奏と、大きな歌に吸い込まれる。
「今年出した新曲をやります」
と言って、MANY。久しぶりに曲の中の展開が広がるメロディアスな新曲は、タイム感が大きく、バンドサウンドでも最高にかっこいいけれど、こんな野外の大会場での弾語りにもよく似合う。
続いての雪が降る町では会場のそこここで驚きの声が。完全に季節感を無視しながら、曲の素晴らしさは変わらない。
そしてCUSTOM。どのライブでも、そこまでどんなライブを展開していても、その全ての理由はこれなんだよ、というOTの活動全般へのアンサーソングとなってるこの曲だけは、OTの歌声も演奏もなんのてらいもなく熱く強い。
「誰か 誰か 見てて くれないか 誰か 誰か 聞いて くれないか 声が 音が 空に 浮かんで 届け 届け 響け そう響け」
「山と 海と 飛び越え 鳴らせ 彼方へ 飛ばせ 届いてる?」
奥田民生の圧倒的な歌と演奏が、泉大津の夜空に響き渡った。
「・・・全然時間の感覚が分かりません!何分やってんのか。あと何分?」
とステージ袖のスタッフに聞くOT。
「なるほどね。あと3曲くらいか」
と、先の展開を言ってしまう。
続いては軽やかなイントロから歓声が上がる働く男!曲中で「知ってる?」「知ってる?」と何度か繰り返すOT。そして曲が終わり「懐メロでした」と一言。
「あと何分?・・・2曲行けるかな。じゃああと2曲」
心の中で言ってほしいくらいの本音トークのあと鳴らされたのはさすらい、そしてイージュー★ライダーという鉄壁のアンセム連発で会場全体でシンガロングして、伸び伸びゆったりながらも重厚で芳醇なOTの弾語りライブはここで終了。

どこまでもリラックスしたOTのそのたたずまいは、今年のRIJFの弾語りからも打ち出していたスタイルで、今回さらにその方向に振り切っていたことで、意識的にそういうライブ空間を作ろうとしていることが感じられた。
実際に何曲も、アレンジを工夫したり、グルーヴを大切にしつつ、声の限りに歌うライブに挑むのにそこまでリラックスできるわけがない。でもそこが、OTの目指すところで、その穏やかで平熱なたたずまいがライブ全体を通してなんとなく大きなメッセージになって観客に届いていくような、そんなライブを理想として設定しているんだろうと感じた。
しかしほんと、OTほどリラックスしたステージングができるミュージシャンは他に居ないわけで、とても気持ちのいい空間だった。

19時55分を過ぎたころ、越前屋俵太が少々まじめに、この10年間続いてきた素敵イベント「ロックロックこんにちは!」について語り、最後のアクトであり、主催であるバンドスピッツを紹介。
1曲目の俺のすべての歌い出しから鳥肌モノだった。マサムネくんの澄み切ってはいないけど、もの凄く透明度の高い歌声が野外の大会場に響く。
けもの道青い車と気持ちのいい演奏が続く。いつもより少々アグレッシブな演奏に、このバンドのこのイベントへの気合を感じた。
このへんでMC。
「今日は俺たちもびっくりするくらいとても豪華なメンツが出てもらえて。あの、メインディッシュは終わった感じがしてるんですけど(笑)、 とっておきのデザートというか、俺が嫌いな言葉で言うとスウィーツみたいな感じで楽しんでってください」
「ミスチルのステージを観てたら動きまくっていて、俺も動かなきゃダメかな、と思って、1曲目でやってみたんですけど、すぐに疲れて(笑)。でも民生さんのステージを観てたら動かなくてもいいのかなと」
とマサムネくん。こんな風に別のアクトのことが話題にあがったりするMCが多いところが、普通の夏フェスとは違うところだと思う。そうとう舞台裏も楽しいんではなかろうかと想像。
そして最新シングルのラブソング魔法のコトバなどを披露。
大昔の曲と説明して恋のうたも披露。
このへんでゲストのPUFFYが登場。10年前、スピッツと奥田民生とPUFFYとミスチルが偶然同じ飲み屋で出会って飲んだ、という話などを披露。マサムネくんは場を回すことに不慣れなのか、非常にたどたどしく、告知もいかにも告知をします、という雰囲気で告知。そして
「俺が提供した愛のしるしをやるんですが、演奏がスピッツのバージョンでやったらどうなるか、というのを聞いてください」
との言葉から愛のしるし。スピッツのゴツゴツと太い演奏とPUFFYの空中へ歌声を放射するような歌唱が相まってとても心地いい。
さらに東京I'm on my wayで、お祭り的な大きな盛り上がりをみせ、ここでPUFFYはステージを去っていった。もう少しこのセッションを観ていたかった。
スピッツのライブ後半はみそか8823スターゲイザーと、どの曲も熱い演奏と涼しげな歌声が圧倒的なライブ空間を作り上げていて、最高に気持ちよい空間が広がっていた。
そしてアンコール。ラストに鳴らされた曲は、空も飛べるはず。誰もが笑顔で口ずさめるこの最高のアンセムでこの日の10周年のロックロックのアクトはすべて終了。

スクリーンにスタッフロールが流れ、それが終わった瞬間。
会場後方から花火が打ちあがる。無数のキラキラした花火が、夜空を彩って、この最高なライブの終演を告げる。

ほんとに夢のようなラインナップのライブだったと思う。なんでこんなイベントができたのか。
それはスピッツが毎年毎年アイデアを凝らして10年間ずっと続けてきたこの楽しいイベントの10周年に出られるなら、とか、その盛り上がりに自分たちが一役買えるなら、ということが出演を決める大きな動機になったアクトがきっと多くいたからだろう。
時々あけすけな発言をするアーティストたちが言っていることだけど、フェスやイベント出演はほんとにギャラが少なく、予算内でやりくりすることすら大変だったりするらしい。そんな中で、もっと大規模な夏フェスを抑えて今年一番とも言える豪華メンツを揃えられたという事実は、このイベントのこの10年間の意味を教えてくれていると思う。

アジカンのnanoやミスチルのap、そして今年は桑田佳祐までも、単体アーティスト主導のイベントがたくさん生まれているけれど、このイベントはそれらよりずっと先んじて、大きな財産を得てきている、と感じた。

個々のアクトでいうと、個人的にはもう吉井和哉がとにかく素晴らしかった。この場でのライブ自体も良かったけれど、ここからの次の表現の可能性をもの凄く感じさせてくれて最高だった。
そして今回は、明らかにKREVAが勝ったと思う。勝ったという言葉はあれだけど、スピッツとのコラボもあり、エンタテインメントとして高性能なパフォーマンスも精度をさらに上げ、よりエモーショナルにシームレスに初聴きの人にも伝わるポップでスタンダードなライブに進化していた。
レミオロメンの驚くべき成長も、OTのさらに道を極めた弾語りも、まあ上げればキリがないくらい見所がいっぱいのイベントで、最高だった。

ただ、そんな最高アクトとは逆に運営面の問題は深刻なものがあったと思う。
普段ライブハウスやアリーナでやっているイベントが、その客層を連れて、大物バンドの客層も呼び込んできて、野外で夏フェスよりのルールを採用したこと自体に少々無理があった、と思うけれど、それでもここでこうオペレーションすればもうちょっとスムーズにストレスなく進行するのにな、と思ってしまう現場の問題も多々あったわけで。


来年以降はまたいつもの規模に戻っていくだろうけど、この先もまだまだ続いてほしいし、そしてまたいつかこんな総決算となるような大イベントも観てみたい。
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by kngordinaries | 2006-09-07 00:12 | ライブ
ROCK IN JAPAN FES.2006 1日目
10時20分、多少のアクシデントもありLAKE STAGEの開演直前になってようやく翼のゲートから入場。
天気は快晴。どこまでも突き抜けるような青空と肌を差す強い陽射し、日中涼しく夕方は冷え込んでいたという数日前の現地レポートのときとは180度違う、超真夏日だ。

3日間着け続ける水色のリストバンドを装着し、LAKE STAGEに急ぐとすでに開演前の主催者挨拶が始まっていた。すでにかなり埋まっているスタンディングゾーンの後方まで向かう。

ROCKIN'ON JAPAN編集長の山崎洋一郎氏が注意事項等を伝えていた。
無理をせず水分補給を十分に行うこと、場所取り・モッシュ・ダイブの禁止、ゴミは分別してゴミ箱へ、他人の自由を奪わない、等々、毎年の参加者には耳タコかもしれない注意事項を懇切丁寧に紹介していく。
会場からはその言葉・思想・理念に対して温かい拍手が何度も起こっていた。この3日間だけは、フェスという名の有りえない理想をフェスに関わる全ての人が共有して、夢のような、でも確実に現実の、楽園は創造される。

10時30分、RHYMESTER
山崎氏の「キング・オブ・ステージ!ライムスター!!」という呼び込みからDJ JINが登場し、JIN-TROでこれから始まるライブへの期待感が高まっていく。そしてライムスターマイクロフォンNO.1の宇多丸、同じくマイクロフォンNO.2のMummy-Dがそれぞれ黒と赤のアロハで登場し、HEAT ISLANDで一気にアゲていく。凄い熱気。
けしからんの高速ライムも飛びきりの切れ味で盛り上がる。
このへんでMC。
「最初っからベストアクトでごめんねー!」
「他の人たちはほのぼのとね、ほのぼのレイク♪って感じだろうけど、俺たちは違うからね。お前らをレイクしてやる!って感じ」
などなど冴え渡る宇多丸のマイク。
さらに「HIP HOPって最高だろ!」というようなMCのあとでWE LOVE HIP HOP
「We love Hip Hop! Do you like Hip Hop!」とこれだけのキャリアにして軽やかに自分達の音楽ジャンルへの愛情を歌い上げる姿が粋だ。
「ここで超ビッグなゲストを呼ぶぜ!ビッグすぎてびっくりするぞ!」
との宇多丸の言葉で登場するはScoobie Do!のうちのコヤマシュウ以外の3人が登場。そして生演奏と打ち込みトラックの絡み合う最高の演奏が繰り広げられ、ここでコヤマシュウが登場!いきなり全速力で走ってきてステージ中央で煽る煽る。
そしてこの2組が揃えば当然音楽は素晴らしい。ファンキーなリズムがフェスにぴったり。コヤマシュウの歌も最高に気持ちいい。
もし「WE LOVE HIP HOP」のHIP HOP賛美に少し引き気味の意固地なロックファンがいたとしても、「音楽は素晴らしい」というフレーズにはこの場にいる誰もが賛成せずにはいられないだろう。そしてそんなフレーズをロック・バンド「Scoobie Do」の生演奏と共にこのうえなく楽しそうに歌い上げつつ、自分たちのジャンルに対する熱き想いと深い愛情も合わせ持つrhymesterのバランスの良さと圧倒的なスキルの高さは、この場にもしかしてあったかもしれないつまらない壁やこだわりをあっけなく粉砕して、大熱狂の享楽のパーティーへ全員を誘い込んでいく。
最後にはThis Y'all That Y'allもScoobie Doとのスペシャルセッションで披露し、熱狂のパーティーが終了。

いきなりの熱狂ライブに息つく暇なくGRASS STAGEへ。
エリアの入り口に着くころにはすでにバンザイが演奏されている。ステージはまだ全く見えない位置だけれど、そこここで多くの人が合唱し、バンザイをしている。ステージへ向かって駆け出す人も多数。フェスならではの光景。

11時30分ごろ、ウルフルズ
ステージが見える位置まできたころにはええねんが始まっていた。トータスの衣装が凄い。白の全身タイツのような衣装に赤い縁取りのハートマークがちりばめられている。
さらにバカサバイバーでスタンディング・ゾーンはもの凄い盛り上がり。
動きまわっているトータスの後姿がビジョンに映る。唖然とした。衣装の腰の下の辺りがハート型に切り取られトータスのお尻が半分露出しているではないか。とてもファンキー。
ラストはいい女。おなじみの「トータス松本!カムバーック!」ではその衣装が最大限の威力を発揮し、お尻からステージに戻ってくるトータスの姿が、会場中を笑いに包んでいた。
しかし歌になると圧倒的に男前なロックスターになるトータス。そしてライブを終え、ステージを去る後姿は半ケツを露出していらっしゃるのだ。痛快。

ウルフルズが終了して、しばらくGRASS後方の木陰を中心にまったり。COUNTDOWN JAPANの第一弾発表を見て100sが!!と盛り上がったり。
麦トロご飯に舌鼓を打ったりしながらDJ OZMAのライブの音を漏れ聞く。「そんなんじゃKREVA観られねえぞ!くるりなんて一生無理だぞ!」というMCはどこかの團長にそっくりだなーと思いながら。
ブログ仲間の方ともお会いしていろいろとお話したりする。

13時40分、KREVA
厳かな重低音が鳴り響き、黒い旗を振る男が数名ステージへ。左右の大型ビジョンからは「Who is "Hip Hop"?」「What is "Track make"?」といった言葉が次々と映し出され、異様な期待感を煽る。
そしてKREVAが登場!
いきなり新曲を披露し国民的行事Have a nice day!とアンセムを連発し、会場の熱を挙げていく。
最新シングル「Have a nice day!」は本当に凄い。何が凄いって、タイトルがサビが「Have a nice day!」であることだ。ロックやヒップホップのようなエッジが効いた表現が命なジャンルにあって、こんな平熱で爽やかなメッセージを表現できる輩がどれだけいることか。「愛・自分博」もそういうアルバムだけれど、このシングルでさらにKREVAは平凡な日常を肯定するポップの黄金率へ近づいていると思う。
「さっきのは8月2日に出た新曲、そんで今からやるのがカップリング!こんな曲歌っちゃってまーす」
というMCから今夜はブギー・バック。前のツアーでも披露されたところどころの歌詞を原曲から変え、ラップはなし、歌のみのメロウチューン。最高だった。
さらに
「(ステージ上が)男ばっかで男臭い!」
とSONOMIが登場し、涙とまれよ一人じゃないのよを披露。涼しげな歌声が真夏の青空に響いて気持ちがいい。
さらにキューゼロとのDANDADANで盛り上がりは最高潮へ。しかしなぜか浮かない顔のKEREVA。ステージ前方へ進み出て大歓声を浴びても今ひとつのよう。
「足りねえか」
とキューゼロ。
「惜しいけど足りねえ。全然足りねえ。しょうがねえ・・・・・・こうなったらあの人呼ぶか!Mummy-D!!」
とのKREVAの紹介で登場するMummy-D!一気に会場の熱気が爆発!そして曲は当然ファンキーグラマラス。もうアガるしかない。
そしてゲスト陣はステージを去り、語りだすKREVA。
「今日、楽屋でこのROCK IN JAPANのパンフレット読んでたら書いてあったんだけど、俺の初めてのライブはROCK IN JAPANのこのステージだったんだよね。それからまた夏がきて、いまこのステージに立てていることを嬉しく思います」
そして始まったのはなんと音色!珠玉のポップチューンに会場は笑顔。さらに超名曲スタート
そして最後はイッサイガッサイ。今回も緩急自在なステージングで、場を掌握し、踊らせる圧巻のライブだった。
しかし、登場時の意味深な演出はいまいちよくわからなかったなー。なんだったんだろう。


まだまだまだまだ続きますが、つづきはまた近々。
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by kngordinaries | 2006-08-08 23:26 | ライブ
KREVA 愛・自分博~国民的行事~ Zepp Nagoya
ちょうど1年位前にこけら落としされたばかりのZepp Nagoya。しかし、なんだかんだでもうかなりの回数お世話になっていて、もうずっと前からあるような気さえする。

先週末に映画を観に隣の建物に来たときにはWatがライブしてたっけ、とあまり関係ないことを思いだしながら、約2ヶ月ぶりのライブに胸高鳴らせつつ入場。

スペースの広々とした物販&ロッカースペースはとても快適で、これだけの大人数を収容するにしてはいままでひどい混雑を味わったことがない。
今回は初めてのヒップホップ系のワンマンライブということで、ちょっと新鮮な感じでライブ開始を待った。

※このさき、この日が初日のライブツアーについてネタバレが、ものっそいあります。ご注意ください!

安心しろよ
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by kngordinaries | 2006-03-21 21:55 | ライブ
ZIP SUPER SQUARE LIVE STAGE(10月2日)
ZIP FMのイベントZIP SUPER SQUAREに行ってきた。
このイベント、名古屋・栄の街のど真ん中の久屋広場で行われ、音楽ライブをメインに据えつつ、フリーマーケットや「LOVE OUR PLANET」という環境保護のキャンペーンも行っているもの。10月2日のライブ出演アーティストはANATAKIKOU、中林芽衣、トンガリキッズ、加藤ミリヤ、KREVA、DEPAPEPE、SEAMO、BENNIE Kだった。

※先に断っておくとステージの半分以上観てないです。というかライブレポではなく個人的行動録です。

出演順が分からなかったのでとりあえず開演の13時に会場へ。ざっと数千人はいそうな広場ぎっしりの観客、ステージ最前スペース以外垣根がない無料イベントなので近くのPARCOや松坂屋で買い物をしていただろう道行く人がどんどん集ってくる。

最初の出演者はANATAKIKOU。
この日の出演者で唯一のバンドだったけど、曲は聴いたことがなかった。MCでどうやら大阪の人たちっぽいことを知る。曲は1曲目の感じではボッサっぽいテイストもあるゆったりめな感じだったけど、2,3曲目がなかなかブルージーでアップテンポめ。曲の間とかのボーカルのシャウトがクレイジーな感じでちょっとひきつつ興味をそそられた。

わりと暑かったし、どうやらお目当てのKREVAは8組中5番手のようだったので、会場を離れPARCOへ。
まずインテリアショップと服屋をざっと見てタワレコへ。
アナログフィッシュの試聴ブースが大きく作られていた。9月23日に来店したようで周辺数枚のポスターへの書き込みやポラロイドがあった。佐々木氏は自分の写真に吹き出しをやたらとつけて「シャチホコってます!」「シャチホコってきた!」と書いてました。下岡氏は9月のことを長月と表現してました。このお店のポップは、明らかにめちゃくちゃに熱いアナログ好きの店員さんが書いているのが分かっていつもちょっと感動してしまう。
CA4LAでニット帽を物色。OT氏が別注をかけるらしいけれど早く秋のうちに出してほしいと思いながらとりあえず買わずにおく。あ、ニット帽かどうかも分からないのか。

そんなこんなで15時過ぎに会場に戻ると4番手加藤ミリヤの出番直前の様子。加藤ミリヤは名古屋出身でZIP激オシということもあってかなり観客の熱は高め。
友達の名前を次々にフロウして始まる「ディア・ロンリーガール」でライブスタート。
とにかく16歳くらいとは思えない歌唱力と表現力に圧倒される。MCや曲中の煽るパフォーマンスもかなり慣れていて貫禄がある。「シゲ(DJの名前)、音ちょうだーい」、なんて桃井かおりばりのかったるさでDJに皿を回させるその姿は笑ってしまうくらい本物だった。「夜空」やこれから発売されるM-floにLovesされた曲の加藤ミリヤLovesバージョンなどを聴かせ、ラストチューンはUAの「情熱」を思いっきりネタにした「ジョウネツ」。
デビューしたてのころは実力とお膳立て(ヒップホップの大物がプロデュース)の凄さしか伝わらず微妙な気がしていたけど、この曲や「さびしいんじゃないよ 一人が好きなだけ」と歌う「ディア・ロンリーガール」のように主人公が強がりな女の子の切ない恋の歌を歌うと凄い吸引力を発揮していて、とてもいい感じだった。若い女性ファンの声援が多いのも納得。

続いてついに5番手KREVA。
いきなり1曲目は「イッサイ ガッサイ」。切なくも風通しのいい心地いいトラックにのって会場から圧倒的な数の手が掲げられる。正直、場所も場所だし無料イベントだしで加藤ミリヤのときでさえ一部ファン以外は棒立ちな雰囲気だったけれど、KREVAの登場で一気にボルテージが上がった。
2曲目は「音色」。イントロから嬌声がそこら中であがる様子からほんとにこの曲が幅広い支持を受けているのが分かる。「今日初めて(KREVAを)観る人」と手を挙げさせ「結構いるね。きみに聴かせるために来たんだぜ」とうそぶく。そして「歌える人は一緒に歌って」とサビを大合唱させ、最後はトラックも手拍子も止めさせアカペラで独唱。曲が終わると客席からは感嘆と驚愕の喧騒が巻き起こった。制服の女子高生や名古屋嬢や家族連れも多いこの場でこれだけの即効性があるからKREVAの表現は強い。みんなメロメロ。
さらに休みなく最新曲「スタート」。歌詞をしっかりと届けるように歌い、アウトロとともに年内にシングル、来年初頭にはアルバムを出して名古屋にライブしにくることを宣言し、トラックが終わる前にKREVAはさっさとステージを去った。
なんと全3曲15分弱のステージング。他の出演者はライブのあと軽くZIPのDJ(喋るほうの)とトークするのにそれもなし。裏でなにかあったのかと勘ぐってしまったけど、ステージは短いながらさすがの出来。もしかして、持ち時間も少なく客層も幅広いこういう場では強いポップソングを連続してたたみかけて短く切り上げるのが一番効果的、という読みなのだとしたら、それクレバーすぎる。

続いてはDEPAPEPE、ステージ転換中に降っていた小雨がピタリとやんだ。
とにかく爽快で暖かい豊かな味わいのモダンなサウンドと、関西の若いにいちゃんそのまんまのMCのギャップがいい。本人達もその点は自覚的でちょっと作為がみえたけど。
MCではしきりにインストを世の中に広めようと前列の女子高生に媚を売ってたりしました。「START」や「SUMMER PARADE」「B.B.D」が演奏されたと思う。「B.B.D」のロックなビートがかっこよかった。途中で弦が切れるというアクシデントもあったけど、演奏のテンションを落とすことなく乗り切っていた。
10月19日には「Hi! Mode!!」というミニアルバムが出ること、10月8日に名古屋E.L.Lでワンマンを行うことも告知。

DEPAPEPE終了とともに食事休憩をして戻ってくるとすでにSEAMOで大盛り上がり中。さすが地元密着型のアーティストだけあり、名古屋弁も絡めたお祭りチューンで会場アゲアゲ。
曲はほとんど知らなかったのだけど曲紹介によると「関白」「DRIVE」といった曲が披露されていた。アゲアゲだけでなく切ないラブソングもあり幅広い。声がフラカンそっくりなことにライブ途中に気付いて以降、もう鈴木圭介がラップしてるようにしか聴こえなかった。かなりいなたいけどその分だけ親しみやすいトラックがなかなかよかった。
あ、前半はもちろん天狗のお面つけてましたよ。後半なぜか普通に服着てたけど。

そしてステージ転換中にどんどん雨が勢いを強めかなりライブには厳しい状況のなかトリのBENNIE Kが登場。これまでで一番大きな歓声が上がる。雨が降ろうがお構いなく会場はびっしり人で埋まったまま。
「Sky」を歌い終わるとSEAMOが登場し、「天狗 VS 弁慶」がスタートすると会場最後方まで飛び上がるほどの大盛り上がり。音楽でもやっぱり地元アーティストというのは特別な熱を持って支持されてるんだということがよく分かる光景だった。かなり強い雨の中、これだけの熱気を生むライブもなかなかない。
さらに大ヒットチューン「Dreamland」、そして「サンライズ」とたたみかけるようなアップチューンの連発で、観客全員びしょぬれながら大熱狂のうちにイベント終了。BENNIE K、凄い。

といった感じでまず普段は観に行かないアクトばかりのイベントだったけれど、思った以上に楽しめた気がする。もちろん個人的にはKREVAに尽きるわけではあるけれど。
もっとJ-POPなライブもたまには観てみたいし、ドームライブというのも1回は経験してみたいなー。
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by kngordinaries | 2005-10-03 01:05 | ライブ
ロックロックこんにちは!Ver.Episode-Q 大阪城ホール
14時半ごろに一度大阪城ホール前の様子を見に行ったところ、開場1時間半前にも関わらず多くのオレンジレンジファンが強い夏の陽射しから逃れるように、日陰にしゃがんでいた。

なぜレンジファンだと分かったかと言われても、観れば分かる、としか答えようがない。まず非常に若い。いわゆるティーン中心。さらに女性ばかり。そしてそのうち8割がグッズのタオルを持っているので分かりやすいのだ。OTやスピッツ、エレカシのライブにはまずない光景、たぶんKREVAもちょっと違う雰囲気だと思う。
その光景からなんとなく黄色い大歓声に包まれる会場と、おそらくトップバッターのオレンジレンジ終了後の会場の盛り下がり&中には帰ってしまう人もいるようなお寒い光景が脳裏をかすめ、ちょっとブルーに。

いろいろと用事を済ませ16時15分ごろに再び会場へ。
グッズ売り場での僕の最大のお目当てはKREVAのライブ会場限定CDだった。とりあえず人だかりの多い順にKREVAのブースを探していく。
ロックロックグッズはやはり圧倒的な行列。オレンジレンジグッズ、そして謎のゲスト扱いの奥田民生グッズはやはり人気。エレカシグッズも多少の人だかり。そして・・・あった。並ぶ人ゼロ。
もの凄い「KREVAアウェイ」の空気を感じつつ、ライブ会場限定「くLabel【其の一】」をゲット!嬉しすぎる。続いてロックロックTを大行列に並んでゲットし、会場へ。

この時点で偏ったファン層が来てる印象は多少なくなった。9:1くらいではあるけど男性も見受けられたし(少な!)、大きい会場特有の地元に住む家族連れなんかもたくさんいる。
個人的にこのくらいのいわゆるアリーナ規模のライブは経験がなかったのでまずは会場内部の大きさに驚く。アリーナのわりと前方、ステージ向かって左寄りの席だった。
そして恒例(?)のビジョンのおもしろVTRにより「こんにちは!」と会場全体で叫ばされ、カウントダウン後に特効が大爆発。ビジョンには1組目のバンドの名前が!

17時10分ごろ、ORANGE RANGE
スモークの中バンドが登場!割れんばかりの大歓声に包まれる会場。そして重厚なサウンドからいきなりヘビーなチェストでライブスタート。分厚いサウンドと扇動するようなボーカルで大会場を一気に乗せる。さらに以心伝心、言わずと知れたアンセム上海ハニー でがっつり持っていく。
特に僕の前に見渡せる範囲はレンジファンがほとんどのようで凄い熱狂。でも大きな会場を見渡すとそれでも座ってる人も棒立ちの人も当然いて、この多様性がイベントのおもしろさ。
MCではいきなり意味のない会場1周のウェーブをさせてみたりしていた。
Town&CountryのCMソングの勢いのある新曲やロコローションお願い!セニョリータ といった大ヒットサマーチューンが連発され、さすがに最後は彼らのもっとも売れ線であるミディアムバラード系の曲でしっとりさせるかと思いきや
「このあとも凄い人たちばかりでトップバッターの僕らには盛り上げることしかできません!最後まで楽しんでってください!」
とラストチューンキリキリマイまでとにかくアゲアゲ。
そのグルーブ感の独特さは前々から気になるところではあったけど、ステージングを観ているとやっぱり沖縄的な土着的なビートなんだと思った。「イヤササ!」といったかけ声を掛けながら奇妙なスキップのような踊りで楽しみまくってるメンバー達の姿は祭りそのもの。このいなたさ、俗っぽさがいい配分で調合されてるから、彼らはあれだけ変てこな音楽でメインストリームで活躍できている気も。
あと知らない曲だったけど、「風起こせ!」と歌い観客にタオルを振り回させる演出、あれ涼しくてよかった。レンジタオルの海の中、恥ずかしながらRIJタオルで参加しときました。

ここでステージ転換。特に帰る人は見受けられず僕の心配は杞憂に。ターンテーブルが運ばれ次はKREVAだと分かる。一旦座っている観客がどれだけ立ち上がってくれるか、と再びブルーに。

18時ごろ、KREVA
KREVAの登場にほぼ大方の観客が立ち上がり、また僕の心配は杞憂に。
1曲目は音色。大熱狂のステージの後にしっかりと言葉を届けるミディアムテンポの極上トラックが鳴り響いた。
そしてKRAZY BOY,KRAZY GIRLの選手宣誓が今回も炸裂。ほんとにイベントやフェスにぴったりの歌詞。さらに新曲いまさら2STEPは後半でSONOMIとCUEZEROを呼びいれ、SONOMIはラップも披露。
そしてKREVA、SONOMI両バージョンを混在させたようなひとりじゃないのよ、SONOMIのアルバムからその突き抜けるような歌声がぴったりな晴天、と心地いい柔らかい雰囲気の曲を連続で披露。客席から掲げられる腕も少しずつ増えていっている印象。
ここでSONOMIとCUEZEROは退場しお祭りクレバが始まった!と思ったら
「うわっ誰も知らねえ!ストップ!!」
とDJに音を止めさせ、さあお決まりの振り付け講座。今回は
「このイベントにこれてよかった。俺はまだまだ全然人気ないんだって分かったよ。ありがとう」
と毒づきが入り、さらに振り付けを教える最中にも
「何年後かに俺もっとビッグになって、その辺(右手奥のアリーナだったような)の座ってる人たちを後悔させます。あの時盛り上がっておけばよかった!って思わせてやる。覚えとけよ」
とかなーり辛辣なMCを。軽いトーンで言ってるところが逆に本気さを感じさせる。
そしてやっと始まったお祭りクレバは2階席まで見渡してもかなりの参加率でKREVAも「すげえぴったり揃ってる。こっからの光景を見せたいよ」とご満悦の大盛り上がり!すでにこの時点で参加してない人は後悔したかも。
バカ騒ぎのあとにその調子のままぶっきらぼうにMC。
「9月8日は908でクレバの日って勝手に決めさせてもらってるんですが、去年はデビューして『音色』を出しましたー。今年は『スタート』というシングルを出します。『スタート』という名前だけど、別れの曲でーす。聴いてください。スタート!」
優しくメロディアスなイントロから切ない別離と決意が歌われる。この曲を聴くのはRIJに続いて2回目だったけれど「そうだ第2章 そういまここから始めよう スタート」というような感じのリリックがシリアスに切実に胸に迫り、熱くさせられた。
ラストはイッサイ ガッサイ。ラストのバース前でそれまで巻き起こっていた手拍子を
「ストップ!聴いてくれ!」
と言って止め、
「ロックロックでライブをすれば 実際やっぱり楽しめた」
「今年の夏が終わって 何が残って何を忘れる 今日のライブだけは覚えとく」
などなど即興でライムを変更し、
「そっち(さっき後悔させると言われた辺り?)の人たちも ありがとう」
とスズメの涙ほどのフォローも見せるマイクテクで圧倒し、ステージをあとにした。
短いセットで聴かせて踊らせて驚かせるさすがのパフォーマンスに大満足。新曲たちも凄くよかったのでシングル「スタート」が楽しみでしかたがない。
SONOMIのアルバムまで欲しくなってきた。僕がみたときだけかもしれないけど帰りのCD即売では圧倒的にKREVACDが売れていた。くそう、商売上手め。

ステージ転換。KREVAは準備がターンテーブルのみなので早いのは当然だけれど、次のバンドへの転換・音チェックもとても早かった。落ち着く暇なく次のバンド。

18時50分ごろ、エレフファントカシマシ
「エブリバデー!」
とテレビ番組やなんやかやで見かけていたのと同じいでたち、振る舞い、シャウトでバンド3名に遅れてミヤジが登場すると会場は拍手と笑いに包まれる。凄い異物感。
最近も初期もほとんど聴いたことがないバンドなのでセットによってはどうなるかと思ったけれど、前半から悲しみの果て今宵の月のようにとロックバラッドの代表曲が連発され熱く盛り上がる。
僕の前に見えるお客さんでオレンジレンジでめちゃくちゃに盛り上がってた人たちがKREVAではそこそこだったのにここで大盛り上がりしてたりしてちょっと驚いた。宮本のMC中もかなり熱い声援が多く、長いキャリアを持つバンドとして確固とした支持があるように感じられた。
後半はアップテンポで衝動が突き刺さる明日に向かって走れ四月の風といった人気曲をまたまた連発。
「長いなーとか思ってません?まだ時間あるの?じゃあもう1曲」
となんだか緩いMCからいきなりあのギターリフが鳴ったときはぞくりと悪寒が走った。
なんとガストロンジャーが炸裂。やっぱりバンドにとっても特別なギアが入ったような熱さを感じるパフォーマンス。最強ロックアンセムが聴けて大満足。
技巧や道化より本気の衝動こそが大事、というようなことを無言で伝えるような本能のパフォーマンス。おもしろいんだけどかっこいい。やっぱりエレカシは凄い。

ここで残るアクトはスピッツのみ。ゲスト扱いのOTは?and Moreは?と思っていると、ステージにはスピッツのバンドセットが用意されていく。どうなるのか。

19時30分ごろ、スピッツ
スピッツの登場に待ってましたと会場はいきなり最高潮の大歓声。
1曲目は大ヒットチューン涙がキラリ☆。正宗くんのハスキーで伸びやかな歌声が響くとこれまで繰り広げられていた熱いライブの空気が一変する。やっぱりスピッツは独特。
甘ったれクリーチャーは個人的に直前の予習で一聴して気に入った曲。気持ちよくドライブする演奏に会場全体が盛り上がりをみせる。
MCではこれまでのアクトにならってかっこいいMCで盛り上げようとしていまいちというパターンを繰り返す正宗くん。
「はいっはいっ」
と曲も演奏してないのに手拍子を客席に強制して、
「ありがとう。やってみたかっただけです。満足です」
って、いい歳してかわいらしすぎる。
「なんてMCをしながら、次はわりとゆったりした曲なんですけど」
とのMCどおり正夢。じんとさせておいてケモノ道メモリーズ・カスタムで乗せまくったあとの春の歌が優しく響く。
ここでMC。
「みなさんもうお待ちかねのゲストをお呼びします。この方です!」
との呼び込みで奥田民生が緑のロックロックTシャツでふらりと登場!
髪を切ったようで若干さっぱり気味。でも形は一緒。ストパはかける気なしですか・・・。
「ここからは奥田民生withスピッツということで」
との正宗くんMCからいきなり
「闇を 切り裂け」
との民生の歌声とスピッツの演奏で花になる。さらにサウンド・オブ・ミュージックも奥田民生withスピッツというスペシャルなバンドで鳴らされ、イベントならではのここだけの音に会場は大熱狂。
ここで正宗くんMC。
「もう一人、もの凄い、アメイジングな、かたをお呼びしています」
そしてビジョンに映し出された名前はなんと平井堅!!
怒号のようなとんでもない大歓声&どよめきが巻き起こる中、見た目もビッグな平井堅がひょうひょうと登場!
「こんばんは~」
といたって本人は普通のテンション。
スピッツの曲から1曲やろう、と正宗くんからメールでお願いされて初めてスピッツを知った曲にした、とのことで君が思い出になる前にを平井堅が歌うというスペシャルな光景が。
奥田民生はこの時点でスピッツに溶け込みバックバンドに。しばらく話を振られるまで黙々と演奏しつつひっそりとビールを飲んでました。が、カメラに抜かれていて、会場失笑。
「すいません。気付かれたと思いますが、一部歌詞間違えてしまいました」
曲が終わり早速謝る平井。正宗以外のスピッツメンバーはステージを去り、フロントに椅子が3つセットされ正宗、民生はアコギにチェンジ。
ここからステージがダラダラとし始める。3人の身長さの話から森三中のようだ、とかいう話から
「いや、ジ・アルフィーでしょ」
と酔っ払いの民生が言うと2人が乗ってきて収拾がつかなくなる。たぶんこの3人、ツッコミ役がいないのがまずい。でもそれが楽しい。
「アルフィーネタは引っ張るとまずいから」
となぜか言いだしっぺの民生が強引にまとめ、曲の話題へ。
平井堅が「民生さんのコーラスをよく聴いていてCDに合わせて、上のラインを歌うのが好きで」とマニアックなこだわりを披露し、正宗くんが「緊張しちゃって余裕がありません」というその曲はさすらい!アコギ編成のこの曲の民生の歌声はほんとにしびれる。サビになると3声のハーモニーが美しく奏でられる。とても贅沢。
そしてアコギ編成でのもう1曲は思いがかさなるその前に・・・。平井堅の歌声が圧倒的に美しく響いて、ここはKen's barかと錯覚(嘘)。歌が終わると会場から大拍手が長く長く続いた。
最後はスピッツのメンバーが再びステージに戻ってロックロック恒例の古い曲のカバーを。GSっぽい曲調の曲の1番2番3番をボーカル3人が順々に歌声を披露。
曲が終わり、
「奥田民生!平井堅!」
と正宗くんが言い、だいぶ間が空いて、民生が気付いたように
「スピッツ!」
で、大拍手に包まれ本編は大団円で終了。

アンコールはスピッツのみ登場。
大会場でロックロックが出来たこと、今日出演のアクトへの感謝の言葉を伝えて空も飛べるはずでステージは暖かい感動の中で終了。

終演は21時近く、4時間弱の長丁場はあっという間だった。

変なこちらの心配なんてまるで関係のない、気持ちのいいライブイベントだった。音楽的にもとても振れ幅の広いアクトを一度に見られてそれぞれの持ち味がくっきりと見えた気がする。
4組ともそれぞれがそれぞれにいいステージ。

ただOTファンとしてはもう少し民生を前面に出して欲しかったかな、というとこだけ心残り。本人もそうとうに軽い気持ちで臨んでいたっぽいけれど、やっぱり自分メインの部分は完璧な歌声、完璧な演奏だったなー(ファン目線)。

あとKREVA!今回も良かったし、帰りに聴いた「くLabel【其の一】」が楽しすぎだった。

ロックロックこんにちは!は2002年の奥田民生やつじあやのやサンコンJr.がゲストのとき以来だったけど、前回も今回もほんとに楽しかった。いいイベント。
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by kngordinaries | 2005-08-28 12:23 | ライブ
ROCK IN JAPAN FES.2005 1日目
家に帰るまでが遠足です、とは校長先生がよくいうセリフだけれど、会場に向かう道中から夏フェスは始まっていた。

ひたちなかI.Cにある料金所は、ひたちなかI.Cで降りる車もひたち海浜公園I.Cで降りる車も通過するので、最初の渋滞ポイントとなる。
去年も一昨年もここで30分や1時間は足止めされていた。今回はさらにキャパを増やしたということでさらなる混雑も予想していたのだけど、意外なことに料金所手前の渋滞はほとんどなし。前に10台くらい並んでいて、数分待つ程度。
料金所の目の前で異変に気付く。昨年までより料金所の窓口が1車線増えている。
なんと反対車線の窓口をこちら車線のものにしていて、炎天下に会議机みたいなものを置いておじさんたちが手作業で応対している。フェス会場の外の、しかも公共の場である高速道路でこんな特別措置をしていることに感動。1車線窓口が増えることで、どれだけフェス渋滞と参加者のストレスが緩和されたことか。

9時30分ごろ、予想外にスムーズにひたちなか海浜公園に到着。
会場入り口に達するまでにチケットを求める人たちを多数目撃。今年のこのイベントの人気の過熱ぶりを物語っていた。
水色のリストバンドを装着し、さっそくGRASS STAGEへ移動開始。入り口から会場を見渡し、その光景にまずは一感動。
とにかく暑い。ひたすらに照りつける陽射しが痛いくらいだ。LAKE STAGEからGRASS STAGEに行く途中の道すがらにもオフィシャルグッズの販売やロッキンオンのブースが今年は出来ていた。
オフィシャルグッズ売り場は異常に混雑していたのでとりあえずスルー。100sグッズの行列に並び、直前まで悩みつつ、RING TとDOT LINE T、さらに事前に準備し忘れていたスポーツタオルも購入。

10時過ぎ、GRASS STAGE後方のハングリーフィールドに近い木陰にシートを広げる。暑すぎるのでACIDMAN待ちの前に軽く休憩を取る。
開演20分くらい前にスタンディングゾーン前方へ。ちなみにこの時点の服装は博愛堂の今年の特典Tシャツにカーキの裾絞りのカーゴパンツ。開演前のSEでミドリカワ書房が流れていたりして、ちょっと嬉しかった。GRASSステージはCOUNT DOWN JAPAN0405のEARTH STAGE同様、ステージ後方に小さな電光モニターがいくつかあり、文字が走っていた。
開演直前に恒例のROCK IN JAPAN FES.プロデューサー渋谷陽一氏の挨拶。料金所を増やしたり、公園の共有スペースへブースを置くことなどを行うための1年がかりの努力や、あとはいつもどおりマナーについてしっかりとオペレーション。一言一言に対する観客の暖かい拍手が、すでにしてピースフル。
そして「日本のロックの骨」との言葉で最初のバンドが紹介された。

11時、ACIDMAN
登場SEはやはりO=ALL。ロックのきらめきと疾走感を詰め込んだサウンドが期待感を煽るなか、3人が登場。3日間に渡るフェスの幕開けだ。
そして鳴らされたのは当然のごとくFREAK OUT。サビで爆発するサウンドにもうペース配分なんてお構いなしに飛び跳ねる観客。暑いし熱い、フェスの始まりの高揚感もブレンドされてぞくぞくさせられる。
なんとなく周囲が上を見上げているので見てみると、空にPOCALI SWEATのスカイメッセージが。なかなか素敵。
続いて聞き覚えありすぎなベースのイントロから必殺ロックチューン、造花が笑う。さらに熱気が上昇しサビのコール&レスポンスは大合唱。ちょっとギターの音のトラブルがあったようだけれど、一悟のMC等のあいだに手早く解決したっぽい。サトマは珍しく曲中、客席を煽りまくり。
穏やかなイントロとサビでの切なる想いがいつも胸を熱くする赤橙。深遠なメッセージをコーティングせずに生々しく届けるリピート。ACIDMANというバンドにしか表現できない珠玉の名曲たちは、確実にロックリスナーのアンセムとなっていて、大きな共感の波を作り出していたように思う。アゲアゲのパーティーチューンも、気の利いたマイクパフォーマンスもないこの無骨なバンドは、ほんとに頑固一徹に自分たちのやり方を貫きながら、こんなにみんなが熱狂するステージを作りあげた。それが彼らの正しさの証明だと思う。
開放感あふれる軽やかな最新曲、ある証明。そして最高のハードチューン、飛光で一番手にして最高潮の熱気を作り出し、ACIDMANのステージは終わった。
equalの次のビジョンはまだ提示されていないけれど、バンドのいい状態が伝わってきて、次の音源リリースに期待がつのるライブだった。

大量の汗に負けないように一旦GRASS STAGEを離れ、水分補給のためPOCALIを購入。スタンディングゾーンに戻るとターンテーブルのチェックに加え、ギターのチェックも行われている。てことは・・・。

12時20分、KREVA
金紙で作ったっぽい張りぼての王冠にグラサン、キャンパスグリーンのポロシャツと、さりげなく歌舞いた服装でKREVA登場!
1曲目KRAZY BOY,KRAZY GIRLはまさに1曲目にふさわしい誓いを宣言するパーティーチューン。
「ハイ! 選手宣誓 我々パーティーピーポー一同は
要はハジケたい精神に則り 大いに今日は盛り上がると誓います
明日デート、明日バイト、明日学校、変な格好、変な顔、
おまけにほかのアーティスト目当てでも別に!」
というフェスのこの場にあまりにジャストなフローに
「関係ねえ!関係ねえ!」
と観客がレスポンスし、もう息はぴったり。GRASS STAGEは完全にKREVAのフィールドと化した。
新曲、いまさら2STEPも飛び出しコール&レスポンスをラップでレクチャー!名曲、ひとりじゃないのよからはCUEZEROとSONOMIのくレーベル仲間も登場しさらにアゲアゲ。
ここでくレーベルのライブ会場限定CDの宣伝。
「ただで買えとはいーません。今から1曲やるから、それがよかったらお買い上げください」
その自信も凄いけどさらに凄い即効性抜群のトラックが初めて聴く曲だろうが体を躍らせる。
さらにラッパーのゲストとの紹介でSuper Butter Dog竹内朋康が登場し、ラップを披露!SONOMIのラップも披露され極めつけはライムスターMummy-Dが登場してのファンキーグラマラスPart 2 、さらにファンキーグラマラス。掲げられる腕、沸き起こる合唱、そして笑顔、パーフェクトなパーティータイム。
ここでゲストは全員退場。やっと落ち着いたモードに移るかと思ったら全然違った。
どでかい赤いうちわが登場し、盆踊りの要素を取り入れた最高のお祭りチューン、お祭りクレバが炸裂!かなり恥ずかしく難易度の高い振り付けを丁寧に教え込まれ、失笑まじりに盆踊る大観衆。ビジョンに映し出された自分たちをみて大爆笑しつつ、大盛り上がり。
KREVA、マジではんぱない。
ここで今夏最高のメロウチューン、イッサイガッサイ。とことん楽しいパーティータイムのあとのこの優しいトラックとKREVAの歌声が心に染み入る。とことんテクニシャン。
そしてソロのラッパーとして1曲でその決意とその革新性とそのオリジナリティを音楽ファンに浸透させたポップチューン、音色が鳴らされる。その音楽への絶大な愛情と信頼はフェスの場でよりいっそう眩しく輝いていた。
そして大団円のなか、ステージを去るKREVA。・・・と思いきや。
「もう1曲やっちゃおうかな。盛り上がったら戻ってこようと思ってたの」
湧き上がる大歓声。
「去年のこのステージが俺の初めてのステージで、ほとんどみんな知らない曲だったのに盛り上がってくれたのが、すげー嬉しかった。だから今回も初めて披露する曲をやらせてください。9月8日、908(くれば)の日リリース。別れの歌です。スタート!」
80年代のポップスのような懐かしさのあるミディアムテンポのトラックに切ないリリックを乗せたメロウチューン、スタート。これがほんとのラストチューン。
こちらの感情をダイナミックに揺さぶる、エンタテインメントなショーとパーソナルな歌を紡ぎだす今のKREVAは最高にポップだと思う。
だって、真夏の野外の真昼間のステージで、暑いとかしんどいとか一瞬たりとも思わせないライブなんてこのKREVAのステージ観るまでありえないと思っていたわけで。

木陰に戻って一休み。
ステージから聴こえてくるYUKIの伸びやかで楽しそうな歌声が心地いい。たまにビジョンを見やるとくるくると踊っている姿も見受けられた。長い夢のドリーミーなトラックが大音量で鳴り響くなか、目を閉じて軽やかで芯の強い歌声を聴いていると、ここが現実の世界じゃないような気になってしまう。
KREVAの会場限定CDを買いにいくもすでに売り切れ。あんだけ宣伝しといて。残念すぎ。
オフィシャルグッズ売り場が開場時が嘘のように空いていたので白ベースに青のグラデーションロゴTとベビーピンクのスポーツタオル、パンフレットを購入。
ちらっと聞こえてきた感じではYUKI終演後、お笑いの次長課長、品庄らがGRASS STAGEでDJブースでのお笑いライブの宣伝をしていたもよう。庄司の筋肉ネタが最前で待つお客さんたちに涼を感じさせてくれたのではないでしょうか(毒)。
そして、100sを前に食事と着替えをすませ(RING T)、まんをじしてGRASS STAGEへ。



な、長い。まだ2日半あるのに。いつ書き終わるんだろ。また続きは近々。
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by kngordinaries | 2005-08-09 20:09 | ライブ
KREVA
ROCK IN JAPAN FES 2004 2日目のGRASS STAGE、3万を超える観客を前に身一つとマイク1本でステージに立つKREVA(クレバ)がいた。
つまりアカペラ、しかも独唱。曲は「希望の炎」。歌いだしに震えたのをいまでもはっきり覚えている。
「そうさ俺は最低の人間 本当のことだけ書いてもいいぜ」

KREVAはKICK THE CAN CREW(以下キック)のMCでありトラックメイカーだった。耳のいいトラックメイカーとして評価は抜群だった。大規模なMCバトルで何度も優勝している。連続ドラマIWGPの映像にどんぴしゃな音楽もKREVAの手によるものだった。テレビの音楽番組に出演したときのトークをみても、言葉の響きや面白いフレーズをいつも使いまわしていて何気ない言葉使いからも才能を感じた。
KREVAは才気ほとばしる音楽家だ。

KREVAの在籍していたキックは、2000年あたりからのヒップホップのメジャー化の波に乗って成功した。
それまでそれなりにマスに受け入れられていたのは、DragonAshのようなミクスチャの一要素としてヒップホップを取り入れたスタイルと、ZEEBRAのようなごりっとしたギャングスタヒップホップだった。それとは異なるキックやRIP SLYMEのスタイルは、EAST ENDやRhymsterの系譜で、やんちゃだけど賢そうでフリーキーな雰囲気を持つヒップホップだった。そして結果として後者が大衆に定着していったように思う。
大雑把にいって日本語ヒップホップの一つの完成形は「DA.YO.NE」だった。すでに90年代半ばから大都市の若者風俗の中に産まれていたストリートな空気をリアルに(その空虚さまでも)あらわした音楽はそれ以降あまりなかった。
これは自論だけどこのころから一気に時代を牛耳った小室哲哉の楽曲のなかのラップがあんなにお粗末でなければ時代は変わっていたと思う。実際その後のR&Bの流行は小室の影響が大きった。

話がそれた。KREVAはそのころからずっとリスナーの耳を教育し続けてきた優秀なトラックメイカーだった。時代の波に押されたこと、自分以外のメンバーの判断があること、の2つが彼の卓越した音楽センスを大衆に向かわせていたと思う。それがメジャー2枚目のアルバム「magic number」で一つの達成をみたところで、KREVAは新しい表現に向かい始めたのだ。
「GOOD MUSIC」以降、KREVAはヒップホップとも他者とも切り離された、自分と音の世界で最高の音楽を奏で始めている。メジャー1枚目のシングル「音色」はこう歌いだす。
「愛してんぜ 音色」

いまのKREVAの音楽は既存のヒップホップとは違う肌触りを持ち、リリックはステレオタイプの俺節でもフリーキーでもない自己表現となっている。それはとてつもなくリアルでポップな存在だ。すでに「音色」はロングヒットとなっている。11月3日にはアルバム「新人クレバ」が出る。リスナーの一人としてとても楽しみだ。

http://www.kreva.biz/ ←オフィシャルはこちら
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by kngordinaries | 2004-10-24 02:24 | 音楽