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MADE IN JAPAN  RHYMESTER
初めてちゃんと聴いたのは2001年、彼らのメジャーデビューのときだった。

EAST ENDやスチャダラパーよりは少々ギャングスタ感はあるけれど、ZEEBRAみたいなコテコテでもない、といった印象で振りきれた感じがないものの、そのスキルの高さや心地いいトラックが気に入って、とりあえずそのあとのアルバムは全てチェックしてきた。

「ウワサの真相」「ウワサの伴奏」に比べ「グレイゾーン」はその名のとおりにどこか曖昧模糊とした匂いと内省的なライムが多く、ちょっと自分にはしっくりこない印象があった。
続く昨年春にリリースされた最新作「HEAT ISLAND」。日本という国の変な熱にのぼせているような、逆にこの袋小路な状況だからこそなにかが生まれそうな混沌としたエネルギーの胎動のような、そんなフィーリングをフィーチャーしたこの作品に妙に心を捉えられた。

昨年の夏フェスでのステージのまさに「音楽は素晴らしい」を体現する「キングオブステージ」を観て以降、「HEAT ISLAND」および過去作品のリピートがいつのまにか増えていった。

そしてグループ結成17年(!)、インディーデビューから14年の集大成というベストアルバムその名も「MADE IN JAPAN」が2007年1月に届いた。
日本のヒップホップの黎明期からそのジャンルの定義を作り上げてこねくりまわして広げてそして広めたグループなんだという自負と、クラブカルチャーとショービズの現場の証人とこの国の生活者という2つが混然一体となった視点からのこの国への愛ある批評と提言を表現に盛り込んできた軌跡を、素晴らしく表したタイトルだと思う。

いやほんとにこのベストアルバム全26曲は凄い。
今の耳からすると吹き出してしまうくらいつたない楽曲もあるけれど、そのつたなさこそが彼らが手探りで細部から一つ一つトライアルをして、今のヒップホップシーンの土壌を作ったうちの一組であることがよく分かる。
さらに、90年代までの作品のB-BOYアンセム的な作品群と、メジャーデビューあたりからのライムの社会性とサウンドのジャンルレスな音楽性が飛躍的に増し自分達のなかでほんとにリアルならもう何でもあり的になった作品群の振り幅が凄まじい。
決して譲れないぜこの美学 ナニモノにも媚びず己を磨く
素晴らしきロクデナシたちだけに 届く 轟く ベースの果てに
見た 揺るぎない俺の美学 ナニモノにも媚びず己を磨く
素晴らしきロクデナシたちだけに 届く 轟く ベースの如く
                                      /B-BOYイズム

きっと オレが温暖化の元凶 湯気とまんねぇスキンヘッド
ニッポン! 狂った桃源郷 ウォッチング中の望遠鏡
不眠不休で猛勉強 食生活? ホルモンの影響?
言わば人体への挑戦状 平成女子の異常成長
どうしてくれよう? この現象、 今の感情こう表現しよう
「けしからん!」(宇多丸)

Yes,Yes y'all to da beat y'all Mr.Dタマに空しーの
端から見りゃ相当C調なオマエらなんでそう調子いーの?
デビューしたばっかでその完成度 アラ探したって見つかんねーの
プラス人間出来てるんだからアンタもうやってらんねーよ
オマエが連れてるデルモちゃんと交換しようぜオレのアダモちゃん
「けしからん!」(Mummy-D)
                                      /けしからん

現場感覚が抜きん出て秀でているグループだけに、とにかくパーティーチューンは掛け値なしに最高だし、ライムの語彙の豊富さや表現方法の豊かさやリズムへの乗せ方はほんとにどこまでもハイセンス。頑張ってヒップホップ用語を使っていうと、ハーコーでドープでイルでリアルで・・・ってな感じである。

そんなこの作品を聴きまくっていて、今特に心奪われているのがリリース当時はあまりピンとこなかった「グレイゾーン」の曲たちだというのが自分的におもしろい。
全ての価値観がはっきりしないグレーな世の中であること、もしくはリリースされた2004年当時の不況と国際情勢への世間全体の漠然とした不安感、それらをちっぽけな自分の部屋での内省と世界の現状の対比、というテーマでアウトプットした楽曲がいくつかおさめられたこのアルバムは、例えばそれから2年あとにリリースされたASIAN KUNG-FU GENERATION「ファンクラブ」で表現されたそれと同様のことを表現していたと思う。
どこか遠い国で起こった大惨事 TVで眺める幸せな午後3時
所詮万事 他人事なのにホントイヤな感じ
まるでガンジーよりも逆卍 旗に掲げる野蛮人たちの勝ち
みたいな不吉な時代の暗示 感じながら食べるまずいブランチ(宇多丸)

テロに対するビッグ・テロ 映し出す夜中のチャンネル・ゼロ
じっと眺めながら待つバッド・ニュース 傍らにはポテトスナックとジュース
それも喉元過ぎりゃ知らんぷり 報道打ち切ったニュース番組
見てりゃ誰もが思うぜ War is over 全世界に広がれ 青い空 だけど(Mummy-D)

911エブリデイ 驚くようなことたぁ別にねぇ
ミサイル 弾丸 雨降りで ただしカメラ回ってねぇ国で
911エブリデイ 驚くようなことは別にねぇ
ミサイル 弾丸 雨降りで もうできりゃ目ぇつぶりてぇ

ハウマッチ? 人の命の価値 気持ちは確かに等しく同じ
はずだが飢えて死んだ子の体重 よりもずっとズッシリ重たい銃
それは高値を更新中 そして世界を土足で行進中
そのオコボレを拾うチャンス来るさ ってな調子の黄色いアンクルサム(宇多丸)

また憎しみの連鎖 自爆テロ 子供達まで巻き込まなくてもと思うが
それを殉教と呼ぶらしい 本当虚しいが 今持って処置ナシ
民族 国家 主義 主張 宗派 自由もたらすのはその銃か?
ユナイテッドネイション メディアのアジテーション
越えろ オレらのイマジネーション(Mummy-D)
                                     /911エブリデイ

そこで連想する/議会でしょっちゅう寝てますよねえ
公務の全然途中/で、なぜか余裕で豪邸所有
料亭通うヤツらを「せんせい」と言う/世界一大人しい納税者
別名「いいカモ」さえも騒然としちゃう/この事態招いた張本人 戦犯ども
裁かれて当然とちゃうの?(宇多丸)

Y,E,N (Money) 日本銀行券 (Cash Money)
Y,E,N それが無きゃ始まらねえ
Y,E,N (Money) 日本銀行券 (Cash Money)
Y,E,N そのためにさぁ働け

(それが無きゃ始まらねえ) のは百も承知/達してみたい 成金の境地
金バラ撒いて飽きるまで放蕩し/まだ余るなら社会にご奉仕
なのにオレのオヤジは失業し/片や隣のダンナさんは過労死
これじゃ希望失って子供は自暴自棄/見逃せるならオマエらは非常識(Mummy-D)
                                     /続・現金に体を張れ

WELCOME2MYROOM ガラクタ詰まったオレの小宇宙
WELCOME2MYROOM
                               /WELCOME2MYROOM

MCというまずパフォーマンスありきのヒップホップ独特の職業は、1曲に詰め込める言葉数が多いし、なによりサウンドが変にシリアスにならずカジュアルに言葉を音に乗せられることからも、より素早く生々しく時代を描写することができるアートフォームなのかもしれない、とRHYMESTERを聴いていると思う。
ロックは50年前に生まれている。それはその時代の必然で産まれたのだろうけど、それより大分歴史の浅いヒップホップはより今の時代に距離の近い構造を要している。それはどんなカルチャーでも当たり前の真実なんだけど、それを体現するアーティストがいないと、そのカルチャーはなかったことになって消えていくわけで。
だから日本のヒップホップにとってRHYMESTERは「最も重要なグループ」という言葉で表されているのだということがよく分かった。

新レコーディングも数曲入り、「オイ!」という完全新曲の超痛快で最高の新ヒップホップアンセムもあり、大充実のこの作品以降の一連のリリースラッシュと3・31武道館公演を最後に、しばらくリリースを休憩(ライブ活動は続行)するらしいRHYMESTER。
ヒップホップを背負ってシーンを切り開いていた当時の作品も素晴らしいけれど、最近のバンドとのセッションなどジャンルレスな音楽性とどんなことでもライムしまくった結果今の時代を鋭く抉った豊かな批評性を持った作品が大好きな僕としては、また早い段階でのリリースを期待したい。

Hey,オレらもいいトシなのに いつまでたってもこの調子
Yeah,And You Don't Stop 騒ぎ続けるのさ いつも夜通し

生きてくだけでも ひと苦労 それでも上を向いて歩こう
目標は きっとあの丘向こう Yeah,And You Don't Stop
                               /And You Don't Stop

上手 (かみて) サイド 下手 (しもて) サイド MC'sの背後も照らせライト
しかと見ときなこのアイランド 飲み込んだ魔のトライアングル
Can you see that?/(オイ!オイ!オイ!オイ!・・・)
Nah,Nah, そいつぁマボロシじゃないぜ
Yo,これがキングオブステージ レジェンドの現在進行形 Like this
                                      /オイ!

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by kngordinaries | 2007-03-18 16:59 | 音楽
COUNTDOWN JAPAN 0607 31日 レポート その1
道中でのアクシデントもあり、14時過ぎに幕張に到着。

会場内に入るとさすがにクロークエリアはもう大分空いてきていたため、さささっと準備をしていそいそとEARTH STAGEへ向かう。
もう個人的に3回目ということもあって、会場内の雰囲気も馴染んだ感があり、テンションが上がる。途中のフードエリア等、去年以上に人が溢れているように感じた。

ビークル終わりの大量の人の流れに逆らってEARTHへ。
14時45分、RHYMESTER
ステージにJINが登場し、まずはJIN-TRO
ここから始まるライブへの期待感を煽る。
そして2MC登場!今回は黒の上下、上はなんとダウンでしかも赤いマフラーまで着用した小ジャレたいでたちで。しかし熱そうだ。
「幕張のパーティーピーポー!最初から新曲でいくぜー!」
と宇多丸。そして新曲へ。ライムは自分たちの自己紹介的な内容っぽく、リズミカルなトラックの上を軽快にマイクリレーする2MCがかっこよすぎる。ライムの中にさらっと毒を忍ばせたり、攻撃的な言葉のあとにユーモアでかわしたり、いかにもRHYMESTERなバランス感覚が素晴らしく、一聴して気にいってしまった。
続いて逃走のファンクでさらに一気にボルテージを上げるステージ。B-BOYイズムザ・グレート・アマチュアリズムなどなど畳みかけるようにアゲアゲのヒップホップアンセムをメドレーで披露。
「どうですか。このメドレー!こんだけ盛り上げちゃうとね・・・せっかくやった最初の新曲とか、印象薄くなっちゃってるでしょ!」
と師匠。会場爆笑。
「オレ、新曲ってことで裏ですげえ練習したんだけど・・・間違えました!すんません」
とDさん。
「まあ、新曲だからみんなわかんないだろうけどね。というかですね。今2時ですよ。いつもこのフェスは遅めの時間帯でやらせてもらってるんですけど、今回は早めの時間ってことでね。・・・そんなに盛り上げなくていいんですよ!(会場爆笑) こんな衣装とか!これ中田を意識してるんですけど、熱いんだよ!ステージでダウンて!この巻物とか!(←マフラー)」
と言って早々に脱ぎだす2人。
「ライムスターは、長年やってきてるんですが、初めてのベストアルバムが出ます!1月31日に。最近はこうやってフェスとかでライブやらしてもらったりして、盛り上がるからってライブは観てくれてもCD聴いたことないって人結構いると思うんだ。そんな人にもぜひ!みたいな。みたいなみたいなみたいな~!(無理矢理テンション上げ) 聴いてみてね、『あ、な~んだ、あの人たちポッと出の新人じゃないのね~』みたいなね」
と絶好調の師匠。
「次の曲はもう12年まえくらいに詞を書いた曲なんだけど、今回は新しいVer.で聴いてもらおうと思います!」
と言って、And You Don't Stop (Re-Work?ver.)へ。ここまでの盛り上がりからトーンダウンして、メロウで切ないミディアムチューン。長い歴史を持つこのグループだからこその説得力が凄い。
さらにゲストのFIRE BALLが登場してHEAT ISLAND等々を披露。スペシャルな演出に会場の空気がぐんぐん上がっていく。
「FIRE BALLは大晦日に仕事したくないって言ってたんだぞ!でもこのフェスにならって来てくれたんだぞ!」
と嬉しいエピソードも。
ここでFIRE BALLは退場し、師匠が静かに語りだす。
「最近ね・・・夜も眠れなくて、鬱なんですよ!」
これだけアゲアゲのライブをしといてこの爆弾発言。会場大爆笑。
「なんでかっていうとね・・・ついうっかり、ついうっかりライムスター武道館抑えちゃったんですよ!」
会場から暖かい拍手が。
「いやーこうやってたまに大きいステージに出るとね。なんか勘違いしちゃってね」
と師匠。
「ここに居る人みーんな俺たちのファンかとうっかり思っちゃって」
とMumm-Dも乗っかる。
「もうね。最初っから最悪の事態を想定してチケット代少しお高く設定してますから!(言ったあと『しまった!』という表情) いやほんとすげえ盛り上げるんで・・・お願いします!」
「いいですか。武道館なんてね、リップやキックが簡単にやってますけどね。・・ライムスターがやるのは彼らとはわけが違うんですから!2度あると思うなよ!」
「もうね。何年もヒップ・ホップの第一線でやってきてね。俺らだけは大丈夫、いつでもシーンを引っ張っていってくれる、と思い込まれている節があるんですけどね。・・・いつまでもライムスターがいると思うなよ!この武道館を最後に・・・解散しちゃうかもよ~♪ だから・・・お願いします!!」
と泣き落としなのか脅迫なのか、とにかく言葉が止まらない師匠。
「いつまでも あると思うな ライムスター」
とDさんも一句。
や、ほんとうにリップやキックの武道館とはわけが違う、ライムスター@武道館はぜひとも成功させていただきたいところ。
そしてラストはキングオブステージ。今回もヒップ・ホップど真ん中なのにロック・リスナーにも即効で効く熱いライブで楽しませてくれた。ベスト盤楽しみだ。

16時、KREVA
ステージで音がなり始めたときから凄い盛り上がり。そこに全身をゴールドの衣装に包んだKREVAが登場!特に煽ることもなく余裕の雰囲気でTHE SHOWを披露。このいかにもヒップ・ホップなテーマの曲をシングルで切ってヒットさせたことは、なかなか意義深かったのでは、とか思う。
さらにイントロのクラシックの音色で一気に会場が沸きあがり国民的行事、そしてさらにアゲアゲにHave a nice day!。高性能なトラックと心に響く心地いいフロウ、確実にKREVA独特の音楽が受け入れられていっているのが感じられる盛り上がり。
「ここでわがままなゲストを呼んでます。わがままっていうのはオレがつけたんだけど。みんなが名前を呼ばないと出てきてくれないんだ。それはこんな風!」
と言って歌い始めるKREVA。
「それじゃ 始めますか KREVAと ♪」
それに「SONOMI!」と答えるオーディエンス。
そしてSONOMIが登場し、ひとりじゃないのよ涙止まれよを披露。もの凄くカジュアルで飾り気のない言葉で歌われる優しいミディアムチューンは、SONOMIの伸びやかな歌声もあって、いつ聴いてもジンと胸に染み渡る。
SONOMIが去って小芝居が始まる。
「じゃあDJ SHUHO、次やる曲、お前選んでいいよ」
とのKREVAの命令にターンテーブルで音を出して返すSHUHO。
「ア、ア~レ♪」
「なんだよアレって!それは12月31日発売のバイファーザドーペスト新アルバム、だからどうしたの収録曲だろ!今日はKREVAとして呼ばれてるんだからそれはできないの!」
観客失笑。
「しょうがねえな。じゃあ熊井!お前決めてよし」
「アアアアア~レ♪」
「だからぁ、それは12月31日発売のバイファーザドーペスト新アルバム、だからどうしたの収録曲だって。そんなこといってもCUEZEROもいねえし・・・ちょっと電話してみるわ」
と携帯を取り出し、呼び出し音が鳴る中でアレ!~Let's talk about~のトラックが流れ始め、CUEZERO登場。さらにシングルとなった恥じゃないも披露。
「ありがとう!幕張いいなー。昨日大阪でもやっててそれも凄いよかったけど、こっちの方が上かもしんない」
と言いつつジャケットを脱ぐと黄色い歓声が舞う。
「こんなのでいいんだ(笑) 音とか演奏じゃなくて。・・・ここからは大ヒットチューン満載で、いや大ヒットかはわかんないけど(笑)、聴いたことあるかもって曲をやっていくんで」
といってスタート。さらに音色とメロディアスで切なくも優しいミディアムチューンを連発。
「次で最後の曲になるんだけど、これは夏の曲なんだけど、このCOUNTDOWN JAPANだけの限定冬バージョンで披露しようと思います」
といってイッサイガッサイ。サビ以外の細かい部分でも夏っぽいフレーズを全て冬バージョンに置き換えていて芸が細かい。大きな盛り上がりを見せてライブは終了。
ソロでのスタートから2年半、確固たるベースが築かれつつあるような、安定して力強く遊び心もある貫禄のステージだった。

ここで小休憩。
軽く食事などを摂っていたような(記憶曖昧)。
→1/6追記:物販エリアにも行きまして、オフィシャルTの紺×黄の売り切れにへこみつつ、黒×グラデTと黒×黄フェイスタオルを購入。100sの黒Tとピンバッチつかみ取り1つを購入。STANの青Tを購入。したんだった。

17時45分、NIRGILIS
MOON STAGEはなかなかの盛況っぷりでわりと後方に陣取ってライブスタートを待つ。ドラム等、本人がサウンドチェックをしていて、気持ちのいいフレーズをたたき出したりしていて、期待感を煽る。
そしてライブスタート。ノリノリのダンスビートに乗って跳ねるようにしてメンバーがステージに登場!特にアッチュは両腕を高々と上げ、のっけからハイテンション。
「カウントダウン ジャパーン!!」
との叫びもどこまでも甲高く。
そして鳴りだしたイントロは24サーチライト。快楽性の高いギターのループと躍動する4つ打ちのビートが凄まじく気持ちいい。そんな強力なサウンドに乗るアッチュの歌唱&パフォーマンスも素晴らしく弾けていてどこまでもパワフル。
「まあね、2006年ももうちょっとでおしまいですよ。あと数時間で2007年になってしまいますけども・・・お年玉なんていらな―――――い!!愛をちょうだ――――い!!」
と叫ぶMCもどこまでもキレッキレでかっこよすぎるぞ、アッチュ。
首からぶら下げた大きなバナナのポーチから何かを最前の観客に向けてばら撒いていたけれど、漏れ聞いた話では避妊具だったのだとか。流石。(なにが)
途中フリーセッションのような状態になり、めくるめくインプロが披露される中でドラマーと向き合ってドンドコと凄い勢いでドラムをたたき出したり、とにかくアッチュのエキセントリックなくらいのぶっ飛んだパフォーマンスが素晴らしい。
最新シングルsnow kissも披露され、ラストはやはりsakura。イントロから一気にフロアの熱が上がる最強ライブチューンでライブ終了。
初NIRGILISだったのだけど、もう圧巻の素晴らしい内容だった。ポップ感がありつつ、機能的で創意工夫の凝らされたリズムやインプロは音楽好きもうなる玄人なものだし、アッチュのパフォーマーとしてのスキルはちょっと凄いものがあるように思った。今後も要注目したい。

といったところでこの日の前半戦は終了。
食事を取ったり、リクライニングエリアで休憩したり、ブログ仲間の方とお会いしたりしてまったりとした時間を過ごす。
このあとの年越しまでのノンストップな予定を前に体力温存。

といったところで続きます。次はいよいよEARTH STAGE21時から行なわれた100sから。
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by kngordinaries | 2007-01-04 01:59 | ライブ
ROCK IN JAPAN FES.2006 1日目
10時20分、多少のアクシデントもありLAKE STAGEの開演直前になってようやく翼のゲートから入場。
天気は快晴。どこまでも突き抜けるような青空と肌を差す強い陽射し、日中涼しく夕方は冷え込んでいたという数日前の現地レポートのときとは180度違う、超真夏日だ。

3日間着け続ける水色のリストバンドを装着し、LAKE STAGEに急ぐとすでに開演前の主催者挨拶が始まっていた。すでにかなり埋まっているスタンディングゾーンの後方まで向かう。

ROCKIN'ON JAPAN編集長の山崎洋一郎氏が注意事項等を伝えていた。
無理をせず水分補給を十分に行うこと、場所取り・モッシュ・ダイブの禁止、ゴミは分別してゴミ箱へ、他人の自由を奪わない、等々、毎年の参加者には耳タコかもしれない注意事項を懇切丁寧に紹介していく。
会場からはその言葉・思想・理念に対して温かい拍手が何度も起こっていた。この3日間だけは、フェスという名の有りえない理想をフェスに関わる全ての人が共有して、夢のような、でも確実に現実の、楽園は創造される。

10時30分、RHYMESTER
山崎氏の「キング・オブ・ステージ!ライムスター!!」という呼び込みからDJ JINが登場し、JIN-TROでこれから始まるライブへの期待感が高まっていく。そしてライムスターマイクロフォンNO.1の宇多丸、同じくマイクロフォンNO.2のMummy-Dがそれぞれ黒と赤のアロハで登場し、HEAT ISLANDで一気にアゲていく。凄い熱気。
けしからんの高速ライムも飛びきりの切れ味で盛り上がる。
このへんでMC。
「最初っからベストアクトでごめんねー!」
「他の人たちはほのぼのとね、ほのぼのレイク♪って感じだろうけど、俺たちは違うからね。お前らをレイクしてやる!って感じ」
などなど冴え渡る宇多丸のマイク。
さらに「HIP HOPって最高だろ!」というようなMCのあとでWE LOVE HIP HOP
「We love Hip Hop! Do you like Hip Hop!」とこれだけのキャリアにして軽やかに自分達の音楽ジャンルへの愛情を歌い上げる姿が粋だ。
「ここで超ビッグなゲストを呼ぶぜ!ビッグすぎてびっくりするぞ!」
との宇多丸の言葉で登場するはScoobie Do!のうちのコヤマシュウ以外の3人が登場。そして生演奏と打ち込みトラックの絡み合う最高の演奏が繰り広げられ、ここでコヤマシュウが登場!いきなり全速力で走ってきてステージ中央で煽る煽る。
そしてこの2組が揃えば当然音楽は素晴らしい。ファンキーなリズムがフェスにぴったり。コヤマシュウの歌も最高に気持ちいい。
もし「WE LOVE HIP HOP」のHIP HOP賛美に少し引き気味の意固地なロックファンがいたとしても、「音楽は素晴らしい」というフレーズにはこの場にいる誰もが賛成せずにはいられないだろう。そしてそんなフレーズをロック・バンド「Scoobie Do」の生演奏と共にこのうえなく楽しそうに歌い上げつつ、自分たちのジャンルに対する熱き想いと深い愛情も合わせ持つrhymesterのバランスの良さと圧倒的なスキルの高さは、この場にもしかしてあったかもしれないつまらない壁やこだわりをあっけなく粉砕して、大熱狂の享楽のパーティーへ全員を誘い込んでいく。
最後にはThis Y'all That Y'allもScoobie Doとのスペシャルセッションで披露し、熱狂のパーティーが終了。

いきなりの熱狂ライブに息つく暇なくGRASS STAGEへ。
エリアの入り口に着くころにはすでにバンザイが演奏されている。ステージはまだ全く見えない位置だけれど、そこここで多くの人が合唱し、バンザイをしている。ステージへ向かって駆け出す人も多数。フェスならではの光景。

11時30分ごろ、ウルフルズ
ステージが見える位置まできたころにはええねんが始まっていた。トータスの衣装が凄い。白の全身タイツのような衣装に赤い縁取りのハートマークがちりばめられている。
さらにバカサバイバーでスタンディング・ゾーンはもの凄い盛り上がり。
動きまわっているトータスの後姿がビジョンに映る。唖然とした。衣装の腰の下の辺りがハート型に切り取られトータスのお尻が半分露出しているではないか。とてもファンキー。
ラストはいい女。おなじみの「トータス松本!カムバーック!」ではその衣装が最大限の威力を発揮し、お尻からステージに戻ってくるトータスの姿が、会場中を笑いに包んでいた。
しかし歌になると圧倒的に男前なロックスターになるトータス。そしてライブを終え、ステージを去る後姿は半ケツを露出していらっしゃるのだ。痛快。

ウルフルズが終了して、しばらくGRASS後方の木陰を中心にまったり。COUNTDOWN JAPANの第一弾発表を見て100sが!!と盛り上がったり。
麦トロご飯に舌鼓を打ったりしながらDJ OZMAのライブの音を漏れ聞く。「そんなんじゃKREVA観られねえぞ!くるりなんて一生無理だぞ!」というMCはどこかの團長にそっくりだなーと思いながら。
ブログ仲間の方ともお会いしていろいろとお話したりする。

13時40分、KREVA
厳かな重低音が鳴り響き、黒い旗を振る男が数名ステージへ。左右の大型ビジョンからは「Who is "Hip Hop"?」「What is "Track make"?」といった言葉が次々と映し出され、異様な期待感を煽る。
そしてKREVAが登場!
いきなり新曲を披露し国民的行事Have a nice day!とアンセムを連発し、会場の熱を挙げていく。
最新シングル「Have a nice day!」は本当に凄い。何が凄いって、タイトルがサビが「Have a nice day!」であることだ。ロックやヒップホップのようなエッジが効いた表現が命なジャンルにあって、こんな平熱で爽やかなメッセージを表現できる輩がどれだけいることか。「愛・自分博」もそういうアルバムだけれど、このシングルでさらにKREVAは平凡な日常を肯定するポップの黄金率へ近づいていると思う。
「さっきのは8月2日に出た新曲、そんで今からやるのがカップリング!こんな曲歌っちゃってまーす」
というMCから今夜はブギー・バック。前のツアーでも披露されたところどころの歌詞を原曲から変え、ラップはなし、歌のみのメロウチューン。最高だった。
さらに
「(ステージ上が)男ばっかで男臭い!」
とSONOMIが登場し、涙とまれよ一人じゃないのよを披露。涼しげな歌声が真夏の青空に響いて気持ちがいい。
さらにキューゼロとのDANDADANで盛り上がりは最高潮へ。しかしなぜか浮かない顔のKEREVA。ステージ前方へ進み出て大歓声を浴びても今ひとつのよう。
「足りねえか」
とキューゼロ。
「惜しいけど足りねえ。全然足りねえ。しょうがねえ・・・・・・こうなったらあの人呼ぶか!Mummy-D!!」
とのKREVAの紹介で登場するMummy-D!一気に会場の熱気が爆発!そして曲は当然ファンキーグラマラス。もうアガるしかない。
そしてゲスト陣はステージを去り、語りだすKREVA。
「今日、楽屋でこのROCK IN JAPANのパンフレット読んでたら書いてあったんだけど、俺の初めてのライブはROCK IN JAPANのこのステージだったんだよね。それからまた夏がきて、いまこのステージに立てていることを嬉しく思います」
そして始まったのはなんと音色!珠玉のポップチューンに会場は笑顔。さらに超名曲スタート
そして最後はイッサイガッサイ。今回も緩急自在なステージングで、場を掌握し、踊らせる圧巻のライブだった。
しかし、登場時の意味深な演出はいまいちよくわからなかったなー。なんだったんだろう。


まだまだまだまだ続きますが、つづきはまた近々。
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by kngordinaries | 2006-08-08 23:26 | ライブ